2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
全12件 (12件中 1-12件目)
1

香川県高松市の琴電瓦町駅。駅の裏手の塩上町に中国茶と雑貨のお店があります。こちらのChoix Chinois(ショワシノワ)さんは、2012年9月にオープンしたお店です。1階の入り口付近が喫茶スペースになっており、中国茶やお粥、点心などを楽しむことができます。奥にはシノワな雰囲気の雑貨があるほか、2階はギャラリーになっていて、時々、器作家さんなどの展示会が開かれています。ちなみにお店の名前はフランス語で「中国セレクト」なんだそうです。せっかくなので、お茶を飲ませて頂くことにしました。メニューを見ると、お茶だけで30種類ぐらいあります。割に見かけることの少ない黒茶ですが、こちらには茯茶や康磚茶などまでラインナップに揃ってて、ちょっとビックリ。これは凄い(^^)説明書きを見ていると、しっかりお茶の勉強をされている感じでした。どうしようかなーと迷ったあげく、結局、東方美人を注文(←結局、それか・・・)。お菓子とのセットがお得ということで、そちらをお願いしました。これが大当たり♪ものすごい蜜香で、これは台湾でもあまり飲めませんね・・・と思いました。あとでFacebookをチェックしたところ、お茶の研修で台湾に行っていたそうです。なるほど、それで持ち帰ったものだったか、と納得。偶然にも”スペシャル”なお茶に当たったようです。お湯に関してはテーブルには設置されていませんので、都度お願いして足し湯をしてもらう感じです。お菓子もあるようなので、湯圓・・・という名の白玉団子を。もちもちで美味しゅうございました~。これまで高松には中国茶のお店というのはあまり無かったようですが、ここはなかなか良いのでは無いかと。色々展示会などのイベントもやっているようですので、気になる方はFacebookページをチェック!です。Choix Chinois(ショワシノワ)住所:香川県高松市塩上町1-4-16電話:087-887-9733営業:11:00~17:00定休:不定休https://www.facebook.com/ChoixChinois中国茶情報局の紹介ページ日本全国茶館・茶荘巡り一覧にほんブログ村なかなか楽しいお店です(^^)
2014.10.30
コメント(0)

広島市の郊外・安佐南区。表通りから少し入ったところに豊富な品揃えの中国茶の販売店があります。こちらの姫茶伝さんは創業15周年を迎えた、中国茶の草分け的存在です。店内には、オーナーさんが中国を歩き、独自に開拓していった取引先から直輸入のお茶がズラリと並んでいます。品揃えの豊富さという点では、中国地方の中では随一ではないかと。全国的に見ても商品の豊富さでは上位にランクインしてきそうな感じです。ネットショップの運営も積極的にされているので、そちらを見るとラインナップの豊富さはご理解いただけるかと。六大分類のお茶を基本的には一通り取り揃えているほか、日本では人気の烏龍茶の品揃えは豊富ですし、プーアル茶の品揃えもかなり多いように感じます。で、お値段については、広島価格なのか?お手頃なものが比較的多いように感じます。その一方で、タイの烏龍茶(台湾系の品種のお茶だったり、タイ産の東方美人!なども)など、ちょっと珍しいお茶も取り揃えています。ショーケースの展示も、これは大陸のお茶屋さん風な感じですね(^^)茶器も茶壺に蓋碗、茶杯や手軽に淹れられるティーサーバー、それからちょっとした小物まで。おおよそ中国茶を飲むのに必要なものは揃っていて、初心者の方には大変頼りになるお店だと思います。これから中国茶を始めたい、という方はとりあえずここに行けば何でも揃いそうです。地方でここまで揃うお店はそうは無いと思いますので、中国地方の方にとっては外せないお店だと思います。姫茶伝住所:広島県広島市安佐南区古市2-32-2電話:082-877-0078営業:10:00~18:00定休:火曜日http://www.himechaden.com/中国茶情報局の紹介ページ日本全国茶館・茶荘巡り一覧にほんブログ村中国地方の中心的存在ですね(^^)
2014.10.29
コメント(0)

山口市の中心地区にある商店街の奥に、中国茶や茶器を豊富に取り揃えるお店があります。こちらの武谷清風堂さんは、どこからどう見ても、昔からある日本茶専門店の趣。最初に見つけたときは、「本当に中国茶なんて置いているんだろうか・・・」と思いました(^^;)しかし、お店を一歩入ってみると、様々な中国茶の入った缶や中国茶器がズラリと並んでいます。イメージ的にはお店の半分は中国茶かな、という感じ。地方にしては、ちょっと驚くぐらいの品揃えですね。お茶だけでも50種類以上はあるのではないかと。以前は喫茶コーナーもやっていたようなのですが、現在はお休み中のようです。ですので、お茶を購入することにしました。お茶の缶には25gや50gなどの値段が書かれていて、量り売りをしてくれるようです。グルリとお茶の缶を眺めて、気になった「観音王」を購入してみました。そこそこ良いお値段のするお茶です。が、安渓鉄観音、最近は農薬問題などもあり、美味しいのを入荷しているお店が少ないので。帰宅後、お茶を飲んでみましたが、清香系の雑味の少ない、かなり美味しい鉄観音でした。香りの突き抜ける感じは清香系の鉄観音の王道って感じです。品揃えの広さだけでは無く、良いお茶も扱っておられるようです。ネットでの展開にも力を入れているお店のようですので、お茶を探すときには活用できそうなお店ですね。武谷清風堂住所:山口県山口市本町1-2-11電話:083-922-1393営業:10:30~19:30定休:月曜(月曜が祝祭日の時は翌休)http://www.seifudo.net/中国茶情報局の紹介ページ日本全国茶館・茶荘巡り一覧にほんブログ村地方でこの品揃えは貴重(^^)
2014.10.28
コメント(0)

山口県の県都・山口市。山口県立美術館や山口市役所など、行政機関が立ち並ぶ一角に中国茶を楽しめる茶館があります。こちらの中国茶館 茶座さんは、中国茶・台湾茶と点心などが楽しめるお店です。オーナーさんは、ツアーコンダクターを経て、蘇州に留学。6年ほど在住されたそうです。お店の雰囲気はこんな感じ。カウンターに5席ほどと、テーブル席で10席弱の感じです。お茶は直輸入の大陸茶と台湾茶は奇古堂のお茶があるそうです。種類としては10種類強ですね。奇古堂のお茶を注文するのもなんですので、岩茶を注文しました。大紅袍だそうです。蓋碗啜り飲みスタイルで出て来ました。テーブルにはラッセルホブスが備え付けられており、自分で自由に差し湯をしながら飲むことができます。お茶請けですが、お邪魔したときは暑かったので、ライチシャーベットを注文してみました。ヒンヤリして美味しいです(^^)オーナーさんに色々とお話を伺うと、オープンから8年を経過したそうですが、色々と営業の仕方も変化しているそうです。当初はお茶だけを提供していたそうですが、要望によりランチを始めたり、月に2回の日曜日には飲茶の日を設けるなどして、地元の方の要望にお応えしているそうです。ちょうどお邪魔したときは、朝から「朝粥」の提供も始めておられました。地方都市での茶館というのは、なかなか難しいところもあるのですが、長らく営業を続けてこられているのは、こうした努力の賜物なのだろうと思います。様々なイベントなども開催されているそうですので、お近くの方・山口を訪れた方は是非。中国茶館 茶座住所:山口県山口市中河原2-15電話:083-920-6401営業:11:00~17:00定休:毎週月曜日 祝日 第2・4・5日曜日※第1・第3日曜日は飲茶での営業。http://chaza.soreccha.jp/中国茶情報局の紹介ページ日本全国茶館・茶荘巡り一覧にほんブログ村気軽に立ち寄れるお店です
