再出発日記

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2021年09月10日
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カテゴリ: 洋画(12~)
8月に観た作品は11作品でした。3回に分けて紹介します。



「ベル・エポックでもう一度」

二万ユーロって幾ら?Yahooで調べたら約260万円だった。ヴィクトルは、タイムトラベルサービスを延長するために、元妻に内緒で別荘を売り払ってお金をつくる。

そのサービスのあまりにもの完璧ぶりに、驚く。ここまでの完璧ぶりはおかしい。これは必ずファンタジーにシフトするぞ、と思っていたら‥‥。

確かに相手の人生を再現するのはかなりの精神的な負担があるだろう。監督と主演俳優が恋人通しならば、無理強いして謝って無理強いしてのループや、ものを壊すわ、サドになるわもわかる気がする。

ちょっと前ならば、ヴィクトルとマリアンヌの関係は反対だった。女性が昔を懐かしんで再現を試みるだろう。これが時代というものか。

(解説)
大切な思い出を再現するサービスを通じ、忘れられなかった出来事を再体験した男性をめぐる人間ドラマ。メガホンを取ったのは『恋のときめき乱気流』などに出演してきたニコラ・ブドス。『画家と庭師とカンパーニュ』などのダニエル・オートゥイユが主人公、彼の妻を『星降る夜のリストランテ』などのファニー・アルダンが演じ、『セザンヌと過ごした時間』などのギヨーム・カネ、『ザ・ゲーム ~赤裸々な宴~』などのドリヤ・ティリエらが共演する。フランスのセザール賞で脚本賞など3部門を受賞した。

元売れっ子イラストレーターのヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)は社会の変化になじめず仕事を失い、妻のマリアンヌ(ファニー・アルダン)にも見放されてしまう。そんな彼を励まそうとした息子は、戻りたい過去を映画セットで再現する「タイムトラベルサービス」をプレゼント。希望の日時を申し込んだヴィクトルは思い出のカフェで運命の女性と「再会」し、夢のようなひとときを過ごす。輝かしい日々の再体験に感動した彼はサービスを延長すべく、妻に内緒で唯一の財産である別荘を売り払ってしまう。

2021年8月1日

★★★★



「スーパーノヴァ」

イギリスにおける知識人階級におけるLGBTの在り方と、認知症問題を抱えた、人生の終わらせ方。

周りの反応を。見ても、2人の在り方はそれなりに葛藤を経た上での到達だと思える。

超新星爆発は、目で見る事ができる。しかし、後でしかわからない。


(解説)
世界が感涙した、胸が張り裂けるほどの愛に喝采!!

家族・友人に恵まれ、ユーモアと文化を愛し、最高の人生を紡いできた2人。ところが時に運命は、彼らが紡いできた大切な物語を、思わぬ展開へと書き換えてしまう。予定より早く訪れた最終章。だが、それぞれが密かに思い描いていた結末は、全く異なるものだった──。理想的なパートナーを演じるのは、アカデミー賞受賞俳優のコリン・ファースと、同賞ノミネート経験を持つスタンリー・トゥッチ。製作スタッフからオファーされたスタンリーが、20年来の友であるコリンに自ら(実は独断で)脚本を手渡し共演を切望、チャーミングで愛おしい恋人同士を見事に体現した。彼らが選んだ切なくも美しいエンディングが、それまで共にしてきた人生を一層輝かせる、新たなる愛のマスターピースが誕生。

STORY
共に歩んだ人生を祝福する、愛の終わり方とは

ピアニストのサムと作家のタスカーは、ユーモアと文化をこよなく愛する20年来のパートナー。
ところが、タスカーが抱えた病が、かけがえのないふたりの思い出と、添い遂げるはずの未来を消し去ろうとしていた。

(コラム)
タイトル『スーパーノヴァ』にこめられた想い
 タイトルの『スーパーノヴァ』は、タスカーが夜空にロマンと人生そのものを感じていることを表していると同時に、この愛の物語が壮大な宇宙を背景にしていることも指している。マックイーンは、「スーパーノヴァ(超新星)というのは、星の進化の最後に起こる巨大な爆発だ。私はこれがタスカーを象徴していると思っている。何をしても明るく輝いていて、どんな場面でも光と笑いをもたらし、そしてもちろん死を前にしている。彼は、最終章が目前に迫っていることを知っているんだ」と説明する。さらに、マックイーンは付け加える。「ミクロ対マクロという構図にも興味があった。壮大な湖水地方の風景に対比して、キャンピングカーが小さな点のようであるように、彼らの関係も果てしなく巨大な宇宙の基本をなす小さな一部分だ」
 マックイーンはまた、死を迎えるという診断を下された人が、向き合う末期の決断についても探求しようと考えた。その際に、シリアスな現実を捉えながらも、軽いタッチで描こうと決めた。マックイーンは、「どう考えるべきかをはっきりと示唆するような映画を作ることに興味はない。決めるのは観客だ。しかし、二人が窮地に立たされていて、そのことが二人を引き離しつつあるのだという事実を主張したかった。私たちはこの映画を観た人々が、他人とどう接するかについてもっと考え、そういう立場に立たせられたらどんなに厳しいかに想いを馳せてくれることを期待している」と語る。

最初は逆の配役だったサム役とタスカー役

 そして、脚本を何度も読むうちに、ファースは役を入れ替えるべきだと思い始め、トゥッチも同じように考えていたことが判明する。トゥッチは、「ハリーの前でそれぞれが両方の役を演じてみせたら、どうするべきか即座に悟ったよ。なぜかは分からないが、その方がいいと思えたんだ」と語る。
 ファースは、「スタンリーがタスカーを演じるのを見た時、他の誰も彼ほどうまく演じられないと分かった。問題は、彼がサムを演じた時にも、同じように感じたことだ。僕は家に帰ろうと思ったよ」と笑う。さらにファースは、「僕たちには役柄にふさわしい演技をするという任務がある。俳優という職業にとって神聖なことで、最終的には自然に決まった」と説明する

