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3月下旬の島根のCDの作成が昨日やつと終了。割れないやうに梱包材(プチプチのやつ)で包んで箱に入れて今日音楽仲間に発送。今回自分の演奏を聴いてあまりに下手なので呆れてしまひました。次回の活動までに練習したいです。
2009.04.30
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自分は退国して身の始末をつける。真沙には詫びの できることではない。だから赦してくれとは云わずに 去るが、ただゆくすえ仕合せであるように祈ることだ けは許して貰いたい。 山本周五郎 『柘榴』
2009.04.30
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「できれば、詫びたいものよ」 「騙したのですからね。許してはくれません、みんな」 「そうか。許されぬか」 「許さないことが、思いだという気がします」 北方謙三 『水滸伝』
2009.04.30
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「人を許せないなんて傲慢だよな」 田中邦衛 『北の国から』
2009.04.30
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今日とある機会があつて昔話の「はなさかじいさん」のアニメを見ました。誰もが知つてゐるおはなしなのですが物語の最後の方でこんな場面がありました。となりのいぢわるじいさんが花咲かじいさんの真似をしてお殿様の前で枯れ木に向かつて灰を撒きます。でも花が咲くどころか殿さまの顔に灰を降りかけただけでした。怒つた殿さまはいじわるじいさんとばあさんを縄で縛り上げて引きずつていきます。一方、花咲かじいさんはお殿様から花を咲かせた褒美をとらせるから欲しい物を何でも言へと言はれます。が、花咲かじいさんとばあさんは、欲しいものは何もありません、ただとなりのおじいさんとおばあさんを許してあげて下さい、と言ひ、殿さまもそれを聞き入れるのでした。はなさかじいさんの結末つてこんな風だつたんだなあと思ひました。といふのは、ぼくはいじわるじいさんがひどいめにあつたまま終はるパターンもあつたやうな気がして、そつちの記憶の方が強かつたからです。それはそれとして。はなさかじいさんは愛犬ポチを殺したいじわるじいさんをあつさり許してやるのです。見てゐてぼくはなぜか涙が出さうになりました。
2009.04.28
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「ひとつの歌の中に何でもかんでもあるのが好きなんですよ。」 友部正人 長谷川博一編『ミスター・アウトサイド』
2009.04.28
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昨日のつづきで今日はCDの盤面の字をプリントする。CDは丸いので円盤の形にそつて文字の列をカーブさせたらかつこいいかなと思つてやつてみたけどあまりうまくできなかつたので普通に真つ直ぐにした。プリンターつてすごいもんですね。自主製作の簡単なCDなのですが盤面に印字されたのを見るとなんか感動すら覚えるのでした。
2009.04.26
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Joから届いた島根の写真を使つてCDのジャケットを作る。CDは4枚あつてそれぞれの表、裏、内があります。写真を切つたり貼つたり、文字の字体や色を変へたりできて失敗しても元に戻せるからパソコンは便利だなあとあらためて思ひました。今日一応完成。Joにお礼の手紙。
2009.04.25
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人間的事象のうちでパターンが事実上存在しないと思わ れるのは、人格と人格のあいだの邂逅接触の分野である。 トインビー『歴史の教訓』
2009.04.25
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職場の近くの文化施設でギターの演奏会をやつてゐたので帰りに見に行く。5組くらゐ見たけどみんな上手だつた。ぼくは下手だからちよつとうらやましい。Joから先月の島根での活動を収録したDVDが届く。Joは動画の編集が得意でいつも面白いので今回も楽しみだ。
2009.04.24