2014.10.27
コメント(2)

今回より新機軸で中国茶教室さんもご紹介したいと思います。「中国茶、どこで勉強できるんでしょうか?」というお話もボチボチ聞きますので。山口県の南西部にある山陽小野田市。住宅地の中に教室とお茶の販売をされている、中国茶教室があります。林太太茶館さんは、オーナーさんのご自宅の一角を利用した中国茶教室です。お店というよりは、いわゆるサロンのようなイメージです。オーナーの林(はやし)先生(※日本人です)は、中国のシルクロードに興味をもっておられ、そこから生活と深い関わりのある、お茶にも関心を持たれたそうです。そこで、2004年には、上海にお茶の勉強と語学の勉強を兼ねて短期留学され、その後も、中国各地の茶産地に実際足を運ばれている方です。杭州、武夷山のような比較的行きやすいところばかりではなく、雲南なども車をチャーターして回られたそうです。年齢を感じさせない、行動派の先生です。教室スペース林太太茶館さんの中国茶教室は、入門者向けには、まず5回コースの講座があるそうです。そこを卒業されると季節のお茶を楽しみながら、勉強して行くコースに。ユニークなのはお茶請けを参加者のみなさんに用意してもらうというプログラムがあるそうです。お茶に合わせて、お茶請けを用意するという演習を経ることで、家に来客がある時に「お茶を使ったおもてなし」をする力を養っているそうです。特に家庭を預かる主婦の方は、関心があっても中国茶教室に通うとなると、なんだか自分の楽しみのためだけに費用や時間を使っているようで、家族に対して申し訳ない気持ちになりがちなのかもしれません。しかし、「お客様へのおもてなし」の仕方を学ぶ教室でもあるので、学んだことが実際の生活に役立てられるということで、受講者の方からは大変好評なようです。また、この近くでは、お茶を購入できる場所が近くにはなかなか無いことから、お茶や茶器の販売のみでも対応されているそうです(要事前予約)。お茶に関しては、中国大陸のお茶や台湾茶などを各種取り揃えており、原則正規の輸入通関を経たものを扱っておられるそうですので、安心ですね。販売用の茶葉、茶器など 地方ではなかなか中国茶を知る&勉強する&購入する場が無いというお話を聞きます。山口県の南西部にお住まいの方には頼れる存在かもしれませんね。林太太茶館住所:山口県山陽小野田市浜電話:0836-83-3464営業:月・水・木曜日 11:00~15:00 第3日曜日 11:00~15:00※訪問の際は要電話連絡。喫茶営業はされておりませんので、ご注意を。http://www.lintaitai.com/中国茶情報局の紹介ページ日本全国茶館・茶荘巡り一覧にほんブログ村地方では貴重ですね(^^)
2014.10.26
コメント(0)

文字数の多い記事が続いたので、気分転換に写真多めの記事を。9月の初めに中国地方をグルリと回りました。行程としては、成田→高松→坂出→岡山→米子(泊)→松江→益田(泊)→山口→周南→広島(泊)→尾道→成田。中国地方を縦横断するという、ほとんど電車移動ばかりの旅でしたが(^^;)#お茶屋さん巡りの旅です。その成果は後ほど。その最終日、尾道に寄ってきました。この日は大雨で、電車が止まっていたりもしたのですが、広島からバスで到着。ギリギリ天気が持ってくれたようで、なんとか観光できそうですね(^^)最初に駅の近くの喫茶店へ。尾道名物の尾道チャイダーを飲みに来ました。レトロな瓶です(^^)カープチャイダーというのもあるそうです。さすが広島。お店、ようやく開けるというところだったので、テイクアウトにしました。お茶入りのサイダーなんですが、お茶味は控えめです。この日は、木曜日で商店街の多くが休みでした。なので、近くで営業している数少ないラーメン屋さんに入って、尾道ラーメンをば。食べていると、外はものすごい大雨に(^^;)これは観光は難しいか?と思ったのですが、小降りになったタイミングを見計らって、レトロなアーケード商店街に逃げ込みました。ここなら雨も大丈夫です。商店街、軒並みお休みが多く静かな感じでしたね。尾道、猫の多い街としても知られているので、こんな猫のマークの帆布屋さんもありました。で、商店街の終わりのあたりを少し路地に入った、こちらのお店へ。猫のパッケージの尾道紅茶を扱っている、今川玉香園茶舗さんです。紅茶はスリランカ産のウバ、ディンブラ、キャンディ、ヌワラエリヤ、アールグレイなどなのですが、それぞれのお茶が違うイラストのパッケージに入っています。思わずパケ買いしたくなるパッケージですよね(^^)この他、因島産の八朔を静岡産の国産紅茶に付けた八朔Teaなどもありました。お店を出ると、何とか雨は小康状態のようです。このタイミングで猫の多い、山の手の方へ行ってみましょう。猫の置物がたくさん置いてある「猫の細道」というのがあるそうなんですが、時間の関係で今回はパス。何しろ天気がギリギリ持っているうちに回りきらないと!とりあえず、ロープウェーで山を登り、坂を下ってくることにしました。ロープウェーは、人が乗り込んでガイドをしてくれます。山を上がっていくと瀬戸内海の景色が見えて、なかなかの絶景です(^^)ロープウェーを降りて公園の方に歩いて行くと、猫がなかなかパンチの効いた視線を送ってきてくれましたwここから、坂を下っていきつつ、くねくねと路地を歩いて行きます。坂のある街は画になりますなぁ。歩いて行くと、猫が多数出没するところも。広場をふと見ると、あちこちに猫がのんびりとしております。猫写真を撮りたい方には楽しいところですね~。通りを歩いていても、時々、猫が寝転んでおります。テクテク歩いていると、猫を発見。カメラを向けると近づいてきました。シャッターを2,3枚切ると、視界から消えました。ん、どこ行った?と思った瞬間、足のところにスリ~ッとすり寄って、そのまま、歩いて抜けていきました。・・・何という女子力の高い猫!#オスだったらどうしよう(^^;)飼い猫さんだったみたいですけど、すっかり悩殺されましたw細い路地を歩いて行くと、このような看板が出ておりました。パン屋さんのようです。ちょっと寄っていきましょう。少し坂道を上っていきます。すると右手に、小さなお店が。