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東京の繁華街はいつも建設ラッシュが起きている。渋谷、六本木などは常に新しい通りが誕生する。それに比較すると夜の西新宿は暗い。派手な歌舞伎町と表裏になる。昔から小田急とヨドバシカメラが中心で、あまり発展しない。 南新宿は再開発で大きく変貌しているのに、取り残されたような古い街並みが続く。戦後の闇市場の趣を残している数少ない場所にビックカメラがそびえていた。
2009.09.29
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円高ドル安が進行している。これに対抗する有効な手段はない。日銀がドル買いを行っても、一時的な効果しかない。米国の巨額な貿易赤字と財政赤字が解消されないからになる。ゼーリック世銀総裁が「ドル基軸通貨を当然視するのは誤りだ」と述べた理由だろう。今のままだと、貿易の決済による過剰なドルが世界中を混乱に陥れる。世界中にたまったドルは、利益を求めて危険な方向に動く。円高に悩まされる日本は幸運なほうであり、急激な通貨の下落に苦しんでいる国のほうが多い。 ユーロの成功は一筋の解決策を見出した。ユーロそのものは、ドルに対して為替変動するにしても、EU圏内では通貨変動はない。欧州共通通貨の意義と価値が認められると、東アジアでも通貨構想が浮かび上がってくるだろう。日本の輸出先が米国だった時代には、ドルだけを計算すればよかった。中国の元や韓国のウォンが円に対して複雑な動きを繰り返すと、貿易に影響が出る。安定した貿易を行うには、アジア通貨の安定は必須であり、ロシア、台湾、東南アジアなどを見据えた通貨構想が出てくることは避けられない。米国が経済破綻するのは勝手としても、それがアジア経済に衝撃を与える流れを断ち切らねばならない。 アジアで共通通貨を生み出せないと、いずれ中国の元がアジア基軸通貨になってくる。途上国である中国の元が築く通貨になると、過激な為替変動の原因になる。中国の高度経済成長は10年以上続くだろうから、アジアの投資資金は日本から上海や香港に向かう。中国側も経済活性化のために巨額の資金を必要としているのに、日本では投資先や成長産業が生まれていない。日本人がせっせとためた金は、利益を求めて中国や東南アジアに向かわざるを得ない。その段階で通貨変動が起きて、投機筋に狙われるのは愚かしい。米国財政赤字や貿易赤字が解消される可能性が小さいとなれば、そろそろ動きださないと経済危機が再びやってくる。
2009.09.29
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誰が一番速いドライバーかという問いかけに最初に名前が上がるのは、やはりアロンソとハミルトンになるだろう。シンガポールの市街地コースは、見た目の美しさと異なって、最も危険で残酷なコースになる。低速の安定性が要求されるモナコは戦略が違う。これだけ狭くて壁に囲まれたコースなのに、マシンのタイム差は少ないから、予選を制するには、ドライバーの腕と度胸が求められる。それは、一瞬のミスが即クラッシュにつながることを意味する。シンガポールGPで、ポールから最速タイムで突っ走ったハミルトンの走りは卓越していた。 シンガポールにはさまざまな罠が隠されている。腕が良くて、速いだけでは通用しない。ハミルトン並みのタイムを出していたロズベルグとベッテルは、ピットストップの際、白線またぎと速度違反を問われて脱落した。二人の隙を縫って、トヨタのグロックが2位に飛び込んでいる。グロックは目覚ましいタイムを記録するタイプではないけれど、安定感は群を抜いている。この表彰台獲得によって、来年度のシートを確保できただろう。戦闘力のないマシンを使いながら、3位にまで浮上したアロンソの辛抱強さにも驚かされる。 ブラウンの2台は、ライバルのミスを生かして5位と6位を確保した。予選のセットアップに失敗したバトンとQ3でクラッシュしたバリチェロに勝つチャンスはなかった。そこで、地味なポイント争いに終始したのに、バトンはすさまじい執念を持ち続けて、3ストップ目にバリチェロを逆転している。腕を問われるシンガポールGPで、ずっと頭を押さえられ続けると、チャンピオンの資格を疑われるからだろう。 同じマシンを使いながら、戦闘力のの差が際立ったのも、シンガポールGPの特色になる。フェラーリのライコネンとフィジケラ、マクラーレンのハミルトンとコバライネン、レッドブルのベッテルとウェバー、ウィリアムズのロズベルグと中島、トヨタのグロックとトゥルーリなどが力量を問われることになった。同僚と同じタイムとポイントを求められるのがF1チームの宿命なので、後れを取ると次年度の契約で難しい立場に追い込まれる。脱落の烙印を押される寸前で、中島がライコネンとクビサとバトルを演じ続けたことに価値がある。関係者の目に強いインパクトを残した。F1残留は不可能と思われていた中島に光明が当たった意味は大きいだろう。9位のポイント圏外だったのに、各チームの首脳にライコネンとクビサと同格に戦える印象を残せた。同僚のロズベルグは移籍を希望しているし、トヨタはトゥルーリに代わる戦力を求めているから、F1シートを確保できるかもしれないなあ。
2009.09.28
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中野には数年間生活した時代があった。大規模店舗は少なく、小さな商店街が街を構成している。ブロードストリートも幅が3~5メートル程度の小さな店舗が多い。オシャレに無縁な地域とも言える。 中野は庶民の町だった。衣料品にしても、食堂にしても価格が安い。数十年前から、ユニクロ並みの価格の店があった。昔から牛丼屋があり、いまでも食堂は500円程度で食べられる。街を歩いていると渋谷や新宿とは別世界であることが痛感させられる。
2009.09.27
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ホンジェラスのセラヤ前大統領は、軍部のクーデターによって、国外に追放された。左派勢力が強まっている南米では、ホンジェラスのクーデター勢力に対する反発が強まっている。セラヤ大統領は極秘裏に国境の山地を越えて首都に潜入した。帰国したら逮捕するという脅しのために、セラヤ大統領はブラジル大使館に立てこもっているが、周囲を警官隊が包囲しているので身動きできない。 民主化された南米では、軍部のクーデターはしばらく消滅していた。軍事政権が誕生してもメリットがなく、内政や経済を不安定にするだけで終わる。民衆の不満を吸収できずに、倒壊することが多い。軍事独裁政権も国民福祉を第一に打ち出さにと残れない時代になっている。つまり、クーデターで政権を握っても、可能な政策が限られてしまう。軍事独裁政権でも、左派政権でも、政府がやらねばならないことはほとんど同じになる。 アメリカの軍事援助のもとで、南米の軍部は強大な軍事力と支配力を手に入れてきた。親米的な軍人を使って、反米的な政権を倒すという知恵を編み出したのがCIAになる。多くの政治家や政権が暗殺やクーデターで倒されてきた。事件の真相が公表されることは少なく、真相は秘匿されて終わっていた。民主選挙が定着すると、クーデターや軍事独裁政権は排除される運命に陥っていた。それゆえに、ホンジェラスのクーデターは各層から嫌われている。 南米経済は貧しく、貧富の格差も大きい。これだけの資源と人口を持ちながら、経済発展に取り残されてきた理由は、かならずしも鮮明ではない。東南アジアや中国のような経済改革がなされなかったことが大きいだろう。独裁政権のものでは、利権を得た人間だけが利益を総取りする。石油資源が採掘されても、民衆の生活に影響を与えなかった。ベネズエラが石油資金を住宅や福祉に使うようになって、石油資源が役に立ち始めた。こういう政策は石油メジャーと対立することが多く、反米につながる。クーデターが繰り返されてきた背景だろう。 ホンジェラス問題を解決するには、直ちに大統領選を行う必要がある。二人の大統領が喧嘩をしていたのでは、らちが明かない。民主的な選挙を実施するには、選挙の監視が必要になる。オバマ大統領がクーデターを批判したことで、新政権は宙ぶらりんに陥ってしまった。このままだと政治だけでなく、経済が混乱して、国家の破たんにつながる。と説得しても、権力を握った軍人たちが話を聞かないらしい。解決は難しい。
2009.09.27
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幻想的な光景が広がるシンガポールのコースは美しい。F1レースを都市の広告塔にするという役割は見事に果たされている。輝くような夜景を見て、シンガポールを訪れようとする人々が増加することは間違いない。主催者側が市街地コースを選択したことは大正解だった。美しい夜景は、ドライバーにとっては地獄の入口になる。誰が壁の餌食になるかは、まったく予測できない。 シンガポールの問題は、公道として使われている道路をレースで使わねばならないことに尽きる。舗装を鏡面仕上げにするわけにはいかないので、どうしても路面の凸凹に悩まされる。マシンは突き上げで振動を起こし、常に上下にゆすぶられる。車体が浮き上がった状態でアクセルやブレーキを使うと、タイヤは簡単に空転したり、ロックしたりする。慎重派でないと最後まで走りきることは難しく、一つのミスですべてを失ってしまう恐ろしさを持つ。 バリチェロはトランスミッションを交換したという。このために降格処分を受けることが決まっていた。5位もグリッドを落とされる処置を食らうとなると、何としても上位を取りたいという執着心が出てくる。同僚のバトンはQ2で脱落しているのだから、Q3はのんびりとやればよいのに、心理をコントロールするのは難しい。バリチェロは壁ギリギリの走行を続けて、クラッシュしてしまった。市街地コースは狭いし、路面は汚れていてグリップせず、闇で人間の感覚も鈍っている。錯覚や誤解が事故に直結してくる。 市街地コースの泣き所は、追い越しが不可能な点にある。追い越すだけのスペースがないから、たとえ接近戦になっても、行列で終わってしまう。前のマシンを抜くには、壁への接触を覚悟しないと難しい。そこで、予選が第一の役割を果たす。予選でトップになってしまえば、これを抜き去ることは難しく、レースではハミルトンが圧倒的に有利な立場に立つ。ピット作戦を巧みに駆使すれば、2位のベッテルや3位のロズベルグにもチャンスが生まれるが、一つでもミスをするとレースは終わってしまう。 バトンは大量のガソリンを搭載して、我慢のレースをするしかないだろう。ライバルがピットストップしている間に、地道にポジションを上げていく。それでも、12位から表彰台に入ることは困難を極める。何がレース中に起きるかわからないので、バトンはポイント獲得のために無理をせずに、落後者を待つという作戦を続けるしかない。 ロズベルグがウィリアムズのマシンを使って3位に入ったことは驚きになる。シンガポールと相性が良いというしかない。同じウィリアムズを使う中島は、Q2で脱落するという厳しい結果になった。今のままだと、中島は道が閉ざされてしまう危険があるから、セイフティカーが何度も出動する状況をプラスに生かして、ポイント圏内に入る努力を続けるしかない。残されたチャンスは限られている。
2009.09.27
