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広い森の中に、白い兎と黒い兎が住んでいた。二羽は、一日中一緒に楽しく遊びます。でも時々、黒い兎は黙り込み何かを考え込んでしまうのです。心配した白い兎が、聞いてみると「いつも いつも、いつまでも、きみといっしょにいられますように」って願っていた、と答えたのです・・。そして・・ うさぎ二羽の恋が生まれるおはなし♪* * * 表紙画像* * *(福音館書店/ガース・ウィリアムズ:ぶん,え/まつおかきょうこ:翻訳)1965年刊行以前紹介した、挿絵画家ガース・ウィリアムズの絵本です。彼は沢山の本の挿絵を描いていますが、自ら作ったお話しに絵を付けた絵本も何冊かあります。この「しろいうさぎと くろいうさぎ」もそのひとつです。二匹の白と黒の兎であることから、人種差別主義者達が、異人種間結婚容認の絵本であると激しく非難した絵本だそうです。もちろんガース・ウィリアムズは「ただ単に読者が二匹を区別しやすいように、対照的な色を使った」と語っています。(参考文献:ガース・ウィリアムズ絵本の世界より)このガース・ウィリアムズの絵には、ある特徴があります。動物の毛の描き方なんです・・。ぜひ、何冊かご覧になる事がありましたらば、見て感じて欲しいなと思っています。* * *<いっしょにすもうね・ちゃいろのうさぎとしろいうさぎ>表紙画* * *(文化出版局/マーガレット・W・ブラウン:文/ガース・ウィリアムズ:絵/中川健蔵:翻訳)1984年こちらは「しろいうさぎとくろいうさぎ」のカラー版という感じ(同じではありません)の絵本。お話しの内容が似ていますし、最後は一緒に暮らすようになる、恋のお話しです。-------------絵本画家・ガース・ウィリアムズの過去の絵本日記です。良かったらご覧ください↓2002/12.18 ガース・ウィリアムズ(おやすみなさいフランシス&大草原の小さな家)福音館書店より画像掲載の許可を頂いています。
2003年01月31日
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水の中にゼリーのような卵がいます。ほとんど魚に食べられて、残った4つの卵からかわいい”おたまじゃくし”が孵ります。4匹は、輪になって歌いながら泳いだり、鳥から逃れる為に上手に隠れたり、かわいぃいたずらもしてみたり。毎日毎日楽しく過ごしています。どの絵も文も明るくって流れるようなリズムがあって、楽しくて愉快で実におおらか。蛙の兄弟の春から冬眠までの四季を綴った作品です。* * * 裏表紙画像* * *(福音館書店/ジュリエット・キープス:文・絵/石井桃子・翻訳)1964年刊行なぜ?この時期に蛙の絵本?と思ったかもしれません。実はこんな事があったんです。昨日の病院での事。待合室の脇に畳が敷いてあって、絵本を読んでくれるボランティアさんが居るようになっていたのです。来た子供に絵本を選んで貰って、読み聞かせをするという様子。でも子供はどれを選んでよいのか分からず困っていました。もともとお節介な私は「このカエルさんの絵本は?とってもゆかいで楽しいよ・・」って表紙を見せてあげると、首を横に振って嫌だと表現されてしまった・・ん~ がっかり。本当に残念。子供の本選びって本当に難しい・・・。しみじみ痛感しました。この「ゆかいなかえる」地味に見えて手に取って貰えない事が多いのかも。微妙にくすんだブルーに蛙が行ったり来たり。(この色がいいのです。↑画像は、オリジナルとちょっと違って見えます)水の泡の白と文字の白も浮き立ってみえ、文も絵と一体化していてテンポが良いのです。愉快になって嬉しくて、おおらかな気持になれる絵本なのです。見てほしかったな・・。そんな経緯から。まだ冬眠中の愉快な蛙兄弟のお話しでした。福音館書店より画像掲載の許可を得ています。
2003年01月30日
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くつくつあるけ って、ちょっと変わった題名だと思いませんか?この絵本、主役が靴なのです。その靴がぱたぱた歩いて走ったり、ぴょんぴょん飛んで、転んだり。転んでどうするのかな?と思ったら、すくっと自分で起き上がる。歩き始めたばかりのよちよち歩きの赤ちゃんの足元を見ているよう。かわいい靴が主人公の赤ちゃん絵本。* * * *表紙画像** * *(福音館書店/林明子 さく・え )1986年初版妊娠しましたよ!って病院で言われてから、不安を抱えながらも赤ちゃんはすくすく育ちます。産まれましたよ~って言われてから、歯が出てきた..お座りできた..つかまり立ちできた..!そんな中で一番嬉しいのが、この一人歩き出来るようになる事。よちよち歩き出来るようになる前の、読み聞かせにぴったり。福音館書店より許可を得て画像をお借りしています。
2003年01月29日
