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私たちは、障がいがないことが当たり前で、障がいがあることは特殊という世界で生活しています。もし、それが逆であったら…? 「タウンニュース」の中原区版に、車いす使用者が多数派であるという前提の世界を体験するプログラムが、橘高校で実施されたという記事が載っていました。川崎市の主催で、日本ケアフィット教育機構が実施したものだそうです。 車いすに合わせたテーブルの高さは歩行して椅子に座る人には低すぎます。天井も低くて済むので、立って歩くと腰をかがめる動作が必要になります。 車いすに乗る体験は、福祉祭りや福祉の研修で体験できます。実際乗ったことはありますが、人に押してもらうことが恐怖ですし、ちょっとした段差ががくんと響きます。車いすでテーブルについて何かする体験はしたことがなかったので、改めてはっとしました。 給食や外食時、座位がとれる方には、テーブルの高さに合った椅子に座ってもらえます。車いすでないと安定しない方には車いす用のテーブルをつけていただきますが、空間にゆとりがない場所だと、テーブルの設置が難しくなります。 自分が多数派であって普通に生活していると気がつかないことがまだまだあります。こんな逆転の世界体験、広まってほしいと思いました。 参照元:「タウンニュース 中原区版」9月30日号
September 30, 2022
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サツマイモのお菓子と言えばスイートポテト。こちらはスーパーで購入の「和風スイートポテト」。うーん、皮はしっかりしているけれど、まんじゅうみたいな。これはこれでいいと思います。 中村屋の「ご褒美喫茶」シリーズも、一口(二口かな)サイズのお菓子で、手軽にほっとする時間を作ってくれるお菓子です。お茶は「ロゼロワイヤル」スパークリングワインといちごの香りをイメージした華やかな紅茶です。
September 30, 2022
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9月29日は、初の国産コピー機(電車複写機)ゼロックス914が登場した日です。当時の富士ゼロックスが開発した機械で、「ゼロックス」がコピー機の代名詞になりました。 現在ペーパーレス化の影響で、コピー機の需要はかつてほどなくなり、富士ゼロックスも富士フィルムホールディングスに吸収されています。 昔、なかなかコピー紙が出てこなくて、詰まったかなと思って原稿を置く台のふたを開けてのぞいたら、ドアップの顔が読み取られてコピーされたなどという笑い話がありました。コピー速度が遅かった時代のことです。
September 29, 2022
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『メソポタミアの殺人』は、クリスティーが考古学者である2番目の夫と出会った時期に書かれたポアロものです。12番目の長編で、クリスティーが最高潮の時期の作品と言われます。 考古学者と再婚したルイーズのもとに、死んだはずの前夫からの脅迫状が届きました。加えて、怪しい人物も現れ、怯える夫人のために夫のエリック・レイドナーは、看護師のエイミー・レザランを雇います。 遺跡調査団員宿舎で、ルイーズは殺されてしまい、その後も事件が続きます。 本編はレザラン看護師視点で記録されます。看護師から見た人物像と、後にポアロが語る人物像とのずれを面白く読みました。 「ミセス・レイドナーの人となり。それがわたしの出発点でした。」とポアロは語ります。 ルイーズはいわゆる「人たらし」。華奢で、すばらしいブロンドとすみれ色の瞳を持つ美人です。多くの男性は彼女にのぼせてしまい、女性の中にもレザラン看護師のように魅了されてしまう人もいます。 ポアロの謎解きは、定石の「関係者を集めて真実を告げましょう」というあれ。さんざん、関係ない人の犯行の可能性を言ってから、最後に「真犯人は」と言い出すあれです。 ポアロのもったいぶったところが余り好きではないので、これは苦痛。ミス・マープルのほうがすっきりしているし、短編のポアロのテンポよい推理は好きですが。 ですが、結果の意外性は抜群でした。 参照元:アガサ・クリスティー 田村義進・訳『メソポタミヤの殺人』早川クリスティー文庫
September 27, 2022
