PR
Free Space
Calendar
Category
Keyword Search
Comments
先月の終わりに、ジェリー・ヒックスさん死去のニュースをごく短くお伝えしました。日記は こちら
ヒックス夫妻と言えば、大ヒット映画「ザ・シークレット」の原案である、エイブラハム(複数の霊の集合体と自ら定義しています)の教えを1980年代から世に伝えてきた人々、ですよね。
ご存知の方も多いとは思いますが、「ザ・シークレット」は、シークレット関連本数冊の著者でもある、オーストラリア人TVプロデューサーのロンダ・バーンが、ヒックス夫妻の2005年・アラスカクルーズセミナーに参加したことから誕生しました。 2011.11.2付の日記
で紹介したCDは、本セミナーの模様を収録したものです。
最初に公開された「ザ・シークレット」のヴァージョンでは、エスター(に思考の塊を託して語らせる、エイブラハム)の言葉や、「波動」(vibration)という単語を含めての解説などが含まれていました。
が、その後両者の関係はこじれます。
DVDは既に発売済でしたが、ロンダ・バーン女史とその仲間たちは、権利関係のゴタゴタを解消するべく、ヒックス夫妻の合意を取り付け、エスター(エイブラハム)の出演部分、そして「エイブラハム」に関する言及の全てを削除する、という大胆な策に出ました。
削除されてしまったエスターの出演部分、こちらでどうぞ。
元気になりたい!前向きになりたい!との願いを手っ取り早くかなえてくれる、という意味で、「頭痛に歯痛にバ〇ァリン!」のような、そんなありがたい存在ではないかな~、と、好意的に評価しています。
そういう本、世の中には必要ですよ。決して粗末に扱ってはいけません。
数日前のこと。Amazon.comのレビューで、エイブラハム&ヒックス夫妻の商品に一貫して一つ星のネガティブな点数ばかり与えているKyraという人物のレビューに、なぜか妙に引き込まれていったんですね。
少し前、そう、「エイブラハムとの蜜月期」だったら、全く気に留めなかったはずの反・ヒックス夫妻的発言が、妙に引っ掛かりはじめましてね。
彼女のブログ " Kyra Speaks
"、そこに書き込みする「元・エイブラハムフォロワー(通称Aber)」たちの発言、常連さんの一人であるDave Stone氏の ブログ記事
の数々、そして彼らが冷静に、節度をもって伝えてくれる情報を読み、
「あぁ、そうか。他の人も同じように感じていたんだ。」と、妙に安心させられたのでした。
ジェリーの白血病発病、そしてその死(享年87歳)をきっかけに、【エイブラハム&ヒックス】という興行チームに生じた不協和音が、だんだん外に漏れ始めたようです。
これまでに得た情報を要約しますと:
★「ヴォルテックス」の用語を多用するようになったのは、ヒックス夫妻が"Law of Attraction"を商標登録しようと 2回試み、2回とも却下
されてから。;
ちなみに、"Vortex of Attraction"の方は商標登録化に成功。
★ ジェリーの病気、今年5月には「蜘蛛にかまれた(spider bite)」と説明。実は、その直後にジェリーは化学療法(キモセラピー:強い化学薬品を使って腫瘍の成長を阻止する。)を集中的に受けていた。不自然に長い沈黙の後、正式な病名を発表したのは、ジェリーの死の直前と言っても良い、11月に入ってから。
一部のファンの間には、「正直に『白血病と闘っている』と言ってくれればよかったのに。誤魔化さないでほしかった。失望した。」との声も上がっている。
ヒックス夫妻は常々、「医療保険には入らない。健康診断も受けない。でも大丈夫!」と、健康には絶大なる自信を持っていた。それだけに、今回ジェリーが病魔に倒れたことで、エイブラハムの教え自体に幻滅した人が多数出ている模様。
(とはいえ、ジェリーさんだってごく普通の人間ですよ...何と言っても御年87歳ですからね!)
★ 今まで、YouTubeでのビデオクリップや音声ファイルの公開については比較的鷹揚な態度を取って、「黙認」していたA&H側だが、この一週間(2011年12月現在)で、態度を急変。「15分以上の長い動画・音声ファイルは載せるな」と、"海賊版"をアップロードしたユーザーの一人一人に、次々と削除依頼のメールを出し始めた。
(...まぁ、これは仕方ないですよね。本来ならばお金を払って買わなきゃならないはずの「商品(動画・音声)」が、YouTube上で随分と長い事野放しになっていた、という今までがむしろ異例だったのです。ジェリーの死後、顧問弁護士にでもアドバイスされたのでしょう。)
★ 質問者は、皆、切実な問題を抱えて、高い料金を払ってセミナーに来ている。なのに、最近のエスター(エイブラハム)は、人格が変わってしまったかのように質問者を邪険に扱ったり、ひどい場合には最前列に呼んでおいて、一言もしゃべらせないまま追い返したり、といった、傍から見ても気の毒な場面が目立つ。
★ 「内部の者」と名乗る人が言うには(←これ、信じるかどうかは皆さんの判断に委ねます。)、
「指導霊集団・エイブラハムは、もうエスター・ヒックスから出て行ってしまった(left the building)」...らしい。これ、2009年の発言です。
...そっか、だから"The Vortex" は2009年の出版で、その後はヴォルテックス街道まっしぐらで行くしかなかった、というわけなのかぁ...。(以下、自粛。)
残念です。
いろいろな意味で。
あぁ、日本にいた頃にも似たような話を聞きましたっけ。
世間から見れば、地位も、名誉も、そして精神性の高さも申し分無い、と誰もが認めるような「指導者」なのに、陰ではお金儲けに走り(身内の経済事情が絡んでいたそうですが)今まで支えてきた人々を裏切ったり、貶めたり、傷付けたりした...という話。
どこの世界にでもあるんですね、この手の話って。残念です。
エイブラハム&ヒックスとの訣別:「ふら… 2012.02.02 コメント(12)
正体は、鳥箱先生でした。 ~エイブラハ… 2012.01.07 コメント(13)
宮沢賢治 「鳥箱先生とフウねずみ」(2… 2012.01.06