全9件 (9件中 1-9件目)
1
「イマジン」 想像してごらん 天国なんて無いんだとほら、簡単でしょう?地面の下に地獄なんて無いし僕たちの上には ただ空があるだけさあ想像してごらん みんながただ今を生きているって... 想像してごらん 国なんて無いんだとそんなに難しくないでしょう?殺す理由も死ぬ理由も無くそして宗教も無いさあ想像してごらん みんながただ平和に生きているって... 僕のことを夢想家だと言うかもしれないねでも僕一人じゃないはずいつかあなたもみんな仲間になってきっと世界はひとつになるんだ 想像してごらん 何も所有しないってあなたなら出来ると思うよ欲張ったり飢えることも無い人はみんな兄弟なんだって想像してごらん みんなが世界を分かち合うんだって... 僕のことを夢想家だと言うかもしれないねでも僕一人じゃないはずいつかあなたもみんな仲間になってそして世界はきっとひとつになるんだ https://ai-zen.net/kanrinin/kanrinin5.html この歌詞の中で、ジョンは、人々が殺しあい、憎みあう元となるものが無くなればいいと訴えている。それは、宗教であり、国であり、所有の不均衡。彼が望み、訴えているのは、ただ「みんながただ平和に生きている」という事である。しかしこれはとてつもなく難しい。だから彼は言う。「僕のことを夢想家だと言うかもしれないね」と。だが続けてこうも言う。「でも僕一人じゃないはず いつかあなたもみんな仲間になって そして世界はきっとひとつになるんだ」、と。 ヨーロッパ各国は「宗教戦争」を何度も経験している。そのたびに「神の名に於いて」ためらいのない殺人が行われてきた。フランスでは「公の場で自分の宗教的信条を明らかにするものを身に着けてはならない」とされている。これが、ムスリムの女性のスカーフ問題としてクローズアップされたことは記憶に新しいが、それは、フランスの歴史の中に横たわる「神の名に於ける」殺害の歴史を繰り返さないということがベースになっている。 幸いにして日本の歴史の中では「宗教戦争」と呼べるようなものは起きていない。其の結果とてして大晦日にお寺に参り、お願い事は神社の絵馬に書き、クリスマスを祝い・・という素晴らしい国が出来上がっている。 そして、所有の格差。従業員を絞り倒し、脱税を行って宇宙へ行くというアホの見本から、一日の食事もままならない、そして栄養失調で死んでいく幼児が同じ地球に住んでいるという形容のしようもないような光景。 最近とみに台頭している「ナショナリズム」。基本的人権を嫌い、歴史的事実を改変し、国威発揚に勤める国々。必然的に最新の科学技術が軍事産業につぎ込まれている。宇宙飛行士が「宇宙から見る地球には国境はありません」という言葉が思い起こされる。 人間が引いた国境は人間の手によって消すことができる…のだが。 夢想家、原語ではdreamer。同じような意味を持つ言葉として「空想家」という言葉がある。マルクスの盟友であるエンゲルスの作品『Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaft』は、『空想から科学へ』と訳され、オーウェン、フーリエ、サン・シモンは、「空想的社会主義者」と呼ばれ、マルクスとエンゲルスは「科学的社会主義者」とされている。日本語の語感として「空想的」という言葉はどちらかというとマイナスイメージを持っている。しかし、『空想から科学へ』を読まれたことのある人ならわかるのだが、彼ら二人は、決して上記の三人を馬鹿にしているわけではない。先駆者として十分に尊敬を払い、ただ「時代的制約」「資本家と労働者を同じ産業階級としている」「資本家の善意に頼っている」という点において批判をしているだけなのだ。 ここで問題になるのが、「Utopie」という言葉を「空想」と訳した点にあるのではないか。ヨーロッパにはプラトン以来大変に分厚い「ユートピア文学」の伝統がある。