ネコノテパン工場 小柄な女性の方が、お一人で手作りで作っているようです。こちら工房と兼ねたお店ですが、販売スペースがとっても小さくて、人が1人入るともう満員wそれこそ猫の額のようでもあります。カンパーニュや食パン、菓子パン、ビスコッティなどが並んでいます。後から来たグループが、「ああ、良かった。まだパンがあった」と言っていたので、結構人気店みたいです。売り切れご免、な感じですね。パンとビスコッティを購入しました。パンはモチモチとして味わい深い感じです。なるほど人気あるのが分かります。ビスコッティは少し堅めに仕上げられていますが、粉の味が豊かでいくらでも食べていたい感じでした。日持ちするので、おみやげにも良いかも。と、一通り回ったところで、雨がまた降り始めてきました。もはやここまでですかね、ということで駅の方に戻りました。滞在は正味4時間ぐらいでしたが、なかなか楽しめました~。尾道、初めて訪問しましたが、あちこちに文化の香りの漂う良い街でした。猫好きさんはカメラを持って、是非(^^)にほんブログ村猫の街!尾道地方のベストコレクション尾道チャイダー尾道のご当地ドリンクの代表!尾道チャイダー
2014.10.25
コメント(0)

ここ数日、ペットボトル茶と国家標準を題材に、プーアル茶の少し詳しい話を書きました。 すると翌日、某ネットショップさんが、雲南省のお茶=大葉種と呼ぶのは的外れです。という記事を挙げてきました。他の情報発信者を「的外れ」と断じるとは、穏やかな表現じゃありませんね(^^;)冷静にその記事を読み返すと、かなりバイアスがかかっています。端的に言えば、こちらは「総論」で話をしているのに、「各論」で否定をしてきています。噛み合ってません。マニアの方と話すと良くこういうことありますね。「一般的にはそう言われているけれども、私はこういうのを見てきた」と。一般論より先の詳しい知識を知っていることアピール(笑)です。不毛な議論になる典型的なパターンです。それを見て、思いました。「ネットショップとか茶商の情報は、確かに有益である。しかし、知識として仕入れるなら、気をつけて吸収しないといけない」という注意喚起は必要ではないかと。<在来種に小さい葉のものがある>私は雲南省のお茶全般の傾向を話しておりました。基本、初心者さん向けに分かりやすく伝えるるため、雲南省で使われているお茶の多くは、大葉種であるという、趣旨の文章でした。あくまで「総論」の話をしています。「各論」を否定するものではありません。※雲南省に小葉種は無いと断じてなどいませんよね。 が、件のブログでは、在来種の一部には葉っぱが小さいものもある。ゆえに「雲南省=大葉種」というのは間違いである、と述べています。「各論」を取り上げて、「総論」を否定するパターンです。そりゃ、在来種は、繁殖を重ねているうちに、他の品種の形質を引き継いだり、変異したりして、そういうものも出るでしょう。小さい葉のお茶があっても、何ら不思議ではありません。#もっとも栄養状態が悪いから、葉の育ちが小さくても、品種は品種。大葉種は大葉種なんですけどね。太っていた人が急に痩せたら別人格になるわけでは無いのと同じです。だからといって、その小さい葉のお茶とやらは、「総論」に影響を与えるほど、大きな比率を占める存在なのでしょうか?そこを雲南省全体で見たときの視点が欠けています。<雲南省全体で、多いのは大葉種?小葉種?>問題は、小さな葉のお茶の比率が、雲南全体で見たときにどうか?です。全体に占める比率がかなり低いのならば、「主に大葉種」という表現は認めていただかないと。雲南で最近どんどん面積が拡大している品種茶の茶園は、全部綺麗に大葉種で揃っているわけですから。ここで大葉種の比率がかなり大きいことを示す、根拠となる数値を一つ提示します。残念ながら正式な政府統計が入手できなかったので、新聞記事です。#私は基本的にエビデンスで話をするようにしたいと思います。経験云々だけだと主観が入るし、水掛け論なので。雲南省の地元紙・雲南日報が今年8月に報じたものです。現在、雲南省で盛んに栽培を進めている茶品種に、雲抗10号という育成品種(大葉種)があります。この雲抗10号が植えられている茶園の面積は、雲南省全体で200万畝(約13万3千ヘクタール)に達したそうです。これは雲南省全体の茶園面積の約35%を占めたと報じています。今の勢いだと、今後もっと伸びるでしょう。この記事により、現時点でも、雲南省の茶園の35%は大葉種(雲抗10号)であることが分かりました。残るは65%です。このうち、引き合いに出されていたような、小さな葉の占める比率はどのくらいあるでしょうか?雲南省の在来種(地方群体種)のもっとも大きな括りの品種名は「雲南大葉種」です。そう呼ばれているのですから、常識的に考えれば、残りの大部分は大葉種でしょうね。思い切って少なめに見積もり、大葉種は半分の37.5%だけだったとしましょう。それでも、大葉種の雲抗10号は35%ありますから、合計で72.5%となります。※実際にはもっと多いでしょうけどね。7割以上を大葉種が占めているのを根拠に、雲南省のお茶の傾向を「大葉種が主です」と説明することは、「的外れ」なんでしょうか?<情報はある程度、偏っているものだと思って接する>情報というのは、どんなものでも偏っていても仕方無いものです。公平と思われる、新聞やテレビの記事だって、書き手の思惑・主義主張みたいなモノはどうしても出て来ます。そう思って、受け手が話を整理して、自分の頭の中に整理しないと行けません。お店発の情報には、今回のように、細部にこだわりすぎて、全体が見えていない情報もあります。「木を見て森を見ず」になっているケースです。一般的なお茶の知識として自分の頭にインプットするときは、そこを注意しないと行けません。ネットショップに限らず、茶商は、基本的に茶産地を「仕入れ」のために訪問します。その際、訪問する産地は、当然、自分が仕入れたいと思う、好みのタイプのお茶のある産地に行きます。参考程度に多少は一般的な情報も仕入れるかも知れませんが、思い入れの熱量は違うでしょう。当然発信される情報の密度・詳しさも違ってきます。この方は野生だったり自然栽培のお茶を好んで仕入れています。そうなると、今や雲南の主力になりつつある大規模な品種茶の茶園で、「こんな素晴らしい取り組みをして、一生懸命品質を高めてます!」という情報は得られないでしょう。「茶園のお茶はダメだ」と一刀両断して、ディスるってのが良くあるパターンです。そして、観察の中心は、どうしても少数派である自然栽培の茶園の方になることでしょう。仕入れたいのはそっちですからね。発信される情報も、当然、自分の商品である自然栽培の茶園の話(それも良い話)が、主体になります。情報提供で対価を得ているのではなく、あくまで商品の販売で対価を得ているのですから、そりゃ当然ですよね。でも、中国の茶葉市場で売られているお茶のほとんどは、茶園のお茶という現実。現実と知識のギャップが、ものすごいことになっているケースもあります。