清多夢くらぶ

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2019年09月23日
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カテゴリ: 博物館など
曹操高陵と三国大墓 」へ進む・・。三国時代の支配者たちは、葬儀に対して豪華を競うのではなく、質素・倹約を貴ぶようになる。三国間で熾烈な戦いが続いている時でもあり、賢者の振舞いであろうか・・。​

 2008年に河南省安陽市で発見された大きな墓は、実は魏武王・曹操の墓だと認定された。既に盗掘されていたが、大きな発見。副葬品のひとつ「 魏武王常所用格虎大戟 」との銘が入った石碑が決め手らしい。遺言にしたがって、金玉珍宝の副葬品は無いものの、故人を偲ぶ文物を展示している。​

 蜀の大墓では、地下の墓室と墓道との間に設けて「 墓門 」を展示。また400個ちかい銅銭を枝葉に飾った金のなる木「 揺銭樹 」と陶器台座を鑑賞できる。蜀の地域で、このような「金のなる木」は良く出土する。当地の信仰と深く関係があるようだ。​

 呉の大墓コーナーでは、「 ​虎形棺座​ 」があった。棺を載せるための台座を虎形にすることで、権力を誇示したようだ。副葬品「牛車」が展示。後漢の終わりごろから、馬車以外に 牛車 も登場する。特に呉の地域での出土例が多く、三国で最も普及したと考えられている。​​​​​​​


写真-1 2008年当時の曹操高陵と実物大の墓室模型。


写真-2 呉の大墓から出土した副葬品、「鼎」、「白磁かん」や「金製獣文帯金具」。

写真-3 蜀の大墓の墓門。


写真-4 蜀の大墓から出土した副葬品、「揺銭樹」とその台座。


写真-5 呉の大墓の墓室と虎形棺座。


写真-6 呉の大墓から出土した副葬品、「牛車」と「人面文瓦」。





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Last updated  2019年09月23日 06時00分06秒
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