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1週間前くらいから、パソコンの充電ランプがつきっぱなしになっていて、充電不可であることがわかりました。バッテリーの寿命です。 アダプターでコンセントから電気を取れば使えるわけですが。8年前のモデルで、ウィンドウズ11にグレードアップできない機種ということもあり、買い換えることにしました。 今までのパソコンは大体5年ちょっと前で不具合が生じ、修理して2~3年ほどは寿命が延びるのが常でした。パソコンの平均寿命が6~8年だそうなので、こんなものでしょう。 この「クララベル」だけは何の不具合もなく8年間もってくれました。 のび太くんのためにキーボードの台座をブルーにしたカスタマイズ機種で、思い入れもありますが残念。 2台あるノートパソコンのうち、メールや電子申請、公的文書作成には使わない、音楽と画像を入れるのび太君用パソコン。画像と音楽が半端なく保存されているので、メモリとストレージは多めで、ワード・エクセルなどはなし、Blu-rayドライブ付きで新しいパソコンをカスタマイズしました。5年の保障は絶対必要。今まで何度もお世話になっています。金額は…頭が痛いです。
September 26, 2022
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青空文庫にも入っていて、すきま時間で読める岡本かの子の1編。 ある都会のアミューズメント・センター(娯楽街)の映画館に、髪を振り乱した夫人が駆け込んできました。子どもが急病なので、夫を呼び出してほしいというのですが…。(『気の毒な奥様』) ヨーロッパ(かの子はフランスに行っていましたから、フランスの?)のおとし話の翻案のような味わいと、都会的なセンスが感じられます。 参照元:『岡本かの子全集2』ちくま文庫
September 25, 2022
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都会に進学しそのまま就職した俺は、ずっと離れていた実家に、妻と赤ん坊を連れて帰省しました。両親と祖母が住む実家との距離を縮めてくれたのが、初孫に当たる伸太の存在でした。 僕と妻のつきあいは、ドラえもんに出てくる「タマシイム・マシン」の話がきっかけ。 伸太に話しかける祖母の声、伸太の健康を気遣う父の行動は、かつて見聞きしたものでした。俺が小さい頃の記憶…。 (ドラえもんのひみつ道具「タマシイム・マシン」は、ノズルを頭に付けて「いつの日時」に「何時間」滞在するかをセットすると、魂だけが抜け出して過去の体に乗り移ることができる。いわゆるタイムリープができる道具です。 その間元の時代に残った自分自身の体は魂が抜けた仮死状態になります。) 「タマシイム・マシン」は確かにあるんだと「俺」は思います。家族みんなに愛され祝福された記憶は俺の中にも、妻の中にも、伸太の中にも残っていくのだと。 全ての子どもたちに「タマシイム・マシン」の記憶がありますようにと願います。 9月23日は、子どもたちに生きる喜びと夢を与え続けてくれた藤子・F・不二雄氏の命日です。 参照元:辻村深月『家族シアター』講談社
September 23, 2022
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小学校の国語の教科書に三好達治の詩が載っていました。蟻が蝶の羽を引いていく様子を、ヨットのようだと例えた詩「土」です。 たった4行の詩なのですが、比喩が効いていて、陸上から海上への空間の広がりが感じられる詩です。蝶よ 白い本蝶よ 軽い本…と、軽やかに飛ぶ蝶を本に例えた詩「本」も、4行の中にすうっと水平線までの空間が広がります。 参照元:『三好達治全集 第一巻』筑摩書房
September 21, 2022
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今日までグランツリー武蔵小杉で「タヒチフェスタ」が開催されています。物産展・ステージともに盛況でした。スマホ・携帯でのみ撮影可です。 残念ながら台風の影響で、コアパーク会場はかたつけに入っていました。モアイっぽい像が…。
September 19, 2022
