星とカワセミ好きのブログ

2020.10.10
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カテゴリ: 美術 / Art
2020年10月9日、東京ステーションギャラリーの「大津絵」展を見に行きました。
大津絵は江戸時代初期より、東海道の宿場大津(滋賀県大津市)周辺で量産された手軽な土産物でした。安価な実用品として扱われたため、残されている数は少ないです。
近代になり大津絵の収集家が現れ、コレクションの対象となりました。

大津絵は型紙や版木押しで絵の骨格を作り、筆で素早く色塗りをしており、旅の土産物として喜ばれました。絵のテーマはですが、「鬼の行水」(鬼が虎のパンツを雲に残して風呂に入る)、「藤娘」(帰路の塗り笠をかぶり、黒い着物を着用し、フジノ花枝が描かれる美人画)、「提灯釣鐘」(猿が天秤に軽い提灯と重い釣り鐘を掛けて担いでいるが、バランスが取れないはずなのに絵ではバランスが取れているおかしさ)、「鬼の念仏」(鬼が僧侶姿で布施を求めて歩く姿で、手に撞木(しゅもく)と奉加帳(ほうがちょう)を持って、首から鐘を下げている)などがあります。

昔、何度か滋賀の大津に行ったことがありますが、市内で大津絵の看板を見ることがあり、懐かしい感じがしました。



↑「大津絵 もうひとつの江戸絵画」パンフレット。東京ステーションギャラリー。 



↑ 「鬼の行水」:日本民藝館蔵。



↑ 行水中、鬼のパンツは雲に置いている。


↑ パンフレットの裏面。







↑ 鬼の片側の角が折れている。鬼が僧侶姿で布施を求めて歩く姿で、手に撞木(しゅもく)と奉加帳(ほうがちょう)を持って、首から鐘を下げている。



↑ 長刀弁慶(なぎなたべんけい):大津市歴史博物館蔵。
七つ道具を携えた弁慶が、仁王立ちしている。鎧姿で鉢巻を付け、長刀を手にもって見得を切っている。



↑「猫と鼠」:「古筆大津絵」より。笠間日動美術館蔵。
鼠が身体に不釣り合いな大きい杯で、猫が瓢箪から注いだ酒を飲み干そうとしている。猫は赤い唐辛子を酒の肴として差し出している。酒に飲まれて身を亡ぼすであろう鼠の姿。




↑ 「藤娘」:「大津絵図巻」より。福岡市博物館蔵。
黒の塗り笠をかぶり、黒い着物を着用し、背後には藤の花枝が描かれる美人画。「藤娘」は1842(文政7)年に江戸中村座で初演されて以降、歌舞伎舞踊の演目となっている。



↑ 「外法梯子剃(げほうのはしごぞり)」:「大津絵図巻」より。福岡市博物館蔵。
大黒が外法(福禄寿の異称)の長い頭に梯子をかけてカミソリで剃ったという絵。



↑ 「青面金剛」:静岡市立芹沢銈介美術館蔵。




↑ 「提灯釣鐘(ちょうちんつりがね)」:日本民藝館蔵。


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「大津絵」の図録を購入した。
発行:東京ステーションギャラリー、福島県立美術館。






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↑ 東京駅。








↑ 東京駅の東京ステーションギャラリー入口。




















ギャラリー内の階段。





↑ 東京駅の赤レンガ。


↑ 重要文化財。





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最終更新日  2020.10.18 23:52:58
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