清多夢くらぶ

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2012年10月10日
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カテゴリ: 荒川・多摩川水系
  長瀞(ながとろ)渓谷は、荒川の河口から約120km上流にある。秩父鉄道が荒川に沿うように走る所で、6kmに渡って独特の岩壁が続く。長瀞駅近くの 岩畳 が有名で、和船によるライン下りの主要基地になっている。紅葉で賑わう前に訪れた。

 岩畳は三波川変成帯と呼ばれる 結晶片岩 からできている古い地層(白亜紀)である。この地層の露出した地帯を荒川が浸食して、幅80m×長さ500mの河岸段丘ができた。タタミを敷き詰めた岩場は、散策できるので、ジオサイトになっいる。

 「瀞(トロ)」とは、川の流れがゆっくりしているさま。トロの右岸に小さな島が浮かんでいる。長瀞観光を代表する 「蓬莱島」 だ。トロを海に喩えると、小島は東方に位置する。中国神仙伝説の不老不死地を意識したのだろう。蓬莱島から昇る月明りは、トロの水面に映え美しいだろう。

 岩畳上流の対岸には、「 秩父赤壁 」と呼ばれる高さ20mの岩崖が暫く続く。この岩壁面が西向きなので、夕陽に照らされ赤く染まるという。更に上流へ200m歩けば、ライン下り最大の難所、「小滝の瀬」の音が迫ってくる。夏場はカヌーなどの人気スポット。静と動が混在する荒川上流である。

1.長瀞・蓬莱島.JPG

写真-1 長瀞の海と蓬莱島を望む。ライン下りの乗船場でもある。

2.岩畳.JPG

写真-2 結晶片岩がタタミを敷き詰めたように広がっている。

3.秩父赤壁.JPG

写真-3 岩畳の対岸は「秩父赤壁」と呼ばれる。西陽がよくあたる岩壁。

4.小滝の瀬.JPG

写真-4 ライン下りAコースの難所「小滝の瀬」。カヌー乗りの人気スポット。






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Last updated  2012年10月10日 09時03分21秒 コメント(1) | コメントを書く
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