森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.13
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巨人と横浜ベイスターズで活躍した仁志敏久氏は、将来素晴らしいコーチになるだろうと思っています。
仁志氏の著書「プロフェッショナル」から、その考え方を紹介しましょう。

プロ野球の選手は数字で結果を出さないと、選手生命は絶たれてしまう。
結果を出すためには、3つの大切な視点がある。
一つは「個性の発揮」。二つ目は「発想の転換」。三つ目は「思考の継続」である。

「個性の発揮」というのは、自分がどういう特徴を持っているのか。どんな面で優れているのか。
自分の一番の売りは何かをしっかり見極めて、努力していくことだといわれています。
その際、短所を直していこうとすると、長所が少しずつ失われてゆきます。
まず長所を自覚させ、短所を消すための方法を多方面から見直し、慎重かつ地道に進めていくべきです。

長所を磨いていく中で、短所が目立たなくなるというのが理想でしょう。

さらに自分の理想や目標に届かない時は畑を変えるということを言われています。
内野から外野に行ってバッティングまでよくなる例はたくさんあるし、欠点ばかり追いかけないで、生きる方法、活かす方法も考えることが重要ではないかと思います。

「発想の転換」というのは、守備にしても、バッティングにしても理にかなったセオリーというものがあります。
それが不十分で、分かっていない選手がいます。
いつも自己流で無駄な動きや間違った体の使い方をしている場合です。そのために良い結果が出ない。
これを自覚して、修正していく必要があります。
たとえばスイングをさせると、腰の回転が充分でないとか、重心の移動がうまくできていない。
それによって振り出しの鋭さがないということがあります。
実績を残した選手は、そういう無駄な動きというものはすぐに分かるものです。
ところが、間違った考えや体の使い方というのは自分ではなかなか分かりにくい。


でもどのようにそれを選手に分からせるのかというのは、とても難しい。
まずコーチはめたらやったアドバイスをしてはいけない。
そういうアドバイスをすることは、コーチが自己満足しているだけで、選手には伝わることが少ない。
さらに一番の問題点は選手が自分自ら考える力がつかないことです。
選手が答えに詰まって、四苦八苦してアドバイスを求めてきたときがグッドタイミングです。

馬を水飲み場まで連れていくことはできるが、水を飲むかどうかは馬次第です。

さらに技術を一つ一つ形で教えるというのは、よいやり方ではないといわれます。
コマ送りの動きを、コマごとに説明するようなもので、実践では意外と役に立たないものなのです。
たとえば守備いうと、腰を落として、右利きの人は左足の前で捕れと指導すると、形にとらわれていつもその形を作って捕ろうとします。言葉にとらわれてしまうのです。
本来は打球を追いかける、捕球する、送球するという流れの中で教えないとうまく伝わらないといわれているのです。





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Last updated  2014.04.13 06:28:46
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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