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モミジの緑の葉が黄色から赤に染まっていく過程は、自然の神秘さえも感じさせる。モミジの葉の色は本来赤や黄色になる。その色が夏の間消えているのは、葉緑体の緑が強くて、ほかの色をカモフラージュするからになる。 秋になり、植物の活動が停滞してくると、葉緑体も最盛期を終わり、葉の緑が薄れてくる。そうすると、本来の色彩である赤や黄色が表面に浮かびあがってくる。植物にすると、意味のない活動なのに、それが美しいというのが不思議に感じる。
2009.09.26
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史上最強の肉食恐竜ティラノザウルス・レックスは、ほぼ完全な骨格が発掘されたので、細部にわたる研究が進んでいる。しかし、どうしてあれほど大きな頭部と牙が発達したのか、それに比較すると手が小さすぎる理由はなぜかなどに疑問が残されていた。ところが、中国で大型化する前のジュラ紀の種族ラプトレックスが発見されたことにより、Tレックスの謎が解明され始めている。 ラプトレックスは骨格は驚くほどティラノザウルスに類似している。巨大な頭部と牙、短い手、長い脚などがそろっている。祖系から基本構造がほとんど変化せずに、6000万年の間に100倍の大きさに巨大化したらしい。狩りの名手の条件は、すでに小型時代に備えていたことになる。小型肉食恐竜の餌は、敏捷な小型草食恐竜になる。それでも、哺乳類の象くらいの大きさはあるので、倒すのは難しい。うっかりすると殺されてしまう。化石として残される肉食恐竜の数が少ない理由は、生き残るのが難しいからだろう。 アジアの虎とアフリカやインドのライオンの生息地域が異なるのは、出会うと領土を巡る激しい戦いが起こり、一方は餌場から撤退せざるを得ないからになる。この哺乳類の適者生存は、恐竜にも共通する理念であることは間違いなく、肉食恐竜の数が少ない理由にもなる。縄張り争いに勝つには、強大な攻撃力がものをいう。厳しい戦いの中を生き残るのに、ティラノザウルス一族はふさわしい姿をしている。肉食恐竜の競争は、餌の獲得率で決まってしまう。肉食恐竜同士が戦うことはめったに起こらないと思われる。これは、アフリカの草原でも同じであり、肉食動物が争うのは、獲物を横取りするときしかない。また、横取り専門のハイエナが繁栄しているのは、集団戦法に頼っているからになる。 それでも、ミニTレックスの手が異様に短いという現象を説明できない。多くの肉食恐竜が存在していた時代に、頭部が大きいことと、手が短いことが何らかのプラスになって、ミニTレックスは生き残った。草食恐竜が巨大化していくと、Tレックスも巨大化していく。大型化した草食恐竜は危険であり、狩りが成功する確率は低いと考えられる。草原のライオンやチーターも狩りの失敗が多い。狩りの失敗は飢餓を招き、種族の絶滅につながる。Tレックスは効果的な狩りの方法を学習していたことは間違いなく、その一つが集団戦法と考えられている。 アメリカで発掘した「スー」と呼ばれるティラノサウルスの化石は、足の骨折が完治した部分が残されていた。単独行動する肉食恐竜は、足を骨折すると動けずに餓死するしかない。スーが餓死せずに生存できた理由は、家族が餌を運んで療養させたからと考えられている。つまり、ほかの肉食恐竜に比較して有利な部分は、親密な家族による集団戦法になる。これはライオンやハイエナが同じ戦法を取ることによっても理解される。そして、ティラノザウルスの獲物の多くは、子供の恐竜だったと考えられるようになっている。これもライオンやチータの狩猟から想定されるようになってきた。たしかに、Tレックスだけが生き残れる。
2009.09.26
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北アフリカ・リビアの独裁者カダフィ大佐が国連総会に出席する。そのためにニューヨーク州に土地を借りてテントを設営したという。アラブの遊牧民族の伝統にそって居住するためだろう。経済開放政策を行ってからのリビアの経済成長は目覚ましい。数多くの天然資源が発見されて、アフリカ随一の大国に成長を続けている。サハラ砂漠の地に莫大な石油資源が眠っていることが、リビアを資源大国に成長させた。内戦と飢餓に悩まされるアフリカ諸国の中で、数少ない例外というのが、リビアの根幹になる。 カダフィは独特の政策を続け、イスラム社会主義を標榜している。軍部や官僚はカダフィの支配下にあるが、本人は大統領でも、首相でもない。単なる一指導者として、サハラ砂漠に君臨している。どうやら、行動の自由を束縛されるのが厭で、政府の要職を離れたらしい。 アメリカ軍に自宅を爆撃されるまで、反欧米という強硬路線を突っ走ってきた。米軍の爆撃で娘を失ったカダフィは、欧米との和睦を受け入れ、経済の自由化という政策を推進してきた。これがリビアを劇的に変化させる。欧米諸国とは仲が悪いが、唯一イタリアとは友好関係を保っている。カダフィ政権が数多くの誤りを重ねてきたのに、独裁者として生き残った稀有の例だろう。アフリカに生まれた数多くの独裁者たちは、頻発するクーデターや反乱によって抹殺されていった。民族対立や宗教対立が激化しているアフリカ大陸で、これほどの長期政権が続くことは不思議に感じる。 リビア政権が安定している理由は単純だろう。独裁政治の下では、政治的な対立が起こり得ない。対立する原理主義勢力さえも抑圧できる。石油資源のおかげで食料を輸入できるから、飢餓もなく、犯罪も少ない。原油の輸出で儲けた利益を個人や一族で独占せずに、公共投資を行った政策が国民に認められている。ほかの独裁者と異なって、社会主義を学んだことがリビアを安定させてきた。 カダフィが消えたリビアは、おそらく厳しい運命にさらされるだろう。抑圧されてきた原理主義者やイスラム指導者は、次期政権に反乱を起こすはずである。膨大な石油資源の利益を狙って、クーデターや民族紛争が勃発することも避けられない。もともと緑地が少なく、食糧生産にふさわしい環境も持たないリビアは、飢餓に見舞われる確率が高い。リビアの内外に反カダフィ勢力が充満している現状から、サハラ砂漠に内乱がおきるのをせき止めるのは難しい。つまり、カダフィ亡き後のリビアは、政治的混乱が必然になってくる。それを避けるには、よほどの指導力が必要になるけれど、カダフィ一族に後継者になれるほどの人物がいるかさえも不明である。
2009.09.24
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紅葉を愛されるカエデやモミジも、一年のほとんどを緑の葉で過ごす。陽光を遮る樹木としては、姿かたちが美しい。果樹などに比較すると丈夫で病虫害に強い。成長力も大きく、剪定で樹形を整えられる。 さくらの開花は一瞬で終わるけれど、モミジの紅葉は長い間楽しめる。古くから庭木として植えられてきた理由だろう。青しだれが欲しくなった。
2009.09.23
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イングランド・プレミアリーグを混戦に持ち込んでいる一番手は、マンチェスター・シティの躍進だろう。アラブの石油資金を活用した補強戦略が成功して、有力クラブに成長しつつある。まあ、人間は金に弱い。石油資金に目がくらんで、シティに移籍をした選手を責めるのは酷だろう。3倍もの契約金を提示されると、人間は喜んで契約書にサインしてしまう。サッカー界も不況に見舞われている中で、唯一の大盤振る舞いをするシティは貴重な存在になっている。 シティはそのサッカースタイルそのものを強く批判されてきた。金持ちの道楽クラブと罵声を浴びせられている。下位グループに埋没していた時、同じ都市のユナイテッドの名声だけが賛美されてきた。ユナイテッドがプレミア最強のクラブであることは間違いないのに、何とテベスが脱出してシティに飛び込んだことが、プレミア動乱のきっかけをつくった。 資金難のアーセナルがアデバヨルをシティに売却したことが事態を一層悪化させた。アデバヨルの移籍がリーグ全体の戦力バランスを崩したといえる。シティはアデバヨルの獲得によって得点力を大幅に上昇させ、アーセナルは苦しい状況に追い込まれている。ベンゲル監督がどうしてアデバヨルの放出を許可したのかが理解できない。放出の危険に何度もさらされながら、生き残ったチェルシーのドログバと比較すると、アーセナルの資金難は相当深刻な状況らしい。 プレミアのシーズンが開幕すると、補強を成功させたシティは快進撃を始めた。パワフルな攻撃力を生かしたたサッカーで、弱体化したアーセナルを一蹴した。開幕から連勝を重ねて、マンチェスター・ダービーに突き当たったのである。王者のユナイテッドがどういう試合をするかに話題が集中したのも当然だろう。ここでシティを叩きのめしておけば、勢いは消滅する。ユナイテッドに期待された役割だった。 Cロナウドの移籍によって、ユナイテッドの戦力は明白に落ちている。逆に、補強を断行したシティの力は上昇している。結局、試合においてユナイテッドはシティを突き離すことができなかった。ミスを食いつかれて、力量の差を見せつけることができなかった。戦力の差は存在しても、それはかなり接近したものになることを実感させた。プレミアで圧倒的な強さを誇るユナイテッドを脅かしたことで、シティの評価は急上昇するだろう。それが自信に結びつくから、シティを侮ることはできなくなった。
2009.09.23
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ピケ・ジュニアが起こしたクラッシュ事件のFIA公聴会は、多くの謎に満ちている。そもそもクラッシュ事件を企てたフラビオ・ブリアトーレとパットシモンズが、モータースポーツ評議会に出席していない。それでも、二人に対する判決が出てしまうのは、どう見ても不合理だろう。ブリアトーレに反論があるなら、被告に抗弁する権利はあるし、クラッシュ事件の背景や動機などを語らせる必要があった。ところが、FIAはこの事件にさっさと蓋をしている。ルノーは2年間の出場停止を食らったけれど、驚いたことに執行猶予が付いている。 フラビオ・ブリアトーレは永久追放にされた。FIAが関与するあらゆる団体や仕事に関与してはならないという厳しい処分が下された。ルノーの執行猶予処分とブリアトーレの永久追放処分には、露骨な落差がある。個人の起こした事件だから、個人を罰すればよいという話でもないだろう。クラッシュ事件の目的は、ルノーチームの勝利であり、それによってブリアトーレが個人的な利益を得るわけでもなかろう。ブリアトーレの欠席裁判が何を意味しているかがはっきりしてしない。いずれ、ほかの場所でブリアトーレの反論が行われるはずである。 ピケ・ジュニアはFIAに協力したので免訴されている。FIAの喚問を受けたアロンソは無実であることが明らかになった。ルノー・チームは2年間謹慎していればよく、パット・シモンズは5年後にF1復帰の道が残されている。ところが、ブリアトーレの処分だけが異様に重い。ルノー側は事件に関して有罪を認め、反論などは一切行っていない。それに対して、ブリアトーレは陰謀説に強く反論していた。公聴会に出席すれば、ピケ・ジュニアと事件の真相を巡って、論戦が交わされたはずである。クラッシュ事件の論戦が続くことは、ルノーの執行猶予を消滅させかねない。そこで、ブリアトーレの口封じという謀略が行われたとしか考えられない。 事実認定に関しては、ブリアトーレの陰謀が明白なので、議論の余地はない。ルノーが口封じに出た理由は、クラッシュ事件を起こした原因に、おそらくさまざまな解釈の違いが残る点だろう。つまり、ブリアトーレが違法行為に走ったのは、ルノーの勝利のためであり、ルノー本社からの強い圧力が事件の根本的要因になっている。やはり、ブリアトーレに本音を語らせないと、隠された事件の真相を知ることはできない予感がする。