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そらまめくんのたからものは くものようにふわふわで、綿の様に柔らかい 殻のベッド。その宝物のベッドに、えだまめ君も さやいんげん君も グリーンピース君も ピーナツ君も みんなみんな寝てみたくってしかたがありません。そらまめくんに、「そのベッドで眠ってみたいな・・」とお願いすると「だめ、だめ。これは ぼくの宝物だもの」といじわるをしてしまいます。そんな時、その大切なベッドが無くなってしまったのです!探しても探してもどこにもありません。みんなは「いじわるするからだよ」なんて言っていたのですが、そらまめ君が可愛そうになってきて、みんなの殻のベッドを貸してあげました。でもどれもしっくり行きません・・・。何日も探して、やっとベッドが見つかったのですが、なんと!中にはウズラの卵が・・・* * * 表紙画像* * *(福音館書店/なかやみわ さく・え)1997年初版 3歳~ ・自分で読むなら小学校初級から以前「はりねずみのはりこ」で紹介した、なかやみわ(中屋 美和)サンの作品です。この「そらまめくんのベッド」は、福音館書店の月刊誌「こどものとも」に掲載されたもの。その後、傑作集として再出版された絵本です。大事な物は誰にも貸したくないものです。いじわるをして貸してあげなかった”そらまめくん”でしたが、その事でお友達の大切さを知ります。いじらしかったり かわいかったり 微笑ましかったり。絵本の楽しさをしみじみ感じる一冊です。その、そらまめくんの新作が「こどものとも」4月号に登場するそうです♪<そらまめくんに「さんじゃくまめ」という名のライバルが登場。そらまめくんは、ベッド比べを挑むのですが、さてどうなることか。>という新作登場です!待ち遠しい!楽しみですよね♪♪福音館書店より画像の許可を頂いて掲載しています♪
2003年01月27日
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「いいこと教えてあげようか?」で始まるこの絵本、犬の出産から子犬が親離れして主人公の子供の家に来るまでを、子供の語りで、写真で綴っている絵本なのです。隣りの家に犬の赤ちゃんが生まれるようです。その出産写真に、子犬が、教えて貰わなくてもおっぱいを吸うのが不思議だな という写真、次には歯が生えてきて・・・などなど。主人公の子供の目を通して語られるドキュメンタリー絵本。アメリカでロングセラーの写真絵本だそうです♪* * * 福音館書店より画像の許可を頂き掲載しています* * *(福音館書店/ジョアンナ・コール:文/ジェローム・ウェクスラー:写真/坪井郁美:翻訳)1982年 4歳~病院の小児科の待合室にあって、初めて見たときは「おっ!」っと驚いた絵本です。全てモノクロなのは、出産シーンの写真があるから?だと思っています。それでは、みなさん良い日曜日を過ごしてね♪おやすみなさい・・
2003年01月26日
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今日は節分の日。園のみんなは楽しく野球をしています。すると見たことのない男の子が・・だあれ?と聞くと「にお・・」と答えるのです。でも、みんなで豆まきの時間が来ると、にお君はどこかに行ってしまいました。におくん、どこに行ったの?とみんなでキョロキョロ。すると園庭の木の陰でこちらを見ています。その鬼の子を見た園長先生は・・* * * 表紙画像* * *(童心社/中川ひろたか:文 /村上康成:絵)2000年初版このお二人で制作した絵本は「ピーマン村の絵本たち」というシリーズになっています。季節ごとに、ピーマン村の絵本シリーズを紹介したいなと思ってました。赤鬼の子供と園児、園長先生の心温まるお話しです。なんといっても、この”にお”の絵が良い♪かぶった帽子から、ちょこんと角が出ていてお話しのキャラの雰囲気が出ています。グローブを持っているあたりには、親しみを感じちゃいます。うちの子も毎晩せっせとグローブを磨いているせいかな”にお”君が、みんなに良くして貰えて良かったなぁ~なんて最後は、嬉しくなります。幼稚園を舞台にして季節の行事を、みずみずしく面白く愛らしく描いてる数々の作品。サクッと見れて後味も良いピーマン村の絵本たちから、節分は赤鬼の子の「おにはうち」でした♪
2003年01月25日
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子供が欲しいと願う女性が魔法使いのお婆さんに貰った花の種。その花から生まれた「おやゆびひめ」。 ヒキガエルの息子の嫁にと連れ去られた「おやゆびひめ」は、そこから逃げ出すと、野ネズミと暮らす事になりました。 この野ネズミの薦めで、モグラと結婚する事になった「おやゆびひめ」でしたが、そんなモグラは嫌いでしたし、外の世界で暮らせなくなるのも嫌でした。 そんな時、死にそうなツバメを助けた事から、このツバメに恩返しを受け、王子様のいるお城にたどり着くのです・・* * * * * *(フェリシモ出版/H・C・アンデルセン/エルサ・ベスコフ:絵/石井登志子:翻訳)2001年初版エルサ・ベスコフのおやゆびひめは、沢山出版されている”おやゆびひめ”の中でも、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの雰囲気そのままで、その世界を知る事の出来る作品だと、私は思っています。どちらかというとこの絵本では、ヤングアダルトのジャンルになるかと思うのですが、幼年向けの”おやゆびひめ”を知っているのであれば、絵を見るだけでも何かを感じ取れるはずです。ベスコフは30冊もの絵本を残しています。そのオリジナルの絵本でも妖精や虫、植物、動物の絵が良いと定評があるようで、私自身もそう感じます。また、それぞれの絵本の挿し絵の配置が絵葉書を並べたような感じがしたりして、個性的だなとも思ったりします。そのベスコフの全てがアンデルセン童話に合っている、と思う「おやゆびひめ」です。★この「おやゆびひめ」は、見開き左に文章、右に挿絵が大きくあります。文字数が多いので早い子で小学3~4年位、5年~はOkかなぁと思います。漢字が多いですが、全てにふりがながふってあります。(でも出版社からは、小学1~3とありますので。)----エルサ・ベスコフ(1874~1953)は、ビアトリクス・ポター(ピーターラビット)の作者に匹敵するといわれているスウェーデンの絵本作家です。1952年、その業績に対し”ニルス・ホルゲッソン賞”を授与されています。(スウェーデンの児童文学の古典である、「ニルスのふしぎな旅」・セルマ・ラーゲルレーフ作。から名を取った賞です)また全業績に対して、名前をとりエルサ・ベスコフ賞という賞も作られています。
2003年01月24日
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福音館書店・刊 とても流れが早く、何度かけ直してもすぐに流されてしまう橋がありました。困り果てた村人達が考え、このあたりで一番名高い大工に頼み、橋をかけてもらうことにします。大工は頼まれては見たものの、あまりの流れの速さにとんと困ってしまい、頭を抱えていると川から鬼が現れ「お前の目玉をくれたら橋をかけてやってええぞ」と言うのです。次の日行って見ると半分の橋が出来上がっていて その次の日には完成していました。すると、かわの中からおにろくが現れ、目玉を要求してきますが。目玉をそうそう渡せる物ではありませんよね・・・* * ** * *(福音館書店/松居直 再話/ 赤羽末吉 画)1962年初版 4歳~そろそろ節分ですね♪鬼の出てくる絵本を何冊か紹介しようと思っています。狼の出る絵本が面白いように、日本の鬼も民話では重要な役割をして面白味があります。なぜ?鬼が、人々に嫌がられ怖がられてきたのか?今の時代、ある意味分からない人が多いのでは?もちろん私も詳しくは良く分かりません。でも日本の風土で産まれ育った、沢山の鬼を、いつも愛らしいなと、絵本や民話で感じてしまいます。えばってるけど、おっちょこちょい。憎めない可愛い主役だなと思うのです。民話の再話に、赤羽末吉の墨絵がお話しにぴったりで素晴らしいです。この作品は経済的な理由から見開きを交互に、カラー・白黒という形で描かれています。カラーの部分の赤色(鬼・橋)が特に印象に残ります。表紙画像の許可を福音館書店より頂いて掲載しています。
2003年01月23日
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先日「ふゆめがっしょうだん」を紹介した、福音館書店のかがくのとも掲載の傑作集より「おへその ひみつ」です。この絵本も同じように子供の理科をわかりやすく説明してあります。書籍名でもおわかりのように「おへそ」は何故あるの?というのが、今回のテーマ。おかあさんから赤チャンが産まれる前に、子供達に見せてあげたら命の神秘を感じるでしょう。また、おへそがなにかと疑問を持ち始めた子供達にも分かりやすく、身に付く絵本です。* * * ★福音館書店より表紙画像の許可をいただいて掲載させていただいています★ * * *(福音館書店/著者:やぎゅうけんいちろう)かがくのとも傑作集より 「おへそのひみつ」 2000年11月「こどもの へそは やわらかくて うめえ!!」だなんて雷さんが言っています。「お兄ちゃん かみなりさんは ほんとうに おへそをとるの?」と弟。そこから二人の疑問を解く色々なお話しがはじまります。「おかあさんのお腹から赤ちゃんが出てくる時に、おへその結び目が取れてそこから産まれて来るんだと思う」等など、可愛い表現があったりします。後半では、そのおへその役目はなにかを、胎児から出産後まで説明しています。とてもお勧めのえほんです。字も大きくてひらがなが読めるようになった子供にもOkです。楽しく学習できますね♪4歳~小学校初級向け-----------★☆--------------今日、福音館書店・偕成社・こぐま社・ポプラ社からホームページに使用している画像についての許可をして頂きました。本当に嬉しい気持でいっぱいでした♪始めた頃から著作権が気になっていたものの、承諾を後回しにしてきたので申請してからはドキドキでしたし、とても心配な日々でした。もし自分が絵本のサイトを見るならば、やはり画像を一緒に見れると嬉しいし、どうゆうお話しかなとワクワクできます。もちろんこれは私だけではなく、みなさんもそうなのでは?と思うのです。本屋さんで探すときにも、画像を思い出せば探す手間も省けますし、一度見た絵本の表紙をどこかで見かけた時にも、すぐ手にする事が出来ます。子供の、自分の好みの絵も表紙で見分けられるようにもなります。だから、そういった意味も含めて皆さんに紹介をしていけたらと思っていましたので、本当に嬉しい一日になりました。楽しみながら頑張れそうです♪これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
2003年01月22日
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ゆきのひの主人公はアフリカン・アメリカンな男の子です。でも舞台はアフリカではなく、たぶん著者キーツの生まれ育ったNYでは?と思われます。朝覚めると窓の外の雪に驚き、赤いマントを羽織り外に出かけます。雪の上を足跡をつけながら楽しんだり、すり足で線を引いたり・・雪が降ると子供は、足跡つけて遊んだりしますよね。そんな場面にも親しみ深く、少年を身近に感じてしまいます。雪の日の少年の驚きと嬉しさを描いた作品です。* * * * * *(偕成社/文・絵:エズラ=ジャック=キーツ/翻訳:きじまはじめ)1969年初版コールデコット賞というのは、一年間にアメリカで出版された絵本の中で、最も優れた絵本に与えられる賞です。この1963年コルデコット賞受賞・キーツの『ゆきのひ』は、身近にある切り紙や張り紙が使われている、珍しい絵本であると思います。また絵の具を滲ませたり、擦ったり霧で吹いたりと、色々な方法で仕上がっていて、子供の頃に、図工で作ったり描いた時のことを思い出してしまいます。★偕成社より表紙画像の許可を得て掲載させて頂いています★
