パレスチナには2つの湖がある。
一つは ガリヤラ湖
だ。きれいな湖で、魚も泳いでいる。
その土手を緑が彩っている。木々は土手の先へと枝を広げ、癒しの水を吸い上げようと渇いた根を伸ばす。
・・・ヨルダン川がなだらかな山を下り、この湖にきらめく水を注ぎ込む。
だから、湖は日差しを浴びて笑っている。
人はその近くに家を建て、鳥は巣を作る。
この湖がそこにあるから、どんな生き物も幸せなのだ。
ヨルダン川は南に下り、もう一つの湖にも注いでいる。
ここにはしぶきを上げる魚も、風にそよぐ葉も、鳥の歌声も、子どもたちの笑い声もない。
空気は水面に重く垂れこめ、人間も獣も鳥も、ここの水は飲まない。
この湖は 死海
という。隣り合った湖のこの大きな違いはなんだろう。
ヨルダン川のせいではない。両方の湖にいい水を注いでいるのだから。
湖底の土でもない。まわりの土地でもない。
ガリヤラ湖
はヨルダン川の水をもらうが、ためてはいないのだ。
一滴注げば、一滴が流れ出る。等しい量の水を与え、受け続けている。
死海
は一滴もらえばすべてため込む。
つまり外に向かって流れ出るということはないのです。
(
7つの習慣 ショーン・コヴィ キングベア出版 51ページ引用 )
この話は感情の取り扱い方を考えるときに参考になります。
感情は谷あいを勢いよく流れる小川のように、早く流すようにするとよいのです。
お堀の水のように入れ替わらないということになると、藻が湧き、雑菌が繁殖して、水が濁ってきます。谷あいを流れる水のように、飲み水として利用することはできません。
感情を早く流すためにはどうすればよいのか。
新たな行動を開始すると新たな感情が生まれてくると学びました。
これを活用すればよいのです。
お勧めは、毎日の生活のルーティンを作り上げることです。
3か月もすれば規則正しい生活習慣が身に付きます。
身体がスーと動いてくるようになります。
そのとき運動野や側頭葉が盛んに活動しています。
そして比較検討、試行錯誤を繰り返す前頭前野は休んでいます。
神経症に陥ると絶えずその前頭前野を酷使しています。
帚木蓬生氏は5分以上考え続けていると前頭前野が傷むと言われています。
前頭前野を酷使しないためには、規則正しい生活習慣を身につけることが有効です。
潜在意識の特徴について 2024.09.13
☆怒りについて考える 2024.08.25
マイナス感情にきちんと向き合う 2024.08.23
PR
Keyword Search
Category
Comments
Calendar