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予想スタメンポルトガル(4-2-3-1)GK:リカルドDF:ミゲル、カルヴァリョ、アンドラージ、ヌーノ・ヴァレンテMF:コスティーニャ、マニチェMF:フィーゴ、デコ、C・ロナウドFW:ヌーノ・ゴメス オランダ(4-3-3)GK:ファン・デルサールDF:ハイティンハ、スタム、バウマ、ファン・ブロンクホルストMF:セードルフ、コクー、ダヴィッツFW:ファン・デルメイデ(オーフェルマルス)、ファン・ニステルローイ、ロッベン 準決勝に突入し、第1試合では地元ポルトガルがオランダを迎え撃つ。過去にポルトガルは2度ベスト4へ駒を進めながらいずれも敗退し、またオランダもこれまで4度の準決勝進出で勝ったのは1度だけと、両者とも準決勝とはあまり相性がよくない。 「もちろん、決勝に進むのは僕たちだと信じている。敗れて決勝に進めないのも、決勝で敗れるのも嫌だ」と、すでにポルトガルの中心となりつつあるMFデコ。1カ月半前にポルトでクラブとして欧州の頂点に立った彼は「今度はもうひとつの欧州王者に挑戦したい。今こそ代表チームが欧州の頂点に立つ時だ」と力強く話す。 ポルトガルは準々決勝で出場停止だったパウレタが出場可能になるが、先発はイングランド戦と同じメンバーで臨み、FWにはヌーノ・ゴメスが入る模様。スコラーリ監督は「とにかく立ち上がりを冷静にやりたい。ギリシャにもイングランドにも早い時間に先制されて苦戦した。勝つためには、スペイン戦のように試合に入らなくてはいけない」と試合のカギは序盤だと見ていることを明かした。 ポルトガルは準々決勝でデコ、カルヴァリョ、コスティーニャの3人が警告を受けており、この試合でも警告を受けると、勝ったとしても決勝戦には出場できなくなる。 一方、唯一準決勝を突破したEURO1988以来16年ぶりの欧州王者を目指すオランダは、準々決勝でF・デブールが負傷したため、代わってバウマが先発に復帰するとみられている。また、いまひとつ調子の出ないファン・デルメイデに代わってオーフェルマルスが先発する可能性も出てきた。 弱冠20歳のDFハイティンハはポルトガルとの対戦を前にして、「フィーゴは一瞬で試合を決める能力を持っている。最高のプレーヤーだ」と、やはり攻撃を司るフィーゴに最大限の警戒を向けていた。 なお、オランダではファン・デルメイデとマカーイが準々決勝で警告を受けている。 両チームの過去の直接対決ではポルトガルが4勝3分け1敗と優勢。ポルトガルとオランダ、どちらが「準決勝のジンクス」を払拭し、欧州の頂点に王手をかけるのかに注目が集まる。-----------------------------------------------------クライフ、オランダ代表を語る オランダの至宝ヨハン・クライフが29日、現在のオランダ代表チームについて、自らの現役時代にはほど遠いものの、毎試合進化を遂げていると評価した。クライフは「2002年W杯出場を逃したあとだけに、代表と国の威信を守る意味でも、準決勝まで来てるのは大事なことだ。プレースタイルには、満足ではないがね。躍動感にあふれ、攻撃的で、ゴールもたくさん決めて、リスクも冒す。それがオランダなんだ。だけど今は、正反対になっている」と辛口のコメント。 今大会のオランダは、ファン・ニステルローイの1トップでウィンガーを2人置くシステムに固定してから、結果を出している。クライフも、このシステムに満足しているとしながらも、中盤の選手にはゴールが足りないと注文を出した。実際、エースのファン・ニステルローイが4ゴール、同じくFWのマカーイが1ゴールのほかは、DFバウマが1ゴールしているだけで、MFは1点も取っていない。ただ、ウィングのロッベンの活躍は、印象的だと評価している。 また、30日の準決勝で対戦するポルトガルのウィンガー、C・ロナウドのプレーも気に入っている様子で「すごくいいプレーヤーだ。テクニックがあるのは前から知っていたのだが、彼は1対1の勝負もできる。まだ完璧とは言えないけど、ファンも彼を気に入ってるだろうね。つねにDFを脅かしてる存在で、私は、そういうプレーヤーを好ましく思う」と褒めた。 ただ、それ以外には興味を持ったプレーヤーはいないようだ。「全般的にレベルはそんなに高くない」とクライフ。 チームとして最も印象深いのはチェコで、とくにブルックナー監督の手腕を買っている。「状況に応じてメンバーを代えているけど、その交代がゲームの流れを一変させてるんだ」と絶賛。とくにグループDのオランダ戦で、1対2とリードされた25分、DFグリゲラに代えてMFスミチェルを投入した場面を振り返り、「何かを変えるなら、ちゃんと成果を得なければいけないものだ。彼はすばらしかった。別のこと(攻撃)をするために主力メンバーを下げた。まだ25分しか経っていなかったし、みんなビックリしたと思う。でも、大成功したんだ」と話した。この交代が功を奏し、チェコは3対2とオランダに大逆転勝利を収めた。 そのチェコと決勝でもう一度顔を合わせるには、オランダはホスト国であるポルトガルを倒さなければならない。クライフは「ポルトガル戦は難しい。彼らはスタートこそつまずいたけど、どんどんよくなってる。しかも、ホームで戦えるわけだから、タフなゲームになるだろう。でも、チェコ対オランダの決勝だって夢ではない」と期待を寄せた。------------------------------------------------------バルセロナは28日、モナコでチャンピオンズリーグ準優勝の原動力となったフランス代表MFルドヴィク・ジュリー(27)と契約を結んだことを発表した。契約期間は3年で、移籍金など金銭面については明らかにされていない。 「僕の使命はバルセロナとともにタイトルを勝ち取ること」。ジュリーはカンプ・ノウで行なわれた会見で力強く話した。そして、「バルセロナのようなヨーロッパ最大のクラブの一員となることができて、とてもうれしい。ここでプレーするのが待ち遠しいし、願わくは、監督やサポーターを喜ばせるプレーを見せたい」と、新天地での決意を語っていた。 リヨン出身のジュリーは地元リヨンで頭角を現し、1995年に18歳でトップデビューを果たす。持ち前のスピードとテクニックを武器に翌シーズンからはレギュラーの座を獲得すると、98年にモナコへ移籍。今季はリーグ1では30試合13ゴール、CLでも10試合4ゴールとモナコの攻撃の核として活躍した。フランス代表としても2003年のコンフェデレーションズカップで「10番」を背負って優勝に貢献。現在行なわれているEURO2004でも活躍が期待されていたが、負傷のため直前でメンバーから外れていた。 バルセロナのチームドクターによると、メディカルチェックの結果、ジュリーは完全に回復しているとのこと。ここ5シーズン、タイトルから遠ざかっているバルサにとって、タイトル奪還の切り札として期待が高まっている。 なお、バルセロナはこのオフにチームを一新する方針で、すでにコクー、クライフェルト、レイジハー、オーフェルマルスといったオランダ組がチームを去ることが決定的となっている。代わってブラジル代表DFベレッチの獲得が決まり、このほかにもスウェーデン代表FWラーション、ポルトガル代表MFデコと交渉中だという。------------------------------------------------------リヴァプールのキャプテンを務めるMFスティーヴン・ジェラード(24)が28日、チームに残留すると明言した。チェルシーと契約間近との報道もあったジェラードは「アンフィールドを離れることが頭をよぎった」と認めたものの、最終的にはリヴァプールに残ることを決意した。 ジェラードは会見で「この3、4週間は戸惑ってたよ。この2年間のクラブの停滞には不満があったし、メディアに対してもそれを口にしてきたからね。キャリアで初めて、移籍の可能性を真剣に考えた。でもEURO2004から戻って、家族と話したんだ。(チーフ・エグゼクティヴの)リックとも、この2カ月で4度目の話し合いを持ったし、エージェントや家族と相談して、残留を決めた。僕はリヴァプールに全身全霊をかけてる。このクラブやサポーターが大好きなんだ。結局はそれが決め手になったよ」と説明した。チーフ・エグゼクティヴのリック・パリー氏は、昨年11月に2007年までの契約延長に応じたばかりのジェラードが移籍したら、自分は責任を取って辞任していただろうと振り返った。 ジェラール・ウリエ前監督に代えて、新監督にラファエル・ベニテス氏を迎えたことがプラスに働いたようだ。「スティーヴィーにベニテスの就任を話したら、喜んでたよ。ベニテスはヨーロッパ屈指の監督だし、スティーヴィーも、私たちが彼と同じくらい向上心があるって分かってくれたんだと思う」とコメントしたパリー。エースのマイケル・オーウェンに対しても、契約延長を働きかけており、好感触を得ているとしている。
June 30, 2004
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27日、EURO2004に出場中のオランダ代表DFフランク・デブールが足首を傷めたため、準決勝以降の試合への出場が微妙となったことが分かった。 F・デブールは26日に行なわれた準々決勝のスウェーデン戦で相手選手のタックルを受けて負傷し、36分にバウマと交代していた。 「症状が悪くなっていて、痛みも増してきている。明日検査を受けるが、骨かじん帯を傷めているように思う」とF・デブールはコメント。ケガの具合は深刻なようだが、「代表に留まりたい。できる限りのサポートをするのが、私の義務だ」と、準決勝以降もベンチ入りすることをF・デブール自身が明らかにしている。 EURO2004では2試合に出場しているF・デブールは、今大会限りで代表から引退することをすでに表明している。チェコ 3-0 デンマーク【得点者】チェコ:コラー(49分)、バロシュ(63分、65分)チェコ(4-1-3-2)GK:ツェフDF:イラネク(39分:グリゲラ)、ボルフ(65分:ロゼフナル)、ウイファルシ、ヤンクロフスキーMF:ガラセクMF:ポボルスキー、ロシツキー、ネドヴェドFW:コラー、バロシュ(71分:ハインツ) デンマーク(4-2-3-1)GK:ソレンセンDF:ヘルヴェーグ、ラウルセン、ヘンリクセン、ベゲルントMF:グラヴェセン、ポウルセンMF:グロンキア(77分:ロンメダール)、C・イェンセン(71分:マドセン)、ヨルゲンセン(85分:ローヴェンクランズ)FW:トマソン 準々決勝第4試合が行なわれ、バロシュの2ゴールなどでチェコが3対0とデンマークを下し、2大会ぶりのベスト4進出を果たした。4試合連続ゴールのバロシュはこれで今大会のゴール数を5に伸ばし、得点ランキングトップに躍り出た。 前半はワンタッチでテンポよくパスを回すデンマークのペースに見えた。しかし、最前線のターゲットとなるサンドの不在に加え、生命線のサイドアタックのスペースを消され、効果的な攻撃に結び付かない。対するチェコは慎重だった。時には1トップのコラーでさえも中盤の守備に下がる徹底ぶりでデンマークを迎え撃つ。ボール支配率では4対6と劣勢なチェコだが、打たれた枠内シュートは0。両者ゴールのないまま前半を折り返した。 チェコはここまで3試合で記録した全7ゴール中、後半に5ゴールを挙げている。そのデータ通り、ハーフタイムを境にギアを入れ替えると、まず49分、身長202cmのコラーがCKから空中戦を制して均衡を破る。続いて、前半のハイペースで息切れしたデンマークへバロシュが襲いかかる。63分、ポボルスキーのスルーパスにオフサイドぎりぎりで飛び出すと、技アリのループシュートで2対0。さらにバロシュは2分後にもスペースをねらったネドヴェドのラストパスに反応し、豪快にダメ押し弾を突き刺した。試合はこのまま3対0でチェコが勝利を収め、2大会ぶりの準決勝進出を決めた。 「最高のゲームだった。美しいゴールを2度も決めることができたけど、試合の流れの上では1点目が重要だった。ベスト4に進めて本当にうれしい」と、ここまで全4試合でゴールを挙げ、得点ランクのトップに立ったバロシュ。そして「得点王なんて考えたこともない。大会前に誰かが僕に『EUROで5得点できる』と言ったとしても信じなかっただろうね。夢が実現したよ」と初々しく話した。 チェコのブルックナー監督は、ノックアウト方式の決勝トーナメントを迎えて戦い方を変えたことを明かし、「ハーフタイムには選手たちに『前半は重要ではない』と話した。主力選手が十分な休養を取れ、スタミナ面も万全だったのもよかった」と試合を振り返った。 一方、敗れたデンマークのオルセン監督は、「反省点は多い。前半はよかったが、後半立ち上がりに集中力を欠き、大きなミスをしてしまった。これで流れが変わった。前半に力を使い過ぎてしまったのかもしれない」と敗因を分析していた。
June 29, 2004
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スペイン代表のイニャキ・サエス監督(61)は25日、EURO2004での成績不振の責任を取って代表監督を辞任することを発表した。 サエスは1999年のワールドユースでスペインを優勝に導くなど、ユース世代の指導で実績を残し、2002年W杯後に代表監督に就任。今年の5月29日には06年W杯まで契約を延長しており、EURO2004でまさかのグループリーグ敗退に終わったものの、3日前の記者会見でも監督続投を明言していた。しかし、メディアからの強い辞任要求が続いたことで、一転して代表監督を退くことになった。当面はスペインサッカー連盟に残って、なんらかの職に携わる見込みだ。 「サエス監督は激しく非難され、耐え切れなくなった。サッカーの世界では受け入れなければいけないことでもあるが、リンチとも言える今回の過激な報道を、我々は許すことができない。こんなことをするのは、一部のジャーナリストだけだろうが…」と、スペインサッカー連盟のアンヘル・マリア・ビリャール会長は、サエスを辞任に追い込んだメディアの報道を批判している。 EURO2004では優勝候補に挙げられていたスペイン。初戦のロシア戦には勝利したものの、エースのラウルの不調などで攻撃陣が機能せず、ギリシャに引き分け、ポルトガルには敗れた。その結果、1勝1分け1敗で勝ち点を4としてギリシャと並んだものの、総得点数で及ばずグループA3位となったスペインは、今大会から早々に姿を消していた。 スペインサッカー連盟は数週間以内に、新たにスペイン人のなかから監督を選ぶとしている。候補者としては、マリョルカを率いているルイス・アラゴネス監督が最有力であると、現地メディアでは報じられている。スウェーデン 0-0(PK:4-5) オランダ【得点者】なしスウェーデン(4-4-2)GK:イサクションDF:オストランド、メルベリ、ヤコブション、ニルションMF:ヨンション(65分:ウィルヘルムション)、リンデロース、A・スヴェンション(81分:カルストロム)、リュングベリFW:イブラヒモヴィッチ、ラーション オランダ(4-3-3)GK:ファン・デルサールDF:レイジハー、スタム、F・デブール(36分:バウマ)、ファン・ブロンクホルストMF:セードルフ、コクー、ダヴィッツ(61分:ハイティンハ)FW:ファン・デルメイデ(87分:マカーイ)、ファン・ニステルローイ、ロッベン 準々決勝第3試合のスウェーデン対オランダが行なわれ、スコアレスのまま120分間では決着が付かず、PK戦の末にオランダが勝利。3大会連続してPKで涙を呑んできたオランダがようやく暗黒の歴史を乗り越え、ベスト4へと駒を進めた。 スウェーデンとオランダの一戦はしのぎを削り合う激戦となり、互いに譲らず延長戦でも決着は付かなかった。そしてオランダには鬼門のPK戦へ突入。過去3大会、いずれもPK戦で苦杯をなめてきたオランダにとっては最悪のシナリオだった。試合前、オランダ陣営からはPKを恐れる声も聞かれていた。しかし4対4で迎えた6巡目、スウェーデンのメルベリのキックをGKファン・デルサールが止めると、この大事な場面で登場したロッベンがゴール右へ決めた。4度目の正直。オランダはようやくPKの呪縛から解き放たれた。 「僕の人生のなかでもっとも輝かしい瞬間だった。でも決める自信はあったよ」。想像を絶する重圧のなかで最後のキッカーを務めた弱冠20歳の左ウィンガーは言う。そして、そのロッベンから「ファンタスティックなセーブだった」と称えられたファン・デルサールは、ついに苦い思い出と決別した。「何か変えないといけないって思ってた。これまでの方法はうまくいってなかったから。今回はとても集中できたし、過去の経験を総動員した。みんなひとつにまとまっていて、とても気持ちよかった」と過去2大会ゴールマウスの前で味わった悪夢を払拭した。 試合は攻撃陣のタレントを武器に攻め込むオランダと、堅い守りから鋭いカウンターのスウェーデンという展開。ボール支配は圧倒的にオランダだが、起点の両翼ロッベンとファン・デルメイデはスウェーデンがしっかり抑え、0対0のまま90分を終了する。延長戦に突入しても、両者互いに引かず。開始3分のロッベンのシュートはGKの後逸を誘うも、ポストに阻まれる。ファン・ニステルローイがネットを揺らすもオフサイド。スウェーデンも、ラーションの反転シュートはバーを叩き、リュングベリもポストに嫌われてしまう。そして勝敗の行方はPK戦へと委ねられ、オランダの勝利で決着が付いた。ルーニー、全治8週間 イングランド・プレミアリーグのエヴァートンは26日、EURO2004準々決勝のポルトガル戦で足を骨折したイングランド代表FWウェイン・ルーニーが、全治8週間と診断されたことを明らかにした。ルーニーは患部を固定して治療し、3から4週間後にリハビリを開始する予定だという。 なお、来季のプレミアリーグは8月14日に開幕するため、ルーニーは初戦のアーセナル戦を欠場する可能性がある。
June 28, 2004