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ある土曜日の夕方、一郎のもとにおかしな葉書が届きました。 葉書をもらった一郎は喜んで山へ出かけます。〝すきとおった風がざあっと〟吹くとそこは別世界でした。 われこそは一番偉いと主張する赤いズボンをはいたどんぐりたち。「ドングリの背比べ」を地で行くようなどんぐりたちの主張です。頭がとがっている方が偉い、いや背が高い方が偉い、いや大きいのが偉い…。 一郎は山猫にアドバイスし、どんぐりは黙ってしまします。裁判が片ついたお礼に、一郎は黄金のどんぐりをもらって、馬車で送られて山を下ります。 そのうちに黄金のどんぐりは、当たり前の茶色のどんぐりにもどってしまします。おとななら騙されたと怒るかもしれません。一郎に落胆はありません。ただ、面白かったという思い出が残ります。 『どんぐりと山猫』では、風が場面展開に効果的に使われています。 『注文の多い料理店』でも、道に迷った二人の紳士は〝風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと〟鳴る中でレストランをみつけ、レストランから逃れて夢から覚めると再び〝風がどうと吹いてきて…〟の中にいました。 風が吹く場所は、現実と夢の世界の境界線です。 参照元:宮沢賢治『注文の多い料理店』新潮文庫 から『どんぐりと山猫』
September 19, 2022
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妻の寿子を亡くしてタクシードライバーになった善田は、語学力があるため外国人観光客から人気がありました。今回も烏丸通りの交差点で声をかけたアンジーに、三日間貸し切りで京都案内をすることになりました。 離婚して息子とも連絡をとっていないというアンジーと、妻の死後、娘と疎遠になっている善田。 京都を発つ最後の日に、アンジーは今まで行きたくないと言っていた三十三間堂へ連れて行ってほしいと頼みます。三十三間堂 美術に造詣の深い筆者、今回は伊藤若冲の『雪中雄鶏図』が登場します。 ボストン美術館の会員になっているアンジーは、同美術館で見た日本の美術家の作品が見たいと希望しました。善田が探したのが、東山の細見美術館。コレクションの中の『雪中雄鶏図』が見られることがわかりました。 ボストン美術館には『日出鳳凰図』が収蔵されています。 若冲は模写から実物写生に転じたとされ、細部まで観察された写実的な絵で知られます。特に鶏の絵が得意でした。 善田とアンジーの間に流れる温かい空気が心地よい物語です。善田の人柄にひかれて、アンジーは京都を訪れた理由を善田に打ち明けます。「次はあなたの息子さんと、…娘さんを」連れてきてくださいという願いがかなうことを祈ります。最後の、娘から善田へのメモもほっとします。 参照元:『恋愛仮免中』文春文庫 から 原田マハ『ドライビング・ミス・アンジー』
September 18, 2022
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女郎花咲きみだれたる野辺のはしにひとむら白きをとこえしの花若山牧水女郎花 牧水は『秋草と虫の声』で、最も早く秋を知らせる花として女郎花を挙げます。女郎花が1本で咲いても群れて咲いても悪くないのに対して、男郎花は余り群れない方がよいと言います。 女郎花と男郎花は似た花形ですが、たおやかな女郎花に比べると、男郎花のほうが芯が太い感じがします。女郎花霧に咲き男郎花霧を抽(ひ)く 水原秋桜子「抽く」は、ぬきんでる、引き出すの意味です。女郎花が霧の中に受動的に咲くのに対して、男郎花は霧をぬき、能動的に咲くという対比でしょうか。 参照元:『日本の名随筆94 草』作品社 から 若山牧水『秋草と虫の声』 堀口星眠・選『現代俳句の世界2 水原秋桜子集』朝日文庫
September 16, 2022
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9月も半ばだというのに、暑い日が続きます。最高気温が30℃越え。 年々9月は夏になっている気がします。
September 15, 2022
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『medium』は、死者の霊が見え、人の感情や置かれた状況を第六感で感じ取ることのできる美少女の霊媒・翡翠と、推理作家・香月史郎がタッグを組んで事件を解決していく連作短編集です。第六感で犯人がわかってしまうのに、証拠を示せない翡翠に、香月が論理の肉付けをし真実に至るというパターン。 第3話までは、「霊媒」の胡散臭さと、お嬢様らしからぬ翡翠のあざとい誘惑が鼻につきます。1話目は、何で殺人を未遂に防げなかったのかなと思うし、途中で読むのを止めようと思いました。 第4話に入ってやっと分かりました。この本、4話目にならないと面白くならないんです。途中でめげたら終わり。気持ちよくだまされて4話目で背負い投げをくらうと、今までの腑に落ちなかったことが納得できます。 私は霊感ゼロの人間なので、霊媒も霊の存在も信じていません。が、人智を越えた力がこの世に働いていることは信じています。「見える」人にとっては霊が存在することが真実なのだと思います。 この作品、ドラマ化されるそうですが、原作通りのストーリーなのでしょうか。どういう結末になるのか面白そうです。 参照元:相沢沙呼『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』 講談社文庫