監督 ハリー・マックイーン

2021年8月1日
シネマ・クレール
★★★★



「キネマの神様」
無数のモノにならなかった助監督の物語。
モノにならなかった脚本の物語。

でも、映画だから時間を越えて実現できる。
山田洋次が最晩年に描くのは、それでもやはり「何が幸せなのか」という物語だった。

「カットとカットの間にシネマの神様は宿るんだよ」

100通りのカットがある。

役者の演技がある。

志村けんのままに演技した沢田研二がいる。
それは、私は良くないと思うけど、それが山田組の映画なのかもしれない。
キチンと、コロナ禍を反映した脚本になっていた。おそらく決定稿は昨年3月には出来ていたはずだが、そこからかなり変えている。映画は「現場」でつくられるものなのである。

映画の神様は、そういうラストを作った方がいいのだ。

STORY
ギャンブル狂いのゴウ(沢田研二)は、妻の淑子(宮本信子)や家族にもすでに見捨てられていた。そんな彼が唯一愛してやまないのが映画で、なじみの名画座の館主テラシン(小林稔侍)とゴウはかつて共に映画の撮影所で同じ釜の飯を食った仲だった。若き日のゴウ(菅田将暉)とテラシン(野田洋次郎)は、名監督やスター俳優を身近に見ながら青春を送っていた。
キャスト
沢田研二、菅田将暉、永野芽郁、野田洋次郎、北川景子、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子
スタッフ
監督・脚本:山田洋次
脚本:朝原雄三
原作:原田マハ
音楽:岩代太郎
VFX監修:山崎貴
撮影:近森眞史
美術:西村貴志
照明:土山正人
編集:石島一秀
録音:長村翔太
プロデューサー:房俊介、阿部雅人

2021年8月10日
MOVIX倉敷
★★★★



「妖怪大戦争 ガーディアンズ」

やはり前作(2005)を超えることはなかった。やはり小豆洗いは、一切年月を気にさせない。妖怪大戦争だー!と威勢は良いけど、いざという時に逃げ出すのは同じ。妖怪獣と大魔神を呼び出して対決させて、その後の死屍累々の都会には無頓着、そもそも1人も人間の逃げ惑う姿が出てこないのは、子どもに質問されたらどうしよう。

‥‥と、ここまで前回同様。16年経ったら、もう見る層は違うということか。

メッセージは、こちらの方が饒舌だ。
「ともだちは見捨てない」
「弟は絶対守る」
「闘いよりも話し合いだ」

その高尚な兄弟の決意に、アンナに数万年の怨念をもとにやってきた妖怪獣の力がなくなってゆく。なんだったの?ソンナモンで良いの?
前回は、偶然が勝利を呼んだのだけど、今回はそんな「説得力」はなし。

しかも、「あの方」の存在がずーと物語を引っ張っていたのに、結局ラストで名前だけが少し出てきただけ。
しかもなんと「彼」が「あーあ」と言って、終わり。どうして「彼」がこの場面で出てくるの?あまりにも都合良すぎじゃない?

知らない妖怪は少なかった。
大島優子が色っぽかった。

(ストーリー)
大地溝帯・フォッサマグナから発生した妖怪獣たちが東京に襲来し、世界は危機に直面する。日本の妖怪のリーダー格であるぬらりひょん(大森南朋)は、この危機を回避するために伝説の大魔神を目覚めさせて妖怪獣たちと戦わせることを思いつく。そしてその能力を持つ、いにしえの妖怪ハンター・渡辺綱の末裔である少年・渡辺ケイ(寺田心)に目をつける。
キャスト
寺田心、杉咲花、猪股怜生、安藤サクラ、大倉孝二、三浦貴大、大島優子、赤楚衛二、SUMIRE、北村一輝、松嶋菜々子、岡村隆史、遠藤憲一、石橋蓮司、HIKAKIN、荒俣宏、大森南朋、大沢たかお
スタッフ
監督:三池崇史
製作総指揮:角川歴彦、荒俣宏
脚本:渡辺雄介
音楽:遠藤浩二
主題歌:いきものがかり
製作:堀内大示、松岡宏泰、川崎由紀夫、奥野敏聡、永田勝美、松下智人、藤田晋、五十嵐淳之
プロデューサー:椿宜和、坂美佐子
共同プロデューサー:前田茂司
ラインプロデューサー:今井朝幸、青木智紀
撮影:山本英夫
照明:小野晃
美術:林田裕至
録音:中村淳
編集:相良直一郎
装飾:坂本朗
装置設計:郡司英雄
VFXスーパーバイザー:太田垣香織
妖怪デザイン:寺田克也、井上淳哉
スタントコーディネーター:辻井啓伺、出口正義
サウンドエディター:勝俣まさとし
キャスティングプロデューサー:杉野剛
キャスティング:平出千尋
キャスティングスーパーバイザー:柿崎裕治
キャラクタースーパーバイザー:前田勇弥
ヘアメイクディレクター:酒井啓介
妖怪特殊メイク造型ディレクター:石野大雅
画コンテ・妖怪デザイン:相馬宏充
音楽プロデューサー:杉田寿宏
協力プロデューサー:水上繁雄、今安玲子
アシスタントプロデューサー:土川はな
宣伝プロデューサー:北原夏樹
妖怪担当:山村淳史
助監督:長尾楽
制作担当:小笠原寿

2021年8月13日
MOVIX倉敷
★★★







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最終更新日  2021年09月10日 16時18分51秒
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