#日本の中国茶情報が現地の感覚とすごいズレている、という話は、現地駐在だった方からよく聞きますね。・・・こういうのって、知識としては、バランスが悪いと思いませんか?<複数の情報源を活用して複眼的に見る>茶商の方の多くは、実際に現地に足を運び、具体的で直接的な生の一次情報に触れていることでしょう。これは非常に有難い情報で、私たちの目となり、足となって、現地の声を(日本語で)届けてくれるのです。本当に素晴らしいことだと思います。感謝しております。が、あくまで自分の店の商品仕入れが主な目的で、その仕入れの過程で入ってきた情報です。現地へ行く方でも、物理的に全ての産地を同タイミングで回ることはできないので、地域や時期などで色々な偏りは必ず出ます。これはどうやっても避けようがありません。消費者側としては、その限界を知った上で話を聞くべきです。もちろん、「私はここのお茶以外買わないわ」という方なら、鵜呑みにしても良いでしょう。ただ、そこで得た偏った知識で他人に議論を吹っかけてくるのは勘弁して下さい。「お茶をきちんと理解したい」という方なら複数の情報源を持つべきです。その情報源は本でも、教室でも、詳しいお友達でも、他のお店でも構いません。ある程度、納得いく説明をしてくれる、確かな情報源であることが大切です。それらの情報源から得られた情報を、自分なりに組み合わせたり、共通点を探したりして、全体像はどうなっているのかと、俯瞰して見る意識を持つことが大切になると思います。これは、お店の方を信用しないというわけではありませんし、お店の方の知識が偏っていると言っているのではありません。1人の発信する情報には限界があり、限られた文章で、全てのケースを網羅することは不可能だと申し上げたいのです。ディテールだったり、全体像を網羅し切れていないこともあるでしょう。それは情報の受け手が補ったり、整理する必要がありますよ、ということです。私の情報にしても、一面の話ではあるので、例外はたくさんあります。そして、中国茶はものすごく急激に動いているので、時代によってすぐに変わります。私の情報も含め、どんな情報でも、金科玉条のように真に受けすぎないことをオススメします。にほんブログ村ときどき引いて全体を見ることも大事です
2014.10.24
コメント(2)

プーアル茶ペットボトル、第2弾はこちら。イオングループのプライベートブランド(PB)「トップバリュ」。その中でも有機などにこだわった製品を送り出している「グリーンアイ」ブランドのペットボトルです。イオンの商品情報→オーガニックプーアール茶お値段はPB商品としては、少々高めの128円(税込)。オーガニックを気にする方なら、ニーズはあるでしょうね。が、このパッケージを見た瞬間、私は一瞬、目を疑いました。が、どうやら間違いでは無いようです。原材料表記にも、それが高らかと宣言されています。原産地が、中国湖南省のプーアール茶・・・プーアル茶の「プーアル(普洱)」はご存じのように雲南省の地名です。西双版納地区で作られた茶葉を、かつての普洱府(旧名:思茅市、現在:普洱市)に集められたことから、その名前があります。その辺の経緯もご存じだったり、中国茶に馴染みのある方なら、雲南省以外で作られるお茶をプーアル茶と呼んでいいんだっけ?という疑問が当然出て来ますよね。確かに湖南省は、プーアル茶(熟茶)と同じように微生物による後発酵を行うお茶、いわゆる「黒茶」の産地ではあります。しかし、湖南省で通常、黒茶に使われているお茶の品種は、雲南省のものとは違いますし、発酵の技法・製法もプーアル茶とは別物です。品種と製法が違ったら、味も成分も違うので、それはもはや同じお茶ではありません。「黒茶」=「プーアル茶」では決して無いのです。#余談ですが、中国の黒茶の生産量で一番多いのはプーアル茶ではなく、湖南省安化の黒茶です。まあ、湖南省に雲南省の茶樹を移植し、プーアル茶の技法で作ったお茶という可能性もあります。湖南省白雲山ってのは、湖南省西部の湘西トゥチャ族ミャオ族自治州保靖県にある、白雲山自然保護区のことのようです。それなら確かに環境は良さそうなので、オーガニック栽培もできそうですね。その辺の可能性に掛け、とりあえず購入して飲んでみることにしました。まずは水色ですが・・・えーっと、プーアル茶(熟茶)にしては薄くないですか(^^;)実際に飲んでみましたが、やっぱりこれは私の知っているプーアル茶ではありません。品種も製法も違うと思います。確かに、よく言われるようなカビ臭さとは無縁です。しかしながら、雲南大葉種特有の厚みは全然ありません。なによりも発酵が軽いというか、発酵不良を疑います。成分が十分酸化していないので、結構胃を削る感があります。空腹時に飲むのはオススメできません。お茶の品種も発酵技法も違うということは、プーアル茶に含まれる健康に良いとされる成分が含まれていない可能性があります。プーアル茶は、特有の健康機能を期待して飲む人も多いので、これをプーアル茶と称して販売するのは、ちょっとマズイんじゃないかと。<プーアル茶の定義とは?>飲んでみても、やはり、かなりグレーなお茶のようです。しかし個人の見解や見識・印象だけで判断するのは危険です。ここは、プーアル茶の国家標準と照らし合わせて確かめてみましょう。ホンモノ・ニセモノを判別するのは、個人の見解ではなく、中国政府の見解に基づくものであるべきです。主観では水掛け論ですからね。前回に引き続いて登場したプーアル茶の国家標準です。表紙をよく見てみましょう。大きく「地理標志産品 普洱茶」と書いてありますね。「地理標志産品」というのは、中国のいわゆる「原産地保護製品」のことでして、生産地域を指定し、地元産業を保護している製品という意味です。地元の人たちが頑張って作ったブランドを保護しないと、ニセモノ天国ですから、コピー商品が出回っちゃうんです。もし、この国家標準に沿わないものを販売しちゃうと・・・それは中国国内だったら、まず、アウトですね。なお、中国の原産地保護の法制度は、現在、EUとも相互認証の動きが進んでいるという、結構ヘビーなものです。EUの原産地保護法の有名な一例を挙げると、「フランス・シャンパーニュ地方で作られたもの以外、シャンパンとは呼べない(スパークリングワインと書け)」というヤツがあります。これと同じランクの規制だと思って下さい。さて、最初の方にある、プーアル茶の定義を見てみましょう。第4項が「術語と定義」となっていて、第4.1項にプーアル茶の定義が書かれています。翻訳しますと、原産地保護範囲内の雲南大葉種の晒青緑茶(訳注:日干し乾燥した緑茶)を原料とし、かつ原産地保護範囲内で特定の製造技術によって製造され、特有の品質を備えた茶葉。その製造技術と品質の特性により、プーアル茶はプーアル茶(生茶)とプーアル茶(熟茶)の2種類のタイプに分類される。と書いてあります。茶葉の産地も加工場所も「原産地保護範囲内」ってのがポイントですね。よその土地から持ってきて製茶は範囲内でやってますってのはダメですし、逆もダメだと言うことです。両方が揃わないといけません。