September 14, 2022
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私はるか6年生の一つ下の妹、うみかは、いわゆる不思議ちゃん。私が巻き貝を耳に当てて「海の音がする」と言うと、「それは自分の耳の音だよ」と科学的な解説を始めるような…。 うみかの夢は宇宙飛行士になることでした。逆上がりの練習を見てあげるという約束を、私が破ったため、ひとりで練習していたうみかは鉄棒から落ちてしまいます。 1992年、9月12日から20日にスペースシャトル・エンデバーに、毛利衛氏が搭乗科学技術者として乗り組みました。ソユーズ号で初めて宇宙体験をしたのは秋山氏ですが、スペースシャトルへの搭乗は毛利氏が日本人初になります。 国際宇宙年だった1992年に9月12日が「宇宙の日」と定められました。 宇宙飛行士になるには、試験を受けるのですが、高いスキルが要求されます。実質的にパイロット、研究者、医師、エンジニアなどの実務経験が必要です。女性でも可能ですが、身長制限(低くてはいけない)があります。 参照元:辻村深月『家族シアター』講談社文庫 から『一九九二年の秋空』
September 12, 2022
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昨日の中秋の名月、見られました。高層マンションの後ろからひょっこり顔を見せてくれました。 縁側で見る古来の月見とはずいぶん違うお月見でしたが、どこで見ても月は変わらないですね。 借景という言葉がありますが、高層マンションの夜景が結構気に入っています。窓毎の灯りの色が微妙に違って、窓の向こうには、その色の違いのような色とりどりの生活があるんだろうな、なんて考えてぼおっと見ています。
September 11, 2022
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9月11日はOヘンリーの誕生日です。 彼は、ユーモラスだったり、皮肉に満ちていたり、ハートフルだったりと万華鏡のような短編作品を多く残しています。 金庫破りを生業としているジミイ・ヴァレンタインは、アナベルに出会い恋に落ちました。彼は靴職人のラルフ・スペンサーとして、まっとうに働くことを決意します。 ですが、金庫破りの道具を昔の仲間に渡そうとした途上で、アナベルの姪が誤って銀行の新しい金庫に閉じ込められてしまった場面に遭遇します。 ラルフは覚悟を決め、道具の入ったスーツケースを開きます。 『罪と覚悟』原題『よみがえった改心』から。 更生するところだったラルフの前に、彼しか破ることができない金庫が…、人生は皮肉です。 ラルフはジミイとしての腕を見せる道を選びました。近くにはジミイを追ってきた刑事もいます。 さて、結果は読んでみてのお楽しみ。Oヘンリーの、テンポよく進むストーリーは読者を飽きさせません。 Oヘンリー自身も横領の疑いで実刑判決を受けています。服役前から始めていた短編小説を刑務所の中で執筆し、3作品を発表しています。 刑務所での待遇は格段によく、出所してからも周囲の人に恵まれた人生だったようです。 『罪と覚悟』のジミイ改めラルフも、改心した後の誠意が、皮肉な人生を変えていきます。 参照元:Oヘンリー 大久保ゆう・訳『罪と覚悟』青空文庫
September 11, 2022
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今日は十五夜。中秋の名月が必ずしも満月にはならないのですが、今年は満月です。晴れているのでお月見ができるかな。
September 10, 2022