2009.09.22
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風が涼しくなって、秋の気配が濃厚になっている。濃緑だったさくらの葉も、茶色に変容しかけている。9月も終わりに近づき、暑さを感じることも少なくなっている。 植物は太陽の向きや気温の変化に敏感に生物になる。熱帯系の花は萎れ始めていて、季節の境目を印象付けられる。秋の流れをとどめることはできない。
2009.09.21
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消費者金融が「悪の根源」であることは人々も熟知している。しかし、銀行が一般市民や零細企業に融資することはない。そのために運転資金などに苦しむ零細業者やローンの支払いに苦労している一般市民は、やむを得ずにサラ金を利用していた。日本国中にサラ金があふれていた時代が長く続いていた。それは法律で金融業者を保護していたからになる。裁判所が不法事態を指摘して、是正を命じる判決を出してから、金融業者の淘汰が始まっている。毎年、数千億円の利益を上げてきた大手のサラ金は、金利返還訴訟によって滅亡に向かっている。 国会によって制定された金融関係の法律は、名目上借り手を保護する内容になっている。しかし、政治献金などの裏工作によって、貸金業者は法の抜け道を使って、莫大な利益を上げることが許されていた。二つの金利の矛盾は、昔から強く指摘されていたのに、国会議員が法を修正することはなかった。それは政治献金が減少することを恐れていたからになる。高利で金を貸し、大きな利益を得ると、その一部を献金で政治家に上納する。この仕組みが動いている限り、関係議員が金利の引き下げを認めるわけがない。そこで、裁判官が上乗せ金利を返還するように命じた。グレーゾーンの存在を裁判所が是正したことになる。 もうひとつの改善案は、借り手側の規制になる。これまでは自由に金を借りられることが、借金地獄の原因になっていた。サラ金から借りられる人間を所得で規制すれば、無理に借金をしなくても済む。規制が始まってから、サラ金に申し込んだ人のうち、法律の条件をパスした人間は20%以下という結果が出ている。もともと、返済できない人間がサラ金から金を借りていたのである。それを止められただけでも、法の改正は効果があった。 世界の金融危機を招いたのが、米国のサブプライム問題だということは知られている。本来、住宅ローンを借りられないような低所得層に、高金利で住宅ローンを認める制度である。サブプライムは20~30%の高利であり、それを長期間払い続けることなどできるわけがない。30%で契約すると、3年で倍になってしまう。こういう制度を米国政府が認めていたことに世界中が驚かされた。米国の金融機関が高収益を確保していた理由の一つだった。米国で個人破産が続出したのも無理はない。同じことを繰り返さないために、日本でもローンに法の網をかけたというのが実態に近いだろう。夜明けが来るかもしれない。
2009.09.21
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フェラーリで完全に浮き上がってしまったライコネンの行方が注目されていた。変わり者で知られているライコネンは、マッサにお見舞いの電話もしなかったことでも話題になった。ドライバーの腕は一級品でも、チーム内の人間関係はぎくしゃくしている。ライコネンは干渉されることが大嫌いな性格であり、マクラーレンを飛び出した理由が、ロン・デニスの小言にうんざりしたというのを見ても理解できる。湖で魚を釣るのが趣味というライコネンに、豪華で派手なフェラーリは似合わなかった。 フェラーリが本当に契約したいのはアロンソであることは知られている。マッサは首脳陣のお気に入りとなれば、ライコネンは出ていくしかない。それでも、10年度の契約があるので、ライコネンは身動きできない状況が続いていた。マクラーレンが獲得に乗り出したことで、ライコネンは苦境から救われたことになる。ハミルトンの速さは一番だが、注意力が散漫な性格によって、自滅することが多い。ライコネンは全く逆のキャラクターだから、互いに弱点を補い合える。 ライコネンの移籍を心から喜んでいるのはフェラーリ首脳だろう。ドライバー3人との契約によって、3台のマシンが必要になっていた窮地から救われる。どうやら、アロンソとフェラーリの契約を取り持ったのは、スペインの銀行だったらしい。ルノーの不調に苦しみ、まったく戦闘力を発揮できない不遇のアロンソにスペインの銀行家が同情したのだろう。移籍交渉によって、マクラーレンはハミルトンとライコネン、フェラーリはアロンソとマッサという理想の配置になる。 マクラーレンに移籍を希望していたロズベルグは、ブラウンGPに方向転換するだろう。BMWの撤退によってシートを失うクビサは、崖っぷちのルノーに向かうしかない。ベッテルがレッドブルとの契約を延長したことに驚いたけれど、現状を見てみると、それしか可能性がないことが理解できる。フェラーリやマクラーレンの指定席を手に入れるには、レースの実績だけでなく、複雑な人間関係による裏工作が必要なのだろう。 来シーズンは新たに4チームが参戦するから、シートの数が一気に26まで増える。ドライバーがF1のシートを確保するのは難しくない。しかし、優勝できる可能性のあるのは、フェラーリ、マクラーレン、ブラウンGP、レッドブル程度しかない。トヨタとルノーの参戦継続は、本社の重役会次第になる。Fインディアの戦闘力が来年度も維持できるかは、まったく未知数だろう。新参チームの8台は、トラブルなく走ることができれば上出来というしかない。レースに勝つことは難しい状況は続いていく。
2009.09.21
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寺の境内に赤い花が咲いている。実りの季節なのに、花が咲くというのは不思議に思える。花の咲く時期は、植物が生き残りのために生み出したローテーションになる。同族が一斉に咲かないと受粉はうまくいかない。 ミツバチや蝶を独占するには、ほかの花と同じよりもずれたほうが賢いから、季節を判断する体内時計が遺伝子に組み込まれているはずである。何千万年の進化の過程で、生存競争によって多様性を生み出した理由かもしれない。
2009.09.20
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オバマ政権はチェコとポーランドに配備を進めていたMD(ミサイル防衛)計画の撤回を通告した。ロシアとの冷戦が復活すると恐れられていたMD計画が白紙に戻ったことで、東欧の緊張は大幅に低減させられる。MDに対するロシアの怒りは、ミサイル包囲網を敵視していたものだから、MD計画が撤回されると対立する要素が消えてしまう。緊張緩和の一環としても、オバマ政権の狙いがどこにあるかが気になる。 ブッシュ政権がMD計画を進めたのは、東欧諸国を米国側に引き込むことがあった。NATOの拡大は、そのままロシアにナイフを突き付けることを意味する。ソ連が崩壊したのに、ロシアと敵対したのでは、緊張緩和は達成できない。しかし、軍事産業は潜水艦や空母の建造を続けることを求めている。必要がなくても、造船所や航空機工場の稼働を止めるわけにはいかない。つまり、米国には敵対する大国が必要であり、それがイランや北朝鮮では小さすぎる。 米国の敵が社会主義国から、イスラム過激派やテロリストに変化したのは、歴史の転換であっても、軍事産業に与える影響は大きい。アフガニスタンに必要な兵器は、ヘリコプターや自動小銃になる。大型空母や潜水艦はほとんど役に立たない。万が一の戦争に備えて、米国は大量のミサイルと艦艇を保有している。それが無駄になると削減される。それは軍事産業の終焉を意味する。 米国に対立する敵がイスラム過激派やテロリストだけになってしまうと、最新鋭の電子兵器は無駄になる。イランや北朝鮮は軍事技術力が低すぎて、脅威にならない。ゲリラ相手に必要な武器は、自動小銃や手榴弾であり、ミサイルや爆撃機を使うと、一般市民にまで犠牲者が出てしまう。最新鋭のステルス戦闘機は何のために配備するかを説明するのは難しい。 米国とロシアの緊張緩和が達成されると、残されている軍事的課題は多発する民族紛争とテロリストを消滅させることになる。つまり、パレスチナ問題とアフガニスタン和平という軍事力ではどうにもならない問題を解決しないと前に進まない。その解決にオバマ政権が取り組むことができるかが世界和平の鍵になる。いずれ、平和な時代が到来すると信じたいけれど。
2009.09.20
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アフガニスタンの惨状は、日本でほとんど知られていない。日本人が立ち入るのは危険が大きすぎる。アフガニスタンで狙撃されたり、誘拐されることは日常の出来事であり、自分で身を守れない人間はアフガニスタンで生きていけない。都市部だけでなく、辺鄙な農村地帯に至るまで、治安は最悪ランクにある。原因は、打ち続く内戦と世界有数のアヘン生産地帯であることに尽きる。政府軍とタリバンの内戦だけでなく、マフィアの勢力争いが複雑にからんでいる。タリバンとマフィアには、カブール政府という共通の敵がある。 アフガニスタンには、各種の武器があふれている。多くは軍事援助でアフガニスタンに持ち込まれたものだろう。危険を避けるために、多くの部族は村に武器を保有している。身も守る武器も、即座に攻撃用に転用できるから、何かというとAK47が登場する。爆薬は自家製だという。原始的な黒色火薬でも、時限装置に接続すれば強力な破壊兵器にになる。 アフガニスタンで大統領選挙を実施できたのは、ISAFの軍事支援のおかげだろう。これまでNATO軍はアフガニスタンに注力して、米軍の協力要請に積極的に応じてきた。しかし、アフガニスタンの内戦は、血で血を洗う残酷なものであり、アフガン人はNATO軍を憎むようになった。爆撃などで多くの村人が犠牲になったからだろう。爆撃の犠牲者は、テロリストよりも一般村民のほうが多い。その結果、治安任務のISAFが標的にされ始めている。 爆破テロによるISAFの損害の増大は、参戦している欧州各国の世論を震撼させている。大部隊を送っているドイツやイタリアの国民は、大量の人的損害に耐えられない。名目は平和維持部隊でも、実際行っていることは戦争に間違いない。爆撃機やヘリコプターの照準器から、テロリストと一般の村人を判別することなどできるわけがない。司令部命令によるやむを得ない爆撃で、数多くの地域に何万人もの被害者が生まれている。彼らは爆撃機を保有するNATO軍を憎んでいる。殺したくもないのに爆撃するNATO軍兵士と、殺されたくもないのに爆撃される村人が憎しみ合うようになるのは宿命だろう。 互いに相手を理解できない理由は、キリスト教徒の兵士とイスラム教徒の村人の差かもしれない。平和を生む出すはずのNATO派遣軍が、新たな戦争と憎悪を生み出している。ISAFの役割と任務は、アメリカが提案したようなものでなく、血なまぐさい戦闘の連続だった。銃の引き金を引かないと相手に撃ち殺されるという恐怖の中で、兵士に何ができるだろう。これからも悲劇が続くと、ドイツ政府やイタリア政府にできることは、撤退しかなくなる。
2009.09.19
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椿の実は、姿だけ見ていると実に美味しそうに見える。もともとは、椿油を採取する目的で、実用性を重視して植えられていた。 髪の手入れに用いられていた椿油の需要がなくなると、観賞用に変化していった。すべての生活必要品を自然界から採取していた時代の名残りかな。
