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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.03.24
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カテゴリ: 文芸

 本誌が並んでいる書棚まで辿り着いたとき、
 突然、買おうか買うまいか、迷いが生じた。
 そして、その時は、結局スルー。

 過去、本誌を購入した経験は一度だけ、今から8年前のこと。
 その時も、芥川賞を受賞した二つの作品が掲載されていた。
 それは、当時19歳11か月で、最年少受賞した綿矢さんの『蹴りたい背中』と
 20歳5か月で、綿谷さんに次ぐ若さで受賞した金原さんの『蛇にピアス』。


『蛇にピアス』については、描かれている世界そのものに好感が持てなかった。
綿谷さんについては、その後読んだ 『インストール』 の方が断然面白かったし、
金原さんについては、その後、全く作品を読んでいない。

そして、今回の本誌購入の動機も、
もちろん、芥川賞受賞の二作が掲載されているからである。
前回購入したときの、綿谷さんと金原さんの、メディアでの取り上げられ方は凄かったが、
今回も、田中さんと円城さん、特に田中さんはすっかり時の人だ。

その流れに乗せられて、本誌購入のため書店に出かけたのだが、
現物を眼の前にしたとき、ふと思い出したのが、
8年前に読んだ、受賞二作を読んだときの、自分の印象である。


それ故、その時はスゴスゴと敵前逃亡してしまったのだが、
その後も、ずっと心のどこかに、引っかかる気持ちが残り続けた。
それで、取り敢えずは読んでみて、合わなければ合わなかったでイイじゃないかと、
書店の書棚から姿を消した時期になってネットで注文、ようやく本誌を入手したのである。

   ***


「芥川賞選評」における、各選考委員の意見と重なるところがとても多かった。

中でも、『道化師の蝶』については、高樹さんの

  一見いや一読したぐらいでは何も確定させないぞ、ぞという意志を、
  文学的な志だと受け取るには、私の体質は違いすぎる。
  それが「位相」の企みであると判ってはいるが、
  このような努力と工夫の上に何を伝えたいのかが、私には解らない。(p.365)

『共喰い』については、宮本さんの、

  小説の構成力、筆力等は、候補作中随一であることは、私も認める。
  しかし、私はこの「共喰い」という小説を生理的に受けつけることができなかった。
  (中略)
  田中さんは、そんな描写によって何を表現したかったのか。(p.370)

という一文に大いに共感した。

芥川の作品に対し、そこに爽やかさや清々しさを求めることは、お門違いだが、
様々な人生の機微に触れることを求めることは、誰にとっても至極当然の姿勢である。
そんな芥川の名を冠に頂く文学賞でありながら、今回の受賞作からは、それが感じられない。
書店で本誌を眼の前にしたとき、突如湧きだした嫌な予感は、間違いではなかった。

  ***

「わいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています」
この記事を公開しようとしたら、こんな一文が表示され、ストップがかかってしまった。
宮本さんによる選評の引用の一部を削除して(中略)とすることで、やっと公開できた。
どれ程の内容なのか、興味のある方は、本誌を実際に御覧ください。





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Last updated  2012.03.24 21:21:36 コメントを書く


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