今回は、その原産地保護範囲ってのが、どこまでなのかが問題です。これは第3項に記述があり、国の機関が定めたもので、巻末の付録に掲載しているとあります。その巻末の付録に、果たして湖南省は入っているのでしょうか?巻末の付録を見てみますと、地図がついております。それがこちら。・・・あれ、 雲南省の地図しか載ってない ですね(((((^^;それも雲南省全域ではなく、南部や西部の一部の地方だけですね。原産地保護の範囲は、意外と狭く定められているようです。もう1つ、産地のリストを見てみましょう。生産範囲とされている地域が郷や鎮(日本の町村ぐらいのイメージ)単位で、ズラズラッと書かれています。狭いだけでは無くて、かなり厳密に定義されております。#最新版の2008年の国家標準では、11の州(市)、75の県(市、区)、639の郷(鎮、街道事務所)が指定されているそうです。それがこちら。産地のリストはA4版で4ページにわたって書かれていますが、全て雲南省の行政区でした。...湖南省産はダメですね。残念ながら。プーアル茶は雲南省の主力農産品であり財産なのですから、他の省での生産を認めないのも当然なんですけど(^^;)<結論>現時点の中国の国家標準に照らし合わせてみると、湖南省産のプーアル茶と名乗るのは、完全にアウトということです。もっとも、中国の国家標準の法的効力が日本に及ぶかどうか?という点では、何とも言えません。が、やっていることは、他国産のスパークリングワインをフランス産のシャンパンとして販売したのと同じです。これって明記された産地偽(ry本来ならば、湖南省産のオーガニック黒茶として販売するべきだったお茶です。それでは日本での認知度が無いから売れない・・・という判断で、プーアル茶を名乗ったのだとしたら問題でしょう。プーアル茶のブランド力に、ただ乗りしたわけですから。イオンさん、自分のところのブランドをつけて商品出すんだったら、取引業者任せにせず、ちゃんと検証してから販売しないとダメですよ・・・これ、早めに名前を変えた方が良いと思います。にほんブログ村これはひどい
2014.10.23
コメント(0)

「宮廷プーアル茶とか最高等級茶葉って、何やねん」と思っている方向けの説明です。ちょっと専門用語が出てきて長いので、ご覚悟を。<宮廷プーアル茶とは?>前の記事にも少し書きましたが「宮廷プーアル茶」は、芽の部分を主に使って作られたプーアル茶のことです。餅茶で買うと、芽がキンキラキンになっていたりするので、見た目の高級感があります。おそらく宮廷に献上されたのはこういうお茶ではないか・・・と思われる”タイプ”のプーアル茶ですね。「宮廷プーアル」は、献上品にふさわしい品質の商品のみに許される称号・・・なんてことはなく。「芽を使って作ったプーアル茶」という程度の意味しかありません。民間で勝手に使っている呼び名なので、厳密な定義が無いのです(ゆえに品質にはかなりの開きがあります)。中には「宮廷」の名に恥じない最高級茶葉を使ったお茶もあるかもしれませんが、そこはやはり値段相応です。もっとも、芽の部分は軽いので、同じ重さのお茶を作るとなると、たくさんの芽の数が必要です。その分、原価は少々高いということは言えるかもしれません。「宮廷プーアル」はキャッチーな名前ですし、緑茶世界の人は「芽=高級」信仰があるので、ありがたがる人もいます。取っつきやすいまろやかさがありますし、渋みも少ないので。「宮廷プーアル」という名前を見たら、基本的には、芽を使った口当たりの柔らかいお茶。ただし、香りの変化や味わいの厚みはあまり深くなく、ライトな感じ、と捉えておけば、まあ大体合っていると思います。#品質の高い生葉を使うと印象は結構変わります。<普通のプーアル茶との違い>一般的なプーアル茶は、「芽」だけでなく「成熟した葉」(三番目とか四番目の葉)もバランス良く使います。「芽」と「成熟した葉」の違いを成分の面から説明すると、旨み成分とポリフェノールの量にあります。「芽」は旨み成分が多めで、ポリフェノールは少なめです。さらにカフェインも多くなります。一方、「成熟した葉」には、旨み成分は少なく、ポリフェノールが多く含まれています。ポリフェノールは渋み成分ですので、そのまま緑茶に仕立てると渋みや苦みになります。旨みを味わいたい緑茶などは、渋みを避けるためにも芽を多めで製茶した方が有利でしょう。さて、雲南省の品種である雲南大葉種は、日本や中国の緑茶産地で作られている品種よりも、ポリフェノールが豊富であるという特徴があります。渋みや苦みが出やすく、緑茶向きの品種ではありません。が、発酵させるとなると話は別です。ポリフェノールは、香りや色素、その他の健康に有益な新しい物質に変化します。発酵を前提にすると、ポリフェノールが多い方が味わいの豊かさに繋がるのです。プーアル茶の持つ、ふくよかな香りや厚みのある味わいは、ポリフェノールの多い雲南の品種だからこその芸当なわけです。ところが、宮廷プーアル茶は、雲南の品種といえども芽で作るので、ポリフェノール由来の香り成分などの絶対量は、オーソドックスなプーアル茶に比べると、少なくなります。その代わり、旨み成分が多いので、まろやかな口当たりになります。でも、香りや味わいの厚みに欠けるのは致し方ないところ。宮廷プーアル茶で、「うーん、口当たりはいいけど、物足りない?」と思うのは、そういう成分が少ないからです。#もちろん、茶葉そのものの品質の差もありますが。<プーアル茶の等級とは何か?>もう1つの疑問。プーアル茶の等級とは一体なんでしょうか?中国のメジャーなお茶に関しては、政府が「標準(基準)」を定めています。お茶ごとに生産地域や製法、お茶の特徴などを明確に記述するとともに、等級なども明確に示しています。プーアル茶は2008年から、国が制定した「国家標準」というもので定義されています。この基準をクリアしたお茶はプーアル茶と呼んでも良いけど、それ以外はダメよ、というわけです。ホンモノかニセモノかを判断する基準を国が提示しているわけです。こういう基準を作って縛らないと、心ない業者が粗悪なお茶を流通させて、結局お茶のイメージをぶっ壊してしまうので。中国茶の世界が、ここ10年ほどの間に、ものすごく変わった部分は、こうした基準の整備にあると思います。一般的な通説に頼っていたお茶の定義を、政府がきちんと定義し始めたってことですね。お茶の説明をしっかりしようと思ったら、今やこれらの「標準」を読み込んだ上でないとできません。このプーアル茶の国家標準の中には、等級について記した部分もあります。ただ、これがやや厄介でして、・生葉の等級・原料茶の等級・製品の等級と、3段階に分かれており、それぞれに等級が決められています。最終的には「製品の等級」に集約されるのですが、段階を追って見てみましょう。<生葉の等級>まずは、生葉の等級。生葉は、芽と葉の比率で、特級・一級~五級までの全部で6種類が定められています。抜き出して翻訳します。特級:一芽一葉が70%以上を占め、一芽二葉が30%以下であること。一級:一芽二葉が70%以上を占め、同等の柔らかさの芽や葉が30%以下であること。