月下美人の語り草

月下美人の語り草

PR

×

Profile

らぅ

らぅ

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(0)

雑記

(126)

本音

(21)

音楽

(10)

天までとどけ

(16)

Comments

ヴィノ@ Re:ひとつ、ふたつ・・・変化を(02/16) 最後のあしあとから6年経ってるんですね… …
銀狼 @ Re:ひとつ、ふたつ・・・変化を(02/16) お気に入りの整理をしてたら、チャットを…
空野蜘蛛@ Re:ひとつ、ふたつ・・・変化を(02/16) ぃや、、なんていうか、、昔の探してたっ…
らぅ @ Re:力作であること、間違いなしです。←New!(10/17) すふぃさん やべぇ、上手いwww そし…
すふぃ@ 力作であること、間違いなしです。←New! 今晩は。相変わらずのテンションで安心し…

Freepage List

らぐなlock 第1話


らぐなlock 第2話


らぐなlock 第3話


らぐなlock 第4話


らぐなlock 第5話


らぐなlock 第6話


らぐなlock 第7話


らぐなlock 第8話


らぐなlock 第9話


らぐなlock 第10話


らぐなlock 第11話


らぐなlock 第12話


らぐなlock 第13話


らぐなlock 第14話


らぐなlock 第15話


らぐなlock 第16話


らぐなlock 第17話


らぐなlock 第18話


らぐなlock 第19話


らぐなlock 第20話


らぐなlock 第21話


らぐなlock 第22話


らぐなlock 第23話


らぐなlock 第24話


らぐなlock 第25話


らぐなlock 第26話


らぐなlock 第27話 完結


その瞳に映るものは・・・ 第1話


その瞳に映るものは・・・ 第2話


その瞳に映るものは・・・ 第3話


その瞳に映るものは・・・ 第4話


その瞳に映るものは・・・ 第5話


その瞳に映るものは・・・ 第6話


その瞳に映るものは・・・ 第7話


その瞳に映るものは・・・ 第8話


その瞳に映るものは・・・ 第9話


その瞳に映るものは・・・ 第10話


その瞳に映るものは・・・ 第11話


その瞳に映るものは・・・ 第12話


その瞳に映るものは・・・ 第13話


その瞳に映るものは・・・ 第14話


その瞳に映るものは・・・ 第15話


その瞳に映るものは・・・ 第16話


その瞳に映るものは・・・ 第17話


その瞳に映るものは・・・ 第18話


その瞳に映るものは・・・ 第19話


その瞳に映るものは・・・ 第20話


その瞳に映るものは・・・ 第21話


その瞳に映るものは・・・ 第22話


その瞳に映るものは・・・ 第23話


その瞳に映るものは・・・ 第24話


その瞳に映るものは・・・ 第25話


その瞳に映るものは・・・ 第26話


その瞳に映るものは・・・ 第27話


その瞳に映るものは・・・ 第28話


その瞳に映るものは・・・ 第29話


その瞳に映るものは・・・ 第30話


その瞳に映るものは・・・ 第31話


その瞳に映るものは・・・ 第32話


その瞳に映るものは・・・ 第33話


その瞳に映るものは・・・ 第34話


その瞳に映るものは・・・ 第35話


その瞳に映るものは・・・ 第36話


2008.02.19
XML
カテゴリ: 天までとどけ
『次は・・・正月にまた帰るから。。』

そう言ってマナミは東京に戻った。
案の定仕事に集中できず、何をやっても上手くいかない日々が続いた。
私的なことなので叱責を受けても言い訳できず、ただ仕事だけが山積みになっていった。
(・・・ダメだ。。こんなんじゃおばさんに怒られるな・・・。)
ため息をついて空を見上げる。
カナコの心配した通り、何も出来ずに悪い方向にばかり物事が進んでいる。
一刻も早くリョーコの元に行きたい・・・。
考えてはいけないことだと思いつつ、不安ともどかしさが募りマナミの心を乱していた。


『え・・・?』

昼食時、マナミは同僚と一緒に最寄のカフェでテーブルを囲んでいた。
同僚が心配そうに覗き込んでいる。

『ご、ゴメン。なんだっけ・・・?』
「どうしたの?最近ずっと上の空じゃん。。何かあった?」
『いや何でも・・・。疲れてるのかなw』

ははっ、と笑い返して空いた皿を集める。
その仕草をじっと見つめながら自分の分の皿を渡してくる。
マナミは受け取りながら気付かれないように小さくため息をついた。
(このままじゃ・・・周りに悪い影響しか与えない・・・。)
暗い面持ちで返却棚に皿を置いて店を出て行った。




バッグを椅子に置いて冷蔵庫から缶ビールを取り出す。
TVの電源を入れてニュースを見ながらビールを一気に呷った。
ニュースでは当たり前のように自殺の報道をしている。
マナミはそれを痛みを受けているかのように眉を顰めて見ていた。
(イジメはいつになっても終わらない・・・。)


ふいにテーブルの上の携帯が鳴り響いた。
面倒くさそうに手に取り、表示された名前を見て動きが止まった。
カナコだった。
押し込めていた不安が一気に噴出す。
こんな時間にかけてきたことなんてなかったはずだ。
いや、もしかしてもっと早く着信はあったけど気付かなかったのか?
しかしそんなことはないと自分でもわかっていた。
ありえない期待を胸に不安を押しのけ、震える手で通話ボタンを押す。

『もしもし・・・。』
「マナミ?」
『うん・・・どうしたの?』
「ゴメンね・・寝てた?」
『いや、今帰ってきたところ。』
「こんな時間まで・・・大変だね。。」
『もう慣れたよ。それより・・なんかあったんじゃないの?』

逸る気持ちから答えを急かす。
一瞬息を呑む声が聞こえた気がした。
だがすぐ返答が返ってきた。

「今朝ね・・・おばさんが目を覚まさなくて・・・そのまま・・・。」
『ッ・・・!』

悪い予感ばかりが当たってしまう・・・。
リョーコが一体何をしたというのだ。
ミカが一体何をしたというのだ。
もし神がいるというのなら、何故彼女らを連れ去ってしまうのか問い詰めたい。
世の中にはもっと悪人はいるはずなのに、何故彼女らを!!
彼女らは・・・私を助けてくれたじゃないか!
それがいけない事だとでも言うのか?
やはり私は・・・生きていてはいけない人間だったのか・・・?

