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kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.11.11
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​  『3月のライオン』 12巻 までコラムを書いていた先崎九段の闘病記。
 ( 13巻 は電子書籍版を購入したので、掲載されてなかっただけ?)
 平成29年6月23日に初めて症状を自覚し、7月26日に入院。
 翌年3月末までの休場を将棋連盟に届け出て、8月28日に退院。
 そして、平成30年1月13日に、リハビリを兼ねて本著の執筆を開始したのです。



  普段ならば数時間お風呂やサウナ、休憩室で時間をつぶすことなどなんでもない。
  だが、駄目だった。
  お風呂に入ってもすぐにイライラしてしまう。
  仮眠室で横になっていてもやはり物凄い焦燥感がこみあげてきて、
  すぐに歩き回ってしまうのだった。(p.13)

とにかくじっとしていられない。
本当は、とても疲れていて、じっとしていたいのに……。

  新しい症状もはじまっていた。
  家の中で廊下を歩いていないと落ち着かないのである。(中略)
  医者にはなすと、薬の副作用の アカシジア という症状か、

  副作用の対象となる薬をやめても治らなかったので、
  うつの症状だったのかもしれない。(p.14)

薬の副作用については、素人が軽々に判断できるものではありません。
このレベルの症状が出ているのなら、すぐに専門医に相談すべきです。

  活字も少しだけ読めるようになっていた。

  ホントに新聞の一面の見出しを読むだけで精一杯だったのである。
  信じられないかもしれないが、文庫本など見ても、
  一行の半分も読むと頭のなかで文として整理がつかず、
  疲れ果てるという按配だったのだ。
  じゃあ漫画ならいいかというと、
  こちらはなんとか眺めることができてもストーリーを全然追えないので、
  四コマ漫画しか駄目というていたらくだった。(p.31)

文字だらけのものは到底無理 なので、
写真メインで、数行のコメントが添えてある旅行本等なら何とかなるかも。
マンガも、『クレヨンしんちゃん』が精一杯で(それでも読み進めるのは大変)、
『ONE PIECE』はハードルが高すぎます(全く理解不能……)。

  何回も通っているうちにすこしずつ読める本があることに気がついた。
  まず読めたのは自分の病気について書かれている本だった。
  おそらく一般的な直感とは逆だろう。
  知識を仕入れたいというわけではなく、純粋に「読める」のだった。(p.68)

退院後は時間がある(というか持て余す)ので、図書館に行くことが多いようです。
散歩にもちょうどいいですしね。
そして、読むのは、うつの本、そして他の精神疾患の本。
まぁ、思考がどうしてもそっちの方に向かってしまいますから。

  うつ状態のときは、まず目に出る。
  妻によると目の奥の精気がまったくなくなるのだそうだ。
  そして顔全体の表情が消え、能面のようになり決して笑うことがない。
  自分では笑っているつもりでも他人にはそうは見えないのだ。(p.38)

「死んだ魚の目」になってしまうということです。
理髪店に行って、鏡に映った自分の顔を見ると愕然とします。
目力のなさに驚き、何とか表情を整えようと頑張ってみるのですが、無理です。
その回復には、通院を終え、薬を飲み終えた後、さらに月日を要します。

  「人間というのは自分の理性でわからない物事に直面すると、
   自然と遠ざかるようになっているんだ。
   うつ病というのはまさにそれだ。
   何が苦しいのか、まわりはまったくわからない。
   いくら病気についての知識が普及したところで、
   どこまでいっても当事者以外には理解できない病気なんだよ。」(中略)
  「偏見はなくならないよ。
   だけど、そのことを知っていながら世の中に対し立ち向かう医者もいる。
   尊敬するよ。
   でも、たいがいの医者は目の前の患者を救うことに忙しすぎて、
   そこまでできないんだ。
   歯がゆいよ。
   だいたいいまだに心の病気といわれている。
   うつ病は完全に脳の病気なのに。」(p.172)

精神科医である先崎九段の兄の言葉。
身近にこういう存在があったことが、本当に幸運だったと思います。
家族にすら、当事者の本当の辛さや苦しみは分かってもらえないし、
世間の偏見も、まだまだ広く蔓延しているのですから。





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Last updated  2018.11.11 14:11:42コメント(0) | コメントを書く


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