2009.09.18
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バルセロナが世界一のクラブであることは、万人が認める事実だろう。それはメッシやアンリの存在だけではない。選手層の厚さと財政力だけで世界一になれるほどサッカー界は甘くない。緻密な戦略がないと世界一の称号が認められることはない。このバルセロナに対抗できるのは、唯一マンチェスターUと考えられていたのに、CL決勝ではバルセロナに惨敗させられている。試合に負けたというよりも、サッカーの方法論に格差が存在していた。最強バルセロナを破るために、レアル・マドリードは過激な移籍戦術に出て、Cロナウドとカカを手に入れた。Cロナウドを失ったマンチェスターUは王者の誇りを失った。カカを奪われたACミランも同じだろう。 どこがバルセロナに対抗できるかという問いかけに回答を要求されたのは、インテルのモウリーニョ監督になる。何のためにイタリアの地に渡ったのか、何のためにインテルを選択したのかという疑問に答えねばならない。それがバルセロナ打倒に結びついていなければ、その言動と存在が疑われてしまう。チェルシーを世界有数の存在に仕立て上げたモウリーニョの手腕の見せ所になる。 インテルの戦略は、わざわざエースのイブラヒモビッチを敵のバルセロナに渡すというアイデアだった。イブラヒモビッチを手放すのは痛いけれど、エトープラス50億円の移籍金はありがたい。予算不足で補強工作に悩んでいたインテルに慈雨になった。その金を使って、マドリードから戦力外通告されていたスナイデルを手に入れることができた。ゲームを演出できるスナイデルを獲得したことが何よりも大きい。 少ない資金で効果的な補強をするというのが予算不足のインテル戦略だろう。移籍してきたエトー、スナイデル、ミリート、ディアゴ・マッタ、ルシオの5人は、バルセロナ戦の先発メンバーとして使われている。バルセロナの破壊力を抑えるために、徹底した防御に徹して、無失点に抑えるというモリーニョ戦術をやり遂げた。バルセロナ相手に無失点というのは、口で言うほど生易しくない。チェルシーとマンチェスターUさえできなかった。それをこのメンバーで成し遂げたことが、新生インテルの第一歩になる。後は、攻撃力をどこまで磨くかになってくるのだが。
2009.09.18
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ピケ・ジュニアの告発によるシンガポール・クラッシュ事件は、モータースポーツ評議会の査問を前に急展開しようとしている。事件性そのものを強く否定して、ピケ・ジュニアの恐喝を前面に打ち出していたルノー側が、突然にブリアトーレ代表とパットシモンズを追放したのである。ゴーン社長はF1チーム首脳と面談している。その時には、何の声明も表明されていなかったので、ブリアトーレの主張を本社側も認めたものと思われていた。FIAの査問の場では、ピケ・ジュニアとブリアトーレ代表の主張が真っ向から対立すると予想されていたのに、その構図は崩れてしまった。 マクラーレンのスパイ事件における偽証をルノー側が参考にしたことは間違いない。同じスパイ事件でも、事実を素直に認めたルノーは厳しい処分を受けていない。モータースポーツ評議会で偽証を行ったマクラーレンには、100億円という罰金が科せられている。ブリアトーレが査問会で疑惑に反論すると、それは偽証につながり、FIAはレース界からのルノー追放や巨額の罰金を課す可能性が高い。ブリアトーレの追放はそういう事態を避けるための知恵だろう。 問題は、クラッシュの事実を認めたからといって、そういう陰謀が許されるものかという点になる。ルノーはスパイ事件を起こしているのに、全く反省していない。さらに、レース界の信用を失わせる事件をチーム代表自らが引き起こしている。軽い処分ですますと世論が納得しないだろう。FIAの判断が難しいのは、この事件がルノーチームのF1撤退と深く結び付いているからになる。ワークスチームとしての面目を失ったゴーン社長が、どのような結論を出すかを予測することは難しい。数百人の雇用と生活を脅かすような判断を下したブリアトーレの罪は重い。
2009.09.17
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お寺の庭に赤い実がたくさん並んでいた。ヤブデマリの実だろうか。色合いの美しさや皮のつやもあって、とてもおいしそうに見える。秋は実りの季節で、野生の小鳥たちが満腹できる数少ない季節になる。 赤い実が空に向かって並んでいる姿は、明らかに鳥の存在を意識している。上空から赤い実が見えると鳥が狙う。それは数多くの種が周辺地域にばらまかれることを意味する。植物の進化の過程における知恵の一つだろう。
2009.09.17
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シウダーフアレスの麻薬戦争が激化している。今年だけで、1600人を超える麻薬戦争の犠牲者が出ているという。それだけ多数の殺人事件が発生しているのに、犯人はほとんど逮捕もされていない。警察もマフィアと戦うことに必死であり、有効な捜査を行うことができない。誰が何のために殺されるのかがよくわからないというのがシウダーフアレスの殺人の実態になる。陸軍部隊も7500人が常駐しているけれど、警備するだけで手一杯になっている。 コロンビアで生産されたコカインの多くは、中米諸国の密輸ルートを経由して、最大消費地である米国に運び込まれる。沿岸警備隊による港湾ルートの検査が強化されたために、麻薬カルテルは陸路を流通経路に使うようになった。ほとんどの中米諸国は麻薬の通過に無関心なので、メキシコまでは自由に流通することができる。そして、米国の国境を超えてマフィアに渡すと莫大な利益が生まれる。メキシコ国境地帯の都市には、世界中の麻薬カルテルが集合しているという。コカインの利益をめぐって、麻薬カルテル同士の争いも頻発している。 シウザーフアレスは100万人の人口を有するメキシコ有数の工業都市である。アメリカとの国境地帯に工場を建設し、10分の1というメキシコの安い賃金を使って製品をアメリカに輸出している。メキシコ中から職を求めてシウザーフアレスに人々が集まってくる。国境の税関を通るのはトラックだけではなく、アメリカ側に通勤するメキシコ人も多い。麻薬ルートとしては絶好の条件を備えていた。政治家や警察もカルテル側に買収されていて、コカインの通過が見逃されていた要素も大きい。 カルデロン大統領が当選すると、軍隊を動員して国境地帯の麻薬ルートを切断する作戦を発動した。麻薬戦争を仕掛けたのである。カルテル側も銃器をつかって反撃し、要人暗殺や誘拐などを実行している。これまで自由通過だった麻薬ルートが切断されると、過剰な在庫をさばくためのカルテル同士の争いが始まった。1600人の犠牲者の多くはカルテルの構成員といわれるが、メキシコ当局も実態を把握することはできない。何のために殺されたかは謎のままに残され、次の犠牲者が生まれている。 メキシコ人たちは、麻薬戦争にうんざりしている。取締りを強化したカルデロン大統領に対する批判も強まっている。何のためにこれだけのメキシコ人の犠牲者を出さねばならないのかという声が強い。国境ルートが封鎖されたために、コカインがメキシコ国内に安く氾濫するようになった。学校などにも流通するようになって、メキシコ政府への批判が強まっている。これだけの犠牲者が出ると、次の政権が麻薬戦争を継続する可能性は低いだろう。これを危惧するアメリカ側はメキシコ政府を支援して、麻薬ルートの破壊に取り組んでいるが、アメリカ側のコカイン需要が減少したわけでもないので、事態は複雑に推移している。どういう結末になるかは誰にもわからない。
2009.09.17
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FIAが来年度の参加チームにどんな構想を描いているかは、不透明な状況にある。BMWが撤退を決めて、総勢9チームになったことを受けて、3チームに加えてロータスを追加している。これで9プラス3プラス1になり、来年度は13チームがグリッドに並ぶ計画になっている。しかし、FOTA側にそれを信用する人間は少ない。早々と参戦を確定した3チームも、工場や開発部門の整備が終わったチームはほとんどない。残された6カ月でF1マシンを開発できるかという疑問が残る。戦闘力のレベルに至っては、全くの未知数になる。 そうした混迷に輪をかけるのが、ロータスF1の選出になる。これから準備を行うという段階にあるチームが、3月までに新型車を開発できる可能性は少ない。そこで、BMWチームが14番目で補欠に選ばれている。もし、新参4チームのうちに準備が整わないチームがあれば、その代わりに参戦するという決定になる。なぜ、最初からBMWを採用しないのかという理由は不明だろう。F1マシンの開発を行える組織を持つBMWを除外して、未知数のロータスを採用するというのが、なかなか理解できない。BMWチームは買収されることに決まったが、来年度の参戦が確定できなければ、おそらく買収は取り消されてしまうだろう。 エンジンはコスワースの採用が決まっている。しかし、数年前に開発された旧型コスワースエンジンで、どれほど戦えるかに疑問が多い。ワークス勢は新参4チームにエンジン供給を約束しなかった。ボディをどうするかは、さらなる疑問になってくる。博物館で購入することが許されるのか、旧型シャシーをほかのチームから購入するのか、それとも本当に短期間でマシン開発を完了できるのかが解けない謎として残る。新コンコルド協定に詳細に参加条件が規定してあるはずだから、何らかの救済手段があるのかもしれない。 来年度から、13チーム26台がグリッドに並ぶ。これはレースを主催するFOMの負担が増すことを意味している。航空機の輸送量が3割も増えるだけでなく、賞金も増やさねばならない。不況で観客動員数やスポンサー確保が難しい。サーキット側も13チームの受け入れを準備しなくてはならない。26台分のピットの数やスペース確保も重要になる。何のために13チームが必要なのかという疑いを残したままで、FIAはF1拡大に着手した。ほかのカテゴリーだとマシンをメーカーから買ってくれば済むが、F1だけは自力開発が参戦の条件になる。どうやって、難関を潜り抜けるというのだろうか。
2009.09.16
