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◆ナルダン NF60 再生リペアのご依頼です ギターオーナー様は、神奈川県在住のdighouse様です K2のブログで以前アップしました、同型モデルのリペア記事をご覧頂きました事が ご縁で今回リペアのご依頼を頂きました。●オープンの2日間は、お客様と楽しい会話に夢中でリペアする時間が全く有りませんでした 日曜日の深夜にコンディション確認~リペア方針決定の時間を設ける事が出来ました。◆早速ギターのコンディションを詳細に確認した後に、リペア方針を決定したいと思います●NF60は何時見てもCuteなギターですね!これ以上可愛いギターって心当たり有りません!●驚く程良好なコンディションを保ってます。ナルダン【鳴弾】社は現在は大正琴のメーカーとして 名古屋?だったと記憶してますが現在も活躍されてる会社様です●製作されてから50年近く経過してると推定されますが、その殆どの時間は眠って居たように 考えられるフレット&フレットボードです●ハードケースから出す時に、ペグのギヤが外れてケース内に有りました・・・何これ? もしギヤが外れて無ければ、貴重なマイナスネジのギヤネジ4個を紛失してたかも知れません 輸送中に外れたのだと思いますが、全部揃ってますのでご安心下さい。 ⁂画像のマイナスはチューニングを繰り返しますと緩んで外れ易くなりますので、時々締め直して 下さい。◆レギュラーチューニング後の弦高を確認します●6E/12Fで5.5mmです●1E/12Fは5.0mmです●順ゾリの最大値は、0.34インチです。【工房に換算値表を移動してませんでした)●ロッドの締め具合を確認しますが、ファーストコンタクトの時は、いきなり締める事は ご法度です。必ず緩め方向に回して締め具合を確認します。 結果、締め方向に余裕は有りませんでした。●トップ落ちの最大値は2.0mm、重症と言う訳では有りませんし、ブリッジ周りの隆起も修正しないと セッティング出来無いレベルまで上がってません。 リペア方法はこの時点でほぼ決定してますが、他も確認して行きます●1Fのクリアランスに特に問題は有りません。 この時は問題が無かったのですが、リペアを進めて行くと1Fも規定よりも高く変化して来ました●サウンドホールの上で6Eを指で下げて6F/12を2.25mmにして、フレット全体の弦高を 確認します。弾き易い弦高になる事が確認出来ました●ブリッジの厚みが現在のギターの2倍近く有ります。これは弦高が上がったらブリッジを削って 弦高を下げて!の先人からのメッセージと思ってます ギターは薄い木材で製作してるから、変形して弦高が上がるのは避けられでしょう?がと言う事です ●ブリッジ溝は、4.0mmです●以前リペアさせて頂いたNF60と比較しますと、水平器の角度が全く違う事が判ります。●前回リペアさせて頂いたNF60のブリッジの変形角度 差は一目瞭然です◆リペア工法が決まりました ①11mmのブリッジトップを削り&サドル溝を削り弦高を下げる ② ①の工程が完了した後に、最大値0.34インチの順ゾリで、低い弦高になっても 弾き難感が残れば、ネックヒターでネックを矯正する。フレットボードの貼付けには ニカワが使われてるので、充分効果が期待出来る ③ボディ(特にブリッジ周り】ボディクランプでの修正は必要が有りません よってリペアに必要な時間と費用が短縮出来る。◆上記の方針でリペアを進めて参ります。◆ブリッジトップを削る数値を計算したいのですが、さすがに思考回路がショート寸前 なので、今日はここまでとします。◆弦高調整をして行きます●11mmも有るブリッジのトップを削ります、計算上では4.5mm削れば予定通りになります ブリッジ材は予想通りに【ハカランダ】ブラジリアンローズウッドが使われてます。 ローズウッドと呼ばれる理由は、甘い香りを放ってるからですので、削った粉を個袋に入れて 発送しますので楽しみにしていてください。他の産地のローズウッドは甘い香りを感じた事は 有りません。●途中途中でサドル溝も掘下げて行きます●ピックガードを止めていたネジの裏には、ネジを受ける椹木が有りませんので、マホガニーで受けを 追加します。