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4月18日の欧米人名の宛字表記のはなしのつづき。くまんパパさんからヴァレリーは古い本には「ワ゛レリー」と書いてあるものもあると教へていただきました。「ワ゛」は何と読むのかといふと、ヴァレリー(Valéry)のVaの部分なのでせうね。どう発音したらいいかちよつと戸惑ふカタカナ人名と言へば、中島敦の『狐憑』の最後の部分にこんなのが出てきます。「ホメロスと呼ばれた盲人のマエオニデェスが(以下略)」この「マエオニデェス」は吟遊詩人ださうですが、「デェス」のところはどう発音したらいいのでせうか。「デス」?「デース」?「デエス」?数学者のアルキメデス(Archimedes)は「デス」だから「マエオニデス」か「マエオニデース」でいいやうな気もします。
2009.04.24
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今日はギター(アコギ)を見に行く。いろいろな種類がある。でも「これだ!」といふものはなかつた。ぼくは下手だからそんなに高級品ではなくてもいいけれど、丈夫でネックが握りやすくて音が大きいものがいい。また別のところで探さうと思ふ。
2009.04.22
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「俺はそれを見ていた。いつでもおまえは何かに燃えていた。 力を抜かなかった。だからおまえは助かったのだ」 渡辺正 松本育夫『燃えてみないか、今を!』
2009.04.21
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一つの書物には必ず一人の著者があり、二つの写本がちがう ときは古い方が正しく、または新しい本の誤写であり、さか しらであるもののごとく考えている人々には、甲賀三郎はやや 始末の悪い例外であった。 柳田國男 『物語と語り物』
2009.04.20
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前回のクイズの答へです。恵特曼…ホイットマン蕭本浩…ショーペンハウアー梅里美…メリメ薩門和夫…ザメンホフ
2009.04.19
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4月11日の世界三十六文豪の回を読んでお気付きの方もゐると思ひますが、シェイクスピアが「セークスピア」、ホーソーンが「ホーソルン」など現在の日本語表記と微妙に異なる名前がいくつかありました。カタカナでは英語の発音を正確に写し取れないので同じ人名でも訳す人や時代によつていろいろな表記が存在するのはいた仕方のないところです。シェイクスピアはセークスピヤとかシイクスピーアと書かれてゐた時期もある。ゲーテがギョエテなんてのもありました。サッカー選手ではジーコがジッコ、ジダンがジダーヌだつたとか。柏書房の『宛字外来語辞典』には欧米の人名を無理矢理(?)漢字にしたものがたくさん載つてゐておもしろいです。シェイクスピアは沙吉比亜、沙士比阿、西基斯比亜、釈克斯比亜、世句斯波など。阿基米得(アルキメデス)林根(リンカーン)托爾斯泰(トルストイ)莫泊三(モーパッサン)蘭波(ランボー)丁尼生(テニスン)盧梭、蘆騒(ルソー)佐拉(ゾラ)老科、籠句(ロック)鞭撒武(ベンサム)柴霍甫(チェーホフ)安得仙(アンデルセン)擺倫(バイロン)寿基徳(スコット)雨果(ユゴー)丹第(ダンテ)果戈里(ゴーゴリ)杜馬(デュマ)斯通達爾(スタンダール)愛黙生(エマソン)馬克思(マルクス)来特兄弟(ライト兄弟)謝得林(シチェドリン)陀斯妥以夫斯基(ドストエフスキー)カントは干徳、韓徳、韓図など。実際に中国にありさうな名前です。薩道はアーネスト・サトー。この人は「佐藤」でいいやうな気もする…。(政治家のカトーも「加多」とあつて「加藤」ぢやなかつた。)クイズ・次の名前は誰のことでせう。恵特曼…アメリカの詩人蕭本浩…ドイツの哲学者梅里美…フランスの作家薩門和夫…ポーランドの言語学者解答は次回に。
2009.04.18
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記憶のはなしのつづき。ボルヘスの『伝奇集』に「記憶の人、フネス」といふはなしがある。ここに登場するイレネオ・フネスといふ人は超人的な記憶力の持ち主です。彼は、千八八二年四月三十日の夜明けの、南にただよう雲の形を知っていて、それを記憶のなかで、一度だけ見たスペインの革装の本の模様とくらべることができた。また、ケブラチョの戦いの前夜、舟のオールがネグロ川で描いた波紋とくらべることができた。すごいなあ。ある特定の日の雲の形や波紋まで覚えてゐるとは。(それはそれで大変さうだが。)さすがボルヘスだなあと思ふのは、記憶力のすごさを強調するために、数に頼るのではなく視覚的な表現を用ひたところです。「何百万人もの顔と名前を覚えた」とか「円周率を何万桁まで暗記した」とか言はれるよりもずつと効果的な感じがします。