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駅周辺の信号機が新しいタイプに代わっています。歩行者用はまだ旧来のものです。 新しい信号機はLED電球で、かなりの薄型です。 令和3年3月現在で約63%がLEDになっているそうです。LED化することで消費電力が6分の1に抑えられ、電球の寿命も延びます。また、太陽光を反射して点灯しているように誤認されることもありません。
September 10, 2022
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20人の作家による「20」をテーマにした短編集の中の1編に、東横線20駅分の不思議な話をみつけました。 渋谷のデパートで蒸籠を買った私は、最寄り駅の自由が丘まで帰るところでした。電車に乗り合わせたのは、50代くらいの小太りの女性、20代らしきサラリーマン風の男性、ミニスカートの女の子。 皆顔見知りらしく、女性は、私の亡くなった父を知っているようでした。 終点の横浜までの20駅の間に、「私」は不思議だけれど、居心地が悪くない体験をするのでした。 出てくる駅名がどれも身近なので、興味深く読みました。 横浜駅 2004年まで、東横線の終点は桜木町でした。高島町・桜木町の両駅が廃止されてすぐ、みなとみらい線とつながったので、現在の終点は元町・中華街駅です。渋谷始発横浜終点の電車は現在ありません。渋谷始発の電車で元町・中華街駅まで行かない電車は、菊名止まりか武蔵小杉止まりです。 2004年以前、桜木町まで行かず横浜止まりの電車があった記憶があるので、その頃の話でしょうか。 そうすると、こんな体験はもうできないかも…しれません。東横線・横浜駅 参照元:小説トリッパー編集部・編『20の短編小説』朝日文庫 から 江國香織『蒸籠を買った日』
September 9, 2022
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9月8日は国際識字デーです。 識字率は、文字の読み書きができ、文章を理解できる人の割合で、ユネスコでは15歳以上の人口の割合で算出します。 世界には約7千500万人の非識字者がいますが、その多くが発展途上国の国民です。農村部、貧困地域に学校がない、男女差別がある、紛争が起きているなどの理由が非識字者を作ります。 文字が読めないことは、正しい情報が手に入れられない、公約サービスなどが受けられない、服薬の説明や警告が読めないので危険を回避できないなどという不利益につながります。 国際識字デーは、識字率を高めて、このような不利益をなくそうという日です。 日本は9年間の義務教育がありますから、当然識字率は100%だと思っていましたが、実際は99%くらいに留まります。戦中・戦後の混乱期に教育を受けられなかった人たちの中に非識字者がいるのだそうです。 教育は平和の中でしか機能しないのです。 ちなみに識字率100%の国は、リヒテンシュタイン公国・バチカン市国・フィンランド・ルクセンブルク大公国などです。 バチカン市国は市民のほとんどがカトリック修道僧ですから当然です。リヒテンシュタイン公国とルクセンブルク大公国も租税・金融の優遇により高所得者が集まる国で、労働者は近隣の国から通ってくるので国籍はありません。従って国民は高い教育を受けた人に限られます。 このような特殊な事情を持たないフィンランドは、教育のレベルの高さで有名です。プレスクール(幼稚園)から大学院まで教育費は全て無料です。教材費・給食費から交通費に至るまで無料なので、家庭の経済力にかかわらず平等な教育の機会が与えられます。 考えさせられるデータでした。
September 8, 2022
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9月6日は語呂合わせで「黒の日」です。 黒の顔料は存在しますが、厳密に言うと黒の染料は存在しません。 西洋では紫の染料を濃くしたものを使用する場合がほとんどでした。紫の染料は高価なので、黒も高価・高貴な色でした。 日本では茶系の染料に含まれるタンニン酸が鉄分と結びついて黒く発色する性質を利用して染めました。「橡(つるばみ)」「栗」などで染めたあと、鉄分を含んだ液で媒染させると黒くなります。 全ての波長の光を完全に吸収する「黒」の物体も、現実には存在しません。 「ブラック企業」「黒歴史」のように、「黒」には「非合法」「悪」「忌むべきもの」のようなイメージがつきまといますが、クレジットカードの「ブラックカード」のように最上位の意味になることもあります。
September 6, 2022