2003年01月21日
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ウルスリは、スイスの山のそのまた奥の小さな貧しい村にいる男の子です。明日は「銀行列」のお祭りのある日です。そのお祭り、男の子が首から鈴を下げて村の家をまわりお菓子やご馳走を貰うという昔ながらの行事なのです。その首から下げる鈴を借りに出かけたウルスリでしたが、皆よりも一番小さい鈴しか貸してはもらえず悲しくて悔しい思いをするのです。なぜなら小さい鈴は行列の一番最後からしかついていけないからです「ちびっこ鈴のウルスリ」なんて言われたくありませんから・・そんな時ウルスリは、山の夏小屋にあった大きな鈴の事を思い出しました。そうなるといても立ってもいられずに、一人で山へその鈴を取りに出かける事にしましたが・・・* * ** * *1966年「ナシの木とシラカバとメギの木」でハンス・クリスチャン・アンデルセン国際児童図書賞を受賞したアロワ・カリジェの作品。その後、アロイス・カリジェに改名しました。1985年に他界しています。この「ウルスリのすず」も有名な作品なのでご存知の方も多いのでは?アロワ・カリジェは若い頃に、仮面舞踏会などの衣装のデザインをしていたのだそうで絵本の所々からも、そのデザインが目に浮かぶような感じがしてきます。スイス生まれの画家らしい、山や自然の美しさ・厳しさも感じ取れる作品です。何より、ウルスリの負けたくないと考え込む場面には、何か共感してしまうのです。ゼリーナ・ヘンツの文にアロワ・カリジェの絵がぴったりな「ウルスリのすず」です。(岩波書店/ゼリーナ・ヘンツ文/アロワ・カリジェ絵 大塚勇三 訳)1973年初版
2003年01月20日
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福音館書店・刊あさたろうは、畑に生えてる”ねぎぼうず”ある朝、目覚めると しいの実のおようちゃんが やつがしらのごんべえと、こいものちょうきちに苛められてるではないか!「へへっ どうだい」「あっ かんにんしてください」そこで、ねぎぼうずのあさたろうは、今日こそは勘弁ならねぇと♪ねぎじる飛ばしてやっつけた!旅に出たあさたろうは、峠の茶屋で団子なぞ食べ休憩してますと、怪しい謎の浪人もの にであうのであうことに・・さて 怪しい謎の浪人ものとは・・・・?* * * 表紙画像* * *飯野和好さん!何て言っても、この明るさに脱帽です。どの絵も個性的過ぎて最高♪痛快浪曲・時代劇の紙芝居をみているような「あさたろうシリーズ」 たぐり飴が欲しくなる・・・??男性にも好まれる絵本であると思います。もちろん続編もあって、大体の本屋さんで見かけています。(福音館書店/飯野和好 文・絵)1999年初版福音館書店から画像の許可をいただいて掲載しています。
2003年01月19日
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「はれときどき ぶた」の作者の作品で「じろきちおおかみ」は版画絵本になります。ユーモアのあるお話しに、可愛い感じの絵の版画があっています。丁寧に一所懸命彫り上げて、作り上げたという苦労があちこちに見えます。* * * * * *狼の”じろきち”が峠の外れで出会った女の子、話し掛けても泣いているばかり。家も名前も分からず、じろきちは自分の家に連れて帰ることに・・。「鍋もグツグツいってるし、上手そうだから早いとこ料理して、くっちまおう」と、一緒に暮らしている、牛のまんさくとっつぁんに話すと包丁を研ぎ出します。でも、まんさくとっつぁんが「大きく育てたほうが徳じゃぁないかね」という物ですからそれはそうだな~と女の子を大きくなるように育てる事にしました。3年たった。冬の夜。食べる物がなくなりました。牛のまんさくとつっぁんが「すっかりおおきくなって、たべごろだ」と言うと、じろきち狼は・・・狼の出てくる絵本って、何故にこんなに面白くてワクワクするんでしょうね?作者のユーモアが絵を通して伝わってきます。版画も棟方志功のように線を太めに削り、パステル調な色を付けていて見ごたえがあります。版画絵本もいっぱいあるけど、私のお気に入りで特に大切にしている版画絵本の一冊です。(岩崎書店 矢玉四郎 絵・文)1985年1月30日初版
2003年01月18日
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詩人宮沢賢治は、1896年、岩手県花巻の裕福な家庭に生まれました。賢治の童話は難しいと思われがちですが、昨今の洋風ファンタジーブームからするとかなりの方が抵抗なく読むことが出来ると思います。この「雪わたり」は、宮沢賢治が詩人であると感じる事の出来る童話の一つ。普段歩く事が出来ない畑を、雪が降り凍った為に自由に歩けるようになることを”雪わたり”と言うのだそうです♪* * * 表紙画像* * *(福音館書店/宮沢賢治:童話/堀内誠一:絵)1969年・小1~3年四郎とかん子は、小さな雪靴を履いてキックキックキック、野原に出ました。平らな事はまるで一まいの板の上を、雪わたりしながら、わらべ歌をうたいながら楽しんでいますとキツネの子供が現れ、きつね小学校の幻灯会への入場券をくれたのです。そこで四郎とかん子は、幻灯を何本か見てご馳走を頂いて、雪の夜のまぼろしのようなひと時を過ごすのです。