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■イタリア代表の新監督にリッピ■ 25日、イタリア代表の新監督に、今季までユヴェントスを率いていたマルチェッロ・リッピ氏(56)が就任することが分かった。 イタリアサッカー連盟のフランコ・カッラーロ会長が明らかにしたもので、EURO2004終了後に契約が満了するジョヴァンニ・トラパットーニ監督(65)に代わって、リッピは7月16日から代表監督を務める。契約期間は2006年W杯までの約2年。カッラーロ会長は「トラパットーニには感謝している。リッピはイタリア代表を06年W杯出場にできるだけ早く導いてくれると思うよ」とコメントしている。EURO2004では攻撃的なタレントを揃えて、優勝候補にも挙げられていたイタリア。しかし、エースのトッティが相手選手につばを吐いて出場停止処分を受け、ヴィエリらアタッカーも極度の決定力不足に苦しむなど、本来の力を発揮できず。スウェーデンとデンマークに勝ち点5で並ぶも、総得点数で下回り、まさかのグループリーグ敗退に終わっていた。02年W杯でも決勝トーナメント1回戦で敗れ去っており、大舞台で満足な成績を残せないまま、トラパットーニは代表監督の任期を終えた。 一方、ユヴェントスを率いた8シーズンで、実にリーグ優勝5度、チャンピオンズリーグ優勝1度(決勝進出4度)という偉業を達成しているリッピは、代表監督就任に際して「とても興奮している。責任重大な仕事だからね」とコメント。「私は常に、代表チームはその国のサッカーを体現するものだと言っている。7、8人の外国人選手がプレーするクラブとは違ってね。代表では私のこれまでのすべての経験を活かして、選手たちとチームを作り上げていきたい」と抱負を語った。 また、「06年W杯に向けて、U-21代表からも何人かの選手を招集して、チームを作っていきたい」と、今後のメンバー選考についても言及している。 リッピは8月18日に行なわれるアイスランドとの親善試合で、初采配を振るう。EURO2004フランス 0-1 ギリシャ【得点者】ギリシャ:ハリステアス(65分)フランス(4-4-2)GK:バルテズDF:ガラ、テュラム、シルヴェストル、リザラズMF:ジダン、ダクール(72分:ヴィルトール)、マケレレ、ピレス(79分:ロチェン)FW:トレゼゲ(72分:サハ)、アンリ ギリシャ(4-4-2)GK:ニコポリディスDF:セイタリディス、カプシス、デッラス、フィッサスMF:ザゴラキス、バシナス(85分:ツァルタス)、カソウラニス、カラグーニスFW:ハリステアス、ニコライディス(61分:ラキス) 準々決勝第2試合のフランス対ギリシャが行なわれ、後半に挙げたハリステアスのゴールを守り切ったギリシャが前回王者のフランス相手に1対0と勝利を収めた。敗れたフランスは2連覇という夢を果たせず、大会から姿を消すことになった。 ヴィエラを負傷で欠くフランスは、代わってダクールが先発出場。これが影響したのか立ち上がりからどこかピリッとしない。前線のアンリはギリシャDFの厳しいマークで封じられ、トレゼゲもピレスも、そして頼みのジダンもスペースを見付けられない。一方のギリシャは固い守備からの鋭いカウンターとセットプレーで王者を苦しめ、15分、FKからカソウラニスがスライディングで合わせたボールはフランスGKバルテズの手を弾くと、惜しくもポストに嫌われゴールならず。 後半に入るとフランスが立て直し、ボール支配率では圧倒する。しかし、迎えた65分、均衡を破ったのは劣勢に見えたギリシャだった。カウンターからザゴラキスが右サイドでリザラズをかわして持ち込む。鋭いクロスは中央でフリーになっていたハリステアスの頭を正確に捉え、強烈なシュートがフランスゴールに突き刺さった。 1点を追うフランスは、このあとヴィルトール、サハ、ロチェンと攻撃陣を次々に投入して追い上げを図るが、なかなかチャンスを作れない。87分、ロングクロスからゴール前でアンリがフリーのヘディングを外すと万事休す。このままギリシャが1点を守り切り、初のベスト4進出を勝ち取った。 「大変なセンセーションだ。ニューヨーク、リオ、トーキョー、世界中をこのニュースが駆け巡るだろう」。ギリシャのレーハーゲル監督は胸を張る。そして「今日はなにより選手たちの情熱がすばらしかった。私は3年間、選手たちにチームスピリットを教え込んできた。ギリシャ人はもともと個人技には優れながら規律に欠けているところがあったが、今や完全に戦術を理解し、それが成功につながった」と興奮気味に語っていた。 値千金の決勝ゴールを決めたハリステアスは「世界最強のチームと戦い、勝つことができた。幸運などではなく僕らの実力を示せたと思う。これが実現できたんだから、もうなんでもできる気がする」と話す。 一方、敗れたフランスのサンティニ監督は「大変残念な結果だ。技術的なミスに加え、試合終盤には冷静さを失い、ただボールを前に運ぶだけになってしまった」と振り返る。EURO連覇の夢も破れ、昨年から続いていた無敗記録も21でストップした前回王者はベスト8で大会を去ることになった。
June 27, 2004
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ポルトガル 2-2(PK:6-5) イングランド【得点者】ポルトガル:ポスチガ(83分)、ルイ・コスタ(110分)イングランド:オーウェン(3分)、ランパード(115分)ポルトガル(4-1-4-1)GK:リカルドDF:ミゲル(79分:ルイ・コスタ)、カルヴァリョ、アンドラージ、ヌーノ・ヴァレンテMF:コスティーニャ(63分:シモン)MF:フィーゴ(75分:ポスチガ)、マニチェ、デコ、C・ロナウドFW:ヌーノ・ゴメス イングランド(4-4-2)GK:ジェイムズDF:G・ネヴィル、テリー、キャンベル、A・コールMF:ベッカム、ジェラード(82分:ハーグリーヴス)、ランパード、スコールズ(57分:P・ネヴィル)FW:オーウェン、ルーニー(27分:ヴァッセル) 準々決勝第1試合のポルトガル対イングランドが行なわれ、延長戦でも決着が付かず、PK戦の末にポルトガルがベスト4進出を決めた。 開始早々、いきなり試合が動く。先制したのはイングランド。GKジェイムズからのロングボールをコスティーニャがクリアミスし、絶好のポジションにいたオーウェンが反転しながらうまく押し込んだ。しかし27分、イングランドを痛恨のアクシデントが襲う。躍進劇の主役だったルーニーが骨折で負傷退場。イングランドは前線の起点を失い、守勢を強いられる。 予想外の早い時間に失点してしまったポルトガルだが、地元サポーターの大声援を背に得意のパスゲームを披露。前半58%と高いボール支配率で攻勢をかける。しかし、13本のシュートも枠内は1本のみと精度を欠き、1点ビハインドのままハーフタイムを迎える。 後半もポルトガルが圧倒的に攻め込むが、決定力不足は変わらず。業を煮やしたスコラーリ監督はシモン、ポスチガ、ルイ・コスタと攻撃の駒を次々と投入し、勝負に出る。すると、これがピタリと当たり、83分にシモンのクロスからポスチガがヘッド。ポルトガルは23本目のシュートでようやく同点とする。逃げ切り一歩手前で追い付かれてしまったイングランドは終了直前にキャンベルがネットを揺らし決勝弾、かと思われたがGKへのチャージをとられノーゴール。1対1のまま延長戦へ突入する。 ここでも攻め続けたポルトガルは延長後半5分、ルイ・コスタがポスト直撃のミドルを叩き込み、ついにリードを奪う。だが、白熱の試合はまだ終わらず、イングランドも終了5分前にCKからランパードが同点弾。勝負の行方はPK戦に委ねられた。 イングランド第一キッカーは志願のベッカム。ところがデコボコしたペナルティスポットに足を取られ、バーの上に大きくふかす。ポルトガルの3人目・ルイ・コスタも上に外したことにより、4対4のままサドンデスに突入。そして迎えた7巡目、ポルトガルGKリカルドがヴァッセルのキックを止めると、自ら最後のキックを沈め、イングランドとの熱戦に終止符を打った。 ヒーローとなったリカルドは「これまでで一番大切なセーブだった。止めることができてほんと、うれしいよ。PKを蹴ることについては、回ってくれば蹴りたいって思ってたんだ」と喜びを爆発させた。スコラーリ監督も上機嫌だ。「本当にスペクタクルだった。病院に行って心臓のチェックをしてもらわないと。それくらいスリリングだったよ」とうれしそうに話していた。 一方、最後のところで競り負けたイングランドのエリクソン監督は「不幸にもPKで敗れた。つらいね。今日の試合はいろいろとツイてないことがあったけど、これがフットボールだ」とコメントした。プレミア、来季の日程を発表 チェルシーとマンUが開幕戦で激突 24日、イングランド・プレミアリーグは来季の日程を発表した。 ノーウィッチ、ウェストブロム、クリスタル・パレスの3チームが昇格し、計20チームで行なわれるプレミアは8月14日に開幕し、2005年5月14日まで熱戦が繰り広げられる。 開幕戦では、モウリーニョ新監督が率いるチェルシーと、王座奪還に燃えるマンチェスターUがいきなり顔を合わせる。また、今季は無敗でプレミア優勝を成し遂げたアーセナルは、ルーニーを擁するエヴァートンと対戦する。 なお、開幕戦の対戦カードは以下の通り。アストンヴィラ vs サウザンプトンブラックバーン vs ウェストブロムボルトン vs チャールトンチェルシー vs マンチェスターUエヴァートン vs アーセナル マンチェスターC vs フルハムミドルスブラ vs ニューカッスルノーウィッチ vs クリスタル・パレスポーツマス vs バーミンガムトテナム vs リヴァプール
June 26, 2004
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ドイツ代表のフェラー監督が辞任ドイツ代表のルディ・フェラー監督(44)は24日、成績不振の責任を取って代表監督を辞任することを発表した。 フェラー監督は記者会見で、「クリーンで信頼感のある人間だけが、この先2年間、代表監督を務めることができるだろう。4年前(就任時)の自分はそうだったんだが…」とコメントしている。 EURO2004のグループDで2分け1敗と白星がなく、グループリーグで敗退したドイツ。特に、23日に控え選手中心のチェコに1対2と逆転負けを喫してからは、フェラー監督への風当たりが強くなっていた。 ドイツサッカー協会(DFB)のゲルハルト・マイヤー・フォアフェルダー会長も「慰留したが、彼は『その場の思い付きで辞任を決めたのではない』と言い、決意は固かった。大変残念だが、我々は受け入れる以外なかった」と話す。 現役時代はストライカーとして活躍し、旧西ドイツの1990年W杯優勝に貢献したフェラー監督は、2000年7月にドイツ代表監督に就任。リーダー不在でどん底だったチームを自身の明るいキャラクターで再生させ、2002年W杯ではチームを準優勝へと導いた。しかし、EURO2004では長年指摘され続けていた世代交代がうまくいかず、得点力不足を解消することもできないまま、ベスト8入りを逃した。 ドイツは2年後に迫った自国開催の2006年W杯のため、立て直しが急務。この大役を担う後任監督には、今季限りでバイエルンの監督を辞任したオットマー・ヒッツフェルト氏が有力視されている。また、ギリシャをEURO2004でベスト8に導いたオットー・レーハーゲル監督や、トルコのフェネルバフチェで監督を務めるクリストフ・ダウム氏の名前も挙がっている。オランダ 3-0 ラトビア【得点者】オランダ:ファン・ニステルローイ(PK:27分、35分)、マカーイ(84分)オランダ(4-3-3)GK:ファン・デルサールDF:レイジハー、スタム、F・デブール、ファン・ブロンクホルストMF:セードルフ、コクー、ダヴィッツ(77分:スナイデル)FW:ファン・デルメイデ(63分:オーフェルマルス)、ファン・ニステルローイ(70分:マカーイ)、ロッベン ラトビア(4-4-2)GK:コリンコDF:イサコフス、ゼムリンスキス、ステパノフス、ブラゴナデズディンスMF:ブレイデリス(83分:ストルサーズ)、ロバノフス、アスタフィエフス、ルビンスFW:ヴェルパコフスキス(62分:パハース)、プロホレンコフス(74分:ライザンス) グループD最終戦の2試合が行なわれ、オランダはファン・ニステルローイの2ゴールなどでラトビアに3対0と勝利した。同日ドイツがチェコに敗れたため、勝ち点を4に伸ばしたオランダは逆転でグループD2位に食い込み、決勝トーナメント進出を果たした。 「オランダ代表としてプレーしてきて最高の瞬間だ。これが続いてくれるといいね。今回は運命が僕らの味方をしてくれた」。オランダをベスト8へ導いたファン・ニステルローイは、タイムアップのホイッスルとともに喜びを爆発させた。 自力でのベスト8進出がなくなったとはいえ、とにかく勝ってドイツ対チェコの結果を待ちたいオランダ。出場停止のハイティンハとケガのバウマの代わりには、レイジハーとF・デブールを先発で起用し、そのほかはチェコ戦と同じメンバーでこの試合に臨んだ。 序盤から完全に主導権を握ったオランダは、27分に先制ゴールを奪う。ライン際から持ち込もうとしたダヴィッツがラトビアDFに倒されて得たPKを、ファン・ニステルローイが右足のインサイドで確実に決めた。そして8分後にも、セードルフのFKからコクーが折り返したボールをファン・ニステルローイがヘッドで押し込み、ラトビアを2点リードして前半を折り返す。 「2対0としたあとは、(同時進行の)チェコの試合のことを考えていたよ。チェコに感謝しなくちゃね」と、ファン・ニステルローイ。これで、今大会のゴール数を4へと伸ばし、イングランドのルーニーと並んで得点ランキングトップに立った。 その後、GKコリンコの好守や、ラトビア守備陣の必死の守りの前になかなか追加点を挙げられなかったオランダ。しかし、84分にロッベンのアシストから、ファン・ニステルローイに代わって途中出場したマカーイがダメ押しとなるゴールを決めて勝負あり。3対0としたオランダは、EURO初出場のラトビアに格の違いを見せ付けた。 オランダのアドフォカート監督は「今日は全員が完璧に集中していた。前半は相手にチャンスらしきものを一度与えたきりで、こちらはたくさんのチャンスを作った。なにより、選手たちが試合後に見せてくれてた歓喜の表情が、私を満足させてくれた」と話す。そして、「ベスト8進出が決まってホッとした。チェコ戦以降はたくさんの批判を浴びて本当に厳しい時期だった」と安堵の表情を見せていた。 一方、ラトビアのスタルコフス監督は「さすがにオランダは今大会最強チームのひとつだった。おめでとうと言いたい。今日は残念な結果に終わったが、我々は可能性を見せることができたと思う」と、初出場ながら大会を沸かせた手応えを感じているようだった。ドイツは2大会連続のグループリーグ敗退ドイツ 1-2 チェコ【得点者】ドイツ:バラック(21分)チェコ:ハインツ(30分)、バロシュ(77分)ドイツ(4-3-2-1)GK:カーンDF:フリードリッヒ、ノヴォトニー、ヴェルンス、ラームMF:フリンクス(46分:ポドルスキー)、ハマン(79分:クローゼ)、シュヴァインシュタイガー(86分:イェレミース)MF:シュナイダー、バラックFW:クラニー チェコ(4-1-3-2)GK:ブラゼクDF:イラネク、ボルフ、ロゼフナル、マレスMF:ガラセク(46分:ヒュブシュマン)MF:プラシル(70分:ポボルスキー)、タイス、ヴァチョウセクFW:ハインツ、ロクヴェンツ(59分:バロシュ) すでに2連勝でグループ首位通過を決めているチェコは、2対1と逆転でドイツを下し、無傷の開幕3連勝を飾った。敗れたドイツは、勝てば自力での決勝トーナメント進出を決めることができたが、先制点も空しく逆転負け。同時刻に行なわれたグループDのもう1試合でオランダがラトビアに勝利したため、勝ち点2のまま、2大会連続でのグループリーグ敗退が決まった。 デンマークとの準々決勝をにらみ、主力の多くを休ませたチェコに対して、もうあとがないドイツはクラニーの1トップに、バラック、シュナイダーをトップ下に配す布陣。3ボランチには右からフリンクス、ハマン、シュヴァインシュタイガーと並び、攻撃的な選手が顔を揃えた。 先制したのはドイツ。21分、エリア手前でシュヴァインシュタイガーのパスを受けたバラックが左足を振り抜くと、ボールはGKブラゼクの手をかすめ、ゴール左上に突き刺さった。 しかし、チェコもすぐさま反撃。30分にペナルティエリア手前でFKのチャンスを得ると、この日マン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せたハインツが得意の左足で直接ゴールネットを揺らし、1対1の同点に追い付いた。 迎えた後半、どうしても勝ち越し点が欲しいドイツは、MFフリンクスに代えてFWポドルスキーを投入するなど、怒涛の攻撃を仕掛けたが追加点は奪えず。66分にはバラックのシュートがポストに当たって跳ね返ったところをシュナイダーが詰めるも、これはGKブラゼクがセーブ。73分にも、CKのチャンスからポドルスキーに決定機が訪れたが、チェコの体を張ったディフェンスに防がれた。 そして決勝ゴールは77分、チェコに生まれた。カウンターから途中出場のバロシュがドリブルで持ち込むと、一度目のシュートはGKカーンに防がれたものの、こぼれ球を自ら押し込んだ。これで好調バロシュは3試合連続のゴールとなった。 勝って出場16チーム中、唯一のグループリーグ3連勝を飾ったチェコのブルックナー監督は「今日はいいプレーができた。(オランダ戦からメンバー9人を入れ替えて臨んだが)チームに1軍、2軍なんて区別はない。プレーヤー全員がひとつのチームの一員だから。出場したメンバーは、プライドを感じさせるプレーを見せてくれた」と喜んだ。 一方、ドイツのフェラー監督は「勝って決勝トーナメントに進むチャンスは十分あった。後半は、あれだけの得点チャンスを迎えながら、残念ながらものにできなかった。すごく残念だけど、ドイツに帰るしかない」と肩を落とした。
