森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2022.05.05
XML
プロ野球の権藤博さんは、今のメジャーリーグは「フライボール革命」が起きているといわれる。この影響が日本にも及んでいる。
西武ライオンズの野球などはその予兆だといわれる。

フライボール革命というのは、2015年から選手とボールの動きを数値化する動作解析システム「スタットキャスト」がメジャーリーグに導入されたことに始まる。
それはゴロの打球よりフライを打ち上げた方が、ヒットやホームランになる確率が高いという理論です。
具体的には、速度98マイル(約158キロ)以上の打球が、26~30度の角度で飛び出したときがヒットになる確率が最も高くなる。

しかし日本では高校野球の段階から、「フライを上げるな、ゴロを打て、とにかく転がせ」という考えを叩きこまれている。
そういう考えが日本のプロ野球ではいまだに強い。

昔はそれでよかったかもしれない。
グランドは土のグランドでイレギュラーが多かった。

筋力トレーニングで選手の筋力が格段にアップしている。
昔とは状況に雲泥の差があるのです。

さらに「フライボール革命」の影響で、打撃フォームが外角の低めのストレートをすくい上げるようなバッティングに変化している。
実際結果を出している選手は、ほとんどローボールヒッターです。

こんな状況で、ピッチャーが、外角低めに渾身のストレートを投げることを意識しているとどうなりますか。
一流バッターにとっては「待ってました」ということになるのです。
外角ストレートで長打を打たれると速球派の投手は自信をなくしますよ。

この状況の変化を理解して、対応することを考えないといけません。
権藤氏は、WBCでピッチングコーチを務めたときに、巨人の菅野投手に次のようにアドバイスしたという。
ストレートは低めではなく、高め、それもインコースの高めを意識して投げてみなさい。彼は、指示通りの球でメジャーの選手を抑えて、ペナントレースでは凄みが出てきました。

ここで権藤氏が言われているのは、今や状況は急速に変化している。


森田理論も常に変化を敏感に観察して、変化対応力を身に着けていくという理論になっています。変化対応は森田理論の大きなテーマとなっています。
「流れと動きの森田療法」(岩田真理 白揚社 65ページ)では次のように説明されています。

周りが動かず、時間も流れなければ、わたしたちはいつまでも居心地のいい場所にじっとしていることもできるでしょう。
けれど時間は波のように変化し、動いています。
わたしたちは、それに乗らないことには生きていけないのです。


流れに乗る、ということです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.05.05 06:20:05
コメント(0) | コメントを書く
[森田理論の基本的な考え方] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: