★アカネのアノネα
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故・美空ひばりの息子が書いて、今年4月に出版された本である。文芸評論家の斉藤美奈子さんの書いた、この本の書評がある雑誌に載っていて、その稀有な生い立ちに絶句した。昭和の大歌手・美空ひばりの息子と言っても、実際はひばりの「実弟の息子」。それはみんな知っているよね。和也氏が3歳のときに、ひばりと和也は伯母⇔甥から、母⇔子の関係になる。和也氏は本の中で、ひばりのことを「おふくろ」と呼ぶ。欲しいものは何でも買い与えられて贅沢三昧、いつも大勢の取りまきにちやほやされてひばり死後も遺産&財産いっぱいで一生遊んで暮せるバカ息子・・・が和也氏に対する一般的見方ではないだろうか。実際は・・・・、幼稚園に入るまでの和也は、コンサート活動のため、キャンピングカーで全国各地を回る芝居一座のような暮らしを送る。ばあちゃん(ひばりのママ)も、親父(ひばりの弟)も、みんな元気で、しあわせなひと時であった。しかし、それもつかの間、幼稚園入園と同時に和也は1人暮らしを余儀なくされるのである。住み込みのお手伝いさんはいたけれど、お手伝いさんの部屋は大声を出しても届かないほど広い家。(父親は当時塀の中だった・・・)おふくろが家に帰るのは年に数回、夜が怖く、いつも恐ろしい夢を見ていたという。ひばりは和也を溺愛していたように推測するのだが、考えてみれば、ひばり自身が普通の家庭を知らないのだ。自分の子どもに、タバコの味を覚えさせて、赤坂のナイトクラブや、祇園に連れて行く親ってありか?小、中学時代の和也は、家に居るのが寂しいからか、毎朝、誰よりも早く登校して、欠席は一度もない。けど成績は最悪、大人の世界しか知らないから、子供同士の付き合いが出来ない。いつも学校では問題児だったという。じいちゃんが死んで、小4のときにばあちゃんが死んで、その翌年におふくろの親友の江利チエミさんが亡くなり、またまた翌年に親父が亡くなり、親父の3回忌を済ませたら武彦叔父さんが亡くなり、おふくろは仕事以外では、いつも酒を飲んで涙を流していて・・・・。そのおふくろまでもがこの世を去った。「ぼくの10代は毎年、喪服を着て黒いネクタイを締めていた」 何と言う少年時代。いや、不幸はそれで終わっていない。本のあとがき(謝辞)によると、和也はひばりの死後、実母と対面しているのだが、その実母も数回会ったあと病気で亡くなったという。和也氏は現在36才。音楽プロデューサーとしての経験のため、ブルースシンガーの大木トオル氏の元で6年間の修行を積んだという。彼はTV「マネーの虎」にも出ていたよね。思ったよりも大人で、言葉使いもちゃんとしていて、ある時、相談者が「ひばりの息子さん」といったら、「僕は芸能プロダクションの社長です」と返していたことを思い出す。結婚をして、会食の楽しさを初めて知り、妻の家族とは年に7回も家族旅行をしているという。子どもはまだ・・・のようだけれど、TVでしか知らないという家族団らんを味わって欲しいなぁ。不世出の天才スターの回りには悲劇がいっぱい?
August 25, 2007
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