June 25, 2004
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イタリアのグループリーグ敗退は必然スウェーデン、デンマークがベスト8へ後半ロスタイム。オッドの右クロスに右足を振り抜いたカッサーノのシュートは、GKズドラフコフの存在をまったく感じさせず、豪快にゴール右上に突き刺さった。2対1。イタリアが土壇場でブルガリアに勝ち越し。カッサーノがヒーローになった瞬間だった。しかし、喜びを爆発させたヒーローの顔はすぐに曇った。うなだれるカッサーノ。最終戦でブルガリアに勝利したイタリアだが、その前の2試合での不甲斐ない戦いが響き、“大きな代償”を払うことになった。 グループC最終日。ギマラエスでのイタリア対ブルガリア戦と同時刻に、ポルトではデンマークとスウェーデンの一戦がキックオフされた。最終戦を前にグループ最右翼と見られていたイタリアの勝ち点は2、スウェーデンとデンマークは勝ち点4で並び、すでに2敗を喫していたブルガリアはグループリーグ敗退が決まっていた。 イタリアが決勝トーナメントへ進出するためには、自らが勝利してもなお、デンマーク対スウェーデン戦の結果待ち。条件はデンマークか、スウェーデンのいずれかが勝利するか、スコアレスドロー、もしくは1対1の引き分けに終わることだった。 そして、イタリアがロスタイムのカッサーノのゴールで勝利したのと時を同じくして、デンマーク対スウェーデンの一戦も2対2のドローで幕を閉じた。皮肉にもデンマークの1点リードで迎えたロスタイム、スウェーデンはヨンションのゴールで同点に追い付いていた。 この結果、イタリアは最終的に勝ち点5で、スウェーデン、デンマークと並んだものの、3チーム間における総得点でわずかに及ばずにグループリーグ敗退を強いられることになった。 だが、イタリアの敗退は不運ではなく、必然だった。気温33度、猛暑のなか行なわれたデンマークとの初戦で苛立ちを募らせたトッティが、相手MFポウルセンへのつば吐きで第2戦のスウェーデン戦から3試合の出場停止処分を受けたことに始まり、得点源として多くの期待を集めていたヴィエリがコンディションの悪さを露呈する始末。決定機に見せたのは得意の勝ち誇ったゴール・パフォーマンスではなく、頭を抱える仕草ばかりだった。 第2戦からセンターMFとして起用されたピルロ、左サイドから再三鋭いドリブル突破を試みたザンブロッタ、好守で何度となくピンチを救ってきたGKブッフォンらの健闘も空しくイタリアは敗れ去った。 この大会を最後にチームを離れるトラパットーニ監督は「全く報われなかった。ブルガリア戦のPKの判定は微妙だったし、スウェーデン戦は勝てる試合だった。(3試合とも)多くの決定機があったのに、それを決められなかったことが痛かった。しかし、我々は顔を上げて、誇らしく去っていくつもりだ」と語り、運がなかったとグループリーグの3試合を振り返った。 一方、スウェーデンとデンマークはともに堅実な戦いを見せ、イタリア、ブルガリアを抑え、決勝トーナメントへ駒を進めた。 スウェーデンはラーションとイブラヒモヴィッチの2トップを軸に、リュングベリらが加わるカウンター攻撃が持ち味で、初戦のブルガリア戦では5得点を挙げるなど、ツボにはまったときの勢いは強烈。対する、デンマークはヨルゲンセン、グロンキア、ロンメダールらのウィンガーを最大限に活かしたサイド攻撃が特徴で、中央ではエースのトマソンが高い決定力を見せる。両チームとも得点源であるラーション、トマソンがグループリーグでは3得点を挙げるなどの活躍を見せ、チームをベスト8へと導いた。 そして、初戦のスウェーデン戦で0対5と完敗したブルガリアは、大敗のショックを拭い切れず、その後も黒星を重ね3連敗。奪ったゴールはわずかにひとつ、9失点を喫し、大会を去ることになった。期待されたエースのベルバトフは不発に終わり、キャプテンでチームの柱のS・ペトロフも第2戦のデンマーク戦で2度の警告から退場処分を強いられるなどいいところがなかった。イタリア 2-1 ブルガリア【得点者】イタリア:ペッロッタ(48分)、カッサーノ(90分)ブルガリア:M・ペトロフ(PK:45分)イタリア(4-3-3)GK:ブッフォンDF:パヌッチ、ネスタ、マテラッツィ(83分:ディヴァイオ)、ザンブロッタMF:ペッロッタ(68分:オッド)、ピルロ、フィオーレFW:カッサーノ、コッラーディ(53分:ヴィエリ)、デルピエーロ ブルガリア(4-2-3-1)GK:ズドラフコフDF:ボリミロフ、パジン(64分:コテフ)、ザゴルチッチ、ストイアノフMF:フリストフ(79分:ディミトロフ)、M・ペトコフMF:ラザロフ、ヤンコヴィッチ(46分:ボジノフ)、M・ペトロフFW:ベルバトフ グループC最終戦となる2試合が行なわれ、イタリアはロスタイムのカッサーノのゴールでブルガリアを2対1と下したが、同日行なわれたデンマーク対スウェーデンが2対2の引き分けに終わったため、デンマークに総得点数で及ばず。グループC3位が確定し、まさかのグループリーグ敗退となってしまった。 後半ロスタイム、残された時間はわずか。すでに敗退が決まっているブルガリア相手に1対1と苦しんでいたイタリアだったが、カッサーノがチームに希望を与える。フィオーレがはたいたボールからオッドが右クロス。エリア内に飛び込んできたピルロがスルーすると、待ち構えていたカッサーノが右足を振り抜きネットへ突き刺す。土壇場での勝ち越し弾。喜びを爆発させ、グラウンドを駆け回るカッサーノ。だが、祭典はすぐに幕を閉じる。カッサーノはピッチに力なく崩れ落ち、顔には絶望の色。イタリアのEURO終焉を告げるに十分なシーンだった。 試合直前に降り出した雨がイタリアの運命を暗示していた。滑りやすくなったピッチに影響され、序盤は両チームともリズムに乗れず。次第に地力に勝るイタリアが主導権を握り始めるも、フィニッシュの精度を欠き、逆に前半終了間際にM・ペトロフのPKでビハインドを背負ってしまう。 勝つしかないイタリアは後半開始直後、カッサーノのシュートがバーを叩き、最後は混戦からペッロッタが押し込み同点とする。53分には左ひざの故障で先発を外れたヴィエリを投入し、さらなる攻勢をかけるが不発。防戦一方となったブルガリアを攻め続けるも、ヴィエリがチャンスをことごとく潰し、デルピエーロも沈黙を破れず。疲れの見えるブルガリアに、後半ロスタイムのカッサーノのゴールでなんとか勝ち越したものの、もう1試合の結果によりグループリーグ敗退となった。 悪夢に直面したイタリアの選手数人は理性を失い、嘆かわしいコメントを残す。「恥を知るべき人々がいるよ、我々じゃなくてね。彼ら(デンマークとスウェーデン)はみんなの前でフェアプレーとスポーツの意義を見せる必要があると言われてきたけど、結果はこれだ」とブッフォンが怒りに任せれば、普段は冷静なネスタも「一回も負けず、勝ち点5も獲得したのに敗れ去るなんて本当につらい。我々より劣る2チームに抜かされ、3位に終わるなんて悲惨だよ」と自チームの不甲斐なさを捨て置く発言。 一方、トラパットーニ監督は「残念な結果に終わったけど、我々は胸を張って帰る。やれることはすべてやったし、勝つために役割もこなした。不幸にも結果が付いてこなかったけどね」と現実を受け止めていた。デンマーク 2-2 スウェーデン【得点者】デンマーク:トマソン(28分、66分)スウェーデン:ラーション(PK:47分)、ヨンション(89分)デンマーク(4-2-3-1)GK:ソレンセンDF:ヘルヴェーグ、ラウルセン、ヘンリクセン、N・イェンセン(46分:ベゲルント)MF:D・イェンセン(65分:ポウルセン)、グラヴェセンMF:グロンキア、トマソン、ヨルゲンセン(57分:ロンメダール)FW:サンド スウェーデン(4-4-2)GK:イサクションDF:ニルション、メルベリ、ヤコブション、エドマンMF:ヨンション、アンデション(81分:オールベック)、カルストロム(72分:ウィルヘルムション)、リュングベリFW:イブラヒモヴィッチ、ラーション デンマーク対スウェーデンの北欧勢同士の対決は2対2のドローに終わり、両チームが決勝トーナメントへの切符を手にした。 デンマークとスウェーデンが2対2以上のスコアで引き分ければ、並行して行なわれるイタリア対ブルガリアの結果に関わらず、両チームともベスト8進出が決まるこの試合。ロンメダールに代わってグロンキアが先発に入った以外はこれまでと同じメンバーで臨んだデンマークに対して、スウェーデンは中盤の底で攻守の起点となっていたリンデロースが出場停止。中盤ではアンデションを起用するなど、イタリア戦から3選手を入れ替えてきた。 まず先手を取ったのはデンマーク。28分、エースのトマソンがペナルティエリア外からドライブシュートを叩き込んでリードを奪う。しかしスウェーデンも47分、ロングパスに抜け出すラーションがGKに倒されてPKを獲得。これをラーション自身が決めて、試合を振り出しに戻す。 1対1のままでは敗退の可能性があるデンマーク。ハイペースの攻め合いのなかで、チャンスをつかむ。66分、CK後の混戦から、こぼれ球を拾ったトマソンが抜け目なくゴールネットへ流し込んで、再び均衡を破る。 それでもスウェーデンはあきらめず、相手の攻勢をなんとかしのぐと、89分に好機を得る。途中出場のウィルヘルムションが左サイドからセンタリングを送ると、相手GKがクリアし切れなかったところを最後はヨンションが押し込み、土壇場で2対2の同点に持ち込んだ。このあとは両サポーターの大声援のなか、両者とも攻めに出ず、ボールキープで過ごし、そのままタイムアップを迎えた。 ラスト1分で決勝トーナメント進出を勝ち取ったスウェーデンのラガーバック共同監督は「大変な試合だった。ギリギリで追い付けたなんて信じられない。とにかくうれしい」と喜びを爆発させる。キャプテンのラーションも「今日は劣勢を跳ね返したチームのファイティングスピリットがすばらしかった。これをこの先の試合でも出していきたい」と話していた。 一方、デンマークのオルセン監督は「ベスト8進出はもちろんうれしいが、今日の内容は決してよいものではなかった」と冷静に語る。「スウェーデンのセットプレーは常に危険だったし、PKを与えたあと、我々は落ち着きを失ってしまった」と振り返った。2対2のスコアは出来レースだったのではとの質問が飛ぶと「試合を見た人には、両チームとも勝利を目指していたのが分かると思う」と取り合わなかった。 なお、準々決勝ではグループC首位のスウェーデンが26日にグループD2位と、グループC2位のデンマークは27日にグループD首位の強敵チェコと対戦する。
June 24, 2004
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サエス、スペイン代表監督続投を明言 22日、スペイン代表のイニャキ・サエス監督(61)はマドリーで記者会見を開き、2006年W杯まで監督を続けることを明言した。EURO2004では優勝候補に挙げられながらもグループリーグで敗退し、メディアからは辞任要求も出ていたが、サエスはそれを拒否した。 「私は冷静に考え、監督を続けることに決めた。2006年W杯で成果を挙げられるように取り組みたい」とコメントしたサエス。「まずは今置かれている状況を克服していきたい」と、次の目標であるW杯に気持ちを切り替えていた。 サエスは先月29日に、スペインサッカー連盟と2006年W杯終了まで契約を延長している。 クロアチア 2-4 イングランド【得点者】クロアチア:N・コヴァッチ(5分)、トゥドール(73分)イングランド:スコールズ(40分)、ルーニー(45分、68分)、ランパード(79分)クロアチア(4-4-2)GK:ブティナDF:シミッチ(67分:スルナ)、R・コヴァッチ(46分:モルナル)、トゥドール、シムニッチMF:ロッソ、N・コヴァッチ、ジヴコヴィッチ、ラパイッチ(55分:オリッチ)FW:プルソ、ソコタ イングランド(4-4-2)GK:ジェイムズDF:G・ネヴィル、テリー、キャンベル、A・コールMF:ベッカム、ジェラード、ランパード(84分:P・ネヴィル)、スコールズ(70分:キング)FW:オーウェン、ルーニー(72分:ヴァッセル) グループB最終戦の2試合が行なわれ、イングランドは18歳のルーニーの2ゴールなどで4対2とクロアチアに勝利。これで勝ち点を6としたイングランドは、同日スイスに勝利したフランスに次いでグループ2位となり、決勝トーナメントへ駒を進めた。 17日のスイス戦で大会史上最年少ゴールを挙げ、世界中に名をとどろかせたルーニー。その“新ワンダーボーイ”の勢いが止まらない。まずは1点ビハインドで迎えた40分、18歳とは思えない落ち着いたプレーでアシストを記録する。ランパードのパスに飛び出したオーウェンのシュートが弾かれ、ふわりと浮いたこぼれ球に反応したルーニー。そのまま押し込むかに見えたが、フリーのスコールズを確認すると、ヘッドでピタリとスコールズに合わせた。前半ロスタイムにはクロアチア守備陣の甘いマークの隙を付き、思い切り右足を振り抜くと、ボールはネットに鋭く突き刺さった。 そして圧巻だったのは68分。センターライン付近でオーウェンにパスを送り、前へ飛び出す。オーウェンから完璧なリターンを受けると、あとは敵陣中央を独走。GKとの1対1にも冷静に対処し、ゴール左スミに流し込んだ。 エリクソン監督はこの逸材にすっかり惚れ込んでしまった。「私は大げさなことを言わないようにしているが、彼は信じられないほどすばらしい。1958年W杯のペレ以来、こんな衝撃を与えることのできる選手はほかに思い浮かばないよ」と“神様”ペレを持ち出す称賛ぶり。さらに「ルーニーは単なるゴールゲッターじゃない、完璧なフットボーラーのようだ。いてくれて本当によかった」と続け、「自分の思い通りにプレーさせるよ。何か言う必要はないし、私には言うことができない。彼は生粋のハンターだ。ほんとにすばらしい才能を持っている」と全幅の信頼を寄せていた。 選手たちも同意見のようだ。キャプテンのベッカムが「ルーニーを脅かすものは何もないね。ほんと驚くべきプレーヤーさ。チームメイトでよかったよ」と絶賛すれば、「今ヨーロッパで彼より優れた選手はいないんじゃないかな。ボールをキープできるし、周りを活かすこともできる。そしてゴールも取れるんだから」とジェラードも褒め称えている。当の本人は「2ゴールできてラッキーだよ。今日はみんなの出来がよかった。これからもベストを尽くすよ」と周囲の喧騒をよそに冷静なコメントを残してる。 この試合、先手を取ったのはクロアチア。開始5分、ラパイッチのFKから最後はN・コヴァッチが押し込んだ。いきなりビハインドを背負ったイングランドは積極的に攻め込むと、引き気味のクロアチアを押し込み、40分に同点とする。さらに前半終了間際にルーニーが勝ち越し点をマークし、後半にもルーニーが追加点。3トップに変更してリズムが出てきたクロアチアに1点を返されるが、79分にランパードがネットを揺らし、試合を決定付けた。 イングランドはグループ2位で決勝トーナメント進出が決まり、24日にホスト国ポルトガルとベスト4をかけて争うことになった。スイス 1-3 フランス【得点者】スイス:フォンランテン(26分)フランス:ジダン(20分)、アンリ(76分、84分)スイス(4-3-1-2)GK:スティールDF:アンショス(85分:マニン)、M・ヤキン、ミュラー、スパイヒャーMF:フォーゲル、カバナス、ヴィッキーMF:H・ヤキン(60分:フッゲル)FW:フォンランテン、ギガ(85分:ラマ) フランス(4-4-2)GK:バルテズDF:サニョル(46分:ガラ、90分:ブンソン)、テュラム、シルヴェストル、リザラズMF:ジダン、ヴィエラ、マケレレ、ピレスFW:トレゼゲ(75分:サハ)、アンリ フランスはアンリの2ゴールなどで3対1とスイスを下した。この結果、グループリーグの最終成績を2勝1分けとしたフランスはグループ首位でベスト8進出が決定。25日の準々決勝ではグループA2位のギリシャと対戦することになった。 引き分けでも決勝トーナメントに進めるフランス。肩を傷めていたボランチのマケレレが復帰し、右サイドバックには今大会初先発となるサニョルが入った。また、ジダンとピレスのポジションを左右入れ替えるシステムを組んで、この試合に臨んだ。 対するスイスは、出場停止のハースの代わりに、右サイドバックには本来センターバックのアンショスを起用。また、イングランド戦で相手選手につばを吐いたとされているFWフレイは、一度は証拠不十分で不問となったが、その後に新たな映像証拠が出たため、暫定的にこの試合は出場停止となった。 試合はグループリーグ突破には勝利が絶対条件のスイスが押し気味に進めるも、先制はフランス。20分、ピレスの右CKを、ニアに走り込んだジダンがヘッドで合わせて、主導権を握る。 しかし、早い時間のリードで油断したのか、フランスは6分後に追い付かれる。最終ラインからのシルヴェストルの不用意なパスをインターセプトされると、最後はフレイに代わって先発出場した18歳4カ月のスイスFWフォンランテンにEURO最年少ゴールを許し、試合は振り出しに戻った。 その後もスイスの捨て身の攻撃に手こずったフランス。しかし、76分に今大会初登場となったサハの投入から流れを変えることに成功する。交代直後のFKでゴール前に放り込まれたボールにサハが競り勝つと、そのこぼれ球をアンリが押し込んで勝ち越し。84分にもアンリのこの日2点目となるゴールでダメを押し、フランスはスイスの反撃を振り切って勝利した。 「ここまで3試合、楽な戦いではなかった。我々の第一の目標はグループリーグを突破することで、それは今日達成できた」とフランスのサンティニ監督。キャプテンのジダンは「まずは最初の目標をクリアできてうれしい。なによりアンリがゴールを決めたのは好材料だ」と、ここまで2試合でゴールのなかったエースの復活に決勝トーナメントへの手応えを感じていた。 一方、イングランドのルーニーが18歳7カ月で記録したEURO最年少ゴールを、その4日後に更新したフォンランテンは「もちろんうれしいけど、それは個人的なことだ。記録のためにプレーしたわけじゃないし、1対3でやられたら記録なんて意味がない」と肩を落としていた。
