森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.04.13
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「思考の継続」というのは、自ら創意工夫、向上心を持ち、努力を継続して進化していくことを言います。
最終的には現役である限り、日々考えて精進する人でないと選手として成功はしません。

仁志氏のこの考え方は森田理論学習でもほぼ同じことが言えます。この考えをもとにして検討してみましょう。
森田理論で結果を出すということは、神経症を克服して、神経質者としての生き方を確立し味わい深い人生をおくれるようになることだと思います。
そのために、個性の発揮、発想の転換、思考の継続が不可欠だということです。

「個性の発揮」とは、神経質の性格特徴をよく学習して自分の特徴、長所、持っているものをよく自覚することだと思います。
それらを現在の境遇の中で活かしていくことだと思います。
不足しているものやないものを求めるのではなくて、あるものをいかんなく活かしていくということです。
現在の存在価値を高めていくという発想になります。


また他人中心の生き方をしています。そのために精神的に苦しい生活を余儀なくされています。
この誤りは自分一人では見つけることが困難です。乗り越えることはさらに高いハードルとなります。
これは森田理論に精通した人の力を借りることが必要です。
森田理論に詳しい専門医、臨床心理士などの力を借りることです。
その他信頼できる森田理論を体得した人の意見を聞いてみることです。
また生活の発見会などの自助グループなどに入って森田理論学習をすることが大切です。
まずは認識の誤りを自覚することです。そして認識の誤りから脱却する方法を身につけていくことです。

ここで大切なヒントを仁志さんは教えてくれています。
先輩会員は初心者に最初からやたらにアドバイスしてはいけないということです。
そばに付き添って話を聞いてあげるだけで十分です。
それだけでも、初心者は癒されているのだという気持ちで接することが大事です。


また森田理論学習にあたっては、森田理論のキーワードをそれぞれに分解して学習するというのは、あまり役立たないということです。
森田理論には、「純な心」「自然に服従」「事実唯真」「あるがまま」「精神拮抗作用」「感じから出発する」「無所住心」「物の性を尽くす」「唯我独尊」など様々なキーワードがあります。
それらを個々に学習していては観念的になってしまうということです。

森田理論は深耕するためには、まず森田理論の全体像をしっかりと学習することが大切だということです。
私は森田理論の大きな柱は4つあると思っています。

4つの柱とは大まかにいうと、「生の欲望の発揮」「不安の特徴と役割」「かくあるべしをはじめとする認識の誤り」「事実本位・物事本位・自分中心の生き方の理解と実践」です。

最後に「思考の継続」とは、森田理論を自分のものにするためには、自分の頭で考え行動実践することが大切です。
人から与えられるものだけでは不十分です。
自分の神経症の成り立ちをはじめとして、学習で学んだことを自分に当てはめて整理し直したり、深耕してゆくことが大切です。
これらのステップを踏んでゆけば、必ず所記の成果に結びつけることが可能だと思っております。





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Last updated  2014.04.13 06:36:17
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