私が若い頃、フランスの女学生と文通をしたことがあり、その女性からカセットテープが送られてきました。その中に、ブリジット・バルトーさんの「Je t'aime moi non plus (ジュテーム・モア・ノン・プリュ)」が入っていました。 タイトルを訳してみると、「私は愛しているわ、でも俺は全然」という感じかと思います。歌詞は完全に性的な意味ですが、私もこの歌は以前から聞いたことがあり、とても有名です。 その後、ブリジット・バルドーさんのCDを聴いたり、本を読んだりして、歌の背景が少しは分かるようになりました。
私が好きなフランスギャルさんも、セルジュ・ゲンズブールさんが作った「Poupee de cire, Poupee de son(夢見るシャンソン人形)」を歌い、1965年のユーロビジョンコンテストで優勝します。 ところが、セルジュ・ゲンスブールさんの曲は、性的な歌が多く、例えば1966年発売の「Les sucettes(アニーとボンボン)」はお菓子の飴棒を舐めるという歌で、若いフランスギャルさんは普通にお菓子の歌と信じて歌っていたのですが、その後にこれは性的な意味の歌だと知らされ、当分の間、ショックで立ち直れなかったそうです。