森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.16
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宇野千代さんの言葉です。

​​ 自分が不幸であると思えば不幸であるし、幸福であると思えば幸福なのである。 ​​

相田みつを氏の言葉です。

​しあわせは いつも じぶんの こころがきめる。

​森田先生の言葉です。

​​ 一心に努力している状態が、幸福な状態である。

我々は人生の欲望に対して、常に念掛けあこがれながら、その目的を失わす、しかも何かとその現在現在の事柄に対して、力の及ぶ限りのベストを尽くしているのが、「物そのものになりきる」という自然の状態であります。そこにはじめて「努力即幸福」という心境があるのです。
(森田全集第5巻 616ページ)

喉から手が出るほど欲しかったものが手に入った。
おいしいものを腹いっぱい食べた。
おいしいお酒を飲むことができた。
映画、スポーツ観戦、演劇や演芸、コンサートを見て楽しむことができた。
国内の温泉旅行でゆっくりできた。


これらは与えられた楽しみ、外部からの刺激によって一時的に高揚感を味わうことができたということになります。これも人生の醍醐味です。
これらは強烈なインパクトがありますが、瞬間的で持続性は期待できません。

これに対して自分で見つけた課題や目標に向かって努力することによって得られる幸福というものがあります。
努力しているときは、目標が達成できるかどうか分かりませんので不安で一杯です。つねにハラハラドキドキしています。
しかも精一杯努力しなければ成功を手にすることはできません。

努力して目標を達成すれば、成功体験となります。
成功体験が積み重なると自信が生まれます。自己肯定感が生まれてきます。
また弾みがついて、自分が一回り大きな人間に成長できます。

成功へのプロセスは、精神的には不安定ですが、注意や意識は外向きになっています。しっかりと課題や目標が明確に意識されています。
精神状態が絶えず揺れ動いていますが、不安定即安心の状態です。

生きている限り、絶えず不安、恐怖、違和感、不快感が付きまとっています。


ここでのチェックポイントは3点です。
・注意や意識が内向きではなく外向きになっているかどうか。
・課題や目標をしっかりと捉えているかどうか。
・途中であきらめることなく努力精進しているか。

凡事徹底の生活の中で、問題点や課題、興味や関心を持てるものを見つけること。

確かにカンフル剤的な快感を味わうことも人生の醍醐味ですが、それだけで幸福な人生を送ることはできません。
森田先生の言われている「努力即幸福」という方向を基本路線にすることができれば、後悔しない人生を送ることができます。







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Last updated  2023.11.16 07:47:24
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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