星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.08.04
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 「ギリシャ神話」の「オルフェウスとユーリディケ」で「黄泉の国」に妻を連れ戻しに行った
オルフェウスは「決して振り返って妻の姿を見てはいけない」と忠告を受けます。



 同じように「古事記」の中で妻の「イザナミ」を黄泉の国に連れ戻しに行った「イザナキ」は「地上世界」に戻るため
「黄泉の国の神々」の許しを請うために奥へ入って行くイザナミから「 絶対 に中 を覗かないで欲しい」と忠告を受けます。

 イザナキとイザナミは古事記で日本列島や神々を生んだ男神と女神として描かれ、イザナミが
出産した島は「大八島国」と呼ばれているので、アジア
大陸と日本列島の間に海が出来た1万 年前ぐらいを想定した神様なのかなと想像します。

「あらすじとイラストで分かる古事記・日本書記」ではイザナキとイザナミの国生みの際の言葉の掛け合いから、その時既に「男尊女卑」の考え方があったと指摘していますが、ギリシャ神話ではオリュンポスの神々が男女6人ずつというところからも「男女平等」だったのではという印象を受けます。

 「黄泉の国」と「見るなのタブー」は「オルフェウス~」と「イザナキ~」では共通していて興味深いですが、それ以外については内容は随分違っています。

 日本列島を生み出した後に神々を出産し続けたイザナミは命尽きてしまい「黄泉の国」に行きます。そこで既に食べ物を口にしたイザナミは地上へは戻れないと知りつつ、イザナキは「一緒に国造りを続けよう」と懇願します。「黄泉の国の神々」に地上世界に行く許しを得るために奥に入っていくイザナミはイザナキに「絶対に中を覗かないで」と忠告を与えます。

 待ちきれないイザナキが中を覗くとそこにはイザナミの変わり果てた姿(腐乱した死体)が・・・仰天したイザナキは醜い姿を見られ激怒したイザナミや鬼女から追いかけられ何とか、黄泉の国と地上世界の境に巨大な岩を置き道を塞いで逃げ切ります。これによって「生」と「死」の世界が完全に断絶されることになったとあります。

 「オルフェウス~」があくまでも愛する妻との永遠の愛を貫くためのロマンティックな物語に対して「イザナキ~」は国造りから「生と死の世界の断絶」まで広いテーマで描いています。

 5世紀には中国を通して日本に伝えられたと言われる「ギリシャ神話」が8世紀に編纂された「古事記・日本書紀」に何か影響を与えたのかどうか、キリスト教やイスラム教と違って多神教の国には何か目には見えないいくつかの共通性のようなものがあるのか興味深いところです。















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最終更新日  2024.12.26 08:02:07
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