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でも小学校の時に「坊っちゃん」を読んで名作とやらでも、こんなにも面白く読めるのかと関心したことは憶えている。
見終わった感想以前に、視ている間にもなんだかな~と首を傾げたくなった。
失望的観測(?)通りにしても、娯楽として見せるために翻案してしまうなら、もう少し気の利いたやり方がありそうなものだ。
主人公のキャラの描き方が不十分で、「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている」のが一向に伝わってこない。
尺の都合とはいえ、最も面白いエピソードをはしょってしまっては本末転倒でしょう。
原作のクライマックスは赤シャツと野太鼓に卵をぶつけるシーンだと思うんだけど。これを映像で見せないでは視聴者にはカタルシスのないまま結末を迎えることになってしまう。それとも食べ物を粗末にする映像を撮影してはいけないとか、暴力シーン(?)の描写はタブーとか今どきの事情ですか。
あんなや、こんな中途半端な台本演出で、制作側も視聴側も損してるわ。
漱石原作の翻案ものとか。
映画はシナリオも配役も贅沢なものだった。
ミステリーはパスティーシュとして文体はピタリとはまっていた。
蛇足ながら漱石とホームズが同時代人だからといって、御二方をリンクさせるパスティーシュは、名物にうまいものなしといった出来である、というのが極私的所感。
ここらへん。
うまいとは美味いほどの謂であって、うまくない、物書きの技術として下手ということではなく、読んで
楽しい面白いといった快感が得られなかったということですわ。と、言い訳。
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