空がないと言われて久しい日本橋川。小石川橋で神田川から分流して、永代橋近くの隅田川に合流する全長4kmの小さな川であるが、1級河川。橋が多くかつ首都高速道路に覆われているため、陽がこの川面に届かない 日陰の川 なのだ。その代表的場所が昭和通りを形成する 江戸橋 付近ではないか。
東京駅から日本橋川沿いに隅田川まで歩き、 道草してから人形町の 飲み会に合流した。日本橋の次の橋が江戸橋で、江戸橋JCTに隣り合わせである。江戸橋は、日本橋川で幅員が最も大きい44.4m。橋長63.4mの鋼製2連アーチ橋で、昭和2年(1927年)に完成している。
昔、江戸橋の近くは魚河岸として栄え、倉庫がたくさん並んでいたと言う。その面影を残す建物として、三菱倉庫がある。広重名所江戸百景には、日本橋から見た江戸橋と 白壁の倉庫 群が描かれている。
日本橋川に空が現れるのは、亀島川から分岐して隅田川口に至る約500m区間のみ。首都のシンボル的な川が、コンクリートの覆いから解放されるのはいつか。首都高架橋は、大量の交通量と排気ガスのため老朽化が早い。大地震で高架橋が落下して水路を塞ぐ可能性もある。 水路確保は防災の要 となる。
写真-1 日本橋川で最も幅員の大きい昭和通りの江戸橋。鋼製2連アーチ橋で昭和2年完成
写真-2 江戸橋から見た日本橋川。江戸橋JCTが隣接している。空のない川の代表的な場所。
写真-3 江戸橋の南詰に佇むクラシカルな三菱倉庫(株)の玄間。
写真-4 広重名所江戸百景の「日本橋江戸ばし」。江戸橋と白壁倉庫群から昇る朝日が描かれている
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