自然を動物を人を心から愛した賢治らしく、悪者にされがちなキツネを綺麗に仕上げ、また背景の描写が目に浮かぶように素敵です。このわらべ詩は花巻地方に伝わる詩で、それがまた心地よいリズムになっていると思います。「キックキックトントン」という足踏みをする場面は、とても明るくていいですね。暗くなりがちな東北の冬を、明るく童話にしているのも、賢治ならでは、とも思うのです。雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ慾ハナク決シテ瞋ラズイツモシヅカニワラツテイル一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベアラユルコトヲジブンヲカンジョウニ入レズニヨクミキキシワカリソシテワスレズ野原ノ松ノ林ノ蔭ノ小サナ萱ブキ小屋ニイテ東ニ病気ノ子供アレバ行ツテ看病シテヤリ西ニ疲レタ母アレバ行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ南ニ死ニソウナ人アレバ行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ北ニケンクワヤソシヨウガアレバ (北に喧嘩や訴訟があれば)ツマラナイカラヤメロトイヒヒデリノトキハナミダヲナガシサムサノナツハオロオロアルキミンナニデクノボートヨバレホメラレモセズクニモサレズサウイウモノニワタシハナリタイ*宮澤賢治*パロル舎から発刊されている絵本をよく見かけますが、堀内誠一さんの絵本も、ぜひ見ていただきたいです。北国を感じ、童話の味わいが良く現れていると思います。他、いもとようこサンも挿絵していますが、こちらは表紙のみしか見たことがありませんでしたから載せませんでした。また、講談社の青い鳥文庫「注文の多い料理店」に、雪わたりも短編として入っています。この文庫も読みやすくて好きです。☆この雪わたりを絵本日記にしようと思ったきっかけを頂きました「さんさん33さん」にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました♪福音館書店より表紙画像の許可をいただいて掲載している画像です。
2003年01月17日
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スキーをする家族に連れられて、山小屋にやってきたヘンリー。ヘンリーもスキーをするかい?ってクロスカントリーのスキー板を作ってもらいます。もちろん滑れるはずもなく・・・次の日、帰る車に乗り込んだヘンリーですが、大事にしているネズミのヌイグルミを忘れてきた事に気づきます。取りに帰り車に戻ってみると、みんなの乗った車は発進して行ってしまいました。困ったヘンリーが、スキー板を履き、家族の車を追いかける・・というストーリーです。* * * 表紙画像* * *「スキーをはいた ねこのヘンリー」は、1980年3月初版。絶版になっていましたが、昨年、復刻しました。登場する動物も、ヘンリーも、毛の一本一本まで丁寧に描いているし、猫のしなやかさまで感じ取れる絵です。車が自分を乗せずに発進してしまった後、見開きいっぱいに描いた雪景色の中に、ポツンとヘンリーが座り込み、こちらを見ています。その絵のヘンリーの大きさは、お米粒くらい。その開きを見ると、いつも胸がキューンとなってしまいます。絵本って本当に不思議だと思う。文字がなくても絵だけで全て分かってしまうんですね・・復刻して良かったな♪って、しみじみ思う一冊です。(佑学社/メリー・カルホーン:作/エリック・イングラハム:絵)1980年初版
2003年01月16日
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日記を読みに歩くのが好きなので、時間のある時には、日記リンクしていただいているお宅に出かけています。昨日は、ちょっと足を伸ばして、日記リンク~日記リンクを辿ってみました。その時に、見かけた日記の方が「戸田幸四郎絵本美術館」のお話しをしてらしたので、懐かしく戸田さんの絵本を思い出しました。日本のディック・ブルーナっていう感じの絵を描かれている方で、親しみ深い絵です。* * * * * *これは、子供向けの英和・和英の辞典絵本です。(写真のものは友達の子供にプレゼントして、家にはありません・蛙の表紙がかわゆぃ♪)アルファベットと一緒に絵が描いてあるんです。とても可愛いくて英語を始めた子供に見せたい辞典です。戸田幸四郎さんは、絵本も何冊かありますが、家では知育絵本でおせわになりました。赤チャンの為の文字絵本や漢字の成り立ちの辞典絵本など、戸田デザイン研究所の発刊する絵本は、知育絵本として、とても良かった記憶があります。「赤ちゃんにおくる絵本」は、左のページに絵がひとつ、右に、その物の文字が書いてあって、知らず知らずに、ひらがなを覚えてしまったんですよ・・絵本だけど、絵本じゃない?ちょっと変った絵本の紹介でした♪(戸田デザイン研究所/とだこうしろう)
2003年01月15日
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犬の絵本って以外に少ない。良いものをあげるとなると、行き詰まってしまう。あげるとすれば、この「どろんこハリー」と「アンジュール・ある犬の物語」が頭に浮かぶ。* * * 表紙画像* * *(福音館書店/ジーン・ジオン:文/マーガレット・ブロイ・グレアム:絵)1964年白地に黒ブチのあるハリーは、とにかくお風呂が大嫌い。お風呂が嫌で家を飛び出し、あちらこちらで遊んでいると、すすだらけのどろんこになり黒地に白いブチのある犬になってしまったのです。家に帰ると、誰も自分がハリーである事に気づいてくれませんそこでハリーは、ありったけの芸を見せて自分であることをアピールするのですが・・・。1959年にアメリカで発刊され、愛され語り継がれてきた絵本です。絵の所々にも、古きよきアメリカを感じる事ができます。表紙のインパクトさも好きです。さながら使用前・使用後のハリーってところでしょうか?福音館書店より許可を頂き画像掲載しています