「ユートピア」という言葉自体は、イギリス国王で自身の離婚問題のために「宗教改革」を起こしてローマカトリックから離脱したヘンリー八世によって処刑されたトマス・モアが執筆した『ユートピア』(ギリシア語で「どこにもない国」)からきている。今手に入るかどうかわからないが、中公文庫版の『ユートピア』がお薦めである。 「ユートピア文学」は、様々な形をとってある時は政権を批判し、教会を批判して体制を揺さぶるような力を示している。 「ユートピア」=「空想」ではない。ただ、適当な訳語が見当たらない。それは日本の文学の中に「ユートピア文学」の伝統がないのではないからではないかと私は思っている。これは、江戸文学、江戸期の思想書などにはくらい私の思い付きに過ぎないのだが・・・。 ジョンの言う「いつか」は、永遠に来ないかもしれない。人類は抗争の果てに滅亡を選択するかもしれない。気候変動、自然災害。「2030年問題」が問題となっているが、あと9年でどうにかなるものではないと私は思っている。しかし、ビートルズのファンとして、とりわけジョンのファンとして「夢」だけは持ちたいし、「夢想家」の末席には加わりたい。
2021.07.31
コメント(2)
『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』大木毅 岩波新書 2020年第10刷 248ページを読了。 著者は、防衛省防衛研究所講師、陸上自衛隊幹部学校講師を経て著述業という経歴の方なので、随所に部隊配置の図、戦闘配置の表などが載っている。私はそちらの方には全然詳しくないので、さっと眺めただけだが、関心と知識がある人には有益だろう。 独ソ戦については、『イワンの戦争 赤軍兵士の記録』キャサリン・メリデール 白水社 2012年5月発行、『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴の中の戦争』ともにスヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ を読んだのだが、この本は個人の証言を取り入れたルポルタージュではなく、大きな戦闘の流れ、個々の戦闘での両者のミス、戦死者、捕虜、捕獲された戦車の数などが詳細に記してある。それは即物的と言っていいほどで、読み進みながら、「これはどっちが多くミスを犯したかの記録だな」という印象を得た。 91年のソ連崩壊によって指定が解除された機密文書が利用できるようになったという点は大きい。それにしても、ソ連が自国にとって、大変に不利な文書も機密指定して保管していたという事を考えれば、敗戦直後に数日かけて機密文書の山を燃やすという行動をとった日本政府、軍、文書管理担当者の「歴史に対する責任意識」のいかに希薄であったことか。近視眼的に、「自分が責任を問われる証拠文書」をなかったことにしようという意識は、日本の現政権、前政権にも共通してみられる。文書管理担当者の忖度ぶりも同一である。 独ソ戦については、これまで多数の本が出版されてきた。その中には、「ドイツ国防軍は一貫してヒトラーに反対してきた」という戦後の国防軍生き残りの将校たちの「証言」をそのまま肯定する本もある。著者は、ドイツの研究の進展がそのような「歴史修正主義」を許さない実証的水準に達したことを明らかにしている。 また、イギリスの歴史家ヒュー・トレヴァー・ローパーの「ナチズムの本質は独ソ戦にある」と60年代に打ち立てた「プログラム説」を紹介する。つまり、ヒトラーは、最初からドイツ人の「生存圏」確保のためにソ連征服を企図するが、イギリスとも戦うという二正面作戦は敗北必至、そこでイギリスを「中立状態」においてフランスをはじめとする大陸諸国を征服、しかる後にソ連に向かうという構想を「プログラム説」というのだが、この説がいかに批判され、新しい説が建てられていくかも著者は説明している。