星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2025.08.01
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村上春樹原作「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」の舞台が来年1月10日から2月1日まで東京芸術劇場プレイハウスで公演の記事を興味深く読みました。

 村上春樹原作の舞台というと私にとっては2015年にシンガポールで見た「海辺のカフカ」の感動が忘れがたく、難解な内容をどのように舞台化するのかにも興味津々でした。演出家の「
蜷川幸雄(2016年逝去)」氏​の実力が如何なく発揮され、主演の宮沢りえさんの妖艶な演技や共演者の演技力の高さに観終わった後しばらく不思議な余韻に浸っていたのを懐かしく思い出します。



​「海辺のカフカ」 パンフレットから。

 「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」は村上氏が1979年に「風の歌を聴け」で群像新人賞を受賞した後の「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」の3部作に次ぐ4作目として1985年に刊行されました。3部作を読み徐々に「村上ワールド」に嵌っていた私はこの4作目で「いつかノーベル文学賞」を受賞する作家なんだなぁと漠然と思った記憶があります。

 主にアメリカの作家から文体を学んだという「村上文学」の起点となる作品だと思っています。「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終り」の40章が交互に進行しそれぞれ世界を異にする一人称視点「私」と「僕」で描かれる世界は斬新で、この作品は「谷崎潤一郎賞」を受賞しています(30代で受賞したのは大江健三郎氏と村上春樹氏の2人だけ)
ただ未だに私にとって「村上文学は難解」と思うのは読んだ内容をかいつまんで人に話す事が出来ないという点にありますが、それがまた魅力の1つなのだと思います。そしてもう一度この小説を読み返してみようという気にならないのも不思議ですが「海辺のカフカ」のように原作を読み終えた後の何となく感じる「モヤモヤ感」を「舞台」が全て払拭してくれると期待しているのかもしれません。






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最終更新日  2025.08.05 07:16:24
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