2009.04.16
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詩の深さはときに、年齢とは無関係に突然選ばれたものに 訪れる。 辻征夫 『ゴーシュの肖像』
2009.04.14
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2月12日に森銑三の記憶力について書きましたが、『森銑三著作集第一巻』の月報にこんな記事があつた。書いてゐるのは鈴木棠三。それによると柴田宵曲が森銑三についてかう語つたのださうだ。「森君という人は不思議な人で、人の名前ならどんな人物にも興味を示すが、地名にはまったく興味のない人だ」それを受けて鈴木氏は、記憶の型には人名型と地名型があるといふ仮説を唱へるのだつた。実際森銑三は地名に関する話にはほとんど相槌を打たなかつたといふことで、『森銑三著作集』正編十二巻数百篇の題名には地名が入つたものが一篇もないのださうだ。言はれてみるとさうかもしれない。題名は人名や書名に関するものばかりである。森銑三はとにかく人間に興味があつたのだ。
2009.04.14
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「月日のたつのはおそいもんだな」 渥美清 『男はつらいよ・浪花の恋の寅次郎』
2009.04.13
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「氷河に落ちた恋人の話って知ってますか?」ドラマ『前略おふくろ様』PART2の最終回で、川谷拓三さん演ずる利夫さんが、桃井かおりさん演ずる海ちやんに「氷河に落ちた恋人のはなし」をする有名な場面があります。そのはなしといふのは、若い男女がアルプスに登る。男の方が氷河に落ちてしまふ。女は氷河の出口で男が出てくるのを待ち続ける。氷河といふものはゆつくり流れるため、男の遺体は何十年も経つてやつと出口に流れ着く。ずつと氷漬けになつてゐたため男の姿は若いころのままだつたが待ち続けた女の方は年老いてゐた。これはスティムスンの『ノーリ夫人』ではないでせうか。ぼくは読んだことはないのですが、木村毅の『小説研究十六講』であらすじだけ知つてゐました。『前略おふくろ様』の脚本家の倉本聰さんはたぶんこの本を読んでゐたのではないでせうか。
2009.04.12
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沼波先生ほど、純真に生きようとせられた人を、私は知らぬ。 森銑三 『明治人物夜話』
2009.04.12
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2月23日のかるたのはなしに三十六歌仙が出てきた。三十六歌仙は藤原公任の『三十六人撰』に載つてゐる36人の歌人。 柿本人麻呂 紀貫之 凡河内躬恒 伊勢 大伴家持 山部赤人 在原業平 僧正遍昭 素性法師 紀友則 猿丸大夫 小野小町 藤原兼輔 藤原朝忠 藤原敦忠 藤原高光 源公忠 壬生忠岑 斎宮女御 大中臣頼基 藤原敏行 源重之 源宗于 源信明 藤原清正 源順 藤原興風 清原元輔 坂上是則 藤原元真 小大君 藤原仲文 大中臣能宣 壬生忠見 平兼盛 中務 36人を選ぶといへば、木村毅の『比較文学新視界』には明治38年に博文館から発行された「中学世界」の増刊『世界三十六文豪』といふ本が紹介されてゐる。ここに選ばれた三十六人は以下の人たちださうだ。ミルトン杜甫ユーゴー 紫式部シルレル エマーソン 芭蕉テニスンダンテモリエル トルストイハイネ李白バイロンセークスピア レッシングゾラポーホーソルン 巣林子スコット施耐庵ツルゲエネッフ ヂッケンズ ルーソー アンダルセン ゲーテイブセン 馬琴韓退之プーシュキン 西行ホーマーハウプトマンセンバンテスグリルパルツェル 日本人が5人入つてゐる。明治38年といへば日露戦争で日本がロシアに勝つた年。日本も世界と肩を並べたのだといふ意識が表れてゐるのだといへるかもしれません。ドストエフスキーが入つてないですね。
2009.04.11
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「おれはてめえが買つたケンカの助っ人はおことわりだよ」 高倉健 『昭和残侠伝・死んで貰います』
2009.04.11
