森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.02.19
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今日は森田の神髄「事実唯真」を取り上げてみました。

人間は大脳新皮質が発達しています。考えることができる動物です。
過去、未来、抽象的なことも自由自在に思考します。
また考えたことを言葉を使って記憶することもできます。
いつの間にか観念が優先されるようになり、事実を見下すようになりました。
意にそわない事実は、観念の世界に引き揚げてコントロールしようとします。
しかし事実の世界は簡単に観念でコントロールすることができません。
感情は自然現象だからです。無視していると葛藤や苦悩が生まれてきます。

森田では観念の世界に事実を合わせるのではなく、事実をもっと大切に取り扱うことが大事であるといわれています。

どうすれば事実優先の態度が身につくのでしょうか。

そのために心掛けることは10項目以上あります。
過去にこのブログで取り上げたことを紹介します。
・「かくあるべし」の弊害と、「事実優先」の利点を森田で学習する。
・傾聴、共感、受容、許容の態度で接する。
・毎日感謝の気持ちを最低一つは日記に書くようにする。
・人に役立つことを探し出してていねいに取り組んでいく。
・マイナス面ばかりではなくプラス面も見ていく。両面観。
・あなたメッセージを私メッセージに変える。
・物の性、己の性、他人の性、時間の性、お金の性を尽くす実践。
・ペット、観葉植物などを飼育する。世話活動をする。

・否定語はすぐに取り消して、肯定語に置き換える。
・勝負なし法への取り組み。「みかんていいな」への取り組み。

2014年10月12日に投稿したシャロン伴野さんの「どっちにする」をご紹介します。
例えば、大切なお客さんが来ているのに、子供がぐずって泣き出したとします。
私は子どもにこう言います。

子どもはしばらく考えて、どちらかを選びます。
泣きたいと思えば玄関のところに行きます。玄関のところにいって泣いても誰も相手にしてくれませんから、つまらなくてすぐに泣き止みます。
この場合自分で選んだことですので、小さな子供でも誇りを持って、再度泣き出すようなことはありません。
子供は自分でどちらがいいかを判断して選び、そして自分が下した決定を守る能力と自尊心が育ちます。選択肢は2つにすることです。
何でもかんでも自由にしなさいというと、子どもたちは右往左往します。
また3つや4つでは多すぎます。集中できないのでダメです。

これは両面観の応用ですが、子どもに「かくあるべし」を押し付けることをやめて、子どもが自分で考え、自主的に行動できるようになります。









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Last updated  2024.06.01 23:46:45
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森田生涯 @ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) 通りすがりさんへ コメントありがとうご…
通りすがり@ Re:阿久悠さんが「ジョニーへの伝言」に託した思いとは(03/06) この曲の歌詞の意味がわからなくて検索し…
森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…

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