岩淵水門(青門)から旧岩淵水門(赤門) を見通すことが出来る。旧岩淵水門の完成は、大正5年(1916年)から8年を要する難工事であった。役割は、荒川が暴走した際に水門を閉めて、洪水を放水路へ流し、隅田川を守ることだ。赤門が老朽化と地盤沈下のため、新水門の青門が昭和57年に造られたのだ。
荒川放水路を大き目に造ったおかげで、水門を閉じたのは過去4回だと言う。岩淵水門は、高さが33mを超え、ゲート(幅20m×高16.2m)が重いので、巻き上げ室が大きい。従って、頭でっかちの 昔風ロボット が並んでいるようにも見える。普段の水門は、船が航行できるように開かれている。
荒川を鎮める治水対策は、流域の特徴を生かし3フレーズが用意された。(1)上流域はダムを活用。(2)中流域は調整池に呼込む。(3)下流域は放水路を開削。しかし、岩淵水門が起点であるため欠点にもなる。つまり、大きな水門だけに 故障・事故と人間の油断 で、水門が閉じない事態が。一抹の不安が残る。
写真-1 岩淵水門(青門)を通して、旧岩淵水門(赤門)を観る。青門の下流は隅田川。
写真-2 旧岩淵水門。現役を退き、近代化産業遺産として存置。最右岸の水門は、後年改造された。
写真-3 堤防で隅田川と荒川とが分断されている。遠くに川口市のビル群が見える。
写真-4 堰柱とゲート巻上げ室は、三つ目のロボットのようだ。ゲート規模は、幅20m×高16.2m×214ton
調布堰堤 浄水場跡 2018年05月29日
青いローゼ橋 丸子橋 2018年05月28日
古墳の上 浅間神社 2018年05月26日
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