June 23, 2004
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スペイン 0-1 ポルトガル【得点者】ポルトガル:ヌーノ・ゴメス(57分)スペイン(4-2-3-1)GK:カシーリャスDF:プヨール、イバン・エルゲラ、フアニート(80分:モリエンテス)、ラウル・ブラボMF:シャビ・アロンソ、アルベルダ(66分:バラハ)MF:ホアキン(72分:ルケ)、ラウル、ビセンテFW:フェルナンド・トーレス ポルトガル(4-1-4-1)GK:リカルドDF:ミゲル、カルヴァリョ、アンドラージ、ヌーノ・ヴァレンテMF:コスティーニャMF:フィーゴ(78分:プティ)、マニチェ、デコ、C・ロナウド(85分:コウト)FW:パウレタ(46分:ヌーノ・ゴメス) グループA最終戦の2試合が行なわれ、開催国のポルトガルはスペインと対戦し、途中出場のヌーノ・ゴメスの決勝弾で1対0と勝利。勝ち点を6とし、グループ首位で決勝トーナメントへの切符をつかんだ。対するスペインは勝ち点4で並ぶギリシャに総得点で及ばず、まさかのグループリーグ敗退となった。 「プレッシャーが本当に大きかった」。試合後、キャプテンのフィーゴは安堵の様子でそう語った。ホスト国に対する過剰な期待、初戦ギリシャ戦のつまずきによる思わぬ苦戦、勝利が絶対条件のなかで23年間勝っていないスペインが最後の相手。選手たちには強烈な重圧がかかっていた。 しかし、フィーゴには自信があった。「初戦はプレッシャーのなかで簡単にはいかず、とてもがっかりした。だけど、我々は日に日によくなっていたんだ」。注目の集まったゴールデンエイジ、ルイ・コスタやコウトが衰えを隠せないのとは対照的に、フィーゴは依然として存在感を示していた。そして、この試合では決勝弾をアシスト。57分、マニチェのパスを軽いタッチでダイレクトにヌーノ・ゴメスへと送る。と同時に素早くゴール前に走り込み、マークを引き付ける。スペイン守備陣が一瞬釣られた隙に、ヌーノ・ゴメスがゴール左スミに鋭いシュート。フィーゴは完璧なアシストでチームに勝利を呼び込んだ。 序盤、勝つしかないポルトガルは積極的に攻める。得意のパスワークでボールをキープすると、フィーゴとC・ロナウドが頻繁にポジションチェンジを繰り返し、スペインをかく乱。ポルトガルはゴールこそ奪えなかったものの、優勢のまま前半を終える。 後半、スコラーリ監督はパウレタに代えてヌーノ・ゴメスを投入。この采配が的中し、57分にヌーノ・ゴメスの先制弾が生まれる。これで厳しい立場に置かれたスペインも必死の反撃を見せ始め、試合は打ち合いの展開に。しかし、スペインはフェルナンド・トーレスのシュートがポストに嫌われ、ルケ、ビセンテのシュートは惜しくも枠を外れる。ポルトガルもコスティーニャがフリーで外し、マニチェはラウル・ブラボにライン手前でクリアされ、終了直前のヌーノ・ゴメスのシュートはGKカシーリャスに止められる。そして、スタジアムには終了を告げるホイッスルが鳴り響き、地元サポーターが歓喜を爆発させる瞬間がやってきた。 厳しさで知られるスコラーリ監督もこの日は頬を緩めた。「この試合では(23年間勝っていない)歴史をひっくり返す必要があった。今日は我々の質が問われるゲーム。1対0の結果にはとても満足してる」。しかし先を見据えることも忘れていない。「私はまだ約束を果たしていない。ベスト4に導くことだ」と気を引き締めていた。 一方、敗れたスペインのサエス監督は決定力不足を嘆いた。「チャンスをたくさん作ったが、ゴールには入ってくれなかった。今大会の唯一の失敗は得点できなかったこと、全体で振り返るとギリシャ戦で引き分けたことだ」とコメント。そして「何度も言うけど、決定機は作ったんだけど、ポストやバーに嫌われてしまったんだ」と最後まで得点の少なさに不満を述べていた。ギリシャ、初のベスト8へロシア 2-1 ギリシャ【得点者】ロシア:キリチェンコ(2分)、ブリィキン(17分)ギリシャ:ヴリイザス(43分)ロシア(4-4-2)GK:マラフェイエフDF:アニュコフ、シャロノフ(56分:センニコフ)、ブガイェフ、イェフセイェフMF:グセフ、ラディモフ、アレニチェフ、カルヤカ(46分:セムショフ)FW:ブリィキン(46分:シチョフ)、キリチェンコ ギリシャ(4-5-1)GK:ニコポリディスDF:セイタリディス、カプシス、デッラス、ヴェネティディス(89分:フィッサス)MF:ハリステアス、ザゴラキス、カソウラニス、バシナス(42分:ツァルタス)、パパドポウロス(70分:ニコライディス)FW:ヴリイザス ここまでグループ首位に立っていたギリシャはロシアに1対2で敗れたが、勝ち点で並んだスペインを総得点で上回ってグループ2位となり、決勝トーナメント進出を決めた。 今大会1勝1分けと絶好調のギリシャだが、立ち上がりから大舞台での経験の少なさが出てしまう。開始2分にロシアのキリチェンコに先制弾を許し、さらには17分にもCKからブリィキンに決められ0対2。しかし、ギリシャは徐々に落ち着きを取り戻し、43分、スローインの混戦からヴリイザスが決めて貴重な1ゴールを獲得。試合はこのまま1対2でタイムアップを迎え、ギリシャは今大会初黒星を喫した。 並行して行なわれていたスペイン対ポルトガル戦ではポルトガルが1対0で勝ったため、ポルトガルがグループ1位となり、ギリシャはスペインと勝ち点4で並んだ。当該成績、得失点差も同じため、総得点の多いギリシャが2位となり、決勝トーナメント進出が決定。この試合でヴリイザスが決めた唯一のゴールがギリシャをベスト8へと導く形となった。 「今日は喜ぶだけ喜ぼう。批判はなしだ」と、ギリシャを国際大会初の1次リーグ突破へと導いたレーハーゲル監督の顔にも笑顔がこぼれる。「とにかく自分たちのサッカーをやろうとした。0対2とリードされてからは選手たちはよく戦い、1ゴールを取り返してくれた」と試合を振り返る。そして、「ギリシャにとって歴史的な日となった。これがこの国のサッカーにとって礎になってくれればいいと思っている。とにかく我々は目標を成し遂げ、これ以上失うものはない。まずは成功を味わい、次の準々決勝を楽しもう」と話した。 ギリシャのキャプテン、ザゴラキスは「結果を理解するまで、ちょっと時間がかかったよ。いまは最高の気分だ」とコメント。「立ち上がりは最悪だったし内容はベストというわけではなかった。だけど、もっとも記憶に残る試合になった。今夜はゆっくりとこの成果を噛みしめたい。そして明日からは準々決勝の準備だ」と力強く語っていた。EURO史上初の連覇を目指すフランスが順当にグループ首位通過を決めた。初戦のイングランドとの一戦を“ロスタイムのジダンの2ゴール”でものにすると、続くクロアチア戦は2対2のドローに終わったものの、スイスとの最終戦を3対1と勝利。2勝1分けの勝ち点7、数字だけを見れば文句なしの成績で決勝トーナメントへ駒を進めた。 だが、サンティニ監督も「楽な戦いではなかった」と語ったように、フランスに王者の風格はなかった。初戦のイングランド戦では敗戦ギリギリのところまで追い込まれ、続くクロアチア戦でも足元をすくわれかけた。そして、スイスとの一戦も、アンリの2ゴールが決まるまでは…。フランスの調子は決してよくなかった。 それでも、帳尻を合わせながら勝ち上がってくるあたりはさすがフランスである。サンティニ監督はスイス戦後に「目標はあくまで決勝だ。見ての通り、うまくいかない時間帯もあった。だが、終了間際に2ゴールを奪うためにはそれだけの底力が必要なんだ」と力強く語っている。 決勝までの6試合を見据えたスローなスタートなのか。司令塔のジダンはスイス戦でのエースの2ゴールを喜んだ。「なにより、アンリにゴールが生まれたのが好材料だ」と。3試合で喫した失点は4。守備に若干の不安を抱えているものの、王者フランスが連覇へ向けて、まずは第一関門を突破した。 一方、初戦でフランスに逆転負けを喫したイングランドだが、その後のスイス戦、クロアチア戦を連勝で切り抜け、グループ2位の座を確保。フランス戦のドラマチックな敗戦を引きずることなく、ベスト8進出を決めた。 その原動力となったのは、言うまでもなく18歳の新鋭、ウェイン・ルーニーである。エリクソン監督からも「1958年W杯のペレ以来の衝撃」と称賛を受けるほどの活躍ぶり。初戦こそゴールはなかったものの、第2戦のスイス戦で一時はEURO史上最年少得点記録を更新するゴールを含む2得点で活きのよさを見せると、続くクロアチア戦でも2ゴール1アシストと大暴れ。エースのオーウェンの元気のなさとは対照的に、新ワンダーボーイの出現がイングランドを決勝トーナメントへと導いた。 中盤にはベッカムをはじめ、スコールズ、ジェラード、ランパードとタレントを揃えるイングランドだが、最前線とDF陣には多くの課題を抱えていた。しかし、ルーニーの爆発が得点力不足を補うと、キャンベルを中心とする守備も4点は失ったものの、失点はいずれもセットプレーからと、健闘を見せた。 初戦のスイス戦、続くフランス戦をともに引き分け、最終戦のイングランド戦に決勝トーナメント進出をかけて臨んだクロアチアだったが、惜しくも2対4と敗れ、帰国の途に就くことに。バリッチ監督はグループリーグの3試合を次のように振り返り、いいゲームをしながらも勝ち切れなかった1、2戦の結果を悔やんだ。「初戦のスイス戦は、いいパフォーマンスを見せたものの不運なドローに終わってしまった。続くフランス戦もアンラッキーな結果だった。2試合とも主審の判定は、我々にとって厳しかった。しかし、イングランド戦は本当に彼らがすばらしかった。イングランドの強さを認めたい」。 3試合を終えて1分け2敗、わずかに1得点と決定力不足に泣いたスイス。最終戦のフランス戦で勝利すれば、決勝トーナメント進出の可能性もあったが、惜しくも1対3と敗戦。第2戦のイングランド戦で相手選手につばを吐いたとされたFWフレイを出場停止で欠いていただけに、悔いが残ることに。それでも、そのフランス戦で唯一のゴールを挙げたのは、イングランドのルーニーが18歳7カ月で記録したEURO最年少ゴールを更新したスイス期待の若手フォンランテン。敗れはしたものの、新たな才能の出現もあり、今後に期待を抱かせる形となった。
June 22, 2004
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オランダ 2-3 チェコ【得点者】オランダ:バウマ(4分)、ファン・ニステルローイ(19分)チェコ:コラー(23分)、バロシュ(71分)、スミチェル(88分)オランダ(3-4-3)GK:ファン・デルサールDF:スタム、コクー、バウマMF:ハイティンハ(75分 ■ )、セードルフ(86分:ファン・デルファールト)、ダヴィッツ、ファン・ブロンクホルストFW:ファン・デルメイデ(79分:レイツィハー)、ファン・ニステルローイ、ロッベン(59分:ボスフェルト) チェコ(4-1-3-2)GK:ツェフDF:グリゲラ(25分:スミチェル)、イラネク、ウイファルシ、ヤンクロフスキーMF:ガラセク(62分:ハインツ)MF:ポボルスキー、ロシツキー、ネドヴェドFW:コラー(75分:ロゼフナル)、バロシュ グループDの2試合が行なわれ、オランダとチェコが激突した注目の一戦は3対2でチェコに軍配が上がった。序盤に2点を先行される苦しい展開のチェコだったが、リスクを負った攻撃で3点を返し、2試合連続の逆転勝利。グループD首位通過を決め、決勝トーナメント一番乗りを果たした。一方、敗れたオランダは勝ち点1のまま、自力でのベスト8進出がなくなってしまった。 EURO予選に本大会、さらには2006年W杯予選と、もはや宿敵同士の両チーム。打撃戦の死闘に決着が付いたのは2対2で迎えた88分、ポボルスキーの味なプレーが決め手となった。バロシュのパスからハインツが強烈なミドルを放つも、GKファン・デルサールがなんとか片手ではじく。そのこぼれ球にいち早く詰めたのがポボルスキー。そのままダイレクトでシュート、と見せかけて軽くなかに折り返すと、GKファン・デルサールは完全にその動きに釣られ、あとはスミチェルが押し込むだけだった。 大逆転劇にネドヴェドは興奮を隠そうとはしない。「すばらしい夜であり、すばらしい試合だった。2点を奪われたときは冷や水をかけられた気分だったよ。それからスピーディなプレーが必要だって分かったんだ。両チームともアグレッシブなチームで、やってて楽しかった」。全得点に絡む活躍を見せたバロシュも「2点取られたときは落ち込んだけど、時間はまだたくさんあったし、1点返したときにはみんなの士気が高まったね」と喜びを爆発させていた。 立ち上がり、鋭い出足を見せたのはチェコだったが、開始4分にセットプレーで失点。ロッベンのFKの場面でバウマのマークを見失い、フリーでヘディングシュートを打たせてしまった。幸先のよいスタートを切ったオランダはこれで主導権を握り、19分にはダヴィッツが崩れたDFラインの裏にスルーパス。飛び出したロッベンが折り返すと、ファン・ニステルローイは流し込むだけでよかった。 しかし、たったひとつの軽率なプレーがオランダの勢いに水を差す。23分、コクーの意図を欠くパスをバロシュがカットすると、そのままゴール前まで持ち込み、最後はコラーが決めてチェコが反撃ののろしを上げる。 後半も攻撃的なチーム同士の対決らしく打ち合いの展開。だが、指揮官の采配が流れを変える。オランダのアドフォカート監督が存在感を示していた左ウィングのロッベンに代えてMFボスフェルトと守りに出たのに対し、ブルックナー監督はボランチのガラセクを下げてFWハインツを投入する攻めの姿勢を打ち出す。 これでチェコは中盤のビルドアップからロッベンのいなくなった右サイドを使えるようになり、攻撃が活性化。71分にはネドヴェドのクロスをコラーが胸で落とすと、バロシュがダイレクトボレーで叩く、チェコらしい流れるような攻撃で同点に追い付く。オランダは守りに行ったにもかかわらず、リードを失った上に75分には退場者まで出してしまう。そして、終了間際の逆転劇につながっていった。 記者会見で浴びせられたのはロッベン交代への批判。「みんな交代がうまくいかなかったことばかり言って、決定機をものにできなかったことについては誰も言わない。ロッベンがいなくても4、5回チャンスを作れていた」と弁明に追われるアドフォカート監督。「とにかくラトビアに勝ち、チェコがドイツ戦でやるべきことをやってくれるよう願うしかない」、そうコメントするよりほかに手立てはなかった。ドイツ、決定力不足は深刻 ラトビアと分けるラトビア 0-0 ドイツ【得点者】なしラトビア(4-4-2)GK:コリンコDF:イサコフス、ゼムリンスキス、ステパノフス、ブラゴナデズディンスMF:ブレイデリス、アスタフィエフス、ロバノフス(70分:ライザンス)、ルビンスFW:ヴェルパコフスキス(90分:ジルニス)、プロホレンコフス(67分:パハース) ドイツ(4-4-2)GK:カーンDF:フリードリッヒ、ヴェルンス、バウマン、ラームMF:シュナイダー(46分:シュヴァインシュタイガー)、ハマン、バラック、フリンクスFW:ボビッチ(67分:クローゼ)、クラニー(78分:ブルダリッチ) ラトビアとドイツの対戦はスコアレスドローに終わった。22本ものシュートを打ちながら決定力を欠いたドイツは2分けとなり、勝ち点をひとつしか伸ばせず。しかし、オランダがチェコに敗れたため、最終戦のチェコ戦に勝てば、自力で決勝トーナメントに進出できる。また、ラトビアはこの引き分けでEURO初の勝ち点を獲得した。 ドイツは立ち上がりからボール支配で圧倒。初戦の1トップから、クラニーとボビッチの2トップに変更して試合に臨み、セオリー通りにサイドで起点を作って、混戦をさけて遠目からシュートをねらう。しかし、ラトビアの強固な守備を崩せない。逆にカウンターからピンチを招き、40分にはハーフウェイライン付近からヴェルパコフスキスにドリブル突破を許してGKカーンと1対1の場面を作られるも、これはカーンの読みが勝って失点は免れた。 後半に入り、ドイツはなんとか流れを変えようと選手交代でクローゼ、ブルダリッチらを送り込むが、ゴールの気配は漂ってこない。64分、ペナルティエリア手前で得たFKからバラックが強烈なシュートを放つも、GK正面。ロスタイムには、左からのクロスに途中出場のクローゼがゴール前5メートルからフリーでヘッドを合わせるも、枠へ飛ばず。結局、ドイツはラトビアゴールをこじ開けることができず、試合は0対0の引き分けに終わった。 「我が国にとって歴史的なポイントだ」。EURO初出場で初の勝ち点を記録したラトビアのスタルコフス監督は試合後、まるで勝利したかのように選手たちとピッチ上で喜びを爆発させた。そして、「ドイツの両サイドをうまくつぶせたし、GKコリンコもよく守った。初戦のチェコ戦よりは楽だった。この結果に国民も喜んでくれるだろう」と語った。 一方、オランダ戦では健闘しながら、この試合で格下相手に得点力不足を露呈したドイツのフェラー監督は「勝たなければならない試合だった。結果には失望している。ハードで辛抱を強いられる試合になることは予想していたが、少々運が足りなかったとも言える。選手たちを責めることはできない」と試合を振り返った。また、チェコ戦に勝てば自力でベスト8へ進めることについては、「かえって最終戦を巡る状況がシンプルになった。我々は勝てばいいんだ」と、最終決戦に向けて気持ちを切り替えていた。
June 21, 2004
