権現堂桜堤・巡礼樋管の対岸にあたる中川左岸側に 行幸(みゆき) 水門 があり、水門の奥には権現堂調整池(行幸湖とも呼ぶ)がある。権現堂調整池は、権現堂川末端に建設された多目的池で、堰・水門により中川と隔てられている。堤高14.5m×長さ89mの堰。3門の制水門と2門の取水門がある。
権現堂川は 行幸湖 である。延長5.2km、有効貯水量370万m3。かつて利根川で最も暴れた権現堂川。いまは両端が締め切られ、静かなる流れだ。調整池は、中川の洪水抑制と共に工業用水と水道水を取水しているので埼玉県が管理。行幸とは、明治天皇が数回視察に来たことに由来する。
権現堂地区は、渡良瀬川が合流する利根川下流の派川で、大雨の度に洪水を最初に被る所だった。江戸時代、権現堂堤の築造は困難を極めた。そんな時、通りがかった巡礼の母と娘が人柱になり、ようやく堤防を完成させた。そんな言い伝えを残す「 巡礼供養塔 」がある。
写真-1 権現堂桜堤・巡礼樋管から行幸(みゆき)水門を望む。
写真-2 中川の左岸に建設されている行幸水門と給排水機場。
写真-3 行幸水門上流から中川を望む。遠景の橋は外野(そとの)橋。
写真-4 行幸湖側から権現堂堰を望む。有効貯水量370万m3の多目的調整池。
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