第一章は、スターリンによる粛清の実態、そして、数々の「ドイツの侵攻は近い」という情報をスターリンがいかに無視したかが描かれる。以下は、機密指定が解除されたロシア側の資料を使って、ソ連がいかに多数の失敗をして多くの人命を失ったか、ドイツ兵の蛮行によっていかに多くの非戦闘員、そしてユダヤ人名が殺害されたかが描かれる。高校生向けの資料集にも、2060万人という飛びぬけて多い死者の数が紹介されている。そして、ドイツ人の生活を窮迫させないために占領地域からいかに大量の食糧と器材を奪ったかが記されている。そして、「ドイツを含むヨーロッパの軌間は標準軌ロシアのそれは広軌とあって、鉄道輸送を行うためには逐次レールを敷きなおす必要があった」(P28)にもかかわらず、作戦立案者がソ連を打倒するためには「9ないしは17週間」で十分とみていたことが記されている。直前のソ連における粛清という事態を考慮に入れてもソ連戦力を過小評価、自軍の戦力を過大評価したものだと言える。 その結果は、長く、曲がりくねった道の果てにある。
2021.07.30
コメント(2)
『刀と首取り』。前回は、現在残っている「武器」としては、刀が圧倒的に多く、「刀剣展」も開催され、「刀剣女子」なる人たちも出てきているという現状をどう考えればいいのかというところで終わっていたと思う。鎌倉時代、室町時代、戦国時代、織豊政権、関ヶ原と戦闘が繰り返された時代には、弓と鑓(槍)、そして鉄砲が最も多用された武器であったという事も記したと思う。「一番鑓」とか「賤ケ岳の七本鑓」という言葉はその名残と言っていい。 では、刀はどうなのか?結論から言えば、この題名『刀と首取り』で分かるように、倒した相手の首を掻きとるために使用されている。教育社歴史新書として出版された『雑兵物語』に収録されている「おあむ物語」の中に、男たちが戦場で取ってきた首を城内で女たちがきれいに洗って髪も整え、化粧までしている挿絵と述懐が載っている。つまり、「身分の高い武士」に見えるようにしていたという事である。 刀で人は何人斬れるか?「大岡越前」などの時代劇で越前がバッタバッタと敵を切り倒す場面が出てくるが、あんなことはファンタジーであって、刃こぼれがあったり、斬った際に刀身に脂がついてしまい三人も四人も斬れたものではないと読んだことがある。 この本では、「武器としての日本刀の限界」について触れているが、著者が拠ったのは、成瀬関次という方の著作である。この方は、日中戦争の際に、当時日本軍が正式に採用していた日本刀の修理にあたり、約2000振の日本刀を修理しておられる。 「成瀬氏が1681振の手入れを終えたところで取った統計によると、白兵戦など戦闘で損傷したものは30%程度で、残り70%は、行軍中の事故とか手入れや取り扱いの不備、むちゃな試し切りの結果とか、要するに戦闘行為とは直接関係ない理由による損傷だった」P96。「損傷の状況を概括すると、外装ことに柄の部分に関わるものが約60%、鞘に関わるものが10%、刀身に関わるものが30%だったらしい・・・柄が折れる、柄糸が切れてバラバラになる、目釘が折れる、鍔元がぐらつく・・・やはり日本刀の構造的欠陥というべきだろう…満州事変ののち、軍刀の制式が改まって、従来のサーベル(洋刀)形式から古来の日本刀形式になった・・方がこうした故障を生じることが多くなったというのも皮肉なことである」P97。 刀剣は、徳川の平和な時代に、神聖視されるようになり、戦場の武器としては槍や弓、鉄砲に劣っていたのにも関わらず「武士の魂」とされ、「名刀」を所有することがステータスとなった。実用的であった槍、弓、鉄砲はだんだんと顧みられることも無くなり、廃棄されていく。結果として刀剣が多く残ることとなった。 「名刀」は、平和な江戸時代が生んだものかもしれない。
2021.07.29
コメント(0)