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夢の話のつづき。木村久邇典の『人間 山本周五郎』にあるはなし。山本周五郎が少年時代に見た夢。緋おどしの鎧を着た周五郎の前に手傷を負つた老臣が手をついて、「殿、もはやこれまででござりまするぞ。お覚悟くださいませ」と言つて切腹を求めてくるので逃げ回るのださうだ。これは怖いなあ。山本周五郎の家は古い武家だつたといふことで七つの年には切腹の作法といふのをやらされたのださうだ。この怖い夢もその記憶から来てゐるのだらうと語つてゐる。周五郎は「英雄、豪傑、権力者の類にはまったく関心がない。」と書いてゐやうに、小説ではさういふ人物を主人公にしなかつたけれど、自分自身は夢の中で「殿」と呼ばれてゐたといふのがおもしろい。
2009.04.10
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自分の言葉に違和感を 抱いているという君は、 見込みがある。 言葉に疑いを抱かないような人間の 書く文章なんて 碌なもんじゃない。 田村隆一『ぼくの人生案内』
2009.04.09
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「秀ちゃん、本はいいよ。いろんなことが書いてある。 今度また行ってみたらいい」 川島青年 斎藤明美『高峰秀子の捨てられない荷物』
2009.04.09
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3月1日の「とどろ」の回のつづき。ほかに「とどろ」が使はれてゐる歌。立ち出でてとどろと閉ざす金堂の扉の音にくるる今日かな 会津八一揖斐川の簗落つる水はたぎつ瀬ととどろに砕け川の瀬に落つ 長塚節ましろなる火花とゞろに空は燃ゆる霧山岳の風のいたづき 宮沢賢治三者三様の「とどろ」の使ひ方がおもしろいです。
2009.04.09
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3月の松江での録音55曲をパソコンにまとめ終る。あとはCDへの焼きつけとジャケット作りがあります。K先輩に最近録音した自分の歌を5曲入れたCDを聴いてもらつたら「おもしろかつたよ」「70年代の感じがするね」と感想をいただいた。先輩は拓郎、陽水、村下孝蔵などが好きな人であるからぼくの歌にはどんな反応するかなと思つてゐたけど、歌詞の内容などに興味を持つてくれたりして嬉しかつた。
2009.04.08
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「今、心の中で君に電話をかけていたら、そこへ君がやって 来たので驚いたよ」 幸田露伴 小林勇『蝸牛庵訪問記』
2009.04.08
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2月25日のかるたのはなしのつづき。柴田宵曲の『明治の話題』「かるた会」には例によつて文学者とかるた会のはなしが次から次へと出てきます。漱石の『虞美人草』、正岡子規、巌谷小波、川上眉山、樋口一葉、武内桂舟、尾崎紅葉、江見水陰、石橋思案、泉鏡花、小山内薫、高浜虚子など。そのなかでも鴎外が娘さんとかるた取りをするはなしがいい。漱石も子どもたちにかるたで負けてたけど鴎外もさうだつたのです。鴎外は「かるたの読み方が間違つてゐると云つて、一々直させる」のだが「結局さんざんに札を抜かれて」負けるのださうだ。鴎外夫人の書いた小説にでてくるといふ。ぼくはこれ読んだことがない。夫人はしげ(茂子)で娘さんは茉莉か杏奴だらうが、作品名がわからない。かういふ鴎外の一面はちよつと読んでみたい気がする。
2009.04.07
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今日は自宅でレコーディング。いはゆる宅録です。「太郎のまゆ毛は焼けてなくなつてゐた」といふ歌を録音する。3分くらゐの短い曲なのでわりと早くできた。明日職場のK先輩に聞かせよう。
2009.04.06
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昨夜夢の中で歌を作つたのですが、起きてみるときれいさつぱり忘れてゐました。よくあることなのですが、残念だ。なんとかタイトルだけ思ひ出せました。「金色のヒヨコ」といふのです。岡林信康や長渕剛に「金色のライオン」といふ題の歌があるからそこからの連想だらうか。3月8日の「夢の中の詩」の回で、河島英五は夢の中で歌を作つたと書きましたが、これは『河島英五秘蔵映像集』といふDVDの中で本人が語つてゐました。なんと夢の中で曲のタイトルも詩もメロディーもできたのださうだ。すごいなあ。それが「天を歩け、そして唄え」。坂本竜馬のことを特集したNHKの歴史番組※に出演した際にそれらしき言葉を発してゐたのだといふ。やつぱり起きてゐる時に見たり聞いたりしたものが何かしら出てくるみたいだ。※ たしかその番組の中で、寺田屋事件のとき竜馬はどうやつて逃 げたのでせうといふ話になつて、英五さんは建物の模型を見ながら ベランダからかなとか言つてた。