ピックガードの変形は僅かで加熱修正するまでも有りませんでした。音楽雑誌でプレス して真直ぐになってます●予定通りまで削りました●弦を張る前の弦高を確認しておきます。この時点では1.5mmで予定通りです●既存のサドルを使って仮のサドルを作ります。フレットボードのR350に合わせます●ブリッジピンが収まる様にピンホールを調整します、同時にストリングガイドも付けて有ります●レギュラーチューニングで弦高を測定しますと・・・予定通りになってませんがチューニング中に 原因が判ってますので心配は要りません。ゲージが太すぎます!50年選手のギターにはライトゲージ では負担が掛かり過ぎます。アコギ弦でしたらEXライト【010~】か、エレキ弦の010~が限度です これ以上太い弦を使いますとボディ&ネックへの負荷が掛かり過ぎます。◆工房推奨のダダリオのアコギ弦EXライトに交換して最終的なセッティングに移って行きます◆エボニー材でサドルを削り出して行きます●ロングサドルは両端をブリッジのRに合わせて削ってから、6E~1Eを予定の高さに削り出します●フレットボードのR350に合わせます●ダダリオのEXライトに交換してチューニングをしたしてところ、想定外が発生しました。 なんと、最初は問題が無かった1フレットのクリアランスが1mmにアップしてます。 ・・・製作後50年近く経過してもネックが完全に安定して無かったと言う事と、長期に渡って弦が 張られた状態で無かったと考えられます。 ゼロフレットの調整は簡単ですが、一度削るとも戻す事はフレットの打ち換えしか有りませんので 弦高がアップした原因とベストな対応を考えなければなりません。 ロッドがちゃんと効いて無い事が原因です。ロッドを完全フリーにしてから締め込んで行っても 弦高の変化が殆ど見られません、このケースでは公開が出来ない手法でネックを端正します。◆ロッドの効きが宜しく無いネックの調整方法 申し訳有りません、画像と手法は非公開とさせて頂きます。◆フレット&フレットボードをクリーニングして行きます●フレットをクリーニングしていると言う事は、弦高調整が完了しているという事です オレンジオイルでクレンジングしてから、2000番相当のスチールウールでフレット&ボードを 同時に磨いてから、スミスのワックスで仕上げます●ネックヒールが僅かに【弦高アップには関与してない】剥がれてますので接着しておきます●クランプを掛けてから、念のため一晩は弦を張らずにタイトボンドが硬化するまで待ちます。◆本日はここまでで今後の予定としては、ネックが完全に安定しているか見極めには、 最低1週間は必要です。ネックが更に動く様でしたら症状に合わせたベストな方法で リペアして参ります。 ◆ネックのコンディションがK2ギターファクトリー基準に中々合ってくれません。 チューニングする度に微妙に変化が出ますので、ネックヒーター&ネッククランプで 修正を掛けた方が話が早いと判断しましたのでクランプ掛けして行きます●ロッドをフリーにして、ヒーターは180℃で15分と判断しました、 クランプは2日間で状況を見ながら対応して行きます。◆仕上げ&微調整の工程に入って行きます●ピックガード固定ビスの椹木を貼り付けます●ゼロフレットの高さを調整して、1フレットを0.5mmにします●0.5mmのスペーサーで削り具合を確認しながら慎重に削って行きます●フレットクラウンを削る工具ですが、ヤスリの目が荒過ぎるので結局仕上げはサンドペーパで 手仕上げです。もうちょっと細かいヤスリに改良する様に要望はメールしたのですが、私の英語は 通じない様で、未だに改良されてません。●計算通りのクリアランスになってますけれど、数日間は様子を見る必要が有ります。 今一ネックが安定して無いと疑ってます。◆未だ🌸マークを付けられる段階の一歩手前ですけれど、リペア完了画像をアップする事にしました●フレット&フレットボードに仕上がりです、僅かにフレットの凹みは残ってますが、現段階では ベストな仕上がりです●ネック裏側は綺麗です●バックも良い感じで時間が経過した良い味が出まくってます●cuteですね!◆試奏して行きます 試奏段階では弾き易い設定ですか、完全にネックが安定して無い容疑が【疑ってます】あり 更に数日間は安定したか、見極める時間が必要です。 