清多夢くらぶ

清多夢くらぶ

2014年05月17日
XML
カテゴリ: 荒川・多摩川水系

 江戸期 (1654 ) 江戸市中へ上水を引き、衛生面の向上、ひいては町の繁栄を支えた玉川上水。この玉川上水の起点が 多摩川・羽村 にある。水を取る堰の下流左岸に公園があり、功績者である玉川兄弟の銅像が設置されている。多摩川河口より上流 40 km地点である。

 多摩川本流をせき止めて、水道の原水を玉川上水路へ導く羽村取水堰。この堰は、昔ながらの方法による水とりが行われている。コンクリート造りの固定堰の他に、左岸寄りに「 投渡堰」 が併設。投渡堰とは、堰の支柱桁に丸太や枝を渡すやり方。洪水時には流されるか、撤去して水門等の施設を守る。

 川中の固定堰が常用水路で、投渡堰が非常用洪水吐きに早変わりする訳だ。第 1 水門より取り入れられた原水は、玉石積み擁壁の流入部を経て、 500 m下流の 3 水門 まで流れ、ゴミが除去される。この間の水路幅は運河のように広いが、第 3 水門を過ぎると小さな小川になる。

 第 3 水門では、原水が 3 つに分けられる。 (1) 本来の玉川上水として流れる水。 (2) 多摩湖や狭山湖の補給水となり東松山浄水場へ行く水。 (3) ポンプアップして 3 km上流の小作浄水場へ行く水。看板のフロー図を観ると朝霞浄水場で利根・荒川の水と連携している。首都圏の 水ネットワーク の起点でもある。

1.玉川上水取水点.JPG

写真 -1  多摩川本流に造られた羽村取水堰。川の中央部に固定堰、左岸側に投渡堰が見える。

2.投渡堰.JPG

写真 -2  羽村投渡堰とその下流減勢の段差工を観る。

3.第1水門.JPG

写真 -3  第 1 水門を下流から観る。手前が旧水門、奥に見えるのが新水門。

4.原水フロー図.JPG

写真 -4  案内看板の「多摩川の原水の流れ図」。

第3水門.JPG

写真 -5  第 3 水門の左岸側の水門から勢いよく流出する。原水の行き先は多摩湖や狭山湖。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014年05月17日 11時09分03秒コメント(0) | コメントを書く
[荒川・多摩川水系] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

江戸川らんべえ

江戸川らんべえ

Free Space

PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: