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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.03.02
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カテゴリ: 社会・政治・時事

 その時、どちらの方向に向かって進んでいくべきかを決めるため、
 過去の自分を振り返り、現在の自分自身を見つめ直し、
 未来の自分をイメージすることを迫られる。

 1990年代の「日本経済の崩壊」によって、それまでの秩序は崩れ去った。
 企業は、社内での新人教育をやめ、即戦力となる人材を求めるようになった。
 即ち、目的意識を明確に持った学生を必要とする時代に突入したのだ。
 この経済界の要請により、日本の教育政策は「個性重視」へと切り替えらる。

戦後教育が重視してきた「学力の平均的水準の維持」。

そして、新たな「個性重視教育」は、「自分らしさ」を尊重する進路指導へとつながり、
「自分探し」を、学生に強く促すことになった。

著者は、『13歳のハローワーク』という本について、次のように述べている。

  この本は「自分の好きな仕事に就く人間とそうでない人間の二種類の人間がいる」
  ということを前提としており、
  「いい学校を出て、いい会社に入れば安心」という時代はもう終わったのだから、
  「やりたいこと」「好きなこと」を見つけて、働いた方が有利であると主張する。
  <中略>
  これが唯一の正しい“就職観”として認知されつつある現状には問題がある。
  この世の中は「やりたいこと」を仕事にした人だけで構成されているわけではなく、
  むしろ仕事を「やらなくてはならないこと」としてやっている人たちで


また、別の部分においても、こう述べている。

  誰しもやりがいのある仕事を選びたいに決まっている。
  しかし、やりがいのある仕事は激減してきている。
  そんな状況で「やりたいこと」を職業にしなくてはならないと教えられてきた人間たちは、
  さまようしかないのだ。

このような流れの中で、
若者の「個性的」の捉え方が、従来のものと違ってきている。
「個性」は、就業や訓練によって身につけるものではなく、
「自分探し」によって「自分の内面」に発見するものになった。

  もし自分の本質がよく分からないとすれば、
  それは自分の内部に潜んでいるはずの可能性に
  まだ気づいていないからだということになります。
  自分らしさを発揮できないのは、自分が輝いていると感じられないのは、
  秘められた「本当の自分」をまだ発見していないからに過ぎないのです。
  なんとかそれを見いだして、うまく開花させてやることだと思っているのです。

そして、著者は「自分探し」を止められない若者について、こう述べる。

  海外旅行、ボランティア、ワーキングホリデー、留学、世界一周といった具合に
  目的はばらばらだが、それらは「自分探し」というキーワードでつながっている。
  身も蓋もない言い方をするなら、自分探しの旅とは現実逃避のことだ。<中略>
  厳しい言い方をすれば、
  自分を変えるために何か具体的な努力をしようとは考えずに、
  環境を変えることで自分を変えようという彼らの心性こそが
  本書のテーマである「自分探しの旅」だ。

このような旅行以外にも、自己啓発本や自己啓発セミナーといった
様々なビジネスに「自分探し」は、直結しており、
その勢いは留まるところを知らない。

もちろん、「自分探し」は、今に始まったことではない。
しかし、これほどまでに「自分らしさ」を求められ、
「自分探し」を強要される時代は、なかったのではなかろうか。
そして、その求める先が、自分の内面とされているところに最大の困難さがある。





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Last updated  2008.03.02 12:55:27 コメントを書く
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