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●上の娘が次のような本を送ってきた。 ●私達夫婦は娘二人の子育てに関して、ずっと対応を間違ってきたのかもしれない。下の娘との関係は尋常ならざる状態のままである。子育てがうまくいかないときは夫婦関係もうまくいかなくなる。●上の娘はスキンシップが不足していたからだという。これらの本を読んでもっともだと思った。娘たちに対して抱いていた感情にも問題があったように思う。…ということで、大いに反省している。今更ながら、本を送ってよこした娘に子育て失敗の「詫び」をメールしておいた。●確かに、スキンシップは親子間だけでなく夫婦でも不可欠である。夫婦間ではセックスやキスなどによるスキンシップは感情的わだかまりを解す最も効果的な方法に違いない。多くの言葉よりもボディランゲージの方が肉感的で遥かに直接的に「理解してくれている」という感情を抱いてもらえる。人間関係にはノウハウが必要●このような本が未来社会とどう関係あるのかということになるが、私にとっては大いに関係がある。●以前、『べてるの家から吹く風』という本を紹介したことがあったが、この本には精神障害者への接し方に関する、現場の経験に基づいた貴重なノウハウが記述されていた。●今回の「ハッピーアドバイス」は乳幼児の子育てに関する、貴重なアドバイスが漫画を交えて分かり易く解説されていた。●愛があれば、人間関係も全てうまくいくというものではない。「愛があれば」というときの「愛」とは一体なにを指しているのだろうか?●「自分が考えている子供への愛」であって、子供にとっては「迷惑この上ない愛」なのかもしれない。紛れもない愛情や思いやりに基づく行為であっても、結果的に子供のためにはならないこともある。●愛があるだけではダメで、その発現方法が適切でなければならない。観念的な愛の定義が素晴らしくても、人間関係の助けにはならない。育児を行う母親にとっては育児のノウハウの方が大切に違いない。●主観的な愛(愛はそもそも主観的なものだが)やその間違った発現方法は、いつしか深刻化する親子関係になってしまっていることもある。●このため、未来社会で「立場置換トレーニング」と称することを提案しているが、このようなことが適わない現代社会では、現場でのビジネスを超えたプロの人達(学者という意味ではない)の経験や科学的な視点からの分析を参考とせざるをえない。人間関係、人との付き合い方は科学でなければならない。●要は相手の立場に立って考える(母親→乳幼児、夫→妻、いじめ→いじめられっこ、健常者→身障者、金持ち→貧乏人)ことが、様々な人間関係を円滑にする契機になるのではないかと思う。●宗教や思想によって特定の愛や主義を脳味噌に叩き込むのではなく、人と人との付き合い方、会話や感情表現、態度に関する科学的(心理学的・生理学的)な教育の機会が必要であるということである。国家の教育●ところで、国家の教育に関する要請は、資本主義経済であることから資本の要請としての知育優先教育、国家利益のための愛国心教育が盛り込まれることになる。資本主義社会で生き抜くための人間としての素養を身に着けることが教育の趣旨であり、倫理や道徳教育によって規律を遵守する人間に訓育することが目的かもしれない。●生活するためのためのモノやサービスは、安全、安心、快適、便利の条件ではあるが、我々の精神的幸福感は、家族から愛され、友人との信頼関係があるといった、人間関係から得られるものではなかろうか?●このような意味で確かに人間は精神的な存在かもしれない。もっとも多くの動物にとっても、食料の獲得はそれ自体が目的ではないかもしれない。飼っている二匹のわんちゃんにとって、餌は生存手段と愛玩されることの確認手段にすぎず、飼い主に愛玩されることが彼らの目的(精神的充足)のように思える。教育と学習の違い●教育とは教える側の立場からのものであって、自分にとっては勉強・学習である。教育とは国家、親などの管理者側の言葉である。教育とは基本的には飼育・訓育である。●飼育・訓育でない勉強・学習を取り戻すには、教育費を国家から個人に譲り渡してもらう必要がある。未来社会での基本配当はこのようなものであり、現代社会での教育費、年金、失業保険、健康保険を全て統合したようなものである。●親は子供の勉強・学習の手助け役に過ぎない。自立の介添役であって、子供は「親の自己実現」のための手段ではない。■未来社会の構造での関連記事●教育●家族関係●思いやり
September 23, 2006
