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2022.04.16
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カテゴリ: 琉璃 全59話



第55話

ついに復活した魔煞(マサツ)星羅睺計都(ラゴウケイト)。
褚璇璣(チョセンジー)を失った禹司鳳(ウシフォン)は悲しみにうちひしがれ、卒倒してしまう。
(lll´ཀ`):;*.’:;.,.ダ~①
一方、千年ぶりに解放された羅睺計都は自由を噛みしめていた。
すると魔尊を追って無支祁(ブシキ)と元朗(ゲンロウ)がやって来る。
羅睺計都は修羅王の左使(サシ)と右使(ウシ)だと思い出し、ともかく元朗に肉体を与えた。
感激のあまり平伏して忠誠を誓う元朗、しかし無支祁は納得がいかない。

かつて魔尊を崇拝していた無支祁は確かに今は元朗より柏麟(ハクリン)への憎しみの方が強いと気づく。
そこで元朗との決着を後回しにし、紫狐(シコ)の顔を傷つけた恨みと友である璇璣のために必ず復讐すると決めた。
「ならば私と共に焚如(フンジョ)城へ来るがよい、天界に思い知らせてやるのだ」

羅睺計都は焚如城を破壊して地心火(チシンカ)を奪い、魔域で修羅軍を復活させた。
そして天界を血に染めると宣戦布告する。
柏麟帝君は戦神に情けをかけたことを深く後悔し、警戒を強めて妖魔に隙を与えてはならないと厳命した。

司鳳は目を覚ますやいなや璇璣を取り戻すと息巻いた。
しかし柳意歓(リュウイカン)と鐘敏言(ショウビンゲン)から璇璣はもういないと止められてしまう。
魔尊の復活ですでに妖魔たちはやりたい放題、人々は怯え、天下は大混乱になっていた。
すると褚玲瓏(チョレイロウ)と紫狐が現れ、自分達も璇璣をあきらめていないと訴える。
確かに璇璣の元神は魔煞星に飲み込まれてしまったが、璇璣は自分たちを決して忘れていないはずだ。

意歓は亭奴(テイド)にも説得するよう頼んだが、亭奴は司鳳の決意が固いと分かって断念する。
「ただ忘れるな、殺戮に及ぶたび奴の魔性が増す、璇璣を呼び覚ますには殺戮をやめさせるのだ」

妖魔たちが魔域に集結、復活した魔尊の君臨を祝った。
すると羅睺計都は7月7日に落天鐘(ラクテンショウ)で天門を開き突入すると決め、必ず集まるよう命じる。
霊力の弱い青雀(セイジャク)族は辞退を申し出たが、羅睺計都は無能な者はいらないと一瞬で消滅させた。


( ゚ロ゚)!!<司鳳?!@左
( ー̀ωー́ )<禹司鳳@右
(  ̄꒳ ̄)<十二羽金赤鳥(ジュニウキンセキチョウ)か…
すると司鳳は羅睺計都の元へ舞い降り、璇璣を返すよう迫った。
「必ず連れ戻すと璇璣に約束した、会えるまであきらめない!」
さすがに無支祁ももう璇璣はいないとなだめたが、司鳳は引き下がらなかった。
「私は信じる!璇璣は魔煞星ではない!…有田と化すはずがない」
「ふっ、殺されるのが怖くないのか?」
羅睺計都は呆れたが、司鳳は璇璣が自分を殺させないと自信を見せた。
「必死に璇璣を制御して羅睺計都の姿を保っているのだろう?制御できなくなるのが怖いのか?
 璇璣はお前のような殺戮の悪魔にはならぬ!」

司鳳の指摘は中らずといえども遠からずだった。
(∩≧ꇴ≦∩.oO( キィャア~!すふぉん!すふぉん!すふぉ~ん!
羅睺計都の元神に取り込まれた璇璣は必死に抵抗、司鳳の名を呼び続け、羅睺計都に自分を解放するよう訴える。
すると羅睺計都は何とも言えない苦渋の表情を見せた。
「璇璣か?…璇璣っ!」
司鳳は璇璣の存在を感じて必死に呼びかけると、羅睺計都の殺気が急に消えた。
( ゚д゚)<…司鳳?  璇璣!>( ≧ꇴ≦ )



司鳳は璇璣が戻ったと喜んだ。
しかし璇璣は自分が羅睺計都であり、全て忘れて欲しいと懇願する。
「司鳳、もう昔には戻れないのよ?」
「(はっ!)璇璣ではないな?…璇璣が過去を忘れろと言うはずがない」
「ふっ…ふふふ」
羅睺計都は一途な司鳳に感心したが、自分にとって2人のくだらない情愛など屈辱に過ぎないと冷笑した。
「情を知った璇璣が羨ましいのだろう?お前はこの世で愛を得たことがないからな!」
魔尊への誹謗に憤慨した羅睺計都は璇璣の記憶と司鳳を抹消すると言った。
すると司鳳が天界を攻めるなら十二羽金赤鳥の力が必要なはずだと揺さぶりをかける。
「よし、私の攻撃に耐えられたら受け入れよう」

司鳳は喀血しながら魔煞星の邪気をこらえた。
(´゚ω゚):;*.’:;.,.ブハッ!②
しかし司鳳の危機を察した璇璣が元神の中で激しく抗議する。
(# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾.oO( ゴルァ!やめんか!司鳳を傷つけんな!ボケッ!
羅睺計都は急に立ちくらみに襲われ、ついに攻撃をやめた。
「分かったか?お前には私の力が必要だ」
司鳳は唇の血を拭いながら、勝ち誇ったように言った。
「…よし、お前に落天鐘を授ける、鐘を怨念で満たし、10日後に天門を開けよ」
すると面白くない元朗が司鳳に襲い掛かろうとする。
(」゚ロ゚)」.oO(すふぉん!あぶなーい!
羅睺計都は無意識に璇璣の声に反応、思わず元朗を退けた。
「私が選んだものは私だけが罰する、誰も手を出すな…背けば厳しく罰する」
彡 サッ!