2003年01月14日
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福音館書店の「かがくのとも」をご存知ですか?これは福音館書店の月刊科学絵本なのです。科学といっても、あのバケ学ではなくって、小さい子の為の理科・・とでも言いましょうか・・その月刊誌から、傑作だったものを発刊しているのが、このシリーズです。その中から、冬に見られる木や茎の芽の写真集”ふゆめ がっしょうだん”をのせてみます♪* * * * * *(福音館書店/かがくのとも傑作集/富成忠夫・茂木透:写真/長新太:文)1990年写真の右を見ていただくと、分かるかもしれません。が・・小さいのでわからなかったらごめんなさい・・木の芽の写真絵本といっても、ただの木の芽ではなくて、人の顔やコアラの顔や、トーテムポールみたいな顔、とさまざまな木の芽をカメラでとらえたものなのです。これは、絵本用に木の芽を細工しているのではなくて、落葉した葉の柄のついていた跡なのだそうです。自然って本当に不思議ですね・・・軽い詩のような、長新太さんの文もたのしい。♪みんなは みんなは きのめだよ はるに なれば はがでて はながさくパッパッパッパッ ・・・♪とっても軽くて良い感じです福音館より許可されて画像の掲載をしています
2003年01月13日
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講談社の児童文学創作シリーズから、黒猫ルドルフのお話しです。岐阜で大好きなエリチャンと暮らしていたルドルフは、ある日、魚屋さんで魚泥棒を失敗します。小父さんに追いかけられて逃げ込んだのが、東京行きのトラックでした。そこから始まる黒猫ルドルフと東京下町の猫達&ブルドック一匹の奇妙で可笑しな友情物語です。* * * 講談社より画像使用の承諾を得ています。* * *このルドを知ったのは、もうかれこれ10年位たつかもしれません。NHKの教育番組で紙芝居風に仕上げた、この作品を見たのが始めです。その時のルドは”クロネコヤマトの宅急便!風の黒い猫で(というか、そのまんまですが)ニヤッと笑った、その顔が実に良かった♪イッパイアッテナの声ときたら、毒蝮三太夫さん!これもみごとなはまり様で惚れ惚れしながら見た記憶があります。絵本ばかりだった私が、久方ぶりに読むことになった児童書です。いまでもたまに読んでみると、頭の中に毒蝮三太夫さんが出てきて「なぁ~・・ルドよ~」って江戸っ子?らしいイッパイアッテナの口調で出てくるんです・・あ、イッパイアッテナは、ルドの親友の猫の名前なんです♪不思議な名前の理由は、サクサクッと読めばわかります(=^・^=)<第27回講談社児童文学新人賞入賞作>(斉藤洋・作/杉浦範茂・絵/講談社)小学校3・4年~一応付け加えるけど・・、斉藤洋さんの”あとがき”にこんな風にのっている。「この本を書いたのは猫なんです」とある。斉藤洋さんがある猫に頼まれて、講談社の新人賞に送った,猫の自伝と言うのである。そうなるとこの本は、ルドルフが書いたという事になる・・らしいが、一応ここでは「斉藤洋・作」としてあります・・・
2003年01月12日
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おおきな山と おおきな山のあいだに、大きな森がありました。大雪が降り続いたある日「ずしーん ずしーん」と何やら物凄い音がしてきます。びっくりしたのは、冬眠していた動物達。何の音だ?と不安がっていると「ゆきだまの落ちる音だよ」「怪獣だよ」と知ったかぶりのキツツキと、キツネが言うのです。森の皆は、一目散で海岸まで逃げ、山を振り返ると・・・、な、なんと大変な事が・・・・* * ** * *この人の絵本は、どれもこれもみんな良い。絵本が絵だけで語れる唯一の物であると、改めて気づく。大人が描くことの出来ない、子供の描く自由奔放な絵のような、そして想像のつかないストーリー展開。理屈ぬきに面白い、というか面白すぎる。長新太さんの絵本を見ると、固くなった頭が柔らかくなるのがわかる。(内田麟太郎:ぶん/長新太:え/童心社)
2003年01月11日
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私は転勤族で今は東北に来ています。雪の降る地方なわけで、毎日が憂鬱になることばかりです。けれども、雪の降らない地方では、この雪が何よりの贈り物なのだと思います。図書館で見つけた、子供の目でとらえた雪の日の雪の遊びの絵本を紹介しますね♪* * * 表紙画像* * *表紙からして雪遊びが楽しそうな絵本。始めて一人で読む本としてもお勧めしたいです。雪合戦をして、ソリ遊びをして、スキーをして、雪の家を作ったあとは、大きな雪だるまを作ります。だんだんと陽が射してきて、雪だるまが熔けてくると「ゆきを とっとこうよ」と冷凍庫に走ります。-----始まりでは、犬が「あ,ゆき!」ってジャンプしていますそれがとてもとても嬉しそうなのです。思わずニコッとしてしまいました。子供二人が主人公のこの作品は、雪の日の雪遊びを子供の目線でとらえている素敵な作品です。絵はシンプルなのですが、次々にページをめくりたくなるようなリズミカルで軽やかな感じ。著者を調べると、アニメーションも手がけている方のようなので、思わず「なるほど」と納得しました。本屋さんでは見かけた事が無かったのですが、図書館にはあるのでは・・・(ロイ・マッキー&P・D・イーストマン/挿絵)ペンギン社