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●未来社会の萌芽は現代社会の随所に転がっている。以前、広島にあるメガネチェーン((株)21)…フラットで秘密のない組織、掲示板による決裁など…について紹介した。今回は愛知県豊橋に本社がある(株)樹研工業について紹介する。●樹研工業は世界最小の歯車(100万分の1グラムの歯車:パウダーパーツ)の製作で知られている。●8月28日のTV TOKYOの番組:カンブリア宮殿で放映された「ムダで儲ける経営術~社員の能力を最大限引き出す法~」で樹研工業社長の松浦元男さんの話を聞いて興味をもったので、『先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』(講談社:樹研工業社長 松浦元男)を読んでみた。●今回読んだのは左側の本であるが、より新しい右側の本もある。 ●出勤簿から契約書まで書類はゼロ●むだなルールはいらない ・つまらない後ろ向きの仕事はできるだけ省き、次の仕事にとりかかる●採用は先着順、無試験。学歴、国籍、性別は問わず●同じフィルターで選ばれた人間は、同じような中身●定年制なし、くたばるまで辞めさせないぞ・六十歳のおめでたい還暦の誕生日が失業の日。こんな馬鹿な話はありません。・六十~六十五歳、昔と違って、この年齢の人たちは精神年齢も肉体年齢も若いのです。しかも仕事のノウハウは全身に詰まっています。…つまり人生の頂点に立つのがこの年齢です。●タイムカードなし、残業は申告制。仕事は自己責任で●出戻り大歓迎、外での修行は大いに結構●会社は安心の拠り所でなくてはいけない●私にも意見を言わせて……役員会議が全体会議に・…現在は社員のほとんどが参加する経営会議となりました。ただし土曜日を潰しますので、あくまで自由参加です。・売り上げ目標設定とか経費節減目標といった議題は出たためしがありません。ほとんど、技術に関することが多いのですが、女性の積極参加も嬉しいことです。●パートの女性もメールアドレスを持ち、お買い物の情報交換●チャンスとモチベーションさえあれば能力を発揮する若い人たち●私は、「組織のありかた」という視点からこの本を読んが、一般には人生観や会社経営のあり方、社会のあり方の方が参考になるかもしれない。なによりも松浦元男さんの生き方の「楽しさ」が伝わってくる本であった。●性、年齢、学歴、人種などで人を差別することが、如何に根拠がないか。●事務や管理業務など、如何に生産性と関係の無い多くの「仕事」をしているか。●強制ではない自発性によって、如何に人の能力が引き出されるか。●定年制というものが、如何に馬鹿げた不自然な制度であるか。こんな制度がなくなれば年金問題や少子高齢化問題なんてなくなる筈である。●資本主義という枠組みの制約はあるものの、なんと人間的な会社であることだろうか?●利潤獲得動機の資本主義の会社でも、これだけ人間的な会社ができ、それによって立派な業績をあげている。樹研工業にとっては、人間的であることが会社存続の条件になっている。●未来社会では人や社会への貢献が活動動機になるので、誰もが松浦さんが考える以上の人間的な会社ができるはずである。松浦さんのようなも人の役に立たなければならないことには変りが無い。より良いモノやサービスを提供しなければ世の中の支持は得られない。■関連記事のページ●未来からの伝言・ハイパーハウス●未来社会の構造・制度と組織・職場の民主化・教育・職業・高齢者●この他、スロービジネスのすすめ(NHK「21世紀ビジネス塾」編集委員会・編著)には樹研工業を含めてユニークな7つの会社が紹介されている。●資本主義社会の会社である以上、利益を出さなければ存続できないことは勿論であるが、これらの会社に共通しているのは、会社経営がいずれも自己実現や地域づくりの一環としてのものである。
September 11, 2006
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小さな国家●リバタリアンが言う小さな国家は、国土面積が小さいことや財政規模が小さいことを言っているのではなく、国家の機能が小さい国家のことである。国家による諸個人や私的組織の自由の制限が少ない国家を意味している。●彼らの主張は、諸個人や私的組織の運命は可能な限り自分が決めるべきものであって、国家の介入は可能な限り排除すべきである…ということになろうか。●リバタリアンは諸個人・組織の活動の自由に対して国家を必要悪として対置するが、悪は国家だけではない。人は国家による制約以上に、会社、宗教や文化的因習の制約を受けている。●利潤追求動機で動く諸個人・組織は、悪(必要悪ではなく悪そのもの)を行う動機を内在的にもっている。人間の行動規範となる経済システムを差し置いて、国家対諸個人・組織を議論しても仕方がない。●私的所有境界と利潤追求動機の競争関係ばかりの社会では、諸個人や組織の間で多くの問題が発生するのは避けられない。個人・組織にとって、国家が必要悪である以上に他人や他組織は個人・組織の自由を制限するものである。●人と人、組織と組織が協力できる社会的仕組み無しに、「国家は権力の塊であり、国家は(必要)悪である」といっても仕方がない。●従って、リバタリアンに必要悪と名指しされた国家側にも言い分はある。●国家は次のように言うに違いない。・利害関係が渦巻く社会・経済システムを放置していたら、諸個人・組織自身が一番困ることになりはしませんか?