“五輪特例”入国の陰で・・・母危篤でも会えない水際対策の“矛盾”24日 17時50分 オリンピック関係者の特例入国をめぐって注目される水際対策ですが、海外から帰国する日本人に対しては、今も「14日間の隔離」や「公共交通機関が使えない」といった厳しい制限があります。病気の母親に一目会いたいと帰国した女性の悲劇から、日本の水際対策の矛盾が浮き彫りになりました。 コロナ禍に続々と、特例で入国してくるオリンピック選手たち。選手に加え、数万人のオリンピック関係者については、14日間の自主隔離などが免除され、国内線や新幹線などを使って移動することもできます。 その一方で、海外から帰国した一般の日本人には、隔離措置の免除はありません。たとえ、親の死に目に会えなくても・・・。 「(親族から)『もう長くない』と言われた。『母の容態が急変した』と」 危篤になった母親に一目会いたいと、急きょ、アメリカから帰国した女性。羽田空港に到着後、国内線を乗り継いで九州の病院に向かおうとしたものの許されず、14日間の隔離を求められました。 「(検疫で)『公共の交通機関は一切使えない』と(言われた)。(母が危篤で)不要不急だから国内線に乗れるか聞いたら、『レンタカー借りて、14時間かけて運転してくれ』と言われた。『私は免許がないです』と言ったが・・・」 女性は、出発前と入国時に、新型コロナの検査を4回受け、陰性を確認。さらに、アメリカで2度のワクチン接種も済ませていましたが、公共交通機関に乗ることが許されませんでした。 「『自腹でもう一度検査してもいいから国内線に乗せてくれ』と言ったが、『それでもダメ』と検疫で言われた。(隔離中に)母が亡くなったらどうしたらいいか聞いた。そうしたら『亡くなってもそれしかない』と言われた。なんで、何しに来たんだろう。実際に直に会いたいですよ。元気で居てくれる事を祈るしかないです」 女性は自身もがんの手術を受けたばかりで、アメリカでの検診を受ける必要があったため、14日間も待つことができず、母との再会が果たせぬままアメリカに帰っていきました。 オリンピック関係者への様々な特例がある一方で、ワクチン接種まで済ませて帰国した日本人に突き付けられる厳しい措置。世界の国々では、人道的な配慮もあります。 「イギリスでは、親族が危篤だったり葬儀があったりする場合は、例外措置として一時的に隔離場所から離れることができます」(記者) イギリスでは、親族の危篤や葬儀の場合には、一時的に隔離を中断でき、公共交通機関での移動が許されます。 「韓国では、ワクチンを打った人は、葬儀や見舞いのために、公共交通機関を利用することができます」(記者) 韓国でも、ワクチン接種を終えた自国民が親族の見舞いに行く場合、隔離が免除され、ワクチンを打っていなくても、葬儀のためには、公共交通機関での移動が許されます。 「日本の政府に対する怒りがありましたね。あの時会わせてもらえていれば。きっと冷たい娘だと思っていたんじゃないかと」(母に会えなかった女性) 無念の一時帰国からおよそ1か月後、母親は、12年間娘に会えないまま息を引き取り、女性は葬儀に出ることも叶いませんでした。 「もう母は戻ってきませんから、非常にやるせない思いです。せめてそういう(肉親が危篤の)人だけは国内線に乗る前にもう一回検査をして、陰性なら乗せるとか。日本政府は日本国民に犠牲を強いて外国人には甘いと言うか、なんか不思議な・・・、ちょっと考えられないですよね」(母に会えなかった女性) オリンピック関係者に対する特例措置と人道的配慮の大きなギャップ。日本の水際対策の矛盾が浮き彫りになっています。ttps://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4322437.html片方で、「ワクチンも打っていないアメリカ選手団」がチェックも受けずに入国しています。この「特例」は何なのか?IOCもアメリカオリンピック委員会も、JOCもどうするつもりなのか?