いつかの想いがまた滲み出てきた。
身体が震え出し、歯がガチガチと鳴る。

「ちょっとマナミ!?大丈夫?聞いてる!?」
『・・・・・ぅ・・うん・・・。』
「ショックなのはわかる。でも気をしっかり保って・・・。」
『わかってる・・・。』
「うん。・・・それで・・いつ戻ってこれる?」

本当ならすぐにでも飛んでいきたい。
だが・・・。

『・・・わからない。』
「仕事・・・?」
『うん。。今すごく立て込んでるし・・・こんな状態で休みをもらえるかどうか・・・。』
「・・・そっか。一応お通夜の日にち教えておくね。。」

携帯を切り、しばし呆然とする。
頭の中で様々な思いが犇めき合い、涙を流す機能すら停止してしまったようだ。
物事を整理しようとするも、まるで迷子のように出口を見つけられぬまま時間だけが過ぎていった。
その夜は・・・一睡もできなかった。



翌日、マナミは会社に休暇の交渉をした。
だが予想通り答えは「NO」だった・・・。

「お前今がどんな時かわかってんのか!?お前の実力を試されてる時期だし、仕事も山積みになってるしアポだって取れてんだぞ?そんな時に友達の母親の葬式なんていう忌引き扱いにもならんことに休みなんか出せるかっ!!」

わかってはいた。
だが・・・現実として突きつけられるとやはり辛かった。
夜、カナコにそのことを返答する。

「そっか・・・うん、わかった。仕方ないね。。」
『・・・・・ゴメン。』
「うぅん、マナミは悪くないよ。おばさんもきっとそう言う。」
『・・・ゴメンね・・・・・。』

もう一度謝り携帯を切る。


ガンッッ!!!!!


携帯を壁に向かって叩きつけた。
続けざまに拳も叩きつける。

『う・・っく・・・うあああああああああああああッッッ!!!!!!』

何が仕事だッ!!
そんなものの為に命を救ってくれた人を蔑ろにするのかッ!?
仕方なくなんかない!結局私は自分が可愛くて保身に走ってるだけじゃないか!!
ミカは自分が危害を加えられることも顧みず私を助けてくれた!!!
おばさんは死の淵にいた私に生きることの楽しさを教えてくれた!!!
その恩に対する仕打ちがこれか!?
「おばさんもそう言う」だって?私はその気持ちを利用しているだけだろう!?
私はなんて最低なヤツなんだ・・・!
私なんかよりもあの二人を生きさせていた方が世の中の為だったろう!?
それなのに・・・どうしてあの二人が死んでしまうんだよッ!!!
どうして私が生きてるんだよぉ・・・ッ!!!

叩きつける拳はしばらく止まらず、血が滲んできた。
走る痛みにも構わず叩き続ける。

こんな痛みじゃなかった。
ミカたちに出逢わなかったら、きっとこれ以上の痛みを味わい続けていた。
でもどれ程の痛みだとしても今感じている苦しみには敵わなかったろう。
もしできるなら・・・あの頃に時間を戻して欲しい。
私を助けてくれなくてもいいから・・・こんな辛い結末だけは避けて欲しい。

『う・・・うぅぅうう・・・・ふ・・っく・・・・・。』

やがて叩きつけるのを止め、力なくその場に座り込む。
そして・・・自分の無力さを呪った。



翌日のマナミはまったく仕事にならなかった。
しなくていいミスを連発して皆の足を引っ張ってしまい、挙句の果てに上司から「帰れ」と言われてしまった。
マナミには人間関係を犠牲にして仕事を続ける意味がわからなかった。
しかしこんな悩みを職場の人間に話せるはずもなく、ネット友達に話を聞いてもらい何とか自我を保っていた。
その友達の言葉の一つに「おばさんの喜ぶことをするべきだ」というのがあった。
リョーコが喜ぶこと・・・少なくとも今の自分の姿ではないとは思う。
何が正しいのか、それがわからない今となってはそれに縋るしかなかった。

『とりあえず戻ってみよう・・・今までの私に。。それで正月には必ず逢いに行こう。。』

どれだけ涙を流したかわからない。
だがそれも一旦ここで終わろう、と決めた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.02.19 19:24:04
コメント(2) | コメントを書く
[天までとどけ] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:天までとどけ【14】  
YUKIYUKI♪ さん
14話は何度か読み返しました。
しんどかったね。
マナミちゃんは、どうやって乗り越えてきてるんだろう。
リョーコさん、生きる光が消えちゃったのかな。
病気は回復して、ずっと、今もきっと元気な笑顔で変わらずにいてくださってるのかなと思ってたのに。
マナミちゃんに残された課題は大きいね。
これからの展開を見守らせていただきたいです。 (2008.02.19 20:37:22)

Re[1]:天までとどけ【14】(02/19)  
YUKIYUKI♪さん
母親というのは本当に強いものです。
でもその反面、子供を失った母親はすごく脆くなると感じました。
見ていて辛くなるくらいに・・・。 (2008.02.21 22:31:45)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: