上長瀞駅の近くに県立自然の博物館がある。この博物館の入口に「 日本地質学発祥の 地 」の碑が立っている。明治10年頃近代地質学が導入されるや、ドイツのナウマン博士が訪れ、調査研究が全国的に広まったとされる。この記念碑の岩石は、「赤鉄石英片岩」と呼ばれる。
自然の博物館近くの河原には、茶褐色と白色の縞模様をした長さ15mほどの岩が横たわっている。トラの毛皮のように見えることから、「 虎岩 」と命名されている。緑色片岩に挟まれように産状し、その存在が際立っている。更に、褐色の鉱物(スティルプノメレン)も珍しいとのこと。
ライン下りの出発点近くに、国道140号・親鼻橋が架かっている。この橋の右岸袂に天然記念物「 紅簾石(こうれんせき)片岩 」があり、荒川の流れを受け止めている。親鼻橋の直下流には秩父鉄道・荒川橋梁が現役で頑張っている。大正初期の赤レンガ橋脚とSLが走る景勝スポットだ。
写真-1 褐色と白色の互層がうねり、虎の毛皮に見えるという「虎岩」。
写真-2 県立自然の博物館入口に立つ「日本地質学発祥の地」の碑。
写真-3 荒川の流れに洗われる「紅簾石片岩」(大正14年名勝天然記念物に指定)。
写真-4 秩父鉄道荒川橋梁。高さ20mほどの赤レンガ橋梁が自然に融け込む景勝地。
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