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オペルをどうするかは、ドイツ人の問題でもあり、アメリカ人の問題でもあった。解決には政治的な思惑が先行する。ドイツ政府は雇用確保を第一にしていた。数万人のドイツ人従業員が解雇されることは、ドイツ政府の面目と信頼を失わせる。それを突いたのがカナダ部品企業のマグナ社になる。ドイツでの雇用を保証することを約束して、オペルの株式を手に入れることに成功する。ドイツ以外ではリストラが進んでも、主力工場のあるドイツ人は救済される。このためにドイツ政府は数千億円の政府資金を約束した。 マグナ買収に反対していたのが、アメリカ政府の支配するGM本社だった。米国政府から選ばれた役員会はマグナ買収に反対を表明した。理由は単純で、マグナの背後にロシアの銀行が存在するからになる。いずれ、オペルはロシア企業に買収される。ロシアに乗用車の生産技術が移ることに、厳しい反対論が起きていた。オペルを破たんさせても構わないので、マグナに買収させるべきではないと主張した。この論理を振り切ったのが、ドイツ政府の資金になる。資金を投入しないとオペルは消滅する。アメリカ人たちはオペルの消滅も構わないと考えていたが、仕事を失うドイツ人はそう考えない。ドイツ政府の思惑が、最終的にマグナがオペルを買収できた理由だろう。 ロシアに技術を渡さないためなら、オペルを消滅させてもよいという発想はドイツ政府を驚かせた。アメリカとロシアの政治的な対立がオペル買収問題に波及していた。それならば、ドイツ政府は金を出さないと主張したことで、オペル問題は解決した。ロシア企業がオペルの親会社になることは悪夢だとアメリカ人が考える。それは国際政治の現実を映している。それ以外の選択肢は、ドイツ人にとって悪夢になる。たとえば、中国企業がオペルを買収すると、生産設備などのすべてが中国に移される可能性があった。ドイツに工場跡しか残らない。 ジャガーはインドのタタに買収されている。そのために多額の借財を負ったタタは、ジャガー買収を後悔しているだろう。生産効率の低い英国でジャガーの生産を続けることは、赤字が累積することを意味している。いつの日か、ジャガーは転売されるか、破たんに向かうしかない。それを避ける唯一の方法は、すべての生産設備をインドに移して、インド製のジャガーを製造することだろう。ところが、そんな話に英国政府が許可を出すはずがない。自動車工場は雇用と深く結びついているので、政治的な思惑に左右されてしまう。論理や合理主義は役に立たない。買収劇に日本メーカーが慎重な理由もここにあるだろう。
2009.09.15
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気温がめっきり下がっている。木々に秋が漂ってきた。黄色い葉ほど、秋を感じさせるものはないだろう。緑の葉は光合成を意味する。それは植物の持つエネルギーの根幹になる。システムが失われると葉は黄色く変色する。 光合成をおこなう葉緑体は、細胞の中に存在する。植物が緑に見えるのは、細胞に葉緑体が多数存在するからになる。植物は進化の過程で、葉緑体を持つ生物を自分の組織に取り入れた。それから何十億年がたち、植物は地球を支配している。
2009.09.15
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レッドブルのマテシッツ・オーナーがルノーを批判している。優勝戦線を脱落したのは、ルノーエンジンの低性能によるものだと考えているらしい。確かに、イタリアGPでは、メルセデスエンジンが上位を独占している。しかし、それは偶然の一致に過ぎないことは、レッドブルのエンジニアも熟知しているはずである。Fインディアのマシンが速かったのは、メルセデスエンジンのためではない。最高速度が高く、さらにシケインで安定していたからになる。最高速度を上げるにはパワーが効くけれど、エンジン開発は凍結されていて、ワークス間のパワー性能に差はない。 レッドブルのマシンは空力に大きく頼っている。モンツァのような高速サーキットに対応してダウンフォースを大幅に削ると、グリップが不足して操縦性が不安定になる。最高速度を上げるには、ダウンフォースを下げるしかない。Fインディアの車載カメラ映像は、コーナリング時に挙動が安定していることを映し出している。それに比較すると、ベッテルのコーナリングは常に修正の連続で苦しい。タイヤがまともにグリップせずに、マシンが横滑りしている。これでは上位グループと戦えない。レッドブルはエンジン以前の問題を抱えている。 ルノー・エンジンが暴発したという点は、批判に値する。今シーズンは8基のエンジンしか使えない。シールを開封して修理することさえも禁じられているので、ペナルティ覚悟で新品エンジンを使うしかない。エンジン・ローテーションが崩れてしまった原因は、ルノーの信頼性不足にある。新品エンジンを追加すると、予選10番降格処分になるので、そのレースに勝つことは難しい。マテシッツの怒りはこのシステムに向かうべきだった。メルセデス・エンジンは格別高性能ではなく、品質と安定性に向けられていると考えるべきだろう。 イタリアGPで理解できたのは、レッドブルのマシンの性能が優れているわけでなく、ベッテルの才能が勝利に結びついていたことに尽きる。空力面の進化で有利に立った瞬間もあったが、即座に学習されて追いつかれてしまう。来年度のマシンの開発も重要であり、改良に全力を尽くすわけにはいかない。兄弟マシンであるトロ・ロッソの遅さを計算すると、レッドブルの優位性は消滅したと考えるべきだろう。ルノーに八つ当たりしても、反発されるだけになる。 怒りのレッドブルは、エンジンをフェラーリに変えると予想されている。代わりにウィリアムズがルノーを使う計画を立てている。メルセデスは3チーム供給が事実上の限界だろう。トヨタは本社で行われる重役会議を乗り越えねばならない。ルノーが来年度も残留するには、ピケ・ジュニアの告発を乗り切らねばならない。新参3チームはコスワースと契約しているが、開幕戦にマシンとエンジンが合体できるかという疑問をもたれているのが現実の姿になる。
2009.09.15
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浦和レッズが8連敗するという現象は、多くのサッカーファンに理解できないものらしい。もちろん、専門家も緻密に分析できない。やろうとしているサッカーは正しいし、大胆に若手を登用している。戦術もシンプルであり、選手の力量は群を抜いている。それでも勝てないのだから、サッカーは本当に難しい。おかげで、フィンケ監督の解任まで噂されている。これでは、レッズが闇の迷路に閉じ込められてしまう。そこに山形からモンテディオがやってきた。 連敗の根本的原因は、得点力不足になる。相手側は浦和と戦う時、ガードを固める。マークも厳しいから、攻撃陣の工夫と連携が満たされないと、なかなかゴールに結びつかない。過密日程で故障者が続出して、ベストメンバーを組めない悩みもあった。それでも、このレベルの相手に連敗するというのは、不可解な話だろう。山形戦は久しぶりにテレ玉が中継したので、じっくりと観戦してみた。結論から言うと、この戦力と戦術で8連敗するのは不思議というしかない。相手がACミランならばともかく、大分、名古屋、清水、清水、G大阪、柏、広島、神戸とくれば、強いのはG大阪くらいだろう。弱小クラブ相手に失点を重ねていることが、浦和のサッカーが崩れている証明になる。 浦和の4バックシステムは、カウンターを食らいやすい。相手側は前面から攻めてくることをしない。浦和が前のめりになるのを待ってカウンターをくらわす。このところの失点の多さは、守備意識の希薄さから生まれている。山形は何度も浦和の最終ラインを突破している。山形のFWに簡単に抜かれてしまうし、ロングパスが通ってしまう。守備陣形の見直しも避けられない。 攻撃的なサッカーは、シュートの決定力がないと破たんする。相手が前に出てくるのを待ってカウンターを仕掛けると決まりやすい。相手側ががっちり守っているところにパスを出してもつながりにくい。浦和の前線が機能しないのは、速攻が決まらないことにある。パスをつなぐ遅攻を繰り返しても、相手側は守備体制を固めてしまう。そうなってからだと、シュートを打つことさえもなかなかできない。 この試合は原口とエスクデロがゲームをコントロールした。前半の3分にエスクデロの振りぬきシュートがゴールに突き刺さって、試合の流れは決まった。横パス中心でなく、前に突き進むという意識も生まれている。田中達也も復帰したし、残された課題は防御の強化だろう。これだけ失点が多いと、さすがに勝つことは難しい。相手を攻め込んで抑えてしまうのか、それとも防御に重点を置くかという戦術の選択が迫られる。そろそろ浦和も連勝しないと。
2009.09.14
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ブルーサルビアの集団は目立つ。コスモスの脇に植えてある紫の花は、日本的な風情さえも感じてしまう。この色合いというのは、確かに日本人の趣味に合致する要素がある。秋の花として人気が高まったのも当然だろう。 ブルーサルビアの咲いている姿を見ると、自然の中に種をまくことの大切さが理解できる。空間さえあれば、鉢ではなく、地面に植えてみたい花だろう。
2009.09.14
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今シーズンのレースは予測が難しい。各チームの戦闘力に極端な浮き沈みがあるからになる。序盤はブラウンGPの圧勝、中盤はレッドブルの追い上げ、そして現在はFインディアがとてつもなく速い。不振だったマクラーレンとフェラーリも、この段階になって追いついてきた。予選タイムは僅差であり、超高速サーキットであるモンツァを克服するには、レース戦略がものをいう。 イタリアGPの結果は、情勢がさらに複雑に変化していることを物語っている。このところ、表彰台に遠かったバトンが2位に復活した。バリチェロは圧倒的な速さを刻み、モンツァの勝利をつかんでいる。ポールポジションから飛び出したハミルトンは、最終ラップで自滅してしまった。ライコネンは何とか3位にたどり着き、スーティルは才能の一端を披露した。バトンを追撃しなくてはならないレッドブルの2台はポイント圏外に脱落している。バトンを追うものは僚友のバリチェロだけという情勢に変化した。 KERSを装備していないブラウンGPの2台は、スタート時のリスクを避けるために、1ストップ作戦に賭けた。驚いたことにブラウンGPの2台は、30周分の燃料を搭載しても文句なく速い。2ストップ作戦のハミルトンを追い抜いて、1位と2位を確保している。圧倒的なタイムで突っ走るハミルトンを抜くための戦術をロス・ブラウンは緻密に立てていた。1回のピットに要する20秒~30秒を節約すれば、ハミルトンを抜くことができる。それを実現するには、綿密な計画に従った正確な走りを要求される。バトンとバリチェロは見事にこなして見せた。 レッドブルが勢いを失ったのは謎だろう。ダウンフォースを削ったセットアップでは、操縦性が極度に悪化している。コーナーで安定した走行ができないと上位陣を追うことは難しい。スパで復活の兆しを見せたトヨタとBMWも、モンツァでは惨敗している。高速コースへの適応能力が結果を左右したというしかないけれど、勝負に勝つにはマシンの性能だけでなく、ピット作業の熟達とレース戦略がマッチしないとたちまち脱落させられる。 ハードタイヤとソフトタイヤの差が少なかったことも、1ピット作戦の有効性を高めた。ソフトタイヤの耐久性が高まったことがブラウンGPを有利にした。タイヤにやさしい足回りの設計がソフトタイヤの長距離走行を可能にしている。Fインディアのマシンの安定性にも驚かされる。短期間でこれだけの技術進歩を可能にしたアイデアは何かと追及されるだろう。モデルチェンジしたわけでもないのに、これほどの劇的進化が可能になった理由は謎のままになっている。
2009.09.14