2003年01月10日
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金子みすずは、1903年(明治36年)山口県で生まれ、童謡の詩人として期待されていた人。26歳の若さでこの世を去りました。これは、金子みすずの童謡絵本で、他にも発刊されています。また、光村図書の小学校の教科書には「ことりと わたしと すずと」の童謡が使われています。* * * 表紙画像* * *上野紀子さんの絵と共に15の童謡が載っています。ひとつ童謡を記したいと思います。「ほしとたんぽぽ」 あおい おそらの そこ ふかく、 うみの こいしの そのように、 よるが くるまで しずんでる、 ひるの おほしは めにみえぬ。 みえぬけれども あるんだよ、 みえぬ ものでも あるんだよ。 ちって すがれた たんぽぽの、 かわらの すきに、だァまって、 はるの くるまで かくれてる、 つよい その ねは めに みえぬ。 みえぬけれども あるんだよ、 みえぬ ものでも あるんだよ。(JULA出版局/金子みすず)
2003年01月09日
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絵本雑誌”ね~ね~”から生まれたピーナツ鳥のおはなしです。昨年11月には「ピーナツ鳥の飛ぶ夜」が12月には、この「ピーナツどりのちいさなたび」が単行本として発刊されました。大人の絵本コーナーにあるのを何度か見かけていますが、もちろんちいちゃい子にも楽しめる絵本です。ちなみに3・4年向き絵本です。* * *主婦と生活社では、著作権の関係上、全ての書籍の画像掲載を許可できないそうです。下のURLからサイトへジャンプして見て見てね♪* * *ピーナツの殻を被ったかわぃいピーナツ鳥3兄弟が初めてのおつかいに出かけるお話しです探し絵や雑貨の絵が沢山あって見ているだけでも楽しいです。寒い冬だからホッと出来る絵本をどうぞ。(主婦と生活社/山岸カフェ)こちらは著者山岸カフェのピーの見れるサイトギャラリーの絵と短い詩が素敵。それに項目の中の新潮社の”PEA HOUSE”というページにも行ってみてネ!フラッシュが素敵だしお勧めらよ..(スクリーンセーバーやアイコン・壁紙などのDLも出来ます♪))
2003年01月08日
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この作品はロシアのウクライナ地方に伝わる民話を、エウゲーニ・M・ラチョフが描いています。世界中で親しまれている絵本で、日本でも根強い人気の絵本です* * * * * *お爺さんの落としていった、片方の手袋を見つけた”くいしんぼうねずみ”は「ここで くらすことに するわ」と手袋の中にもぐり込みました。そこへ”ぴょんぴょんがえる”がやってきて「わたしも いれて」って、またもぐり込みます。次に来た”はやあしうさぎ”も ”おしゃれぎつね”も”はいいろおおかみ”も ”きばもちいのしし”もみんな手袋に入れてもらい、暖かそうにしています。最後に”のっそりぐま”もやってきて・・---繰り返されるストーリーは、ままごと遊びの「いれ~て!」「い~いよ!」のような心地よさを感じます動物達の名前の呼び方も印象的で好きです”きばもちいのししって分かりやすくて忘れられない名前です小さい手袋に、沢山の動物を入れてしまうのも面白いと思うし動物達がロシアの民族衣装を着ているのにも、味わいを感じてしまいます♪長い間、子供達に愛され続けてきた理由が良くわかります。(福音館書店/エウゲーニ・M・ラチョフ/翻訳うちだりさこ)画像許可していただいた本です
2003年01月07日
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実は今日は、エルゲーニチョフの”てぶくろ”の絵本日記にしようと思っていたんです。でもたまたま寄った本屋さんで、この絵本を見つけて!もぉ~この子に惚れマシタ・・。こんなに可愛いぃなんて♪珍しく即!購入してしまいました。発刊がいつかなと見てみると、2002年12月20日初版でした、日本にきたばかりの絵本ですね♪* * ** * *(ブロンズ新社/ケイト・バンクス文/ゲオルグ・ハレンスレーベン絵/今江祥智:訳)2002年12月目をつむると色んなものが見えなくなってしまうから、眠りたくないと言う子供の虎とそんな事無いわ、目をつむっても色んな物が見えてくるわ。だから眠るのよって、ぼうやを安心させるお母さん虎。そんなやりとりに、空想的な場面が原色で繰り返されますが全然嫌味じゃなくって、むしろ癒される絵。この挿絵画家は、皆さんもご存知では?「ガスパールシリーズ」の方なのです。だから、あの筆使いで描いていて、やはり素敵なタッチだなとうなってしまいました。文は、「おつきさまはいっしょ」でこんびを組んだ、ケイト・バンクスさんでこの作品で二人は、「ホーンブック98年最優秀絵本賞」を受賞しています。暫くは机の目の前に置いて眺めるのが楽しみです。それに新しい絵本って、とっても良いにおいですね・・ブロンズ新社より許可をいただいて画像を掲載しています
2003年01月06日