2009.04.04
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当時、私たちのチームにはゴールキーパーがいなかった。 誰もキーパーにはなりたがらないので、私はトレーナーの ところにいって、 「もし本物のユニフォームをくれるのなら、僕がキーパーに なります」 といった。 ウラディスラフ・トレチャク 『V・トレチャク物語』
2009.04.04
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3月4日に北京原人のはなしを書いて、さらにぼくは「北京原人の憂鬱」といふ歌を作つたのですが先日こんな記事が出てゐました。北京原人もっと古かった…80万年前、ジャワ原人並み 北京原人の化石が発掘された中国周口店の地層が、これまで考えられていた年代より20万~30万年古く、約78万年前にまでさかのぼることが、中国・南京師範大学や米パーデュー大学の研究でわかった。(2009年3月13日 読売新聞) 地層から出た石器などに宇宙線が照射されて生じた放射性元素の含有量を調べたのださうです。いままで50万年前と言はれてゐたんですよね。だからぼくも歌詞の中に「50万年」といふ言葉を入れてゐたのですが、「78万年」に変へないといけない。
2009.04.04
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昨日の問題の答へは、高正云(コ・ジョンウン)選手でした。高正云…韓国代表として長年活躍し、ワールドカップアメリカ大会に出場。 Jリーグのセレッソ大阪でもプレーしました。 愛称「赤兎馬」は韓国ではチョクトマ。
2009.04.03
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スタジオを借りてレコーディングをしました。平たく言へば録音です。「ぼくがバッタだつたころ」といふ歌がなかなかイメージ通りに録れず何度もやり直したので他の曲をやる時間があまりありませんでした。
2009.04.02
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一昨日長編小説の登場人物数の話を書きました。その際MAKONAKOさんから『三国志演義』の登場人物数についてコメントで教へていただきまして大変興味深かつたので今日はその関連で。『三国志演義』については、渡辺精一『三国志人物事典』(講談社)といふ労作があります。「演義」に登場する人物をこと細かに調べた事典です。この事典に掲載されてゐる見出しを数へると1500ほどあります。では三国志演義の総登場人物数は1500人と言つてよいのかといふとさうではなくて、ここには数に入れてもよいのか迷ふ微妙なものもいくつか含まれてをります。それは、馬です。「赤兎馬1」…呂布、関羽の乗つた名馬。「赤兎馬2」…南蛮の王孟獲の乗る馬。「赤兎馬3」…孟獲の妻祝融夫人の乗る馬。普通は馬は人物ではないから登場人物には数へないものぢやないでせうか。(あへて言ふなら「登場馬」)漱石の『吾輩は猫である』の名前のない猫は人間の言葉を解したりして一種の人格を持つてゐるからぼくは「登場人物」だと思ふけれど。三国志の馬といへば劉備の「的廬」といふ馬もあつた。この項を引くとかう書いてある。「これは固有名詞ではないが、「赤兎馬」と同様、ある特定の 馬をさし示すので、項目として立てる。」なるほど。人物ではなくても重要な動物には一項目を立てるといふのが著者の考へ方なのですね。・おまけクイズです。「赤兎馬」といふ愛称で呼ばれたサッカー選手といへば誰?(解答は次回に)
2009.04.02
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友部正人はギターとハーモニカがあれば他には何もいらない ということを教えてくれた。一人でしっかり立って歌って 生きるということを見せてくれた。 どんと 小嶋さちほ『竜宮歳時記』
2009.04.01
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