森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.07.17
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有森裕子氏は、1992年バルセロナオリンピックで銀メダルを獲得し、それから4年後アトランタオリンピックで銅メダルを獲得しました。
銅メダルを獲得したときに ​「初めて自分で自分を褒めたいと思います」​ と言いました。自分で自分を評価できると言うのはなかなかできることではありません。​

集談会では自己肯定感が持てないという話をよく聞きます。
この状態は、自分で自分自身を嫌悪しているということになります。
一人の自分の中に二人の自分がいて、一方の自分が他方の自分を非難、否定している状態です。現実世界で欠点や弱点を抱え、ミスや失敗をくり返しながらもけなげに生きている自分を非難、否定しているのです。
こういう状態では、社会の荒波を乗り越えて、自信を持って生きていくことは難しくなります。

他人が自分を非難、否定するのは仕方ないと思います。
人間としてこの世に生を受けると、自己保存欲求に基づいて、できるだけ延命をはかることが最大のミッションとなります。

時として他人のことを構っていられなくなります。

他人が自分のことを非難、否定するのは自分ではコントロールできません。
しかし他人と一緒になって自分が自分自身を否定することは避けなければなりません。
それは前線で必死に頑張っている自分に後ろから石を投げつけるようなことになります。
生きていく後ろ盾がなくなると、意欲が失われてきます。

どんな状況になっても自分は自分の味方になる。
親から非難、否定されるような状態であっても、自分を見捨てないで守り切る。
他人からどうしようもない奴だとさげすまれたとしても、決して自分を見捨てない。
そうして60歳以上まで自分を大事に守り続けた人は、人間として合格点をもらえることができるのではないでしょうか。

自己肯定感を育てていくためには、小さな成功体験を積み重ねていくことです。
一つ一つは小さなことであっても、それが積み重なると、自己有用感、自己肯定感が育ってきます。


明石海峡大橋





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Last updated  2023.07.17 06:20:07
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
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