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グループCの2試合が行なわれ、イタリア対スウェーデンの一戦は、両者譲らず、1対1の引き分けに終わった。イタリアは37分にカッサーノのゴールで先制したものの、1点を守り切ることができず。粘るスウェーデンは終了間際にイブラヒモヴィッチが同点弾を叩き込み、土壇場で貴重な勝ち点1を手に入れた。この結果、イタリアは最終戦のブルガリア戦で勝利を収めたとしても、グループリーグ敗退の可能性が出てきてしまった。 試合は序盤から積極的な動きを見せたイタリアがペースを握った。イタリアはエースのトッティを3試合の出場停止処分で欠いたことで、初戦のデンマーク戦からシステムを4-2-3-1から4-3-3に変更。これが功を奏したのか、この日先発となった中盤のピルロが巧みなボールさばきでリズムをもたらすと、前線ではトッティに代わって起用されたカッサーノが鋭い動きでスウェーデンDFにプレッシャーを与えた。 19分には右サイドに流れたカッサーノのセンタリングにヴィエリがヘッドで合わせたが、わずかにクロスバーの上。直後には、前半何度も見られた左SBザンブロッタの縦への突破から、ラストパスを受けたデルピエーロがねらったが惜しくもゴール左に外れた。しかし37分、イタリアの攻撃がようやく実を結ぶ。右サイド深い位置からパヌッチが左足でセンタリングを上げると、ニアに飛び込んだカッサーノが、ヘッドでうまくゴール左スミに流し込んだ。 一方、初戦のブルガリア戦では5得点とゴールラッシュを見せたスウェーデンだが、この日はイタリアの堅守に苦しむことに。ラーションとイブラヒモヴィッチの2トップを軸に、リュングベリが絡んだカウンターでチャンスを窺ったが、前半のチャンスは1度のみ。13分にラーションのヒールパスを受けたイブラヒモヴィッチがねらったがボールはクロスバーを越えた。 後半はイタリアが消極的な選手交代を行ない徐々に流れを失っていったのに対して、1点を追うスウェーデンはDFエドマンに代えて、FWオールベックを投入するなど、当然ながら積極的な選手交代でペースを引き寄せる。 そして78分にはラーションの中央突破から途中出場のヨンションに決定機が訪れるも、GKブッフォンが片手でシュートを防ぐファインセーブを見せ、得点にはつながらず。しかし85分、左CKからのチャンスに、最後はイブラヒモヴィッチが体勢を崩しながらも、絶妙なボールタッチで同点ゴールを生み出し、スウェーデンが1対1のドローに持ち込んだ。 その同点弾を決めたイブラヒモヴィッチは試合後、「ラッキーな面もあったけど、いいゴールだったと思う。キレイに決まったし、重要な得点だった。とにかくラッキーだった」と興奮気味にコメント。 一方、イタリアの守備の要・ネスタは「途中まではいいサッカーをしていたんだけど、段々と下がって、スウェーデンに押し込まれてしまった。まずい失点のせいで、すべてが台無しさ。でも、最終戦も自分たちのプレーを続けて、今度は結果を出したい」と悔しそうに振り返った。 なお、この試合で通算2枚目となる警告を受けたイタリアのガットゥーゾとカンナヴァーロ、スウェーデンのリンデロースは22日のグループリーグ最終戦に出場できない。デンマーク、ブルガリアを下し初勝利 ブルガリア対デンマークの対戦は、エースのトマソンが先制しグロンキアが追加点を挙げたデンマークが2対0でブルガリアを下し、今大会初勝利を飾った。 予想外に早い出番だった。病気で亡くなった母の葬儀を終え、3日前にチームに合流したばかりのグロンキアは、負傷したロンメダールと代わって23分にピッチに登場。8日間も練習を離れていたとは思えないキレのある突破で、交代直後からブルガリアのライン際を切り裂き続ける。そして、1対0とデンマークのリードで迎えた後半ロスタイム、グロンキアは左サイドを駆け抜けるとトマソンとのワンツーから完璧に相手守備を突破。美しいゴールを叩き込み、チームの勝利を決定付けた。 「デンマークにとっても、そして僕個人にとっても特別なゴールになった。準備は万全というわけではなかったがベストを尽くした。サポーターが僕の名前をコールしてくれた時の気持ちは一生忘れないだろう」とグロンキア。ゴール後には込み上げる涙をユニフォームで拭っていたという。 試合は、デンマークが両ウィングの活躍で完全にペースを握る。何度も惜しいチャンスをつぶしたあとの44分、出場停止明けで今大会初出場となったグラヴェセンのスルーパスからヨルゲンセンの折り返しをトマソンが流し込んで、ようやく先制を果たす。その後、ブルガリアもM・ペトロフらに惜しい場面が訪れたが決められず、後半には劣勢に苛立ったS・ペトロフが2枚目のイエローで退場となるなど自滅。デンマークが終了間際に1点を加え、2対0と勝利を手にした。 グループCトップのスウェーデンと勝ち点4で並んだデンマークのオルセン監督は「グロンキアはまだ1試合通してプレーできる状態ではなく、あんなに長く出す予定ではなかった。それなのにすばらしい活躍でチームを助けてくれた」と勝利の立役者を称えた。ゲーム全体に関しては「前半は集中力も高くすばらしいゲームができたが、後半は相手の厳しいマークでペースが落ちてしまった」と振り返る。 一方、大会2連敗となり敗退の決まったブルガリアのマルコフ監督は、「S・ペトロフが退場になってからはゲームが壊れてしまい、何人かの選手たちの振る舞いはプロとは言えないものだった」と話していた。
June 20, 2004
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グループBの2試合が行なわれ、イングランドはルーニーのEURO史上最年少ゴールなどでスイスに3対0で勝利。今大会初白星を挙げた。 初戦のフランス戦、90分間プラン通りに試合を進めていたにもかかわらず、ロスタイムにすべてを失ったイングランド。そのショックを払拭しようと、立ち上がりから攻勢をかけるも、組織立った守備を見せるスイスを攻めあぐね、逆に不用意なファウルからセットプレーでゴールを脅かされる。 しかし23分、その状況を一変させたのはルーニー。ベッカムのクロスをオーウェンがペナルティエリア左でフリーで受ける。切り返しを入れてシュートチャンスを探りつつ、視線の先にはルーニー。落ち着いて折り返しのクロスを上げると、ルーニーがヘッドで押し込む。18歳7カ月、ストイコヴィッチが1984年に記録した19歳3カ月を抜いてEURO史上最年少得点者となった瞬間だった。 「前半はスイスの方がよかった」。そうエリクソン監督も認めた通り、スイスは先制点を許したものの、前半のシュート数でイングランドを圧倒的に上回るなど内容はよく、後半も五分と五分。だが、60分にハースが2枚目のイエローで退場したことで、すべてが崩れてしまった。 数的優位に立ったイングランドは75分、ヴァッセルの粘りからルーニーがフリーでパスを受けると、ペナルティエリア内まで持ち込み、この日2得点目をマーク。82分にはオーバーラップして来たG・ネヴィルの折り返しをジェラードが落ち着いて押し込み、スイスにトドメを刺した。 試合後、話題の焦点となったのは、やはりルーニー。「成熟ぶりが見えたね。フランス戦でもよかったし、ゴールは生まれて当然だよ」とキャプテンのベッカムが若きゴールハンターを絶賛すれば、エリクソン監督も「2ゴールともファンタスティックだった。ルーニーにはすばらしい才能がある」と殊勲者への称賛を惜しまない。 一方、スイスのクーン監督は「10人での試合はこれで2度目だよ。みんな分かってると思うけど、2点目のシーンはミュラーが(ヴァッセルに)ファウルされていた。試合は11人対11人でやりたいよ、10人対12人ではなくてね」と審判の判定を批判していた。クロアチア対フランス、お互い譲らずドロー クロアチアとフランスの対戦はフランスが先行すればクロアチアがひっくり返す接戦となり、最終的には64分のトレゼゲのゴールでフランスが2対2に追い付き、勝ち点1を分け合った。 フランスは初戦で先発したピレスに代えてヴィルトールを起用。司令塔のジダンを中心に安定したパスワークを披露し、さすがに余裕を感じさせる立ち上がりを見せる。22分、ジダンの蹴った左45度からのFKをシルヴェストルがわずかにコースを代えるとこれがクロアチアDFトゥドールに当たってゴールへ。1対0のリードで前半を折り返し、このままフランスが勝ち切るかと思われた。 しかし、後半開始直後にクロアチアが反撃に出る。48分、MFロッソが倒されて得たPKをラパイッチが決めて同点に。これで息を吹き返したクロアチアは、その4分後にもプルソがうまいトラップと切り返しから豪快に叩き込んで逆転に成功。フランス相手に逆にリードを奪った。 前回王者のプライドにかけても負けるわけにはいかないフランス。再びプレッシャーをかけ始めると、64分、クロアチアDFの不用意なバックパスを見逃さずに詰めたトレゼゲがGKのクリアボールを奪い、そのまま無人のゴールへ。2対2の振り出しに戻った試合はその後、フランスはアンリ、クロアチアはモルナルが決定的なチャンスを迎えたが両GKの攻守でネットは揺らせず、このままドローでタイムアップを迎えた。 クロアチアはこれで1998年W杯準決勝以来の対フランス3連敗を断ち切った。バリッチ監督は「欧州最強チームのひとつを相手にこのような試合ができて満足している。試合をこなすごとにチームが成長してきた」と話す。そして「我々は、フランス、スイスというスタイルの違う相手とうまく戦った。イングランド相手にそれができない理由はないだろう」とベスト8進出をかけた最終戦に自信を見せた。 一方、フランスのサンティニ監督は「今日はポジションやタックルが悪く、相手の長所を出させてしまった。イングランド戦とは逆に我々の方が短時間でゴールを奪われてしまったが、今後、この原因を修正していきたい。今日の試合がチームを目覚めさせる刺激になってくれればと思っている」と、冷静に語っていた。
June 19, 2004
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■■■■■■■■■■■■■■■■ロシア 0-2 ポルトガル■【得点者】ポルトガル:マニチェ(7分)、ルイ・コスタ(89分)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ロシア(4-5-1)GK:オフチンニコフ(45分■)DF:イェフセイェフ、スメルティン、ブガイェフ、センニコフMF:イズマイロフ(72分:ブイストロフ)、アレニチェフ、アルドニン(45分:マラフェイエフ)、ロスコフ、カルヤカ(79分:ブリィキン)FW:ケルザコフ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■ポルトガル(4-1-4-1)GK:リカルドDF:ミゲル、アンドラージ、カルヴァリョ、ヌーノ・ヴァレンテMF:コスティーニャMF:シモン(63分:ルイ・コスタ)、デコ、マニチェ、フィーゴ(78分:C・ロナウド)FW:パウレタ(57分:ヌーノ・ゴメス)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■グループAの2試合が行なわれ、ロシアとポルトガルの対戦はマニチェのゴールで先制した地元ポルトガルが2対0と勝利を収め、大会初白星を飾った。敗れたロシアは1試合を残してグループリーグ敗退が決まり、大会からの敗退第一号となってしまった。 格下とみられていたギリシャに初戦で敗れ、風当たりの強くなっているポルトガルのスコラーリ監督は、ルイ・コスタに代えてデコを先発に起用するなど開幕戦から先発メンバーを4人変更。特に最終ラインは、ベテランのコウトもベンチに下げ、3人を入れ替える大手術を敢行してきた。 このテコ入れがいきなり実を結ぶ。立ち上がりからサイドを使ったテンポのよいパス回しを披露していたポルトガルは7分、デコからのグラウンダーのクロスを中央のマニチェが振り向きざまにゴールへ叩き込んで先制。アドバンテージを握る。 ロシアも4日前の敗戦から4人のメンバーを入れ替えて臨んできた。しかし、45分、不用意なバックパスに飛び出したGKオフチンニコフがエリア外でハンドを犯して退場に。2試合連続して10人での戦いを強いられてしまう。 この数的優位を活かしたいポルトガルだが、攻めながらもなかなかゴールを奪えず、64分のフィーゴの決定的なシュートもポストに嫌われてしまう。ようやく終了1分前、途中出場のC・ロナウドのクロスを中央に走り込んだルイ・コスタが決めて追加点。2対0とロシアを突き放した地元ポルトガルが大会2戦目で初勝利を飾った。 グループリーグ最終戦にベスト8進出の希望をつないだポルトガルのスコラーリ監督は「後半はナーバスになってしまい、相手に付け入る隙を与えてしまった。前半に2点目を入れていれば、また展開が違ったんだろうが…」と試合を振り返る。また、チームに大改革を施したのかという質問には、「フィーゴの役割に少し手を入れ、数人の選手を入れ替えただけだ」と否定。「いずれにせよ、次のスペイン戦に勝たなくてはいけないんだ」と気持ちはすでに強敵相手の最終戦に向いていた。 一方、2連敗を喫し早くも敗退の決まったロシアのヤルツェフ監督は、「選手たちに文句を言うことはできない。よく戦った若い選手たちを誇りに思うし、責任はすべて監督の私にある」と肩を落としていた。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ギリシャ、スペインと価値あるドロー■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ギリシャ 1-1 スペイン■■【得点者】 ■ギリシャ:ハリステアス(66分)■スペイン:モリエンテス(28分)■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ギリシャ(4-4-2)GK:ニコポリディスDF:セイタリディス、デッラス、カプシス、フィッサス(86分:ヴェネティディス)MF:ジャンナコポウロス(49分:ニコライディス)、ザゴラキス、カソウラニス、カラグーニス(53分:ツァルタス)FW:ヴリイザス、ハリステアス■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ スペイン(4-4-2)GK:カシーリャスDF:プヨール、マルチェナ、イバン・エルゲラ、ラウル・ブラボMF:エチェベリア(46分:ホアキン)、アルベルダ、バラハ、ビセンテFW:モリエンテス(65分:バレロン)、ラウル(80分:フェルナンド・トーレス) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ギリシャ対スペインの一戦は1対1の引き分けに終わった。この結果、初戦をともに勝利していた両チームは勝ち点を4に伸ばし、決勝トーナメント進出の望みをグループリーグ最終戦につなげた。その最終戦では、ギリシャがすでにグループリーグ敗退の決まったロシアと、スペインがホスト国ポルトガルと顔を合わせる。 試合は序盤から、攻撃的な姿勢を見せたスペインが主導権を握ることに。第1戦同様、トップのモリエンテスを中心に、右のエチェベリア、左のビセンテが積極的な動きでリズムを作ると、幾度となく好機を演出。そして28分には、ペナルティエリア内でルーズボールを拾ったラウルが絶妙なヒールキックを見せると、これを受けたモリエンテスがDFをかわして、難なく先制弾を叩き込んだ。 1点を先制したスペインは、後半開始と同時に右サイドのエチェベリアを下げ、ホアキンを投入する。そのホアキンが度々右サイドから好クロスを供給し、53分にはラウルの頭にピタリと合わせたが、シュートは惜しくもバーの上に。62分にもDFを振り切りセンタリングを試みたが、このボールはわずかに受け手とのタイミングを逸した。 どうしても2点目が欲しいスペインは65分、モリエンテスを下げ、バレロンを起用した。しかし、その1分後、ギリシャがスペインDFの一瞬の隙を突き、ハリステアスが左足で同点ゴールをマーク。後半途中からジャンナコポウロス、カラグーニスを下げ、ニコライディス、ツァルタスを投入し、攻撃的布陣にシフトしていたギリシャが試合を振り出しに戻すことに成功した。 その後も地力に勝るスペインが優勢に進めたが、再びゴールネットが揺れることはなかった。75分には右CKにフリーのイバン・エルゲラがヘッドで合わせたがGK正面。77分にも右CKからバレロンがボレーでねらったが、ギリシャDFの体を張った守りに阻まれた。 試合後、1点のビハインドを跳ね返し、グループリーグ突破に向け、貴重な勝ち点1を挙げたギリシャのレーハーゲル監督は「(この結果)決勝トーナメント進出へのチャンスは十分ある。スペインの攻撃はすばらしかったが、私たちも最後まで戦い続けた。後半途中から、リスクを冒して3トップにしたことが同点ゴールにつながったと思う」と満足げにコメント。 一方、勝ち点1は挙げたものの、最終戦にホスト国ポルトガルとの一戦を残すスペイン。サエス監督は「後半の一度のミスで引き分けに終わってしまった。よく攻めてたけど、決定力が足りなかった。前半はすごくいい感じで、ゴールも決まった。ギリシャに同点にされたのには驚いたね。それでも、ウチはチャンスを作り続けていたのに…。ゴール前ではツキがなかったけど、やり方は間違ってない」と振り返った。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■フランス、勝って決勝T進出を決められるか?■■イングランドはスイス戦で初勝利をねらう■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■EURO2004は17日に大会6日目を迎える。初戦のイングランド戦では後半ロスタイムにジダンが2ゴールを挙げ、劇的な逆転勝ちを収めたフランス。レイリアでクロアチアに勝てば、準々決勝進出が決まる。 肩に痛みを抱えていたマケレレも試合への出場は問題ないとのこと。クロアチア戦には、イングランド戦と同じメンバーで臨むと思われる。サンティニ監督は「クロアチアとスイスが初戦で引き分けているため、ここで勝ち点を6にすることができれば、決勝トーナメントに進出できるだろう。ただ、クロアチアがスイス戦のような戦いをしてくれば、我々も何か打開策を見出さなければならない」とコメントした。 対するクロアチアは、フランス戦では引き分けねらいを公言している。このため、3戦目のイングランド戦をにらんで、プルソ、ラパイッチらスイス戦で警告を受けたメンバー5人のうちの数人を温存する可能性がある。 ただ、初戦のスイス戦で出場停止だったトゥドールは復帰できる。アシスタントコーチのラディッチは「フランス戦では、勝つことより負けないことの方が重要だ。初めから3戦目のイングランド戦が勝負だと思っていたが、まさにそういう展開になってるね」とコメントした。 もう1試合では、イングランドがスイスと対戦する。決勝トーナメント進出に望みをつなぐためにも、ぜひとも勝利が欲しいイングランドは、フランス戦での悔しさをコインブラでの一戦にぶつけたいところだ。エリクソン監督は「(フランス戦後半ロスタイムの)残り3分のことは忘れて、初戦と同じようなプレーをしないと。スイス戦に限らず、残りのゲーム全てでね」とコメント。また、フランス戦で痛恨のPK失敗を喫したキャプテンのベッカムは「僕らはフランス戦で、スイスも(クロアチア戦の)引き分けで、それぞれフラストレーションが溜まってるはずさ。早く次のゲームをしたかったし、彼らも攻めてくるだろうが、僕らもスタートから攻撃的に行きたい」と意気込みを語った。 ケガ人に関しては、一長一短である。ハムストリングを傷め、フランス戦を欠場したDFテリーは戻って来られるが、スコールズは足首の捻挫で欠場が濃厚。代わりに左サイドに入るのはハーグリーヴスになると思われる。 一方、スイスはクロアチア戦で退場となったMFフォーゲルが出場停止。劣勢が予想されるなか、勝ち点を挙げて、グループリーグ突破に向け望みをつなぐことができるだろうか。