音質は・・・なかなか良い感じです!元気なコードストロークは苦手な様ですが フィンガータッチでの優しい奏法ですと良い感じです。cuteなだけでは無くギターとして 楽しく弾けます。 🌻もう少し見極めに時間が必要です●ブリッジの固定に一役買ってますボルトを取付けます●本日のテストでは1Fのクリアランスが広がる事は有りませんでしたが、念のために最終テストは 明日と言う事で決定致しました◆最終テストに合格されましたので、12/28日に発送させて頂きました。 いくつかお願いが有ります ①使用する弦は 010~のEXライトorエレキ弦 限定です ②弾き終わりましたら毎回必ず弦をダラダラに緩めて下さい、これは毎日弾くとか弾かない とかは関係有りません、仮に毎日pm8時に弾くとしますと、翌日までの24時間ギターに 弦テンションが掛かってる事が問題なのです。 ③音質がぁ~とかは気にしないでください・・・・・・でも結構良い感じです●NF60シスターズです、以前リペアさせて頂いたNF60を特別にお借りして来ました 並べると可愛さ倍増です。 因みにお借りして来ました右のNF60はオーナー様がエレキ弾きですから、エレキ弦が張って有ります 姉妹でも音質が微妙に違うのは人間と全く同じです。🌸たいへんよくできました🌸
2019年11月25日
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◆今回のご依頼は、ヤマハFG151 通称オレンジラベル 再生リペアのご依頼です●ふかふか様の小学校時代からの親友の〇様からのご依頼を頂きました。 一念発起されてギターを始められると言う事で、購入されたギターですから 弾き易さを重視してセッティングして参ります。 ギターを始める年齢に遅い早い何て関係有りません!始めようと思って行動【ギターを手に入れる】された時が最も最適なタイミングです。◆画像を確認して行きます●製作後40年近く経過してますが、良好な状態と言うよりも殆ど弾いて無かったと言った方が 良いかも知れません●通称オレンジラベルです●弦が張っていない状態で、弦高が6E/12Fが6mm有りますが、ロッドの締め具合を確認しないと リペア方針は決められません。 フレットの減り減り具合からも殆ど弾かれて無かったと判断出来ます●ヘッドは磨けば綺麗になると思います。ペグはこのまま行けそうです●お約束のバックのベルトバックルのキズが殆ど有りません◆リペア方針を決めるためにロッドの締め具合を確認して行きます●ロッドに殆どトルクが掛かってませんでした。ユルユルの状態ですから6E/12Fの6mmも 当たり前のデータです。 これで、リペアと言うよりもセッティングして行く方針が決まりました●軽くロッドを締めて簡易測定しますと、2.25mmまで下がりましたので セッティングはとても簡単に済みますのでご安心下さい。 弾き易さ+音質 FGシリーズのセッティングは知り尽くしてますので、最高のポテンシャルを 引き出す様にさせて頂きます。◆測定したデータを元にサドルを製作しました、オレンジラベルはエボニーも良いのですが 試奏の感触では、オイル漬けの水牛ボーンとの相性が良いと判断しましたので、ボーンを 選択しました。●仕上げにマイクロファインで磨きますと素晴らしい照りが出ます●6E-12Fは予定通りです●1E-12Fも同じく予定通りです●フレット&フレットボードもこの通りです●仕上がりました。ブルーのマジックの跡?はクリア塗装の中に完全に染み込んで落とす事が 出来ませんでした。◆試奏タイムです 今回はご紹介頂いた、ふかふか様に試奏をお願い致しました。 弾き易く上達をアシストしてくれるギターに生まれ変わりましたね、 フィンガーピッキングは勿論の事コードストロークも行けますね! 何時もの事ですが凄いですね!と満足して頂きました。 K2は前日との出音を比較して聴いてましたが、昨夜よりも音の線が太くなってる ので安心しました。伸びしろが充分残ってますのでこの先の成長が楽しみです。🌸たいへんよくできました🌸
2019年11月24日
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