森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.10.16
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
スイスの精神科医・心理学者であるユング博士によると、人は内向的な人と外向的の人の2つのタイプに分けられるという。
内向的な人は自分の内面との対話を重視している。
外向的な人は他者との関係性を重視しているという。

神経質者は自己内省的であると言われています。
ユング博士の、自分の内面との対話を重視している人が多い。
自己内省性にはメリットもデメリットもあります。

メリットは次のようなことがあります。
自分の考え方や行動を細かく分析することができます。
他人や状況を細かく観察して的確な診断を下すことができます。

事故や不具合の原因を追究するためには必要な能力となります。

一方自己内省性にはデメリットもあります。
上から下目線で自分の行動、性格、境遇、ミスや失敗を批判的に見るようになる。
反省する力が旺盛で恥ずかしい思いをしたことはいつまでもよく覚えてします。
イヤの思いをしたことは、「不快」「嫌い」と判定して、二度と手を出さないようになります。
制御機能が強力で、行動は消極的、回避的になります。

人間の脳では顕在意識と潜在意識が働いています。
顕在意識は建前で、潜在意識は本音と置き換えてみましょう。
いくら建前で鼓舞しても、本音の部分が賛同しなければ、積極的な行動にはなりません。
むりやり行動しても途中で挫折することが多くなります。

脳内では湧き出てきた感情を扁桃体が「不快」「嫌い」と振り分けて、神経伝達物質のノルアドレナリンによって、その情報が青斑核に送られて防衛系神経回路が作動することになります。

いくら意志の力で打開しようとしても改善することはできなくなります。

自己内省性という傾向を一方的に悪いことだと決めつけるのは問題です。
自己内省性は、行動が暴走しないように制御する役割を持っています。
ここで問題なのは、内向性と外向性のバランスが崩れていることです。
自己内省力が強く働き、注意や意識の外向化が起きなくなっているのです。


その次に自己内省性を適宜活用していく。
自己内省力一辺倒の人は外向化が蚊帳の外になっているのです。
バランスを取り戻すことが必要になります。

注意や意識の外向化を図るためには、仕事や日常生活の中で、絶えず課題や目標を意識して生活することです。
やるべきことをあらかじめリストアップすることが肝心です。
次に森田理論で学習したように「ものそのもの」になって取り組むことです。

広島三景園 向こうに見えるのは広島空港管制塔です





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Last updated  2023.10.16 06:20:08
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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