June 18, 2004
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グループDの2試合が行なわれ、注目の強豪対決となったドイツ対オランダの一戦は、ドイツが先制したものの終了9分前にオランダがファン・ニステルローイのゴールで追い付き、1対1のドローに終わった。 今大会は強敵チェコと同居する厳しいグループということが頭にあるのか、ドイツ、オランダの両チームとも慎重な試合運びで幕を開ける。それを象徴するかのように試合が動いたのはセットプレーからだった。30分、ドイツが左ライン際でFKを獲得すると、フリンクスが蹴ったボールは混戦をすり抜けてそのままファーサイドのネットへ。まずはドイツが先手を取った。 1点を追うオランダは後半からオーフェルマルスとスナイデルを送り込み、立て直しを図る。後半立ち上がりのドイツの攻勢をしのぐと、74分にはオーフェルマルスが強烈なロングシュート。これは、ドイツGKカーンがかろうじてパンチングで逃れたが、オランダはワイドな展開から徐々に試合を支配し始める。そして81分、ライン際でファン・デルメイデがドイツDFラームからボールを奪ってクロスを送る。これをファン・ニステルローイがDFを背負いながらも体をねじってアクロバティックなボレーを叩き込み、オランダが土壇場で1対1に持ち込んだ。 「ドイツ相手だからそうそうチャンスはもらえないが、チーム全員が最後まであきらめなかったのが実った。初戦に負けるのと引き分けでは雲泥の差だから、いい雰囲気で次に臨める」と、殊勲の同点弾をもたらしたファン・ニステルローイ。アドフォカート監督は「前半は選手が下がり過ぎ、前線との間が開いてしまった。ゼンデンは与えた仕事をこなせず、ダヴィッツとのコンビもよくなかった。そして、追い付くためにはリスクを負う必要があった」と、追撃につながったハーフタイムの戦術転換を説明した。 一方、ドイツのフェラー監督は「前半を非常にいい形で終えたんだが、後半は守備的になり過ぎた。引き分けは妥当な結果だと思うが、追加点が取れていれば…」と、失望をにじませていた。チェコ、苦しみながらも逆転勝利 28年ぶりの優勝をねらうチェコと初出場のラトビアの対決は、後半の2ゴールで逆転に成功したチェコが苦しみながらも初戦を飾った。 ボール支配は予想通り圧倒的にチェコ。しかし、綺麗なパスゲームを披露しながら強引さに欠けるチェコは、ネドヴェド、ヤンクロフスキー、コラーらが多くのシュートを放ちながらも決定力を欠く。逆に前半ロスタイム、バロシュが持ち過ぎて奪われたボールからカウンターを喫し、ラトビアFWヴェルパコフスキスにまさかの先制ゴールを許してしまう。 だが、初陣ラトビアの夢は最後まで続かなかった。後半、ますます圧力を強めるチェコは73分、右サイドでポボルスキーがすばらしい突破を見せる。クロスは辛うじてGKのパンチングで逃れたが、こぼれ球をバロシュがネットへ突き刺し、まずは同点。そして85分、ラトビアGKがゴールを空けて飛び出したあとの混戦に飛び込んだハインツが躊躇なく左足を振り抜き、ボールは無人のゴールへ。ついにチェコが2対1と逆転に成功し、なんとか初戦をものにした。 「1点目はとにかく確実に決めようと思った。僕のこれまでのサッカー人生で、もっとも重要なゴールだったよ」と、同点ゴールを決めたバロシュ。そして、「失点につながるミスをしていたから、逆転できてホッとした」と付け加えた。22歳のバロシュは、これでEUROでのチェコ史上最年少得点者となった。ブルックナー監督は「タフなゲームになるとは思っていたが、予想以上だった。ラトビアは頭脳的で規律があり、いいチームだった」と苦戦のスタートを振り返った。 一方、EURO初試合での金星を惜しいところで逃したラトビアのスタルコフス監督は「結果は残念だったが、内容には誇りを持っている。我々にとってリードを守るという展開は厳しいものだったんだ。しかし、この経験を活かし、これからは強豪相手にも恐れず臨めるだろう」と話していた。
June 17, 2004
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スウェーデン 5-0 ブルガリア【得点者】スウェーデン:リュングベリ(32分)、ラーション(57分、58分)、イブラヒモヴィッチ(PK:78分)、オールベック(90分)グループCの2試合が行なわれ、スウェーデン対ブルガリアは、一度は代表から引退しながら国民の強い要望で復帰したラーションの2ゴールなどでスウェーデンが5対0と圧勝した。スウェーデンが国際大会の初戦を白星で飾ったのは1958年W杯以来、実に46年ぶりのこと。94年W杯では3位決定戦で対決したスウェーデンとブルガリア。いまや国際大会のダークホースとして定着しつつある両国だが、その3位決定戦を制したスウェーデンにとってブルガリアは、37年間、9試合連続で負けがなく、相性のいい相手だ。前半は互角の展開だった。左サイドのM・ペトロフを起点にいい形を作るブルガリアは6分、エリア内でフリストフが倒されたかに見えたが、主審の笛は鳴らず。対するスウェーデンは32分、ラーションが巧妙な守備で相手ボールを奪うと素早いパスワークからイブラヒモヴィッチが抜け出す。GKを引き付けてからの折り返しに、走り込んで来たリュングベリは押し込むだけ。スウェーデンが速攻から抜け目なく先制ゴールをものにした。 さらに57分、高い位置でボールを奪ったスウェーデンは、カウンターからエドマンのクロスにラーションがダイビングヘッドで合わせて豪快な追加点。さらにラーションは1分後にもゴールを決め、あっという間に3対0としたスウェーデンが試合を決定付けた。このあとも78分にイブラヒモヴィッチがPKを決め、さらに終了間際にもオールベックが続き、最終的には5対0。取るべき選手がすべてゴールを決めたスウェーデンが、若さの出たブルガリアを大差で下し、初戦を飾った。 「両ゴールともクロスがすばらしかったんだ。代表でこんなに楽しい試合ができたのは初めてだ」と2ゴールで勝利の立役者となったラーション。PKの機会を譲り、自らハットトリックのチャンスを辞退したことについては、「すべてのFWが点を決めることが、チームにとって重要なんだ」とベテランらしい配慮を明かした。ラガーバック共同監督も「後半、若干の修正をしてからはほぼ完璧な試合ができた。とにかく、今夜のラーションは単なる一選手以上に大きな存在だということを改めて見せてくれた。彼みたいな選手がいれば、監督はラクなものだ」と圧勝に頬が緩んでいた。 一方、対スウェーデン連続未勝利記録を10に伸ばしてしまったブルガリアのマルコフ監督は「スウェーデンはとても強かった。だが、我々との差はスコアほどではなく、ラーションがいなければ結果は違っていたかもしれない」とコメント。そして、「判定についてはあまり言いたくはないが、みなさんもピッチで何が起きたか見たでしょう」と、序盤にフリストフが倒された場面がPKと判定されなかったことへの不満を語っていた。スウェーデン(4-4-2)GK:イサクションDF:ルチッチ(41分:ウィルヘルムション)、メルベリ、ヤコブション、エドマンMF:ニルション、リンデロース、A・スヴェンション(76分:カルストロム)、リュングベリFW:ラーション、イブラヒモヴィッチ(81分:オールベック) ブルガリア(4-4-1-1)GK:ズドラフコフDF:イワノフ、パジン、キリロフ、I・ペトコフMF:ペエフ、フリストフ、S・ペトロフ、M・ペトロフ(84分:ラザロフ)MF:ヤンコヴィッチ(62分:ディミトロフ)FW:ベルバトフ(76分:マンチェフ) イタリア、デンマークとスコアレスドローデンマーク 0-0 イタリア 【得点者】なし デンマーク対イタリアの一戦は、両者譲らず、スコアレスドローに終わった。デンマークは9本、イタリアは7本といずれも多くの枠内シュートを放ったものの、GKソレンセン(デンマーク)とGKブッフォン(イタリア)がともに好セーブを見せるなど、互いにゴールを奪うことができずに90分間を終了した。 前半は、両翼をいっぱいに使ったワイドな攻撃を持ち味とするデンマークがペースをつかみ、試合を優位に進めた。右のロンメダール、左のヨルゲンセンを中心に、トップ下のトマソンがアクセントを加え、イタリアゴールに迫った。だが、16分のヘルヴェーグのミドル、45分にヨルゲンセンがエリア内でねらったシュートはいずれもGKブッフォンの好セーブに阻まれ、得点には結び付かなかった。 対するイタリアは、気温33度の高温が影響してか、ヴィエリ、トッティ、デルピエーロら前線に起用された選手たちの運動量が少なく、攻撃は縦一本の単調なものに。前半唯一のチャンスは、終了間際にデルピエーロとトッティが立て続けにゴールチャンスを迎えた場面のみ。だが、いずれのシュートもGKソレンセンの素早い反応に防がれてしまう。 迎えた後半、流れは一転してイタリアへ。53分にはトッティのスルーパスをエリア内で受けたザンブロッタがねらったが、シュートはわずかゴール右に。その4分後にも、ザンブロッタの左クロスから中央のヴィエリがヘッドで合わせたが、シュートはGKソレンセンの好セーブに阻まれた。その後もイタリアはガットゥーゾ、カッサーノ、フィオーレを次々に投入し、試合の主導権を握ったが最後までゴールは遠かった。 デンマークも終盤は粘りを見せ、75分にはC・イェンセンのドリブル突破から最後はトマソンがシュート。さらに、こぼれ球をロンメダールが角度のないところからねらったが、シュートは枠を捉えることができなかった。 試合後、デンマークのオルセン監督は「勝ち点(1)を取れたのは、大事なことだよ。トーマス(ソレンセン)が好セーブをしてくれていなかったら、負ける可能性もあったけど、それでもうちは勝利に値するチームだった。イタリアよりいい準備ができてたと思うし、暑さ対策もうまくいった」と話し、引き分けにも内容には納得の様子。 対するイタリアのトラパットーニ監督は「イタリアも勝てそうだったけど、デンマークは負けるようなパフォーマンスじゃなかったね。2戦目にはもっとコンディションが上がってくると思う。今日の後半のようなプレーが必要さ」とコメントした。デンマーク(4-2-3-1)GK:ソレンセンDF:ヘルヴェーグ、ラウルセン、ヘンリクセン、N・イェンセンMF:ポウルセン(76分:プリスケ)、D・イェンセンMF:ロンメダール、トマソン、ヨルゲンセン(72分:ペレス)FW:サンド(69分:C・イェンセン) イタリア(4-2-3-1)GK:ブッフォンDF:パヌッチ、ネスタ、カンナヴァーロ、ザンブロッタMF:ザネッティ(57分:ガットゥーゾ)、ペッロッタMF:カモラネーシ(68分:フィオーレ)、トッティ、デルピエーロ(64分:カッサーノ)FW:ヴィエリ
June 16, 2004
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大会2日目を迎え、グループBの2試合が行なわれた。注目のフランス対イングランドは、2対1とフランスが逆転勝ち。連覇を目指すフランスは、1点ビハインドのまま試合を終えるかに思われたが、ロスタイムに入って1分後、ペナルティエリア手前で得たFKをジダンが直接ゴールネットに突き刺し同点とする。さらに、その2分後にも再びジダンが逆転となるPKを決めて、2対1と宿敵イングランドに競り勝った。 試合が最初に動いたのは38分。それまで劣勢を強いられていたイングランドが、数少ないセットプレーのチャンスを活かし、先制ゴールを奪った。ベッカムの右FKに頭で合わせたのはランパード。ニアに飛び込んだランパードの難易度の高いヘッドは鮮やかな弧を描き、フランスゴールに吸い込まれた。 さらにボール支配率ではフランスに圧倒されたものの、素早いカウンターを武器に2点目をねらいに行ったイングランド。72分にはセンターライン付近でボールを持ったルーニーが、DFテュラムをかわしてゴール前へ独走すると、これを防ごうとディフェンスに入ったシルヴェストルがペナルティエリア内で痛恨のファウル。これで追加点の絶好のチャンスをつかんだイングランドだったが、ベッカムのPKはGKバルテズの好守に阻まれた。 そして、試合は1対0のまま、ロスタイムへ。誰もがイングランドの勝利を疑わなかったが、ジダンだけは違っていた。まずはロスタイム突入後の1分、ペナルティエリア手前で得たFKをジダンが直接ゴールネットへ叩き込むと、その2分後にはジェラードの不用意なバックパスを突いたアンリが、GKジェイムズとの接触からPKを獲得。このPKも、エースのジダンが落ち着いてゴール左スミに流し込み、王者・フランスが終盤の逆転劇で2対1とイングランドを振り切った。 試合後、2ゴールを挙げてヒーローとなったジダンは「ファビアン(バルテズ)のおかげで、1点差のままだったから、チャンスがあるって信じてプレーできたんだ。私のキャリアのなかでも、最高の部類に入るゲームだね」と笑顔でコメント。 一方、敗れたイングランドのベッカムは、「負けたなんて信じられないよ。我々は勝利に値するゲームを見せていたのだが…。僕がPKを入れていれば、試合を決められたのかもしれないね」と悔しそうに振り返った。サンティニ監督(フランス)「よくやったし、よく盛り返した。サポーターの数ではイングランドに負けていたが、レベルの高いサッカーを見せることができた。ツキもあったが、選手たちはこの大会に向け、万全の準備をした成果をいい形で出してくれた。サッカーでは何もかもが一瞬で変わることがある。後半は主導権を握ることができたが、バルテズのPKセーブで精神的にも肉体的にも救われたよ」エリクソン監督(イングランド)「勝ったと思ったのに。引き分けさえ逃してしまったなんて、信じられない。本当にツイてないね。戦術的にはすごくよかったし、ゲームをコントロールできた。でも、まだグループリーグ敗退が決まったわけではないから。こんな不運は、3週間に2度はないと思う。DFはフランスの攻撃をよく抑えていたし、攻撃陣もチャンスは作っていた。2対0で終わっていても、おかしくなかった試合だったと思う」スイスとクロアチア、痛み分けのドロー スイス対クロアチアは、お互い相手の激しい守備をこじ開けることができず、スコアレスドローの痛み分けに終わった。 イングランド、フランスというビッグネームとの対戦をこの先に控え、スイス、クロアチアの両チームともここで勝ち点を稼いでおきたいとの思いが強い。それだけに試合は序盤からファウルをも辞さない激しい攻防が繰り広げられた。試合の主導権はテクニックに勝るクロアチア。しかし、スイスも人数をかけずに速攻から一瞬のチャンスをうかがう。 14分、スイス期待のストライカー、フランス・リーグ1得点ランク2位のフレイが抜け出し、強烈なシュートを放つも、これはGKの守備範囲。逆に39分には、クロアチアにこの試合最大のチャンスが訪れる。FKからスイスのオフサイドトラップ失敗に乗じてゴール前で4、5人がフリーになるも、シムニッチのヘッドはGKに阻まれ、リバウンドをねらったオリッチのシュートもバーを叩いて、クロアチアは絶好機を活かせなかった。 後半に入って50分にスイスMFフォーゲルが2度目の警告で退場になったのは、最終的に9枚のイエローカードが乱れ飛んだこの試合を象徴していた。10人になったスイスはますます守備を固め、クロアチアはボールを支配しながら攻め切れない。結局、このまま両チームともゴールを奪うことができず、試合は0対0の引き分けに終わった。 「チームを誇りに思う。試合を通していい出来だったし、特に10人になってからはよくやっていた」と、スイスのクーン監督は数的不利ながら引き分けに持ち込んだ選手たちを称える。そして、「この勝ち点1で、今後に期待をつなげたと思う。イングランドには相性がいいしね」と、結果を前向きにとらえていた。 一方、クロアチアのバリッチ監督は「なによりも暑さがきつかった。38度か40度くらいはあったんじゃないだろうか。勝てなかったので当然ハッピーなわけはないが、選手たちはさまざまなトライをしていたし、文句を言うことはできない」とコメント。内容に関しては「ボールキープはしていたが、効果的なラストパスが出せなかった。選手交代で中盤と前線のテコ入れをねらったんだが、うまく機能しなかった」と振り返っていた。