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母を看取り、どうしようもない欠落感に襲われた僕は、三十年前の父の死に思いをはせていました。 陶芸家に転じた父は、母を連れて、時が止まってしまったような田舎の地で暮らしていました。 父の葬儀の時、昔調布に住んでいたときの隣人だという布川さんが会葬してくれました。彼は、お姉さんと力を合わせて、お母様を支えてあげてくださいと挨拶され、僕は驚きます。 今まで姉の存在を聞いたことがなかったからです。冬野(のび太) 姉の存在を不思議に思った主人公は、母を昔から知っているという婦人を訪ね、真実に迫ります。 夫に完全に依存して生きてきた母は、息子しか愛情を傾ける対象がいないのですが、それは息子への依存に他なりません。 息子である主人公側の問題もかつてつきあった女の子や、大学時代の恋人の口を通して語られます。 妊娠した彼女を無理矢理説得して中絶させ、責任を取るため卒業後結婚しようと言うのですが、その心は『僕が一方的に悪者になるわけにはいかない』思いでした。 彼には、彼女以上に僕のほうが苦しんでいるんだぞ、という態度が垣間見えます。 距離を置いて考えようと言う彼女を非理性的と断定し、僕は間違っていないと自己完結する主人公です。 結局のところ、主人公もまた母に依存してしか生きられなかったのでしょう。最後まで読み終わってみると怖い話です。
September 5, 2022
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吾亦紅(われもこう)は、日本、アジア、北アメリカ、ヨーロッパで普通に見られる草花です。和名の由来には、吾亦紅が赤茶色の花(正確には花びらはなく、萼の集まり)なので、「われも紅」と主張していると言う説などいくつかの説があります。 吾亦紅は源氏物語四十二帖の「匂兵部卿」にも登場します。…老を忘るる菊に、衰へゆく藤袴、ものげなきわれもかうなどは、いとすさまじき霜枯れのころほひまで、思し捨てずなど、わざとめきて、香にめづる思ひをなむ、立てて好ましうおはしける。(匂宮は、皆が愛でる女郎花や秋の露などには心を置かず…老いを忘れる菊や、衰えていく藤袴、見栄えのしない吾亦紅などという植物の香りを愛でて、霜がれの時まで愛し続けるのでした。) 四十二帖は、光源氏亡き後の話。源氏の輝くような美しさを継ぐ者はいませんでしたが、縁続きの匂宮(源氏の娘である明石中宮の子)と薫大将(源氏と女三宮の子)が飛び抜けて美しい公達だと世間では評判でした。 薫の君は実は源氏ではなく柏木の子であるという秘密にうすうす気づいて、どこか晴れない思いを持っています。生まれながら、香が必要ないほどのいい香りを発する体質でした。 ライバル心を持った匂宮は、香りにこだわり、焚き物はもちろん、匂いのする草花に執着するのでした。 そこで、匂宮が執着する香りのある秋の花として、菊、藤袴とともに吾亦紅が挙げられています。 現代では、香りがことさら強いわけでもなく、そんなにいい香りとは思えませんが。 なにやら寂しげな風情が、薫の君の心境にこそふさわしいような気もする花です。
September 3, 2022
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『風の又三郎』は、宮沢賢治の代表作の一つです。 夏休み明けの9月1日、一郎たちが登校すると見慣れない男の子がいました。青ぞらで風がどうと鳴り教室のガラス戸はみんながたがた鳴り、学校のうしろの山の萱や栗の木はみんな変に青じろくなってゆれ 男の子は消えたかと思うと、先生の後から教室に入ってきました。転校生の高田三郎さんだと紹介されます。風がまた吹いてきて窓ガラスはまたがたがた鳴り、ぞうきんを入れたバケツにも小さな黒い波をたてました。 嘉助、耕助、一郎たちは三郎とけんかしつつ仲良くなっていきました。が、ある日から三郎は学校に来なくなり、先生からお父さんの仕事の都合で転校したことをしらされます。風はまだやまず、窓ガラスは雨粒のために曇りながら、またがたがた鳴りました。 一郎たちは、三郎がやっぱり風の又三郎だったんだと思います。 場面ごとに、生命を持つかのような風が登場するのが印象的です。 交通手段も乏しく、インターネットどころか電話も個々の家に引かれていないような昔の話。もう一生会うこともないかもしれない三郎と一郎たち。出会いは、風がどうと吹く間の幻だったのかもしれません。 参照元:宮沢賢治『童話集 風の又三郎』岩波文庫
September 1, 2022
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