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日本の航空会社は政府に長期間保護されてきた。そもそも日航と全日空の2社が国内路線を独占している。政府は2社に独占させる代わりに、赤字路線を背負わせるという政治的な役割を押し付けてきた。日本国中に建設された飛行場を廃墟にしない政治家の思惑がある。日本人が海外旅行するとき、外国語の苦手な日本人は日本語の補助が欲しい。そこで、日航のサービスが国際線にも効果的に働いてきた。 航空業界の流れを変化させたのは、格安チケットと格安航空会社の世界進出にある。自由化と規制の解放が航空業界を激変させてきた。激烈な海外部門の競争に対抗できない日本の航空会社の地盤は国内航空網になる。国内路線は保護されていて、海外航空会社は進出できない。そこに原油の高騰が起きてしまい、航空会社の小さな利益を吹き飛ばしている。大量の燃料を消耗する旅客機に、原油の高騰が大きな影響を与えることは避けられない。高い航空燃料を使う日航は、莫大な赤字に追い込まれている。 赤字体質から脱却できない日航の株式を狙うのが、米国のデルタ航空になる。数年前に倒産したデルタ航空は、業界の再編劇を利用して、世界一の座に収まった。そのシェアを利用して、日本航空を傘下に収める戦略を練っている。赤字の連続で経営破たんに直面している日航を、倒産から再建を果たしたデルタ航空が救うというのは、歴史の皮肉にしか思えない。 デルタ航空が日航を支配するようになると、米国式の経営が始まるだろう。それは極めてドライで、合理主義のものになる。それが導入されると、日航は短期間で黒字化するだろうが、政治的な国内赤字路線は消滅させられる。それを全日空が穴埋めできるとは思わない。米国には、数多くの地域航空会社が乱立しているけれど、日本にはその芽が育っていない。日航が撤退すると穴埋めできる地域航空会社が存在しない。地域を活性化するはずだった飛行場に、航空機が飛んでこない日が近付いている。
2009.09.13
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熱帯の花は色彩が濃い。花の色彩や形態は生存競争を生き抜くためのアイデアとされる。ミツバチや蝶を引きつけなければ、子孫を残せない。過剰な生存競争が多様な種を生みだしている。 高原地帯では、植物同士の競争よりも、気候や降雨量などの環境に適応できるかで左右される。コスモスはメキシコの高原が原産地という。欧州で栽培されて進化してきた。その生命力はたくましく、秋になると見事な花園が生まれる。
2009.09.13
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イタリアGPの行われるモンツァはシケインを除くと高速ストレートが続く。この超高速サーキットをこなすには、最高速がものをいう。役に立たないと散々批判されてきたKERSも加速に使うと最大の効果を発揮する。マクラーレンとフェラーリはKERSを生かして、予選1位と3位を確保している。KERSを装備していないブラウンGPは対抗することをやめて、Q3でガソリンを30周分搭載した。1ストップのロングラン戦法で、ハミルトンを抜く作戦だろう。ハミルトンは17周分だから2ストップ、コバライネンは30周分で1ストップという異なる作戦をマクラーレンは併用する。 Fインディアのスーティルが2位というのも驚かせてくれた。高速サーキットに強いといっても、金曜日から破壊的なタイムを出し続けている。同じ下位グループのBMWやトヨタも全然かなわない速さをもつ。車載カメラの映像を見ても、操縦性が安定していることが理解できる。Fインディアのマシンが、修正もなしにモンツァのシケインを克服できるなどと誰が予想できただろうか。空力、タイヤのセットアップやサスペンション改良などがあったとしても、KERSを装備したマクラーレンと同等のタイムを出すことは信じがたい。 ハミルトンがKERSを生かしてトップに立つと、まず抜くことは難しい。対抗できるのはKERS装備のライコネンしかいない。KERSを持たないスーティルがどのような作戦で戦うかが見どころになる。フェラーリに移籍したフィジケラが嘆いているほど、Fインディアのマシンは急激に進化している。とはいっても、操縦性に難のあるフェラーリには、苦しい戦いが待っているはずである。1・5倍のガソリン搭載量を生かして、ブラウンGPがどう戦うかも注目される。直線が続くモンツァコースの特性を生かした1ストップ作戦が成功するかは、未知数の部分が多い。ロス・ブラウンの知略の見せどころになる。
2009.09.13
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ユーロカップの予選落ちから始まったイングランド代表チームの改革は、短期間で目覚ましい成果を出した。イタリア人のカペッロ監督は、やはりただ者ではない。監督業は経験に支えられる部分が多く、新参者が失敗することの多い理由になる。各国のリーグや国際大会で優勝を重ねている人材は、それなりに価値があることがイングランド代表の事例でも理解できる。 イングランドは完全に復活した。それでも、サッカーの世界において、W杯予選が無傷の8連勝になることは奇跡に近い。クロアチアの監督がイングランドは世界最強と語るのも無理はない。強い国が勝つとは限らないのがサッカーの特色であり、実力の拮抗する欧州予選で連勝を続けることは偉業といってよい。ユーロカップで苦杯したクロアチアを5-1で粉砕した結果を見ても、サッカーの試合における作戦と指揮の占める割合を理解できる。なぜ、そんな奇跡が起きたかを論理的に言葉で説明することは難しい。イングランドの選手の闘争心を燃え立たせ、自信を植え付け、世論の圧力を受け流さながす度量がないと戦えない。 カペッロ監督はつまらないサッカーをやると批判され続けてきた。レアル・マドリードでは、2度優勝しているのに即座に解雇されている。「カペッロのサッカーはつまらない」というスペインの世論にクラブ側が負けたのである。「面白いサッカー」と「負けないサッカー」は矛盾する場合が多い。イタリアサッカーの理念はは1-0で勝つことにある。それは守りに重心を置いたシステムであり、組織的なサッカーになる。相手を抑え込んでおいてから、1点を取るというサッカーは、紙の上の理想論にすぎないという反論が多い。その信念を支えているのがカペッロの実績と経験だろう。 イングランド代表では、長い間ジェラードとランパードの不適合に悩まされてきた。なぜか二人の息が合わず、イングランド沈没の要因にされてきた。その二人がカペッロのもとでは機能するというのも、不思議な気がする。個性が強く、わがままなイングランド代表のプレーヤーを手なずける手綱さばきを知っていたというのも、カペッロがビッグクラブを指揮した経験がものを言うのだろう。このパワーが、ワールドカップ本戦で通用するかが次の課題になる。
2009.09.12
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細い農道を歩いていると、コスモスの花園に出会った。休耕田にコスモスが植えられていて、別世界が展開している。コスモスほど日本人に愛される花は少ない。花弁は淡く、軽く、さわやかな雰囲気に満ちている。 あでやかさや華麗さなどでは薔薇や菊に劣っているが、心に染みいる清楚さはコスモスが一番だろう。色の多彩さや濃淡なども日本人の趣味に合致している。清少納言や紫式部が見たら、なんと表現するだろうか。
2009.09.11
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昨年のシンガポールGPでクラッシュ事故を演じて、アロンソを勝たせた「シンガポール事件」の真相が解明され始めている。レース前のミーティングに、ブリアトーレ代表とパット・シモンズが参加して密談が行われたという。ルノーのエンジニアであるシモンズは、どのような局面でクラッシュすると効果的かをピケ・ジュニアに説明した。事故を起こす周回数やコーナーなども精密に説明した。アロンソがピット・ストップでガソリンを補給した後、有力チームがピットの閉鎖で身動きできない局面を狙って事故を起こす陰謀だった。クレーンの位置を計算して、セイフティーカーが出動しやすいタイミングとコーナーも指示したらしい。 シンガポール事件を通報したのが父親であり、元チャンピオンであるネルソン・ピケという点が重要になる。愚かな息子の行動を隠ぺいせずに、FIAに通告している。ルノー首脳部の汚いやり方に怒っていたことは間違いなく、妥協を許さない姿勢を貫いた。本来ならば、ピケ・ジュニアが断固として拒否すべきものだろう。F1レーサーとしての契約延長を得るために、事故の演出を受け入れたことは許されるべきではない。それでも、真相を告白した覚悟は評価できる。 事件の背景に、ルノーF1チームが背負わされた責務があることは間違いない。達成すべき目標を強制されると、人間はあらゆる手段を見境なく行ってしまう。それが反社会的な行為でも、隠蔽されると、なかった出来事になってしまう。こんな秘密を持っていたピケ・ジュニアを途中解雇したという無神経ぶりにもあきれるしかない。ルノーの首脳陣は正道を歩むという魂を失っていた。もちろん、パリ本社のゴーン社長の圧力も大きい。レースに勝たなければ、首脳陣や技術者の更迭につながる可能性があると、人はよこしまなことを考える。 ルノー・チームは陰謀説を否定している。マクラーレンのように公聴会で虚偽の事実を語ると、多額の罰金を科せられる。と言って、事実を素直に認めると違法行為を問われる。ピケ・ジュニアは真相を告白するつもりなので、ルノー側が事件性を全否定することは不可能だろう。ピケ・ジュニアの言葉が事実とすれば、ルノーに厳しい処分が下され、ルノーチームは解体の危機に立たされる。誇りが一転して汚濁になってしまったことは悲しい。事件を知ったゴーン社長が、どのような判断を下すかに関心が集まっている。
2009.09.11
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BMWがF1から撤退する一方で、ダイムラー社がブラウンGPを買収するという報道は驚きだろう。マクラーレンの40%の株式を保有するダイムラー社は、現状に満足していなかったらしい。伝統あるマクラーレンと新参者のブラウンGPでは重みが違うという声は、黙殺されてしまった。縁の下の力持ちに徹してきたメルセデスが、ここで自社チームの設立に動く動機は何なのだろう。 F1に自動車企業が参戦する意味合いは薄れている。FIAによる規制が強まり、最高峰の技術を争う場ではなくなっている。収益が激減した企業にとって、F1参戦の負担は重い。時代は最高の性能を争う競争でなく、燃費や環境などの技術競争の場に移行している。F1開発をメーカーが行う理由が事実上消えてしまった。これらの条件を重ねると、ワークスのF1撤退は必然的な出来事になってくる。F1を継続するには、それなりの理論で武装しないと世論の批判を浴びる。 マクラーレンを買収しても、メルセデスへの看板書き換えは難しいことが背景として存在する。フェラーリ・F1チームをフィアットF1チームと呼ぶことは許されないのと同じ論理になる。ウィリアムズがBMWの買収を拒否したも、同じ論理だろう。長い歴史を重ねてきたF1チームには、伝統と誇りがある。メーカーに買収されたからと言って、簡単に看板の書きかえを認めない。となれば、書き換えが可能なチームに移行するのは仕方がない。資金不足に陥っているブラウンGPにとって、ダイムラーが親会社になるメリットは計り知れない。厳しい経費削減要求や従業員の解雇などから逃れられる。 マクラーレンは黒字なので、ダイムラーとの提携解消はほとんど痛手にならない。FIAの予算削減策で必要な資金量は大幅に減少している。スポンサーはマクラーレンを信用しているので、チームが資金不足などに陥る危険は少ない。エンジン開発が禁止されている状況では、メルセデスと組む理由も薄れている。今後は、マクラーレンも独立したF1チームの道を歩むだろう。ロン・デニス時代に存在した緊張関係や圧力からも解きほぐされる。 2011年度までは、マクラーレンとメルセデスの提携契約があるので、中東のファンドが出資するというのは画期的なアイデアだろう。資金は石油ファンド、ブランドはメルセデス、技術はロス・ブラウンという図式になる。弱小チームであるブラウンGPへの出資は危険に満ちていたから、どこの投資ファンドも手を出しにくかった。ダイムラー社が背後にいれば、投資が可能になってくる。資金不足でスタッフや技術が流出する前にブラウンGPを確保しようとする行動は正しい。マクラーレンと同等の性能と技術はメルセデスにも得難い財産になる。その意味でも、前半戦に実績を残した影響は絶大だったことになる。ホンダやBMWの撤退が続き、フェラーリやマクラーレン優位時代が始まる状況に向かっているけれど、メルセデスチームの誕生は刺激になる。