二級:一芽二、三葉が60%以上を占め、同等の柔らかさの芽や葉が40%以下であること。三級:一芽二、三葉が50%以上を占め、同等の柔らかさの芽や葉が50%以下であること。四級:一芽三、四葉が70%以上を占め、同等の柔らかさの芽や葉が30%以下であること。五級:一芽三、四葉が50%以上を占め、同等の柔らかさの芽や葉が50%以下であること。「同等の柔らかさの云々」という記述がありますが、これは葉っぱだけ取れちゃったとか、新芽だけとかいうのもOKということです。特級と認められるためには、芽と葉がしっかり繋がった綺麗な形で摘みとり、揃えなければいけません。これは、かなりの労力がかかる=高コストであるということは言えます。<原料茶の等級>続いて、原料茶の等級。ここから突然、11段階になります。特級、一級~十級まであるのですが、表に記載されているのは、1段飛ばしになっています。間の級は、上と下の中間ということで判断の余地が残されている感じです。等級の分類に当たって見る点は大きく分けて2つです。外観と内質です。まず外観ですが、「条索」・・・形や太さ「色沢」・・・茶葉の色合い「整砕」・・・形の整い具合「浄度」・・・不純物(茎とか老葉とか)の有無を見ます。続いて内質ですが、これはいわゆる鑑定杯を使って評価します。「香気」・・・香りの状態・パターン・持久力など「滋味」・・・味わいの傾向「湯色」・・・水色の色・つや「葉底」・・・茶殻の状態。色、形、大きさ、柔らかさなど。これらを全部チェックします。基準には、それぞれに2文字~4文字程度の言葉が書いてあります。これが「評語」というもので、評茶員講座を受けると、膨大なお茶サンプルをテイスティングさせられて、徹底的に叩き込まれるものです。このような形なら「肥壮」だとか、こういう味なら「濃醇」だとか、こういう香りが「清香」だとか。このへんの評価基準を、評茶員&評茶師が共通で揃えておかなければなければ意味が無いので。それを覚えるのが大切なのです。メーカーは、出荷検査の際にお茶をテイスティングし、「これは確かに国家基準○級相当のお茶です」といって、格付けをしなければいけません。当然、基準と乖離があると大損害を負うことになる(基準に達していないお茶の販売が発覚したら、回収・買い戻しです)ので、国の定めるスタンダードが分からないと商売にならないのです。ゆえに評茶員資格は、製造・流通をする上では、必須資格になりつつあるわけです。話が少しずれましたが、簡単に言いますと、特級はかなり小さく芽の多いお茶で、適正に緑茶として仕上げられている(殺青などで失敗していない)、ということが言えるかと思います。生葉の段階では様々な大きさの茶葉が混じっていたとしても、原料茶として出荷or保管する際に、大きさで篩分けをして、「特級」「二級」「六級」「八級」のように分類することもあります。<熟茶の等級>次に、製品の仕上がりによる等級今回のお茶は熟茶なので、熟茶の基準を見てみましょう。こちらは特級含めて10段階になっています。製品茶の分類の基準も、原料茶と同じく2つです。外観と内質。見るべき項目は同じですが、発酵しているので、色や味わいなどの基準は、当然異なります。外観の項目にある、大きさは原料茶の段階でほぼ決まってしまうものです。色、均一度に関しては、発酵などの製造過程がきちんとしていれば、普通は問題の無いものです。続いて内質。香り、味、水色、茶殻とあるのですが、これもそんなに細かい設定ではありません。特級のところだけを抜き出してみると、香り:古びた香りが濃く強いこと味:濃いめで厚みがあり甘くて爽やかさがあること水色:紅くて艶があり明るさがあること茶殻:紅褐色で柔らかいこととなります。いずれも原料茶の状態がきちんとしていて、正常な管理をすれば作れる内容を規定しているだけです。プーアル茶の等級ってのは、製茶工程で失敗がなければ、基本的には葉の大きさで大体決まっちゃうんですね。「特級」なんて言葉を聞くと、品評会で受賞するような特別なお茶・・・を期待しちゃうかもしれませんが、残念ながら、そういうものではありません。ベースにあるのは、「葉の大きさが小さい」というだけです。<結論>今回の「最高等級茶葉」が特級のことを指しているのであれば、「芽を使ったお茶を主体で使っていますよ」という表明をしているだけです。「それって、宮廷プーアルなら当然では無いですか?」という気がしますね(^^;)そこを屋上屋を架すように、敢えて書いてきているというのは、マーケティングの常道ではあるのでしょうけど、違和感がありますね。芽のお茶は、茶摘みのコストがあるので、確かに一般的な茶葉よりは、やや高めです。といっても、お茶は収穫の時期や産地、作り方によってかなり価格差があるので、ペットボトルのコストに見合うお茶は探せばあるでしょう。キャッチコピーを翻訳すれば、「一般的な茶葉の中でも、芽を選んで使ってます」というのが結論なんじゃないかと思います。にほんブログ村よく特徴は出ているんですけどね。
2014.10.22
コメント(0)

ここのところ、プーアル茶のペットボトル商品が立て続けに出ていましたので、そのレポを。まずは先週発売されました、アサヒ飲料の宮廷プーアル茶。プレスリリース→宮廷プーアル茶久しぶりのプーアル茶ペットボトルですね。「宮廷プーアル茶」という名前が非常にキャッチーだということで商品化されたのでしょう。商品パッケージで目を引くのは「最高等級茶葉使用」という一文。「宮廷」「最高等級茶葉」という2つの言葉が、この商品のキーワードになっているようです。最高「級」茶葉 ではなく あくまで 最高「等級」茶葉 というところがポイントです。プレスリリースによると、最高等級茶葉を60%以上使用とあります。プーアル茶の最高級茶葉となると、下手をすると餅茶一枚(400g弱)で車が一台買えるぐらいの値段のものもあります。なので、もし「最高級茶葉使用」という表記だったら、「それは絶対ウソよね~」になります。でも、「最高等級茶葉」なら、140円のペットボトルになる。ここらへんに「何が違うの?」と思う方は、結構多いのではないかと。その辺の疑問にまつわる、「宮廷とかプーアル茶の等級って、何やねん」という話については、別記事にします(書いていたら長くなったので)。原料表記を見てみると、香料などは使用せず、茶葉とビタミンC(酸化防止のために添加します。加えないとすぐに劣化してしまい流通に乗せられません)のみです。味に関しては、誤魔化しなく真っ向勝負のようですね。で、肝心のお味です。水色は濃いめに出ていて、プーアル熟茶らしい水色です。口に含んでみると、口当たりは柔らかい感じがします。発酵も適正にされている茶葉のようで、まろやかな口当たりです。そのあとは、あまり余韻が残らずサラッと消えます。スッキリはしますが、ややもったり感があります。もっとも、「宮廷プーアル茶」ってのは、「芽で作ったプーアル茶」のことなので、この味の傾向は正しいかと思います。ペットボトルながら、かなり良く宮廷プーアル茶の味わいを再現しており、お値段を考えると、大変よくできているペットボトル・プーアル茶ですね。個人的には、宮廷ではなく、もう少し成熟した葉で作ったプーアル茶が欲しいところですが、それではキャッチーじゃないから、きっと企画が通らないんでしょうね(^^;)にほんブログ村疑問は次の記事で解消♪宮廷プーアル茶☆送料無料☆宮廷プーアル茶(555mL*24本入)【送料無料】
2014.10.21
コメント(0)

1ヶ月も前の話で恐縮です。エコ茶会の1週間前に、茶文化空間「香流」さんの一周年記念茶宴に参加してきました。茶文化空間「香流」さんは、横浜・中華街のすぐそばにある中国茶教室・サロンです。元町・中華街駅近くのイタリアンレストランを借り切って行われた今回の茶宴。最初、「イタリアンレストランで、100人ぐらいが来るお茶会」という話を聞いて、正直、全くイメージが付かず「?」という感じでした。が、実際、会場に伺ってみると納得。お店を貸し切りにした立食パーティー風の茶宴だったんですね。立食パーティーだと、ライブでお寿司を握ったり、ローストビーフを切ったりする人がいると思います。あそこに茶席があって、その場でお茶を淹れてもらえる・・・ってイメージですかね。今回の茶席は、茶種ごとに5テーブルあり、各3種類のお茶を順番に淹れていたので、テーブルをグルグル回ると、合計15種類のお茶が飲めるという趣向でした。なかなか珍しいお茶が色々とありましたので、ざざっとご紹介。緑茶山谷双井茶、廬山雲霧、安吉白茶白茶・黄茶白毫銀針、有機白牡丹、蒙頂黄芽青茶阿里山雲霧、老樹蜜蘭香単叢、わたあめ鉄観音紅茶湖北省紅茶、英徳九号、義寧老紅黒茶茗香陳餅1999生餅、棗香磚茶、雲南省公司沱茶2010生茶と、以上5テーブル。加えて、ヒロエさんの白茶果工作室のお菓子テーブル。月餅の他、その場でお茶アイスを盛りつけてもらえるデザートコーナーでした。そして、奥の別室には、うらりんさんによる茶藝披露茶席。バックはハリーポッターみたいな雰囲気ですが、こちらで棚橋先生提供の河紅茶を淹れていました。今回の茶宴の来場者は130名以上にもなったそうで、スタッフの方も合わせれば150名ぐらいが集まる盛大な会。棚橋先生や岩間先生など、ゲストも豪華な顔ぶれでした。私はエコ茶会のちらしを持って、PRに励みましたw<麗香茶課>今回の茶宴の場で紹介されたのが、この秋から新しく始まる「麗香茶課」。ちょしさんの主宰されているSalon de Leecha麗茶と茶文化空間「香流」のコラボ企画である茶文化講座です。お茶を一通り学び、知識をある程度保有している人たちを対象に、茶文化についてより突っ込んだ内容を勉強していく会だそうです。ちょしさんや香流主宰のカトリーヌさんがメイン講師になるというのではなく、色々な先生を招いて、茶文化についての講演会や勉強会を開催していくのだとか。会員制度をとることにしており、少人数の勉強会は会員のみ。大規模なセミナーを開催する場合は、会員の受付を優先し、残りの席を一般公募というイメージのようです。会員になっておいて、興味のある講座に実費を支払って参加していくというカフェテリア方式ですね(※会員価格で参加できるそうです)。こういう講座、今ならニーズがあるのかもと思います。というのも、昨今は国内外で中国茶を一通り勉強し、中国の茶藝師・評茶員資格だったり色々な組織のインストラクター資格などを保有している方も増えてきました。中国茶の知識を有する人の裾野は、かなり広がっていると思います。が、はっきり申し上げますと、どこの講座でも、そこで学べることは、お茶の世界の一部分だけです。教授する方の得意分野についてはある程度詳しくなれるかもしれませんが、1人の先生に師事するだけで全ての知識や技術を網羅できるほど、お茶の世界は狭く浅くはありません。色々な方に教えを請いつつ、数多くのお茶をじっくりと味わい、時間をかけて少しずつ前進していく必要があります。かくいう私も某所で1年間勉強してインストラクター資格を取りました。が、取得したばかりの段階では全然自信は持てなかったですね。あまりにも知らないことが多すぎて、「これは1年程度勉強したぐらいでは、全然話にならないな・・・」と思いました。ましてや「人に対して教えよう」とか「店をやろう」なんてレベルでは、到底なかったですね。もちろん勉強したことは、その後、自分で情報や知識を得ていく上での基礎知識にはなったんですが。私の場合、そこから評茶員の勉強をしてみたり、別の団体がやっているセミナーに参加してみたり、茶農家さんのところへ通ってみたり、お茶会に行ってみたり、産地でお茶を買って騙されたり、現地で本を買い漁って読んでみたり、現地のネットの情報を引っ張ってみたり・・・そういうことを繰り返して、ようやく「多少は知ってます」という感じです。結構な手間&授業料&回り道をしていると思いますので、こういう道はオススメできません。なので、その苦労を軽減するような方法というのを色々提案しています。#エコ茶会だったり中国茶情報局など、私のやっているものは、その1つの方法論の紹介でもあります。今回の講座は、そんな「お茶を一通り学んだけど、まだまだだな」と感じている人たちには、役に立つのではないかと思うのです。全てを依存するのは無理だと思いますが、基本のその先を学ぶための1つの情報源になると思います。会員制というのも、有名な先生に講演をお願いするのにも、ある程度の人数が必要です。そういうときは、個人よりもグループの方が強いんですよね。年会費は2,000円ほどかかりますが、「一通り勉強したけれど、もう少しお茶を知りたい」という気持ちを持っている人ならば、有効に活用できるのではないかと思います。詳細は、ちょしさんのブログのこちらの記事にて。今月末で締切なので、お早めにどうぞ。にほんブログ村学びの場は貴重ですよ~
2014.10.19
コメント(0)

御礼とご報告がすっかり遅くなってしまいました。去る9月27日・28日の2日間、東京・浜松町の東京都立産業貿易センター・浜松町館にて、10回目となる「地球にやさしい中国茶交流会」を無事開催、終了することができました。ご来場、応援いただきました、全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました!2008年11月、昭和な雰囲気を色濃く残した恵比寿の公民館の1室(それも和室)から始まった、このイベント。その記念すべき第1回。初回の私の茶席は参加者ゼロで幕開けしました(←恒例の自虐ネタw)それがいつの間にやら 第10回! です。そして今回は2日間で、なんと約1,300名の方にお越しいただきました!東京近郊だけでなく、全国から熱心なお茶好きさんに集まっていただきました。そして、今回は特に初めてご来場いただいた方も多かったようです。ワンコイン茶席の淹れ手さんや出店されているお店の方からも、同じような声が聞かれました。やっぱり、「中国茶は面白そうだけど、何だか難しそうだし、色々大変そうだなー」と思っている方は、結構たくさんいるのではないかと思います。今回は、そうした方々が勇気を出して、大勢お越しいただけたのだと思います。エコ茶会が、中国茶の扉を開く&もう少し広げるお役に立っていたら、本当に有難いことです。会場で少しでも「お茶って面白いな!」と思っていただけていたら幸いです。それこそが中国茶交流会の目的としていることなので。もっとも、お茶好きの素人がボランティアで行っているイベントです。大きな会社や団体が主催しているイベントとは本質的に違うので、色々行き届かないことがあったと思います。「茶席券に限りがあって売り切れていた」とか「待ち時間が長いぞ」とか「案内が分かりにくいぞ」とか。「参加したいセミナーに参加できなかったぞ」とか「まだまだお店の品揃えが少ないぞ」とか。まだまだ発展途上のイベントなので、さまざまな問題はあります(色々聞こえてきていますし、自覚があります)。その点は、まだまだ力不足なもので、ご迷惑やご不便をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。さて、今回の各イベントを振り返りますと、<ティーマーケット>例年よりもギッシリと詰まっている感がありました。お店の数ももちろんですが、品揃え、来場者の数ともに過去最高だったと思います。お店の顔ぶれも、お馴染みのお店もあれば、新しく参加いただいたお店もあり。残念ながら直前で天英茶業さんが参加できなくなり、楽しみにしていただいていた岩茶フリークの方には申し訳ございませんでした。「次回は必ず参加します」という力強いお言葉をいただいておりますので、来年をお待ちください(その間はネットでお買い求めください~)。<ワンコイン茶席>今回は2テーブル増やして、合計10テーブルになりました。席が増えたので、茶席券が余ってしまうかも・・・と思っていたのですが、足りない程の人気になっておりました。今年は席が増えたことが、そのままバリエーションの豊かさに繋がっていました。現地流の正統派の茶席もあれば、思わず笑みがこぼれてしまうような茶席も。お茶も淹れ手もさまざまな個性が集まっていて、実に中国茶らしく、エコ茶会らしい自由な雰囲気のラインナップだったと思います。 なお、こうした1つ1つの茶席は、淹れ手の皆さんの人知れない努力と経験、そして当日朝までの様々な闘いw の上で成り立っております。「ワンコインだから」と手を抜かずに準備をされているので、やっぱり感動したりするんですね。でも、淹れ手の皆さんは、そうした苦労を微塵も感じさせないというのも、また上手なのです。・・・なので、「優雅に水面を泳ぐ白鳥のように、水面下では大変な努力があるんですよ~」と、私がバラしておきましょうw<セミナー・イベント>セミナーやイベントも今回は盛り沢山でした。スケジュールと大分にらめっこした方も多いのではないかと。エコ茶会初の試みの入門セミナーは、なかなか好評でした。「時間が少し足りないよー」と思われた方も多いのではないかと。いえいえ、中国茶はいくら時間があっても足りないんですwまた、今回はいわゆる”プロ”では無い方にも講師をお願いしました。愛好者目線のセミナーは、教えるというよりは情報交換だったり体験の共有という感じでしたが、こういうのもやっぱり面白いですね(^^)もっとも、2日間にギュギュッと詰め込みましたので、満員御礼だったりスケジュールの都合で「聞けなかった・・・」「参加したかった・・・」というセミナー・イベントもあったかと思います。これ、補講ではないですが別の機会にスピンオフ開催をしようか、と思っています。やって欲しい講座のご希望がありましたら、お聞かせ下さいませ。実現できるかどうか、講師の皆さんにご相談してみます。<交流ひろば>例年以上に活用いただいていたのが、交流ひろばですね。みなさん、慣れてきたのか自由にお茶を入れて召し上がっておりました。初めて茶器を扱った、という方もいらっしゃったようで、その点でも良かったな、と。「交流会」なもので、顔見知りの方が1人でもできていると嬉しいです。「エコ茶会で興味をもったので、お店に来ました」「エコ茶会で興味をもったので、お茶会に行ってみました」「ああ、この前、エコ茶会でお目にかかりましたね」というような感じで、交流が続いていき、来年また新たに交流の輪が広がっていくと理想ですね~(^^)<スタッフさん>今回のスタッフさんの頑張りはハンパなかったです!スタッフさんのお仕事は、朝早くから夜遅くまで・・・と、なかなか激務です。が、今年は例年以上に頑張っていただいて、スムーズに進みました。その中でも、今年は片付け。これが凄かったです。例年、片付けでグッタリする感じなのですが、今年は恐るべきスピードで後片付けが進みました。これまでだと「次は何をして下さいねー」と、1つ1つ私がお願いしていたのですが、さすがに浜松町で5回目ともなると、みなさん勝手知ったる何とやらで、テキパキと片付けをこなしていただきました。先程まで、優雅に茶席でお茶を入れていた方も、とても重いテーブルを持って片付けていたり。エコ茶会の淹れ手さんはマルチに凄い方揃いです。・・・その結果、16時の閉場から2時間後の18時には、この状態になりました。 早すぎッ∑( ̄ロ ̄|||)エコ茶会はこのような献身的なスタッフさんの働きで運営できています。展示場を借りるという暴挙に出ても、イベントが何とか回っているので、スタッフさんに恵まれているというのが一番ですね。エコ茶会の財産として一番目に挙げたいのは、スタッフのみなさんの存在です。<次回予告>さて、このような形で行われてきたエコ茶会ですが、第10回という節目をもちまして浜松町での開催にピリオドを打ちます。会場として使っていた東京都立産業貿易センター・浜松町館が、再開発のため来年9月で取り壊しになるためです。・・・ええ、またですよ(-_-;)そこで、来年からは会場を、浅草にある東京都立産業貿易センター・台東館に移して開催します。浅草寺の二天門のすぐそばです。移転に伴い、会場の規模をかなり広げる予定です。実は、前回ぐらいから既にスペースの限界に来ておりまして。ティーマーケットへの出店をお断りせざるを得ないとか、茶席を増やせないとか、通路が狭すぎてOPENちゃんが回れないとか、色々な限界が来ていたんです。そんなわけで今回の移転を前向きに捉えたいと思います。で、開催日です。当初は9月の5連休の中日という最悪な日程しか空いていなかったのです。・・・が、お茶の神様の思し召しか?、会場にキャンセルが出たため、ベストな時期に移れました。来年の日程はこちら。第11回 地球にやさしい中国茶交流会2015年10月10日(土)・11日(日)東京都立産業貿易センター・台東館東京都台東区花川戸2-6-510月のベストシーズンにやります!新しい会場なので、勝手は少し違うと思いますが、ゆるーい感じでのびのびとやりたいと思っています。さあ、今からスケジュール帳に書き込んでおいて下さいね。では、また来年、今度は浅草でお会いしましょう(^^)/にほんブログ村ご来場・応援、ありがとうございました☆
2014.10.17
コメント(2)
全12件 (12件中 1-12件目)
1
![]()
