森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.01.24
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森田理論で大事なことと問われれば次の2点は外すことはできない。
一つは「生の欲望の発揮」である。
もう一つは「事実唯真」である。
今日は「事実唯真」について考えてみたい。
これは森田理論学習に取り組んでいる人以外は理解しづらい言葉である。
これを別の言葉にいい直すとすれば、「事実本位」である。
「自然に服従する」というのも同じ意味である。
「事実本位」になれば「物事本位」にもなれる。
これに対して反対の態度は、「理知本位」、あるいは「気分本位」である。

その判定の基準となるチェック項目をあげてみたい。

1、 事実を軽視していないか。事実を掴もうと努力しているか。

2、 事実は抽象的ではなく、具体的に話しているか。

3、 事実を捻じ曲げていないか。ごまかそうとしていないか。

4、 都合の悪い事実を隠そうとしていないか。嫌な事実から逃げていないか。

5、 事実認識が偏っていないか。事実を両面観でみているか。

6、 現実や事実を「かくあるべし」で批判、否定、拒否していないか。

7、 事実を自分のものさしでよい悪い等と価値判定して批判、否定、拒否していないか。

8、 「純な心」「私メッセージ」を対人関係に活用しているか。

これらを湧き起ってきた感情に対しても、自分自身に対しても、他人に対しても、自然現象等に対しても貫徹できているかどうか。
一つ一つの出来ごと、生活場面で、はい、いいえで自己内省してみてください。


このブログで何回も説明しています。
その際キーワード検索されるとすぐに該当ページが見つかると思います。

チェック項目を手掛かりにして、配偶者、子供、両親に対してどのように対応しているのか調べてみましょう。
自己否定、他者に対して怒り、腹立ち、叱責、批判、拒否、否定、言い訳、支配欲求の強い人は、「事実本位・物事本位」の態度からかけ離れていることが予想されます。

まずはそうした傾向があるのかないのか自覚することが大切です。


森田理論学習に取り組んでいる人は、「事実本位・物事本位」の生活態度を多少なりとも体得していくことが必須となります。
従来のように、「不安を抱えたまま、なすべきをなす」だけでは神経症の克服は不十分だと思います。
その大きな原因は「事実本位・物事本位」の生活態度を会得しているかどうかということです。





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Last updated  2016.01.24 06:50:46
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通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
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