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この前テレビで”愛子さま”が「いないいないばあ・あそび」の絵本で遊んでいる所をお見かけしましたが、私が赤チャンのファーストブックとしてお勧めしたいのは、松谷みよ子:文/瀬川康男:絵の「いない いない ばあ」です。* * * * * *「いないいない ばあ」って手で顔を隠して、赤ちゃんにしますよね。そんな風に、猫がネズミが・クマがしてくれる絵本です。「いないいない・・・ (ページをめくり) ばあ!」となるわけです。この挿絵は瀬川康男さんが描いたもので、独特の味わいがあるんです。絵の質の高さにも、松谷みよ子さんのその繰り返される文の小気味良さも天下一品。どんなに世の中に「いないいないばあ」絵本が出てきても、これには、かなわないんじゃないかな??って、いつも思います。幼児は可愛い絵が好きかもしれない。でも、もし見ている絵からも、その子の感性をも磨けるとしたら、絶対に、質の高いものがいいと思う。流行のしかけ絵本がいけないと言うのではなく、これは私のこだわりなんです・・だって表紙からして素晴らしいって思いませんか?赤ちゃんの喜ぶ笑顔が目に浮かんできてしまう私です。(童心社/松谷みよ子/瀬川康男:絵)
2003年01月05日
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1967年に発刊された絵本です。昨年ですが本屋さんで英語版になった、この絵本を見て凄く嬉しくなりました。ちょっと絵が古いと思われるかもしれないけれど、内容は今でも受け入れられるお話しですむしろ今の世知辛い時代では、友達や家族関係はこうなりたいと思ってしまう絵本♪* * ** * *だるまちゃんとてんぐちゃんが遊んでいます。だるまちゃんはてんぐちゃんの「うちわ」が欲しくなって家に帰り、おおきなだるまどんに相談します。でも似た物が見つかりません。だるまちゃんが思いついたのは「やつでの葉っぱ」です。これでOkと思いきや、今度は”てんぐちゃん”の帽子が欲しくなります。また家に帰り、おおきいだるまどんに相談します。・・・・絵本の見開きいっぱいに並んだ、その道具の数々をひとつひとつ見るのが楽しい。またきちんと子供の話を聞いてあげれる親にも感心するし、お友達って良いなって思えます。絵も素朴でだるまから手が出て足が出ているのが、なんとも面白い。加古さんって、とてもおおらかな方なんだなって感じます。この方の絵本には、かわいい小道具が沢山、沢山描かれています。「からすのパン屋さん」という絵本では、パンがいっぱいあって見てるだけで楽しいんです♪(福音館書店/著者:加古里子)1967年福音館書店より画像の許可をいただいています
2003年01月04日
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これは民話を絵本にしています。絵は”赤坂三好”さんという方。版画絵本なので、他の”十二支のおはなし”関係よりも見ごたえがあるので好き。ただ可愛い絵で見たいと言う方には、教育画劇の”十二支のはじまり”がいいと思います。(写真・右/岩崎京子:文/二俣英五郎:絵)こちらの絵本も好きです・・ (^-^)ノ* * * * * *写真左(谷真介:文/赤坂三好:絵 / 佼成出版社)ある年の暮れに、神様から動物達に「正月の朝、ごてんに来るように。来たものから順に12ばんまで、その年の大将にする。」というおふれを出します。その着いた順に十二支が決まっているという、民話の版画絵本です。ちなみに猫はねずみに騙されて、2日の朝に行くんだよ!と教えられます。猫が2日の朝に御殿に行くと「何を寝ぼけてるんだい」なんていわれます。まんまとネズミに騙されたわけ・・それから猫とネズミは仲が悪くなったって落ちもあります。お正月しか十二支に触れる事のなくなったけど、だからこそ記憶に残る一冊だなって思う。ちなみに十二支いえますか??私は言えません・・・・・。
2003年01月03日
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この”手島圭三郎”さんの作品のほとんどは、北海道を舞台にしている版画絵本です。雪うさぎを追いかけていた”きたきつね”が迷い込んでしまった、不思議な森でのお話しです。* * * 表紙画像* * *(リブリオ出版 手島圭三郎/絵・文 )1985年福武書店より初版2001年にビブリオ出版より、手島圭三郎復刻絵本として現在、再発刊しています。 ★1987年度ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作品★
2003年01月02日
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新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。春はまだ遠いけど、暖かくなる”内容のちぎり絵の絵本です。* * * * * *子うさぎましろは、ある日小屋を飛び出します。でも外の世界は危険がいっぱい。獣から逃げる為に、棘の中で眠った次の朝、葉から落ちる朝露を飲み、なんておいしんだろう!と、ましろは嬉しくなり、自分の足で駆けて生きている事の幸せに気づくのです。だいたいが元のさやに収まる絵本が多い中で、いもとようこさんは”ましろ”を一人立ちさせ終わりますましろの前向きな明るい気持が、私達の心にも湧いてきて元気が出てくる一冊なんです。
2003年01月01日
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