2021.07.25
コメント(0)
Eテレから、何人かの人たちが「消えて」いるらしい。今回の炎上にかかわった人たちのようだ。小山田氏(デザインあ)、のぶみ氏(おてて絵本)、佐野研二郎氏(オドモTV)。 さて、Eテレ、編成しなおし大変だね。 私は、ツイッターには、#私は五輪は見ません、と書き込んでいるのですが、開会式もみませんでした。その代わり、「サイモン&ガーファンクル セントラルパークコンサート」録画してみました。どちらが優れているか。私の中では後者です。「アイアム・ア・ロック」の詩は初めて聞いた時から心に残り続けています。
2021.07.25
コメント(0)
東京五輪に参加する米選手団のうち約100人が新型コロナウイルスワクチンを未接種であることが24日、分かった。米NBCテレビなどが報じた。「(接種するかは)個人の問題だ」と説明し、接種を拒否して競技に臨む選手もいる。 米選手団は613人。NBCによると、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)の医務部門の責任者、ジョナサン・フィノフ氏は、出発前に567人から提出された資料から、83%がワクチンを接種済みと見積もった。 米国内で少なくとも1回のワクチン接種を受けた人の割合は約56%。これを上回る選手団の接種状況について、フィノフ氏は「かなりの数字で、満足している」と評価した。その上で「最善策は(接種の有無を問わず)誰もがコロナのリスクにさらされると見なし、リスクを減らすことだ」と強調。感染防止策を講じる考えを示した。ロイター通信によると、アーチェリー男子のブレイディ・エリソン選手は24日、「100%個人の問題だ。義務なら私は来なかった」と主張し、自身と妻は過去にコロナに感染したことがあると明らかにした。同種目女子のマッケンジー・ブラウン選手も「接種しなければならないなら出場しない」と語った。https://www.msn.com/ja-jp/sports/tokyogorin-2020/%E7%B4%84%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%E4%BA%BA%E3%81%8C%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E6%9C%AA%E6%8E%A5%E7%A8%AE-%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E4%BA%94%E8%BC%AA%E3%81%AE%E7%B1%B3%E9%81%B8%E6%89%8B%E5%9B%A3/ar-AAMvHxR?ocid=msedgdhp&pc=U531 2021/07/25 01:43時事通信 アメリカのオリンピック委員会はこれを認めていたのか?競技者にとってワクチン接種は体調の変化などをきたすとして二回目を接種するかどうかをためらっている日本選手の事を紹介していた番組があった。 IOC、JOC、組織委員会は、この事実を事前に把握していたのか?この考え方を認めるのか?認めるとしたら、どこまで「特権だらけの」オリンピックなんだ!!
2021.07.25
コメント(0)
6月30日に自転車でコケた時には、単なる打ち身だと思っていたら、背骨の下の方がすり減っていて、コケた時にさらに神経を圧迫するようになったらしい。医院で、週一回痛み止めを注射してもらい、毎回腰の電気治療と牽引の治療に皆勤賞で通っている。ところがこの四連休。早く月曜が来てほしい。 ただ、こうなっても悪いことばかりではない。ユーチューブで「朗読」というコーナーを見つけて、まず「山月記」を聴いた。高1の時の模試で出題された作品で、放課後に書店に飛んで行って旺文社文庫版の中島敦の本を買って以来、何度も読んできた作品である。ホントは自分と重なることの多い「弟子」が好きなのだが、やはり「山月記」の引き締まった文章は魅力的だ。都合10回ぐらいは聴いた。 パソコンに向かえる時間も少しづつ増えてきた。 ところが昨日から左側面が痛くなり、長時間立っていられなくなった。夕飯の支度は大半やりあげてそこで妻と娘にバトンタッチ。 座り方を工夫すれば、痛くない。今、『刀と首取り』鈴木眞哉 平凡社新書 を読んでいる。 実は、3年の授業は鎌倉に入っているのだが、武士と刀との関係よりも、武士と弓・乗馬の関係の方が強い。それは、「弓馬の道」、「海道一の弓取り」という言葉からもうかがえる。また江戸幕府が発した「武家諸法度・元和令」には、「文武弓馬の道、もっぱら相嗜むべきこと」とある。 第一、「武士」と認められる第一条件は、馬を自由に乗りこなして馬上からの騎射にたけていることであった。 しかし、現在残っている武器は圧倒的に刀が多い、それはなぜなのか?およそ考えたこともない疑問が事実によって裏付けられていく。私の持っていた常識が次々とひっくり返される。これが読書のだいご味なのだと思う。今半分ほど読み進んでいる。 『愚管抄』『神皇正統記』を読んでから、鎌倉新仏教の創始者の法然、親鸞の本も読みたい。とにかく、腰の痛みを早く何とかしたい。「日にち薬」なんだけれど。