June 15, 2004
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グループAの2試合が行なわれ、ホスト国のポルトガルがいきなり敗れる波乱があった。ポルトのエスタディオ・ド・ドラゴンでの開幕戦に臨んだポルトガルは、堅守速攻を武器にするギリシャに2点を先行される苦しい展開を強いられ、「反撃のチャンスをつかめなかった」(フィーゴ)。後半ロスタイムに途中出場のC・ロナウドのゴールで1点を返すのがやっとで、ホームの大観衆をバックにボール支配率ではギリシャを圧倒したものの、決定力が乏しく1対2と敗れた。 大方の予想通り1トップのパウレタの下に、右からフィーゴ、ルイ・コスタ、シモンと攻撃的な選手を並べたポルトガルだったが、序盤から精彩を欠いたルイ・コスタとシモンは前半のみの出場に。ハーフタイムには、それぞれデコ、C・ロナウドと交代した。 ギリシャの先制ゴールは7分、ポルトガルのミスから生まれた。カラグーニスが右DFパウロ・フェレイラの軽率なパスをカットすると、自ら持ち込みグラウンダーのシュートをゴール左スミに決めてみせた。 2点目は51分。ギリシャは右サイドのセイタリディスがオーバーラップからエリア内に侵入すると、後半から出場したばかりのC・ロナウドに倒されPKを獲得。このチャンスをバシナスが確実に活かして、ギリシャがその差を2点に広げた。 一方、まさかの2失点に浮き足立つポルトガルは、フィーゴ、デコらを起点に反撃を試みるが、肝心のシュートが決まらず。66分にはボランチのコスティーニャに代えて、FWヌーノ・ゴメスを投入したが、得点にはつながらなかった。 それでもロスタイム、フィーゴの左CKにC・ロナウドがヘッドで合わせて、なんとか1点を返したポルトガルだが、反撃はそこまで。終始したたかな戦いを見せたギリシャの前に敗れ、開幕黒星スタートとなった。 敗れたポルトガルのスコラーリ監督は「負けてしまって申し訳ない。今日のパフォーマンスは、サポーターの大声援に報いるものじゃなかったね。私も動揺しているし、悲しいよ。プレーヤーたちもガッカリさ。3試合しかないから、1敗が限度だね。今日負けたせいで、次のロシア戦が運命の分かれ目になるよ」と残念そうにコメント。また、「開始早々のミスで相手に先制のチャンスを与えてしまって。あれで戦い方が変わってしまった」とミス絡みの失点を悔やんだ。 優勝候補の一角であるポルトガルに見事勝利したギリシャのレーハーゲル監督は「ギリシャにとって、史上最大の1勝さ。この1週間練習して来た戦術が、大成功だった。ただ今日は喜んでも、16日には次のゲームがあるし、明日からはまた集中しなければ」と嬉しそうにコメントした。バレロンが決勝ゴール スペイン好スタート スペイン対ロシアは、途中出場のバレロンのゴールでスペインが1対0と競り勝ち、EURO1988以来16年ぶりに本大会初戦を白星で飾った。 ポルトガルの隣国ということで大勢のサポーターが詰めかけ、準ホームのような雰囲気となったスペインは開始2分、ラウル・ブラボからのロングパスをペナルティエリア内で受けたラウルが左足でねらう。これは枠を外したが、スペイン優勢の展開でゲームは幕を開ける。 この日のスペインはサイドアタックが効果的だった。8分には右サイドのエチェベリアのクロスからラウルが惜しいヘッド。36分には左のビセンテのクロスが正確にモリエンテスの頭を捉えるも、シュートはロシアGKオフチンニコフに阻まれる。一方、ロシアもその1分後にはスペインの中途半端なクロスを拾ったアレニチェフがそのままドリブル突破でGKと1対1に。しかし、これはスペインGKカシーリャスに止められ、最大のチャンスを活かすことができなかった。 チャンスを作りながらも決定力を欠くスペイン。こう着状態を打ち破るべく、59分にサエス監督が動く。バレロンとシャビ・アロンソをピッチに送り込むと、その直後、プヨールからのクロスがペナルティエリア内のバレロンへ。バレロンはこれを冷静にゴールへ押し込み、ついにスペインが均衡を破った。88分にはロシアDFシャロノフがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となったこともあり、このままスペインがロシアの反撃を退け、1対0で初戦をものにした。 「バレロンの途中投入はこれまでに何度も試し、機能していた。そして、今日はとりわけうまくいった」とスペインのサエス監督。さらに「こういう大会の初戦はつねにタフになるもの。なによりも勝ち点3を奪えたことが重要だ」と続け、好スタートに安堵の表情を見せていた。 一方、オノプコらケガ人が続出し、中盤とサイドが本職のスメルティンをセンターバックに据えて臨まなければならなかったロシアのヤルツェフ監督は「内容にも結果にも満足していない。選手たちは、スペインのスター選手たちの名前に負けてしまったようだ」とコメント。ロシアはこれで、前身の旧ソ連時代のEURO1988決勝から続く本大会連続未勝利記録を8へと更新してしまった。
June 14, 2004
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11日、レアル・マドリーからフランス・リーグ1のモナコに期限付き移籍していたスペイン代表FWフェルナンド・モリエンテス(28)が、保有元のレアル・マドリーに復帰する方向であることが明らかになった。 モリエンテスは、レアル・マドリーのホセ・アントニオ・カマーチョ新監督との電話会談後、スペインのラジオ局『テレマドリー』に対して、「7月16日にレアル・マドリーへ戻る。今のところはマドリーに居続けるつもり。気持ちの整理も付いた」と、古巣復帰へ前向きな発言をしている。 また、CLでの活躍で移籍金が高騰しているモリエンテスを放出し、フランチェスコ・トッティ(ローマ)やルート・ファン・ニステルローイ(マンチェスターU)などの獲得に向かうと噂されているフロレンティーノ・ペレス会長も「彼らがマドリーのユニフォームを着ることはないだろう。カマーチョは別のポジションの補強を望んでいるからね」と憶測を否定し、モリエンテスの受け入れ態勢を整えていることをほのめかした。 レアル・マドリーは11日、ブラジル代表DFロベルト・カルロス(31)との契約を2007年まで延長したと発表した。 同日をもって辞任するスポーティングディレクター、ホルヘ・バルダーノ氏は、クラブの公式HPで「レアル・マドリーは生涯クラブに居続けて欲しいような名選手のひとりと、契約を延長することができた」とコメントしている。 プレミアリーグのチェルシーへの移籍も噂されていたロベルト・カルロス。05年6月で契約が満了するため、さらに4年間の契約延長を求めていたが、クラブ側は2年契約のオファーを準備していたため、ここ数カ月間、交渉が難航していた。しかし、双方が歩み寄った結果、2年の契約延長が確定し、最終年の2007年にロベルト・カルロスがクラブ側の設定した最低出場試合数の条件を満たした場合には、さらに1年延長されることに決まった。スペインの『アス』紙によると、条件は公式戦に30試合以上出場することだという。 レアル・マドリーは、すでにジネディーヌ・ジダン、ロナウド、ミチェル・サルガドといった選手と契約を更新している。
June 13, 2004
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バレンシアの新監督に今季までチェルシーを指揮していたクラウディオ・ラニエリ氏(52)の就任が決まり、現地時間8日(以下現地時間)にホームのメスターリャ・スタジアムで記者会見が行なわれた。契約期間は3年、ラニエリにとってはバレンシアの指揮をとるのは2度目となる。 ラニエリは「“故郷”に帰って来られてうれしいよ。約束していた通り、戻って来た。バレンシアから打診があったとき、飛び付いたんだ。復帰のために必要なら、何だってするつもりだった」とコメントした。 ラニエリは先月31日、3年間の契約を残してチェルシーの監督を解任され、クラブとの契約解除に関する金銭的な話し合いも7日に決着。その直後にスペイン行きの飛行機に乗り、バレンシアとの最終合意を済ませたことになる。 バレンシアは今シーズン、リーガ・エスパニョーラとUEFAカップの二冠を達成したが、ラファエル・ベニテス前監督の辞任を受け、後任人事を進めていた。 1997-98シーズンから2シーズン、バレンシアの監督を務めた際には、98-99シーズンにスペイン国王杯を制するとともに、チーム初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した、ラニエリ。優勝チームを率いるプレッシャーについては「サッカーに簡単なことなんてないよ。チャンピオンチームでさらに上を目指すのは難しいことだから、今回はタフなチャレンジになると思う。でも挑戦するのは好きだし、喜んで受け入れるよ」と抱負を語った。
June 12, 2004
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イングランド・プレミアリーグのチェルシーから1年間の期限付きでインテル(イタリア)に移籍したアルゼンチン代表MFフアン・セバスティアン・ベローン(29)が現地時間9日(以下現地時間)、正式に入団を発表し、新天地での抱負を語った。ベローンは「ロンドン(チェルシー)では厳しい1年だったけど、今度は自分を必要としてくれたインテルに移ることになった。イングランドでは自分の力を全く証明できなかったと思ってる。今はミラノに呼んでくれた人たちに恩返しできるようがんばるだけさ」とコメント。なお、契約自体は3日に済ませている。 いばらの道だったイングランドでの挑戦を断念し、イタリアへ戻ることになった、ベローン。2001年にラツィオからイングランド史上最高額(当時)となる2810万ポンド(約56億円)でマンチェスターUへ移籍したものの、金額に見合う活躍ができないまま、2シーズンを棒に振った。 今シーズン、マンチェスターUからチェルシーに1500万ポンド(約29億円)で移籍。心機一転を図ったが、昨年11月に腰を傷め、出場わずか14試合に留まった。ジョセ・モウリーニョ新監督がトップチームのメンバーを削減する意向を表明していたこともあり、先陣を切ってチームを離れるかたちとなった。 ベローンはかつてパルマ、ラツィオで活躍し、パルマではUEFAカップとコッパイタリア、ラツィオではスクデットとUEFAスーパーカップを獲得。4シーズンぶりのイタリア復帰にも「セリエAのことはよく知っているから、問題はないと思うよ」と自信を覗かせた。 ただ、ラツィオの元チームメイトであるロベルト・マンチーニが新監督に就任するからインテルを選んだ、との憶測報道に関しては否定。「マンチーニとは関係ないよ。ザッケローニのもとでやりたいと思ってる」と話した。 今シーズン、セリエAで4位に終わったインテル。ベローンとしては、チームの立て直しはもちろん、自らも再起を図りたいところだ。
June 11, 2004
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2006年W杯出場を目指す日本代表は9日、埼玉スタジアムでアジア1次予選第3戦のインド戦を迎え、7対0と一方的なスコアで圧勝した。好調久保の先制弾でゴールラッシュの口火を切った日本は、前半を3対0で折り返すと、後半も勢いは止まらず、中澤の2ゴールを含む4得点を追加し、予選の前2試合が幻であったかのような大勝劇を披露した。 守護神・楢崎の故障により、03年10月のルーマニア戦以来、W杯予選としては1997年11月、日本がW杯初出場をつかんだあのイラン戦以来となる川口がスタメンに名を連ねた日本。開始早々、いきなりその川口に見せ場が訪れ肝を冷やしたが、日本がドキリとさせられたのはこの場面と後半に一度あった程度だった。 大量得点の先陣を切ったのは、もはや不動のエースとなった久保。12分に三都主がドリブルでマークを外してアーリークロスを上げると、ゴール前に走り込んだ久保が後方からのボールにダイレクトで合わせた。そして25分には、中村のパスを高い打点のヘッドで落とし、福西のゴールをアシスト。久保の活躍で2点を先行した日本は、29分にも中村がFKを直接ゴールに沈め、前半を3対0で折り返した。 ジーコ監督は3点のリードを奪ったことで、ハーフタイムに故障を抱える久保を下げる。だが、それでもこの日の日本は流れを失わなかった。54分に玉田のシュートが久保の代わりに入った鈴木に当たってそのままネットを揺らすと、65分に中村のFKから中澤。その3分後には小笠原がGKをかわしてシュートを突き刺し、76分には中村の左CKから再び中澤が決めて、終わってみれば7点の大量得点で勝利を収めた。 日本は4点目が決まると宮本に代えて小笠原を投入し、坪井と中澤をセンターバックに据えた4バックを試すなどテストモードに移行。それでも3得点を追加するなど、今予選初の完勝で3連勝を飾った。ジーコ監督(日本)「大勝するより、1対0でもしっかりと勝つことを考えていた。このような大差が付いたのは、ゴール前の落ち着きと余裕があったから。それでいて、守りも集中を切らすことなく、しっかりとできていた。選手は最後まで集中し、貪欲に追加点をねらいに行ってくれた。これまでのホームゲームでは、観客の声援に惑わされ、焦りから縦へ攻撃を急いでしまう場面があったが、今日は焦らずにじっくりと攻めることができた。それが今日のすべてだった。(今日いちばんのゴールを挙げるとすれば)勝つという道を開いてくれた久保のゴール。大量点につながるきっかけにもなったし、三都主からの(ペナルティエリア内に放り込む)クロスではない、丁寧なラストパスも見事だった。(2週間の準備期間があったことについて)ある程度、準備期間が取れたことでチームがひとつにまとまることができた。高原や稲本、中田英がケガなどもあってチームから外れたのは残念だったが、今日の試合では非常にいい手応えを感じることができた」コンスタンチン監督(インド)「0対7で負けてしまい、あまり言うことはない。ただ、選手たちは最後まであきらめずに戦い抜いてくれた。常に守備のことを考えていたが、うまくいかない局面が数多くあった」日本 7-0 インド【得点者】日本:久保(12分)、福西(25分)、中村(29分)、鈴木(54分)、中澤(65分、76分)、小笠原(68分)FIFAは9日、今月のワールドランキングを発表し、日本は順位を3つ上げ、23位にランクされた。アジア勢ではイラン、韓国がともにひとつずつ順位を下げ、それぞれ19位と20位タイとなった。 トップ3は1位ブラジル、2位フランス、3位スペインで変動はない。そのほか、前回89位のオーストラリアが49位と、大幅に順位を上げている。 なお、次回のランキングは7月7日に発表される。
June 10, 2004
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トルコリーグのベジクタスは7日、元レアル・マドリー監督のビセンテ・デルボスケ氏(53)を来季の新監督に迎えることを発表した。契約期間は2年間で、年俸総額は400万ユーロ(約5億4000万円)。 デルボスケとの契約は、1年目の年俸が175万ユーロ(約2億4000万円)、2年目が225万ユーロ(約3億円)に達する破格のものだという。今季はシーズン前半戦で勝ち点9差を付けて首位に立ちながら、エースのイルハンが神戸に移籍したこともあって最終的には3位に終わり、2連覇を逃したベジクタス。ルーマニア人のミルチェア・ルチェスク前監督がシーズン終了後に辞任したため、新監督を探していた。 デルボスケはスペイン紙のインタビューに応え、「すばらしく魅力的な選択肢だったんだ。クラブ側は新戦力の獲得も約束してくれたし、今は早くチームをこの目で見て、可能性を確かめたい」と語る。また、新天地にはチャンピオンズリーグ(以下CL)とリーガ・エスパニョーラを2度ずつ制したマドリー時代のスタッフを伴うことも明かし、「マドリーですばらしい4年間を共有したみんなとともに仕事をしたい気持ちでいっぱいなんだ」と話していた。クラブ側によると、デルボスケの持つラインを使い、スペイン人選手の補強も考えているという。 ベジクタスはトルコリーグ優勝10回を誇り、2002-03シーズンにはルチェスク監督のもと、創立100周年を優勝で飾った。ルーマニア代表FWイリエ、元ブラジル代表DFザーゴ、元トルコ代表MFセルゲンなどが所属している。 なお、レアル・マドリーが先月、カルロス・ケイロス監督からホセ・アントニオ・カマーチョ監督の新体制に変わったことで、デルボスケはBチームの監督として古巣マドリーに迎えられるとの観測も出ていた。しかし、デルボスケの代理人は、これについて公式なオファーはなかったとしている。
June 9, 2004
