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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.03.02
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カテゴリ: 教育・子育て

 よくよく考えてみれば「なぜかな?」というテーマについて、
 平易な言葉で中学生に語りかけ、一緒に考えてみる中で
 学校に通うことの意義を見いだそうとしているのが本著。

 この本は、苅谷教授が、10年ほど前に出版した著作を文庫化したもの。
 この10年で、学校を取り巻く社会や家庭、保護者の状況は変化し、
 学校そのものを規定する法やシステムも、かなり変化しました。
 しかし、本著を読んでいて、その内容に古めかしさを感じることはありません。

2004年の統計によると、日本の中学校には約25万人、

これには、校長や教頭も含まれており、その数は、日本の全人口の約130分の1に当たります。
この数字から、苅谷先生は、教師という仕事を考えるときの大事なヒントが引き出せるといいます。

  学校の先生というのは、全部が全部、
  よりすぐりの特別な人ではないと考えた方がよいでしょう。
  もちろん、そういう立派な先生もいます。
  ですが、全体としてみれば、普通の人がついている、
  普通の職業だと考えたほうがよいのだと思います。
  単純に数のうえから考えてみても、先生に何ができるのか、その限度がわかるでしょう。
  「あれも、これも」と学校に要求しても、十分にこたえられない。
  それは先生のせいでも学校のせいでもない。
  むしろ、そういう期待自体にいきすぎがあるのではないでしょうか。


最近の中学生は凶暴になったといわれました。
しかし、実際には、昔も様々な事件があり、
数のうえでも極端に大きくなっていません。

苅谷教授は、大きく変わったのは、生徒の世界ではなく、
実は、大人の世界のほうではないかといいます。

多少のわがままや自分勝手も、個性の表れと見なされるように変化しました。
そういった生徒への指導も、
生徒理解を基本にして、言葉や理屈で分からせる指導を中心にするよう変化しました。

ところが、学校には制服についての規則のように、
理屈の通らないルールがどうしても残ってしまいます。
にもかかわらず、理屈の理解が、指導の前提となっていますから、
そんな指導には、生徒たちがムカつくのも当然といった見方も出てきてしまいました。

さらに、生徒が問題や事件を起こしても、それは学校の教育がうまくいっていないから、
教師がしっかりしていないから、といった社会の見方までもが広まっており、
場合によっては、問題や事件を起こした生徒にではなく、
学校や教師のほうに、非難の矛先が向くことも少なくないのです。

  生徒のわがままは個性として尊重され、先生の強い指導は、管理教育として批判される。
  こうして、教師と生徒の力の逆転が起きています。
  いわば、大人の世界で生じている変化が、生徒の世界に影響しているのです。
  その結果、先生たちの権威を無条件で受け入れる生徒が少なくなっていったと考えられます。
  先生の言うことをともかく聞いておいたほうがいい、と単純に考える生徒が減ってきたのです。
  そうだとすれば、ストレスがあろうとなかろうと、テレビゲームの影響があろうとなかろうと、
  学校の中の秩序を保つことは昔よりずっとむずかしくなります。

こういった状況の中で難しくなってきたのが、
教科書以外の知識、隠れたカリキュラムの指導。
「時間を守る」「がまんする」「コミュニケーションのしかた」等々、
「学校」というものを成立させるのに、必要不可欠なものの基盤が揺らいでいます。





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Last updated  2008.03.02 17:50:52 コメントを書く
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