2009.09.11
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四季咲きのバラが9月になって咲き始めた。春と夏に続いての開花になる。夏の花が終わった時にかなり葉が荒れていたので、思い切って深く剪定をしてみた。小ぶりになった薔薇は再び赤い芽を出し始め、9月になると緑の葉に包まれている。 薔薇は病虫害に弱く、育てるのに神経を使う。それでも大輪の花が「春・夏・秋」と咲いてくれるのはありがたい。一過性の種に比較すると長期間の開花するメリットもある。薔薇は秋に値下がりするので、ぜひ花屋さんを探索してほしい。
2009.09.10
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ブラウンGPをメルセデスが買収するという噂が流れている。マクラーレンと資本提携している状況で、ブラウンGPを買収することはあり得ないので、この話は噂話だと思われていた。ホンダとBMWの撤退決定以降、ワークスには迷いが生じていて、F1参戦を継続する意味と位置づけが鮮明でなくなっている。自動車産業が苦境にある不況の中で、資金を浪費するF1に関わっていくには、それなりの理論付けが求められる。 ダイムラー社が即座に買収を否定すれば終わったのに、あいまいな態度をとったので、話がややこしくなってきた。ブラウンGPを買収するという話はでたらめではなく、信ぴょう性があるかもしれないという方向に動いている。伝統あるマクラーレンを捨てて、新参のブラウンGPと手を握ることには、強い疑問が出てくる。そんなことをして、何のプラスがあるのだろうかという疑念が起きる。資金不足に悩むブラウンGPにしてみれば、この上なくありがたい話なので、即座に飛びつくだろう。再びワークスという立場に復帰できるならば、どんな条件でも喜んで飲み込む。 ダイムラー社が判断に悩むのは、マクラーレンとの提携では、メルセデスの存在感が薄いというジレンマにあるだろう。F1レースに勝つには、マクラーレンとの提携が有利に働く。しかし、広告宣伝という意味では、メルセデスベンツの影が薄い。伝統あるマクラーレンをメルセデスに改名することほど難しいものはない。そこで、自社チームを設立するというアイデアが浮かんだのかもしれない。その考えは広告宣伝でプラスになっても、商業的に成功するかは疑問符が残る。 来年度以降は、エンジン供給が不足してくる。ホンダに続いてBMWも撤退する。トヨタとルノーはエンジン供給について明白な立場を示していない。現在は、マクラーレンのほかにブラウンGPとFインディアに供給されているエンジンが、ウィリアムズなどに拡大する可能性がある。 トヨタは来年度以降の計画が本社重役会で承認されるまで動けない。ルノーの未来は、シンガポール事件のFIA裁定にかかっている。確実にエンジンを供給できるのはメルセデスとフェラーリしかなく、エンジン契約ができないとコスワースの旧式エンジンを搭載するしかない。 ダイムラー社の本音は、いずれはっきりするだろう。自動車企業がどのようにF1に関わっていくかのモデルケースになる。チームを保有しても、黒字化できるならば撤退することはない。予算削減案が実施されると、これまでのような無駄遣いは消える。一方で世界不況があり、一方で販売競争がある。過剰な利益が生まれていた時代、知名度をあげて販売に結び付けるには、F1参戦が理想だった。あらゆるコスト削減を迫られる時代には、難しい問題になってしまう。
2009.09.10
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太平洋戦争は海軍の真珠湾攻撃から始まっているが、海軍首脳部は対米開戦に否定的だったことが知られている。国力や工業力で大きな差があることを認識していたからだろう。原油供給をアメリカに頼っていた日本が、対米開戦することなど愚かしいことは、海軍の将校クラスの共通認識だった。石油がないと艦艇や航空機は動かないからになる。 米国が満州からの撤退を迫った時、海軍は受け入れるしかないと考えていた。多くの政治家や官僚も同じ認識だった。その海軍が真珠湾の先制攻撃に踏み切ったことが歴史上の謎とされている。どこかで論理のすり替えが行われたらしい。海軍が開戦を決意しないと、対米開戦は起きない。陸軍はアメリカを攻撃することができない。満州からの撤退を恐れた強硬派が海軍を太平洋戦争に引きずり込む陰謀を働いたらしい。多くの元海軍将校が真相を録音テープを残したことで、開戦の秘密が解き明かされようとしている。 海軍には、海軍省と連合艦隊と軍令部という三つのの権力機関が存在していた。天皇の統帥権と政治の影響力を排除するために設立された海軍軍令部は、歴史の過程で海軍省を上回る権力を保持していた。海軍の将校にとって、天皇の命令は絶対であり、統帥には従わねばならない。そこで、対米英強硬派は軍令部を支配下に納めることに奔走した。海軍の下部機関だった軍令部が独立して権力を握ると、官僚機関である海軍省は軍令部の命令に従わざるを得ない。本音では、対米開戦は避けるべきだとわかっていたのに、真珠湾攻撃に連合艦隊を向ける方向に動いてしまう。 軍令部は、その実態をいまだ知られていない。敗戦間際に関係資料が焼却されてしまったからだろう。開戦に慎重な海軍省を同意させるためには、さまざまな陰謀が軍令部から企てられた。陸軍の強硬派と結託した軍令部は、ワシントン軍縮条約を破棄させている。これによって、日米両国は軍拡競争に走ることになる。しかし、工業力と経済力が違いすぎ、長期戦になると艦船や航空機の生産能力が足らない。結局、太平洋戦争は物量の戦いになり、海軍の艦艇と乗組員は壊滅させられる。犠牲者を多く出した現場の怒りが歴史の謎の解明を助けようとしている。謎解きは始まったばかりである。
2009.09.09
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葉が糸のように細いので糸葉春車菊と呼ぶのだろう。アメリカ産のキク科植物であり、黄色い花が咲くという。小さな蕾が秋を待っている。 葉が細くなるというのは、気候の変動に適応した結果だろう。針葉樹が寒さに耐えるために葉を細くしたのと同じ進化の過程かもしれない。細い葉の頼りなげな姿が日本人好みであることは間違いない。
2009.09.08
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トヨタF1チームが圧力にさらされていることは間違いない。レースに勝つというよりも、安定したポイントを稼ぐという役割さえもできていない。予選では強さを見せても、決勝では脱落することが多い。確実に、表彰台を獲得するという目標には遠い。原因はマシンの設計にあるとされていたが、一番の難コースであるスパの予選では、予想外の強さを発揮している。それでも、ドライバーやピットクルーを含めた総合力になると見劣りする。TMGは日本人の考えるような機能的な組織ではなく、トヨタの方法論が細部まで徹底されているとは言えない。 FOTAは大幅な予算の削減を決めている。トヨタもF1を継続することを優先して、約3分の2に予算を抑えることを考えている。200億円から120億円前後に予算が削減されると、緻密なコスト削減策が求められてくる。単純に30%の人員を解雇すればよいというわけにはいかない。どこの部門を合理化するかは、TMGが自力で決めるしかない。総予算枠が減少すれば、それに合わせたスリムな組織に改編せざるを得ない。F1のパーツは材料や素材面などで一番高価なものだが、品質を保ったままのコストダウンを迫られる。このしわ寄せをパーツメーカーが受けることになる。 ドライバーの契約金も大幅に下げられる。F1ドライバーが何億円もの報酬を得ていたことは、おそらく昔話になってしまう。来年度のドライバー契約は、複雑な情勢が重なっている。レースで勝つためには、アロンソやロズベルグが欲しい。しかし、二人を獲得するには、多額の契約金が必要になる。ウィリアムズを離れる可能性の高い中島をトヨタが受け入れるかどうかも検討する必要がある。勝つためには強力なドライバーが必要であり、といって日本人ドライバーの夢を消すわけにもいかない。 ケルンにあるTMGは治外法権を維持してきた。トヨタでありながら、日本人が関与できない組織を形成してきた。ドイツの文化とトヨタの考えが合致するかの実験場になってきた。その意味では、乗用車の現地生産よりもはるかに難しい目標を抱えている。F1チームを黒字化することが目的ではなく、レースに勝つ組織に改編しなくてはならない。そのための経験や知識をトヨタ本社は持っていない。それゆえにTMGは自主決定権を保有してきたが、予算の大幅な削減は流れを変えてしまう。過剰な予算を持つマクラーレンやフェラーリはもっと苦しい立場に立たされるから、来年度以降にチャンスが生まれる。トヨタはそういう情勢を活用しないと生き残れないだろう。
2009.09.08
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世界ランク3位のオランダとの勝負は、予想された通りに0-3の惨敗に終わっている。1点も入らない試合というのは、見ていてもつらい。得点が入る感じは全くしなかったというのが本当だろう。中村俊輔のFKの時に得点の可能性があったくらいで、ゴールの枠の中にさえシュートが飛ばない。オランダ・リーグで得点を重ねている本田にしかゴールの可能性がなかったのに、その駒を生かすことができずに終わっている。オランダは攻撃優先のチームだが、守備も堅く、日本の攻撃陣を完全に抑えつけてしまった。 日本には、有能なストライカーがいない。オランダの3点を見ると、普通のシュートではない。ファン・ベルシーの振り向きざまのシュート、わずかな隙間を突いたスナイデルの正確なシュート、ロングパスを受けたフンテラールのボレーは止めようがない。普通の攻撃だとDFが予測できるし、止めることもできる。まったく予測できない攻撃を防ぐことはできない。思いがけない角度とタイミングでシュートを打ち込まれると、守備陣は効果的な対応ができない。 オランダ戦はワールドカップのオーストラリア戦を思い出させてしまう。暑さと疲労で足が止まったところをオランダに狙い撃ちにされた。終盤に足が止まるという日本の弱点を突いたシュートが3発も決まるというのは、さすがオランダというしかない。このレベルのシュートは、確かにJリーグに存在しない。必死に攻撃しても得点できない日本と、わずかなチャンスをものにしてしまうオランダとの能力の差は大きい。 70分で足が止まるサッカーというのを考え直す必要がある。前半に飛ばしすぎて、後半足が止まるというのは、体力の限界を超えていることを意味する。トレーニングで持久力を90分に延ばせるというのは絵空事だろう。全員防御、全員攻撃というのは、極度に体力を消耗する。足が止まった瞬間に攻められては、防御しようがない。アジア勢だとオランダのような破壊力のあるシュートは決まらないので、さほど心配いらない。しかし、ブラジルやスペインなどの強豪国は同等の攻撃力を持つ。4年前のジーコと同じことを繰り返しても仕方がない。サッカーの方向性を見直して、新たな構想を寝る必要があるけれど、この方向が正しいと岡田監督は信じているらしい。サッカーも難しい。