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2006年W杯アジア1次予選のインド戦を明日に控えた日本代表が8日、試合会場となる埼玉スタジアムで前日練習を行なった。 冷たい風が吹き荒れるなか、選手たちは和やかなムードで練習を開始。ランニング、ストレッチ、ワンタッチのパス回しでウォーミングアップを終えると、35分間に渡って攻撃組対守備組のミニゲームを行なった。 左ひざのケガが心配される楢崎は別メニューでの調整。ジーコ監督は「炎症を起こしているし、ひざはやっかいな部分なのでリスクを冒したくはない。明日は川口が出ることになる」と、川口のスタメン起用を明言した。また、筋肉性の腰痛で本山も全体練習には参加せず。「ぎっくり腰の軽いやつ。明日は痛みが出るかも」(ドクター)という状態で、明日の出場は厳しい見通しだ。 「この試合に備えて、マンチェスターでフィジカル、戦術、技術面をやり尽くした。私は絶対の自信を持っているし、選手たちも同じだと思う。勝ち点3をねらって、選手たちのよさを最大限活かした戦いをしていきたい」と重要な一戦に対する意気込みを語ったジーコ監督。インドについては「何試合か見たが、ウチの選手にマンマークを付けて、引いて守ってくるのではないかと思う。一番最近の試合でもそうやっていたので」と分析し、先発はイングランド遠征のときのメンバーから「楢崎に代わって川口、稲本に代わって福西が入ることになる」と、FW久保、玉田、MF加地、小野、中村、福西、三都主、DF中澤、宮本、坪井、GK川口で臨むとした。 イングランド遠征ではふたりのケガ人を出したものの、チームの雰囲気はよく、リラックスした状態でインド戦を迎えられそうだ。中田英の不在で攻守の中心選手として期待されている小野が「チームの雰囲気はいいですよ」と満足そうに語れば、イングランド戦で地元メディアから高評価を受けた中村は「イングランド遠征はよかったので、そのままの勢いで行きたい」と明日の試合に向けて高いモチベーションを覗かせた。 W杯1次予選、ホーム2試合目となるインド戦は9日、19時20分、埼玉スタジアムで行なわれる。
June 8, 2004
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ドイツで行なわれているU-21ヨーロッパ選手権は5日、準決勝の2試合が行なわれ、イタリアがジラルディーノの2ゴールなどで3対1とポルトガルを下し、この大会の上位3チームに与えられるアテネ五輪出場権を獲得した。また、PK戦の末スウェーデンを下したセルビア・モンテネグロも決勝進出を果たし、五輪出場を決めている。 この日のイタリアの主役は、セリエAで得点ランキング2位に食い込んだパルマのジラルディーノだった。19分に先制ゴールを挙げると、5分後にはピンツィの追加点をアシスト。さらに、ポルトガルに1点を返され2対1で迎えた77分、試合を決定付けるダメ押し弾を決めたのもジラルディーノだった。結局、イタリアが3対1とポルトガルを突き放し、決勝進出を決めた。 もう1試合では今大会3戦全勝のスウェーデンがステファニディスのゴールで36分に先制。このまま逃げ切るかと思われたが、後半ロスタイム、セルビア・モンテネグロのマリッチにミドルシュートを叩き込まれ、試合は1対1の振り出しに戻る。延長戦でも決着が付かないまま勝負の行方はPK戦へ。両チームとも全員成功で迎えたスウェーデンの6人目、ステファニディスが外し、120分以上に渡った熱戦はセルビア・モンテネグロに軍配が上がった。 この結果、勝ったイタリアとセルビア・モンテネグロが8日の決勝へ進出し、ヨーロッパから3チームが出場できるアテネ五輪への切符を一足早く手にした。また、敗れたポルトガルとスウェーデンは同日、最後の五輪出場枠をかけ、3位決定戦で激突する。
June 7, 2004
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4日、前レアル・マドリー監督のカルロス・ケイロス氏(51)が、アシスタントコーチとしてマンチェスターUに復帰することが明らかになった。契約期間は3年間で、7月1日から古巣での役目をスタートさせる予定である。今シーズン、アレックス・ファーガソン監督の右腕の座を捨て、レアル・マドリーの監督となったケイロス。しかし、レアル・マドリーは無冠に終わり、リーガ・エスパニョーラではチーム史の汚点となる初の5連敗を喫するなど屈辱的な成績に終わったため、先月24日に解任されていた。 ケイロスはマンチェスターUを通して「この(チームの)決断を誇りに思うし、幸せに感じてる。マンチェスターUには、私の目指す目標を叶えられるだけの実績と成功への思いがあるんだ」とコメント。一方、ファーガソン監督は「カルロスが戻って来てくれて、うれしいよ。今シーズン、クラブを去ってしまったときは残念だったけど、その気持ちは理解できた。新しい挑戦をした分、その経験を活かせるはずさ。すばらしいコーチだし、2002-03シーズンの優勝には大きく貢献してくれたからね。プレーヤーもスタッフも彼を尊敬してるし、復帰を歓迎するだろう」とエールを送った。
June 6, 2004
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2日、チェルシーの新監督に前ポルトのジョセ・モウリーニョ氏(41)が正式に就任した。契約期間は3年。英国各紙では、モウリーニョが世界最高額の監督になると報じられているが、チェルシー側は金額を明らかにしていない。 記者会見に臨んだモウリーニョは「チェルシーの監督を務めるのは、私にとって、願ってもない挑戦だよ。チェルシーは、ワールドクラスのメンバーが揃っているすばらしいクラブで、チームの方向性と大志には、ワクワクするね。ファンも同じように感じてるはずだし、彼らのすばらしいサポートぶりはよく知っている。世界ナンバーワンのリーグであるプレミアのクラブを率いて、イングランドでもヨーロッパでも毎週高いレベルで戦えるのが楽しみだよ」とコメントした。 先月31日に解任されたクラウディオ・ラニエリ前監督の後任にはモウリーニョが適任だと言うのは、チーフ・エグゼクティヴのピーター・ケニヨン氏。「モウリーニョと契約したのは、出来上がった土台をもとにクラブがさらに成長していくためなんだ。ヨーロッパ屈指の監督を迎えられたと思っている。彼は、新しい世代の監督を代表する存在だし、イングランドでもヨーロッパでも、我々をもうひとつ上のレベルまで導いてくれると信じている。これまでの実績も、チェルシーの目指すものにピッタリさ」と期待を寄せた。 モウリーニョは、ポルトでの2シーズン半でチャンピオンズリーグ(以下CL)、UEFAカップを含む5つのタイトルを獲得した。「私にとって、チェルシーは完璧なクラブだよ。私と同じように勝つのが好きで、サッカーを愛してる人たちがいるからね。みんな運命共同体だし、同じ目標を持って、同じ気持ちでいるんだ」と新天地への思いを語った。 ロマン・アブラモヴィッチ氏がオーナーに就任した今シーズン、補強に1億ポンド(約202億円)以上を使ったチェルシー。ラニエリ前監督のもと、プレミアで2位、CLではベスト4まで駒を進めた。しかし、モウリーニョはマンチェスターUとアーセナルの二強体制にピリオドを打つというチャレンジにひるむ様子はない。「一番の目標は、来シーズンの開幕戦に勝つことさ。チェルシーにはトッププレーヤーもいるし、それに生意気かもしれないけど、最高の監督もいるからね」とクラブ史上2度目となるリーグ制覇に向けて、抱負を述べた。 一方で、モウリーニョはトップチームのメンバーを削減する意向のようだ。「フィールドプレーヤーは21人いれば十分さ。我々がやりたいと思っていることでは、それが正当な人数さ。ベストを尽くして、レベルアップを図り、イメージ通りのチームを作りたいね」とコメントしている。
June 5, 2004
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インテルは3日、アルゼンチン代表MFフアン・セバスティアン・ベローン(29)を7月1日から1年間の期限付き移籍で獲得したと発表した。 昨夏、チェルシーの掲げる大型補強の目玉として1500万ポンド(約29億円)の移籍金でマンチェスターUからチェルシーへ加入したベローンだが、ケガもあって出場は14試合に留まり、本人からの移籍希望も伝えられていた。また、チェルシーの新監督となったモウリーニョ氏はリストラ断行の方針を打ち出しているため、両者の意思が一致する形で今回の放出となった。 「とてもうれしい。これを待ち望んでいたんだ。ネッラズーリ(黒と青)のユニフォームをまとい、再び夢に挑戦したい」と、念願のセリエA復帰が叶ったベローン。そして「金銭面については考えないことにしている。なによりもインテルが僕を必要としてくれたことが重要なんだ。インテルの首脳陣、モラッティ・オーナーやファッケッティ会長と会い、すぐに『イエス』と答えたよ」と話していた。 ベローンは96年にアルゼンチンからイタリアに渡ると、サンプドリアやパルマでの活躍で名を上げ、99年から所属したラツィオでは2000年のスクデット獲得の原動力となった。01年、2800万ポンド(約56億円)という記録的な移籍金でマンチェスターUへ渡ったが、イタリア時代ほどの輝きを披露できないままチェルシーへ移籍。アルゼンチン代表としては96年のデビュー以来、2度のW杯に出場している。
June 4, 2004
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ジーコ監督はイングランド戦後の記者会見で下記のように振り返った。「立ち上がりは相手の出方を見過ぎてしまった。彼らのクオリティーの高い、中盤でのボール回しや選手の動きを受け入れてしまった。だが、ある程度足元でボールがつながり出したときには、いけると思った。先制されてしまったが、後半は同点にして、チャンスを作れた。守備の切り替えにも落ち着きが出て、周りが見えるようになり、逆転してもおかしくない展開だった。これで日本が勝ちに来たということを分かってもらえたと思うし、満足している」――イングランドが予想外にスペースを与えてくれたが…「スペースは日本の選手が作り出したものだ。イングランドは中盤のパスの精度が高い。だが日本も自分たちのポテンシャルを使って、自分たちのサッカーができた。日本の力を見下してはならない」――イングランドはEURO2004のフランス戦で勝てる?「勝てると思う。イングランドは質の高いチーム。個人の一発のプレーで試合をひっくり返せる。今日は合宿中ということで体力的にキツかったと思うが、あと2週間あるので、調整すればフランスに勝てる力は十分ある。ただ今日は日本がイングランドのよさを消した」――両サイドの三都主、加地の出来は?「ふたりともよくやった。右サイドの加地は今日もすばらしいパフォーマンスだったが、残念ながらFC東京ではベンチにも入らない状態。代表にとっては困る。あれだけの力を持った選手なので、クラブでも十二分に同じようなパフォーマンスができると思う」――中盤の選手の動きは?「なかなか一緒に練習できる日数が少なく、コンディションにバラつきがある。小野はフェイエノールトでコンスタントに試合に出て、フィジカルコンディションがいい。稲本はフルハムで出たり出なかったり。中村はレッジーナでケガもあって出場機会が少なく、試合勘が取り戻せていない。そのなかでよくやったと思う」――守備陣はインド戦へ向けて自信を持った?「この2試合と東欧遠征での2試合で、自信が生まれたと思う。インド戦ではいい試合ができると思う。守備陣はよくなってきており、求められるものを出し始めている」――ハーフタイムの指示は?「気持ち的な問題だ、と言った。相手の名声や、彼らが世界的にどれだけ力を持っていたとしても、自分たちのサッカーをしっかりやって、いつも練習している通りのことができれば恐れることはない。ただし相手を受け入れてしまうと、やはりキツイ。実際そうなった。だが1点入れられて、頬に平手打ちを食らい、そこからチームがよくなった。後半はさらによくなって、自分たちの形でゲームを運べるようになった。1点取られる前だったら、もっといい結果になっていたと思う」――引き分けでしたが、勝ったような手応えがあったか?「試合前には力を出せれば、互角以上に戦える、と何度も言った。それをもう一度自分たちで感じてほしい。実際その通りになった。最初は硬かったが、観客(イングランドサポーター)を黙らせるようなプレーができるようになった。ただサッカーというのは面白いもので、これだけ攻めても引き分けだった。いままでは国際大会で、相手に先制されると、気合いで負けてしまって、もう駄目だ、というムードが選手のなかで起こった。だがいまは違う。最後まであきらめない。彼らは強くなってきた」――英国遠征の収穫とインド戦への修正点は?「怖いのは戦術よりもケガ。今日も稲本が足首を負傷した(左腓骨骨折、全治約3カ月)。できるだけ今日のスタメンをインド戦にぶつけてみたいという希望を持っている。しかしここ2試合で、いいゲームをしたことは過去のこと。フレンドリーマッチとインド戦は絶対ゲームの色が違う。ここですばらしい相手を翻弄したからといって、W杯予選が簡単だとは絶対に思わない」
June 3, 2004
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チェルシーは31日、クラウディオ・ラニエリ監督(52)の解任を正式に発表した。2003年7月にロシアの大富豪ロマン・アブラモヴィッチ氏が新オーナーに就任してから、その去就に注目が集まっていた、ラニエリ。本人は、チーム作りがまだ途中のため、最後までやり遂げたいと続投を望んでいたが、願いは叶わなかった。 クラブのスポークスマンは「クラウディオ・ラニエリ監督は、クラブを去ることが決まった。これまですばらしい仕事をしてくれたし、将来的な成功への道を拓いてくれた。クラウディオの今後の成功を願ってる」とコメントした。 また、この日は後任人事に関しての説明はなかったが、48時間以内に何らかの発表をするつもりだということだ。ポルトをチャンピオンズリーグ(以下CL)優勝に導いたジョセ・モウリーニョ監督が後任候補の最右翼と言われている。 ラニエリの地位が危うくなったのは、アブラモヴィッチが新オーナーに就任してからだった。クラブの状況は一変し、オーナーは戦力補強に200億円以上を投資する代わりに、チェルシーがヨーロッパ・ナンバー1のクラブになることを望んだ。 ラニエリはローテーション制を採ることで、豊富な人材を活用しようとした。このため、プレーヤーたちは常にポジション争いを強いられ、ときには不慣れなポジションでプレーをすることもあったが、それでも監督と選手の間には信頼関係が築かれていた。また、ユーモアのセンスと持ち前の陽気さ、ファンやマスコミへの応対のよさで、チェルシーサポーターのみならず、多くの人々の心をつかみ、クラブのフロント以外からは続投を望む声が多かった。 チームの中心メンバーとして、今シーズン大きく成長を遂げたフランク・ランパードも以前に「僕らは監督のことが大好きだし、尊敬もしてる。そういうこと(解任の噂)が常に話題になってるのは、残念だよ。でも、監督のためにがんばろうって気にもなるけどね」と話していた。
June 2, 2004
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ジーコ監督はアイスランド戦後の記者会見で下記のように振り返った。 「当然、勝ったことはうれしい。アウェイで先制され、欧州の強豪相手に逆転勝利した。これは日本の歴史でもあまりなかったこと。非常に満足している。しかし後半、あれだけのチャンスを逃すと、今日は親善試合だからいいけど、本番では最後に自分たちの首を絞めることになる。もう一度確認しないといけない。東アジア選手権も1ゴールで優勝を逃した。こういう部分を相当引き締めないとまずい」――前半45分間はよかった?「序盤はスピードを活かして攻めようと気持ちが急ぎすぎ、ミスを犯してしまった。その段階をクリアして、パスを回せるようになると、自分たちの形ができて、点も入ったし、守備もしっかりできた。問題はハーフタイムにも指示したが、本当に基本的なこと。例えば坪井が稲本にパスを出したとき、必ずひと声かけなければいけない。それができないから、ボールを取られる。このコミュニケーションさえあれば、あの失点はなかった。さらに戒めないといけないのは、リスタート。身体で勝っている相手は(リスタートからのゴールを)ねらっている。不用意なファウルはしないこと。まず相手にフリーキックをさせないことが大事」――イングランド戦でのコミュニケーション不足が心配?「イングランド戦だからというわけではなく、自分たちのチームが心配。コミュニケーションはよくなってきたが、やはり日本人という国民性なのか、注意を促すひと声が出てこない」――久保が好調だが…「最初に彼を代表に呼んだときは、まだ腰に問題を抱えていて、まともに練習ができなかった。とにかくそれを治せ、ある程度、自信を持ってプレーできるコンディション作りをしてほしい、と言った。彼もそれを意識してやってくれた。調整の仕方がうまくなったのだろう。技術的には高いものがあり、世界に出ても、世界を相手にしてもやれるクオリティがあると信じていた。あとはコンディションをいかに持っていくかだ」――後半から4バックに変えたが…「試合中でいきなり変えると精神的な動揺が生まれる可能性がある。3バックから4バックへスムーズに移行できるか見たかった。その移行はかなりスムーズになってきた。相手は混乱し、うちがチャンスを作ることができた。あとはいかにそのボールをゴールに押し込むかが課題」――小野がよかったが…「2人のボランチはパスが上手い。小野か稲本がボールを持ったとき、2人のFWがクロスするか、あるいは動き出しの早さ、タイミングを合わせるように指示していた。選手の特徴を活かした展開ができた」――次のイングランド戦は?「あくまでも我々は9日のインド戦が目標。イングランドはヨーロッパ選手権を控え、その相手からよい経験を得ることを期待している。とにかくペナルティエリア付近でファウルをしないこと。そうでなければ、ベッカム(のFK)にやられてしまう。選手ともう一度話し合って、ベストのサッカーをしたい」――後半1点リードしてから多くのシュートを打たれたのは問題?「ポイントは、相手が勝つために大きなボールを放り込んで、高いFWに合わせてシュートをねらい、あるいは後ろから飛び込んでくる。これを100パーセント防ぐのは無理。もっとずる賢さとか経験が必要。体力的な問題はなかった」
June 1, 2004
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