・豊かさを享受しながら自由の少なさに不平を言う人よりも、自由がなくてもひもじさや恐怖から守って欲しいと思っている人の方がはるかに多くはありませんか?・私は消えて無くなっても構いませんが、そもそも私を必要とされたのは諸個人や様々な利益団体だったのではないでしょうか?●国家の大きさは「社会・経済システムがどれほど人間的なものになっているか」の程度と反比例する。●小さな国家にするには、社会・経済システムを諸個人・組織間に境界や利害関係が生まれないようにすることが先決であって、法律による制限や規制の少ない国家にすれば諸個人・組織の自由が大きくなる訳ではない。■参考記事法律はパッチワーク(境界の無い世界6)小さな政府●大きな政府とは組織や財政規模が大きな政府であり、統制・指導型の政府ということになるのだろうか?●国民は庇護の対象と考える人達の政府は、より大きな庇護の組織や財源が必要になり、政府組織の職員も庇護の対象なので大きな政府になる。…ということで、社民党や共産党が考える政府は大きな政府になる。●日本の政府が小さな政府を目指している背景には、次のようなものがある。(1) 財政破綻の回避策・行政改革によるコスト削減(2) 地方分権・中央政府→地方政府・但し、この地方分権は国民にとっては(政府=中央政府+地方政府)なので小さな政府になる訳ではない。(3) 官から民へ・規制緩和・国鉄、道路公団、郵政3事業など民営化●政府の財政規模が小さくなること=弱い政府ではない。大きな権限を持つのであれば、弱い政府とは言えない。●ネオコンの理想は小さくて強い政府を志向している。自民党政権は、小泉政権を機に「予算をばら撒く大きな政府」からネオコンの理想とする「小さくて強い政府」に舵を切り替えたと言える。●景気の拡大無しに高福祉はありえない…という。本当にそうだろうか? どれだけ経済成長したら福祉社会が実現するのだろうか?●千年前、百年前と比べて桁違いの経済的発展を遂げたアメリカや日本のような国で、困窮する人達が絶えないというのは…しかも、発展すればするほど地球環境を破壊するとは…社会・経済システムが根本的に間違っているからにほかならない。未来社会の政府は?●未来世界では国家は無くなるが、政府が無くなるわけではない。●これまでの政府の延長線で「政府」というものを考えると、未来社会の世界政府は、土地のレンタル料と無相続財産の売却により巨大な「収入」を手に入れることになる。…このように見ると、財政上からは世界政府=超巨大政府ということになる。社会主義政権であれば、間違いなく強大な政権になるに違いない。●しかし、政府と配当管理機関(世界銀行のようなもの:Gバンク)を別物と考えれば、上記の収入は一銭も政府の収入になるわけではない。…こちらの見方では小さな政府ということになる。●ところで、未来社会の政府(世界政府+地方政府)の首長やそのスタッフ、議員は選挙で選ばれるが、政府の職員は民間組織の職員となんら代わりがない。●同様にGバンク(中央バンク+地方バンク)で働く人は、選挙で選ばれた人である必要はないし、政府が指定した人である必要もない。仕事の中身は透明だからである。●但し、Gバンクは政府の一機関である必要はないが、世界政府の経済政策との連携は必要になる。Gバンクを政府機関と定義してもしなくても実態は変わらないので、どちらでも良い。●土地のレンタル料と無相続財産の売却益は、世界の人々の共通資産であり、世界の人々に還元されるべきものである。●配当管理機関(Gバンク)は世界中の人々の代理人として、次のような事務処理を行うだけである。・土地のオークションとレンタル料の管理・死んだ人の財産の競売と売り上げの管理・基本配当と投資配当の支給(量と回収率の管理を含む)●ということで、Gバンクは、「基本配当」や「投資配当」を人々に公平に供給するだけである。●政府の財源は、この人々の「配当」から一定割合を収めてもらうことで成立することになる。Gバンクの収入から政府機関の財源分を除いたものが「配当」の総額になるのではない。これは、政府が巨大化する可能性を絶っておくための要点である。●未来社会は境界の無い世界、自由土地、配当システムの世界であるから、現代世界におけるような様々な利害関係が消失しているので、法律も簡素なもので間に合う。…ということで、政府(世界政府+地方政府)の規模も小さくなる。●現代社会では、社会保障制度といっても、収めた額が国費負担分のおまけがついて還付されるだけの保障に過ぎない。●未来社会では、政府が「社会保障」費を支払ってくれるのではなく、Gバンクが世界中の人々が稼いだ「富」の中から「基本配当」として配分するのであって、政府を介さずに世界中の諸個人・組織が稼いだものを再分配するだけのことである。●現代世界では、社会保障の行き届いた国=大きな政府ということになるのかもしれないが、未来社会では社会保障は万全であるが、小さい政府に留まる。
September 2, 2006
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