再出発日記

再出発日記

PR

フリーページ

お気に入りブログ

HOW OLD ARE YOU? New! ポンボさん

源氏物語〔2帖帚木 … New! Photo USMさん

週刊 読書案内 勢… New! シマクマ君さん

『マルクス解体』1 New! Mドングリさん

違国日記★年の差同居… New! 天地 はるなさん

カレンダー

2020年12月08日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類

「岡本唐貴の誕生100年記念」展
倉敷市立美術館 12月20日まで。
倉敷市連島町西ノ浦出身の岡本唐貴が、画家を志して神戸へ、更に東京に移り住んだ。それを記念して、初期から晩年までの貴重な絵を多数展示、同時に同時代の資料を展示している。

思ったよりも本格的なものでした。
プロレタリア画家唐貴の周辺も丁寧に展示していてとても貴重です。

唐貴が二き展に入賞した「神戸灘風景」を初めて観た。明るく存在感のある、地に足がついた、素朴な絵だった。

その後、まるでブルジョワ女の海遊びにみえる「海と女」(ポスター参照)等、急速にプロレタリア運動に入ってゆき、ナップ等のプロレタリア雑誌の表紙をかく。

その頃、多喜二と知遇を得て、後年多喜二の肖像、多喜二の母親の肖像画も描いていて優しい。唐貴の家族(妻、娘、息子2人)のスケッチもあり、学生帽をかぶっている、前を向いてきかん気の一重の少年は白土三平だろう。

戦後、プロレタリア運動を始め、共産党にも入党し、「獄中にて」、「法と対決する労働者」、「地区の政治集会」を描いているが、これらは初めて見た。のちに共産党とは分かれるが、本気で党活動をやっていたとわかる。多くが岡本登氏寄贈とある。学芸員の方に話を聞くと、前回の回顧展(平成13年)の後に岡本登(白土三平)と連絡ができるようになり寄贈された、と聞いた。だとすると、ものすごい貴重な回顧展であるが、全然注目されていないのは何故なのか?もったいない。しかも、図録さえ作っていない。もったいない!

図録で見るのとは全然違う。ホンモノだけが見せるプロレタリア画家の迫力をみんなにも観て欲しい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年12月08日 19時04分28秒
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

永田誠@ Re:アーカイブス加藤周一の映像 1(02/13) いまはデイリーモーションに移りました。 …
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
韓国好き@ Re:幽霊が見えたら教えてください 韓旅9-2 ソウル(11/14) 死体置き場にライトを当てたら声が聞こえ…
生まれる前@ Re:バージンブルース(11/04) いい風景です。 万引きで逃げ回るなんて…
aki@ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) 日本有事と急がれる改憲、大変恐縮とは存…
北村隆志@ Re:書評 加藤周一の「雑種文化」(01/18) 初めまして。加藤周一HPのリンクからお邪…
ななし@ Re:「消されたマンガ」表現の自由とは(04/30) 2012年に発表された『未病』は?
ポンボ @ Re:書評「図書館の魔女(4)」(02/26) お元気ですか? 心配致しております。 お…
むちゃばあ@ Re:そのとき 小森香子詩選集(08/11) はじめまして むちゃばあと申します 昨日…
KUMA0504 @ Re[1]:書評「どっちがどっち まぎらわしい生きものたち」(02/26) はんらさんへ 今気がつきました。ごめんな…

バックナンバー

・2024年06月
・2024年05月
・2024年04月
・2024年03月
・2024年02月
・2024年01月
・2023年12月
・2023年11月

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: