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雨は無い・・・良かった。
見晴らしから尾瀬沼へ抜ける樹林帯の中の木道を辿り、暫く歩くと燧ケ岳へ向かう分岐に至る。
木道は燧ケ岳の方には敷かれてはいない。
4時間から5時間かかるから、覚悟しろというラミネートの注意書きが置いてある。
ここから、泥んこの登山道が延々と続くことになるとは想像もしていなかった。
この辺りまではカメラを構える余裕があったが、この先、泥濘の連続にホトホト嫌になって余裕はまるでなくなって行った。
山頂まで0.8キロの表示が出て来たあたりで漸く泥んこから解放された。
幾ら尾瀬という湿原の山だと言っても、登山道迄湿原かい?という感じ・・・
この沢には残雪があった。
沢を少し歩くと、稜線に向かい、尾根筋に乗っかった。
そこで、尾瀬ヶ原が眼下に見えて来た。
真向いの至仏山が良く見えた。
辿ってきた泥んこを隠している樹林帯の山。
新潟の山々が尾瀬ヶ原の向こうに雪を被って聳えている。
森林限界を超えたらしい。
開放的な尾根筋を山頂へ向かう。
燧ケ岳には3つのピークがあって、一番高いのがここ柴安嵓。2364m。
他に爼嵓、ミノブチ岳。全部行くのは草臥れそうだ、と、くたびれ切ってそう思うボク。
尾瀬沼が見えていた。手前の真ん中のピークがミノブチ岳らしい。
頭の中じゃ尾瀬沼のビジターセンター傍のテント場まで歩いて、沼を一周、なんて考えるのだけれどン・・
山頂には他のハイカーも、10人に満たないくらい三々五々訪れている。
尾瀬ヶ原までは来るけれど、此処まで登る人は多くは無いらしい。
ボクも一昨年と去年は登っていない。
今年は最後かもしれないと頑張ってみた。
お天気が良いと眺めが良くて気持ちも良い。
こっちが俎嵓。10mほど低いらしい。
全く行くつもりはなかったが、急に行く気が起きて来て結局行ってきた。
このピークから下りに入って登り返すというボクの嫌いなパターン・・・
下りの道は北向きらしく、残雪が登山道を覆っていて、好天なものだからザグザグに溶けかかり良く滑った。
爼嵓山頂。
ツアーの団体がいて、山頂を占領している。

ちょっと早めのお昼は柴安嵓の山頂で摂っていて、帰路は来た道をまたグダグダと戻って行ったが、もう登って来る人はいなかった。
尾瀬ヶ原から登って来る人達は、尾瀬沼の方へ降りていくというのがほとんどだった。
下山してテント場に戻ると、そこはもう何もないモヌケノ殻、ボクのテントだけがポツンと立っていた。
みんな一泊二日も山行らしい。
ボクはそのまま帰るか、もう一泊するか迷ったがその時間からテントをたたんで登山口の富士見下まで帰るとPM7時を廻る・・・・それは気が進まない。
なので、もう一泊することにした。
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