司鳳は守衛に捕虜から怨念を集めると嘘をつき、収監されていた人間たちを解放した。
一方、紫狐は無支祁を探して魔域に忍び込んだが、魔兵に見つかってしまう。
しかし無支祁が報告を聞いたおかげでことなきを得た。
紫狐は一緒に葡萄園へ戻ろうと説得したが、無支祁は紫狐の顔に傷をつけた天界を許せないという。
「待っていろ、お前の顔を傷つけた白虎を捕らえてくる、それから内丹で傷を治そう」
「…無支祁、最後のお願いよ、戦いをやめて、やめないなら二度と会わないから」
「小狐狸よ、隠れても無駄だ、すぐ見つける…待っていろ」
すると無支祁は魔域に戻ってしまう。

7月7日、羅睺計都はついに落天鐘で天門を開いた。
司鳳は最後まで開戦を反対したが、羅睺計都に収監されてしまう。
すると無支祁が先陣を切って天庭に突撃することになった。
柏麟帝君は天界を守るため人間界を犠牲にすると決断、羊脂玉浄瓶(ヨウシギョクジョウビン)を逆さにして生死海を放出し、天界と人間界を隔絶するよう命じる。
神君たちは考え直すよう懇願したが、帝君は天君の代わりに自分が仕切ると言い放った。

天庭に向かっていた無支祁たち先鋒は生死海の直撃に遭った。
その時、紫狐が現れ、身を挺して無支祁を守る。
無支祁は落下して行く紫狐を抱きとめたが、すでに紫狐は虫の息だった。
「最後にお願いがあるの…私が死んだら葡萄園に連れて行って…魔域を離れて戦いはやめて…」
「約束するよ」
すると紫狐は口づけして欲しいと頼んだ。
無支祁は紫狐の額にそっと口づけすると、紫狐はうっすら笑みを浮かべる。
「あなたを愛してる…」
そして紫狐は面桫だけを残し、消散した。

司鳳の牢に無支祁が現れた。
「戦はやめだ…ここを出よう」
聞けば紫狐が自分をかばって消散し、戦はしないと誓ったという。
しかしそこへ魔煞星と元朗が現れた。
羅睺計都は無支祁が紫狐を埋葬してやりたいと知り、義理や人情を重んじる無支祁らしいと見逃すことにする。
「…だが禹司鳳は残れ、お前のせいで戦機を逃した、死に値する罪だ」
実は司鳳が鐘に充満させたのは怨念ではなく、自分の霊力だった。
そこで挽回の機会として金赤鳥一族を集め、妖丹を焼かせて生死海を飛び越えさせろという。
司鳳はすでに首領ではないため一族の居場所も知らないと答えたが、羅睺計都はならば殺すしかないと言った。

無支祁は恩人である司鳳に加勢した。
羅睺計都の激しい煞霊に対抗する司鳳と無支祁、するとこれを好機とばかりに元朗は禍根を断つべきだと助言する。
しかし羅睺計都は2人の誠実な友情に感銘を受け、ふと手を止めた。
ただし簡単に見逃しては示しがつかず、自分の攻撃を3度、耐えたら司鳳の罪を帳消しにするという。

無支祁は魔煞星の一撃に耐えたが、司鳳は吹き飛ばされ、岩肌に激突した。
(lll´ཀ`):;*.’:;.,.グフッ!③
すると司鳳は金烏大荒功(キンウダイコウコウ)の烈日掌力を使い、決死の覚悟で陰の力を抑える。
「ふっ、そうきたか…だが次の一手は心の傷をえぐられるぞ?」
「はお…」
無支祁は司鳳の手を取って共に立ち上がり、兄弟と一緒に死ぬ覚悟だと言い返した。



羅睺計都は最後に烈魂の術を放った。
(lll´ཀ`):;*.’:;.,.ダ~④
すると司鳳は幻覚で璇璣の姿を見つけ、急にうわごとを言い始める。
「璇璣!大丈夫、必ず助けてやる!」
その時、司鳳が急に我に返り、渾身の一撃で術を解くことに成功した。

無支祁と司鳳は3度の攻撃に耐え、魔域を出ることを許された。
しかし司鳳は璇璣のそばにいるため、ここに残るという。
「何があろうと一緒だと誓ったのです…」
「以前なら愚かだと笑ったが、だが今なら敬服するよ」
無支祁は自分ももっと早く気づいていればよかったと後悔し、独りで去って行った。
そこで司鳳は羅睺計都に賭けを持ちかける。
「3日以内に璇璣を呼び覚ましてみせる、成功したら璇璣と話をさせてくれ
 失敗したら一生、お前のしもべとなろう」
「はぁおぉ~失敗したら金赤鳥たちの居場所を教えてもらう」

司鳳は魔煞星のそばで3日間、仕えることになった。
そこで璇璣が好んだ酒や点心を差し入れたが、羅睺計都はつまらぬ物だと捨ててしまう。
「…さて明日で3日目だ、負けを認めてもらおう」
「明日になれば分かるさ」

つづく


( ๑≧ꇴ≦)もはや何のドラマだか分からなくなってきました〜w







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最終更新日  2022.04.16 17:47:49
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