2021.07.24
コメント(4)
「やぎさん郵便」まどみちお作詞 團伊久磨作曲 しろやぎさんからお手紙ついた くろやぎさんたら読まずに食べた 仕方がないからお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに くろやぎさんからお手紙ついた しろやぎさんたら読まずに食べた仕方がないからお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに このコンビの作品には、他に「象さん」もあります。なんの加減か、この「やぎさん郵便」が頭の中で回っています。完全にループになっています。團伊久磨さんの事をwikiで調べてみると、1932年3月、祖父・團琢磨が暗殺された(血盟団事件)1959年(昭和34年) - 皇太子明仁親王と正田美智子の成婚を記念して『祝典行進曲』を作曲。1964年(昭和39年) - 東京オリンピック開会式にて『オリンピック序曲』、『祝典行進曲』、閉会式にて『祝典行進曲』を演奏。エッセイ『パイプのけむり』の連載を雑誌「アサヒグラフ」にて始める。 菅首相が雄弁に語る「東京オリンピック」の開会式の「オリンピック序曲」「祝典行進曲」。片や、今回は、小山田。そして、『パイプのけむり』。単行本になった第一集を読んだ。博学多識、そして旅行先でのエピソード、実に多彩であった。 一つ憶えている。入れ歯を飲んでしまって、いつ出てくるか、いつ出てくるかと待っていたら、食物繊維にくるまれて出てきた。その時の氏の一言。「暗い夜道をただ一人寂しかったろう・・」(記憶に頼っているので不正確です)。 もう一つ、都知事選に出馬した元警視総監の秦野章陣営から手紙が来た。その宛名には、「団伊久磨」と書いてあった。このことを團さんは、「パイプのけむり」で書いた。 要するに、「人の名前を何だと思っているのか!」という事である。「私を支持してください」「私に投票してください」という大切な手紙で、宛名を間違える。そんな人間が信用できるかというわけである。 この回が影響があったかどうかはわからないが、秦野氏は美濃部氏に百万票の差をつけられて敗れる。 久しぶりに「パイプのけむり」を読みたくなった。
2021.07.17
コメント(2)
以下に二つの記事を紹介する。(1)五輪の開会式の楽曲を担当する小山田圭吾(コーネリアス)氏のいじめ行為、過去の雑誌に掲載 神戸新聞21年7月17日 https://nice-plus.com/oyamada-keigo-ijime/ に内容は詳しく載っている。全く反省の色もなく、笑いながらしゃべっている。 開会式の楽曲を担当するという事が公表され、ネット界隈ではずっと語り継がれてきた氏の過去が同時に公となり、謝罪に追い込まれたようだ。大会組織委員会は、自分たちが楽曲を依頼する人間がどんな人間なのかの調査もしていなかったのだろう。 武藤事務総長は小山田について「十分謝罪し反省している。倫理観をもって仕事をしていく、と話している。このタイミングでもあるので、引き続き大会を支えていって、貢献してもらいたい」と発言し、続投方針を明らかにしている。 今年3月に企画・演出の統括役だったクリエーティブディレクターの佐々木宏氏がタレント・渡辺直美の容姿を侮辱する演出を提案した問題で辞任している。 このオリンピックにふさわしい人材なのだな。 (2)五輪日本選手団 卓球や柔道など選手村滞在回避 「コロナ感染が心配」 「東京五輪の日本選手団で、メダル獲得が有望視される卓球や柔道・レスリングなどが東京晴海の選手村に滞在せず本番に臨むことが17日分かった。東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)や村外の宿泊施設を使用する」『神戸新聞』7月17日夕刊。「などが」とは、競泳、バドミントン。 日本選手団自身が、「コロナ感染が心配」という態度を見せて、菅首相の「安全安心」、バッハ閣下の「コロナ感染はさせない」発言を否定しているわけだ。意地でも選手村に宿泊すべきだろう。 スポーツは、「平等」を重要な要素としている。100m競争で、ゴールまで50m地点からスタートするような特権を開催国の選手が付与されているものがスポーツか? 海外の柔道選手は、コロナが怖いと日本では練習相手もいないと嘆いているというのに。金メダル?金メッキメダルだろ。史上最低のオリンピックの史上最低の金メダルだ。
2021.07.17
コメント(2)
全9件 (9件中 1-9件目)
1