2009.09.07
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9月になり、気温がわずかに低下してくると、植物は秋の気配を敏感に感じ取って、開花を始める。アスター・サファイアも紫色の花を咲かせ始めている。小さな蕾が無数にあるので、とても1本の株とは信じがたい。 昨秋、100円で投げ売りされていた株を買ったことを思い出した。茎が枯れて、地上部が刈り取られていたアスターがこれほど大きくなるとは思わなかった。菊の一族は日本の暑さと多湿に耐える。一斉に花を咲かせるのが楽しみになる。
2009.09.06
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欧州大陸は、サッカー大国と中小国がせめぎ合っているので、ワールドカップ出場は運に左右される。イングランドがユーロカップを脱落したとき、厳しい世論の批判を浴びた。逆に、ポルトガルは欧州有力国に上昇しつつあった。その立場が短期間で入れ替わるとは、なかなか信じがたい。戦力が均衡した欧州予選は、偶然に支配されやすい。強豪国と弱小国との間に線を引くことは、微妙な作業の連続になる。優れた指揮官と戦力の充実と幸運が舞い込まないと、欧州予選を突破することは難しい。 上昇機運に乗っているのが、スペイン、オランダ、ロシアであり、現在世界ランクの10位以内を確保している。脱落したのが、ポルトガル、チェコ、ウクライナになる。それでも、この6カ国が予選を戦えば、どこが抜け出すかの判断は難しい。サッカーは戦力だけでなく、戦術や偶発的出来事が試合を決めることが多いからになる。スペインやオランダの戦力が群を抜いているわけではない。クリスチアーノ・ロナウドやシェフチェンコに頼っていると、不調の時に危機を迎えてしまう。戦力面の厚みは、予選を勝ち抜く必殺の道具になる。 ロシアを指揮しているヒディンク監督とイングランドを指揮するリッピ監督の手腕の見事さは言うまでもない。ロシアは一気に強豪国の仲間入りをし、イングランドは解体の危機を乗り越えた。戦力面が整えば、それをどう生かすかという話になってくる。選手の実力を見極めて配置を決めるというのは、紙の上では簡単な作業でも、運に左右される試合において適切な起用をすることは、経験がものをいう。監督の手腕の重要性がわかっていても、人材不足の中では、選択肢が限られる。 上昇機運と下降気流はどうすることもできない。選手の気持ちが上向いているときと迷っている時では、勝率に差が出る。戦力が紙一重の差の時に、勝敗を決するのは選手の気力だから、迷いが出たり、批判を浴びると、神経質になって力を発揮できない。主力選手が不調の時に、代理になる選手が育っていれば、予選の脱落というような目には合わなくて済む。カードが使えないと一気に戦力ダウンする。一定水準を維持するには、常に選手育成が欠かせない。ユーロカップであれだけのサッカーをしていたポルトガルが苦戦するのだから、欧州予選は厳しい。サッカーを見極める目が最終的にものをいう。
2009.09.06
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FIAがINGルノーチームをモータースポーツ評議会に召喚することになった。例のピケ・ジュニアが引き起こしたシンガポール事件の調査を行うためである。FIAは昨年度から、この事件の真相を追及していたという。偶発的出来事にしては、あまりに偶然が重なったことに不審を抱いていたからだろう。ただし、真相を知るのは、ピケ・ジュニアしかおらず、具体的な証言がないと謀略を解明する方法がないと思われていた。 ところが、ルノー解雇を巡って、ピケ・ジュニアとブリアトーレ代表の激しい対立が巻き起こった。FIAにとっては、またとない解明のチャンスであり、内部分裂を利用しての調査が開始されたらしい。陰謀をたくらんだブリアトーレ代表とクラッシュを演じたピケジュニアには、本来重い処分が下されるはずだが、真実を告白すれば処分を軽減されるだろう。逆に事実を隠ぺいすれば、マクラーレンのように多額の罰金が課せられる可能性がある。これまでの流れから見て、解雇されたピケ・ジュニアがFIAの調査に協力していたことは間違いない。 事件の背景として、当時のルノー首脳は崖っぷちに追い詰められていたことがある。ルノーがF1レースを継続するには、勝利が絶対的な条件であり、低性能のマシンしかない状況では、クラッシュを演じるしかなかったと言える。本社のゴーン社長に対して、成績低迷の言い訳が許されない状況もあった。ブリアトーレとしては、低性能のマシンで勝てる戦術として、クラッシュを命じたことになる。この陰謀にチーム内の何人が関わっていたかが問題になってくる。 2年連続の優勝を獲得したのに、予算が削減されるという対応を行ったルノー本社にも責任があるだろう。開発予算の削減がマシンの戦闘力の低下につながり、ルノーはフェラーリに勝てなくなってしまった。今年のレースを見ても、ブラウンやレッドブルさえ歯が立たない現実がある。モータースポーツ評議会で、どういう釈明を行うかがチームの運命を分けるだろうが、過去の遺産を破壊したルノーのF1チームの撤退は避けられなくなる可能性が高い。
2009.09.05
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ブルーベリーは実を収穫するだけでなく、春の花、そして秋の紅葉が楽しめる。葉の色合いは深みがあって美しく、栽培する人が増えている。果物を庭で栽培するのは難しいけれど、ブルーベリーならば気楽にできる。 ブルーベリーにはさまざまな種類があるけれど、ハイブッシュ系の色合いは風情がある。和風な感じさえもする。この独特な赤色が秋とともに次第に濃くなっていくさまが楽しみになる。
2009.09.04
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マッサは衝突事故の後遺症が残っていて、今シーズンはF1レースに出られない。そこで代打としてルカ・パドエルを登用したが、結果は悲惨なものになってしまった。ルカは現代のレースに対応できずに、フェラーリをドライブしながら最後尾で戦っている。さすがに、フェラーロ首脳も不適切な人事と実感したのだろう。そこで、イタリア人のフィジケラと新たな契約を結んでいる。フィジケラは今シーズンを最後の年と覚悟していたので、この移籍話に乗ることにしたらしい。 来年度のフェラーリ指定席に誰が座るかは全く不透明であり、噂だけが先行して、現実の世界とかみ合わなくなっている。プラスして、フィジケラ騒動が加わるのだから、流れをつかむのも難しい。交代したのがアロンソではなく、フィジケラという面を考えると、フェラーリの指定席を確保するのは、アロンソではない可能性が高くなる。F1界には契約という枠があり、自由に動くことはできない。アロンソがルノーを捨ててフェラーリに移籍することは、契約面からは不可能な話になる。フェラーリも人事のごたごたは避けたい。 ルノーのクラッシュ疑惑でさすがのアロンソもチームを見限るだろう。と言って、マクラーレンとはトラブルを起こした仲なので、トヨタくらいしか行き場がない。トヨタのマシンがフェラーリと互角に戦える可能性があるかに尽きるだろう。アロンソも契約金のことは強く主張できない。いかにして、戦闘力のあるマシンを手に入れて、優勝戦線に復活する方法を考えるしかない。このほかにも、クビサやロズベルグも移籍先を探しているので、アロンソが決まらないと進まない。 イタリア人にとって、フェラーリをドライブできることは至上の喜びだという。シューマッハとの契約を優先したフェラーリは、フィジケラやトゥルーリを黙殺してきた。不遇のレース生活を過ごした二人のイタリア人の実力がどの程度かは鮮明ではない。フィジケラが遅いのか、それともマシンが遅いかは計算できない。フェラーリのマシンを使ってモンツァを走れば、勝てなかったのは不遇のためだったのか、あるいは能力によるものだったかが数字で出る。09年度の残り数戦になって、ようやく自分の能力を発揮できる場を与えられたフィジケラの覚悟をモンツァで見たい。
2009.09.04
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ウィリアムズFW31が優れた設計のマシンなのか、駄作なのかは、ひとえに中島にかかっている。駄作ならば、大胆な設計変更を加える必要がある。優れたマシンならば、細部を熟成させたほうがタイムが向上する。大幅な設計の変更には、常にリスクが付きまとうからになる。これまで、ウィリアムズは30ポイントを獲得しているが、すべてはロズベルグ一人が出している。中島はまったくポイントに手が届いていない。ロズベルグと同等のポイントを稼いでいれば、チームは3位に食い込めたのにというサム・マイケルの言葉には、技術者の悔しさがにじみ出ている。 来年度のドライバー市場には、大物が揃っている。ロズベルグがウィリアムズを出て行くことは、確実視されている。台風の目はアロンソになるが、他にも契約を解除されるドライバーが続出するだろう。3チーム増えて、総勢13チームになるとドライバーが不足してくる。仕事場を失うことはないけれど、ワークスの撤退に伴って、戦闘力のあるマシンを確保するのは難しくなる。今シーズンの結果を見ると、来年度の予測をすることは不可能なことが理解できる。 ロズベルグの上位には、バトンとバリチェロとベッテルとウェーバーとライコネンしかいない。ウィリアムズのマシンがさほど見劣りしているわけではない。ロズベルグが離脱するウィリアムズは、確実にポイントを取れるドライバーを獲得しなくてはならない。同じマシンに乗っているのに、ドライバーによって30ポイントの差が生まれるとなると、ドライブ能力の見極めが重要になる。これだけ僅差のタイムで予選が決まると、腕がものをいう。 中島はそろそろ本気を出さないと危ない。本気でドライブして30ポイントの差が生まれるならば、F1レースを諦めるしかない。FW31を使って、確実にQ3までたどり着き、予選で8位以内に飛び込んでおいて、本番のレースで着実にポイントを稼ぐということすべきだろう。すでに、ウィリアムズはヒュルケンベルクと契約しているということなので、このままだと来年度のシート確保は厳しい。終盤戦になると、チャンスは限られてくる。何とかしないと。
2009.09.03
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ミニバラは花が咲いた後に刈り込みを行う。野性が強いミニバラは、枝を刈られても耐えて芽を出す。刈り込みですっきりしていた樹形が葉におおわれるようになると、秋の花が咲く。放置しておくと、雑草のごとく藪を形成してしまう。 切った枝を地面に刺しておくと、根が出て新しい株に生長する。ある程度大きくなったら、樹形の美しい株を選んで次世代に育てていく。ミニバラならではの育成術かな。
2009.09.02
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