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シャコバサボテンが花屋に並ぶ季節になりました。毎年のようにお客さんから「うちのシャコバはまだ花が咲かない」とたずねられますが、だいじょうぶです。別名クリスマス・カクタスといわれるように11月か12月に咲くのがふつうなのですから。花屋のは季節を調節して、促成栽培したものなのですから。ふつうでしたらやっと花芽が見えはじめたころかもしれません。葉の先端に小さな(数ミリの)豆粒のようなものがやっと見えはじめるころです。この時期に気をつけなければいけないことが一つだけあります。この小さな花芽が米粒くらいの大きさになるまでは、日照不足のところ(暗いところ)に移動して置いてはいけないということです。花芽がぽろぽろと落ちてしまうことがあります。米粒の大きさ以上になると、花芽が葉にしっかり固定するので、少しくらいの環境の変化には対応できるようです。米粒より小さい時はまだ、花芽が葉にしっかり固定していないので落ちることがあるのだそうです。ちょうど米粒の大きさになるころが、関東地方では霜の時期になるようです。それまでは南向きのベランダがあれば最適ですが、戸外に置くのが良いようです。冬季には室内の明るい場所が最適になります。シャコバサボテンはサボテンの仲間ですから(孔雀サボテンや月下美人に近い森林性サボテンです)、水やりは乾かし気味に与えます。花の咲くころまでは一週間に1回くらいを目安に与えます。花が終わった後から冬の間は休眠しているので月に1回くらいでいいようです。(鉢の大きさによって乾き具合がちがいますが、だいたいの目安として)3月のお彼岸ころから暖かくなって成長期ですので、また水を与えるようにします。新しい葉(新芽)も伸びてきて、夏までに葉は3段くらい伸びます。夏の終わりにその先端に花芽を付けることになります。
2007.09.30
紫陽花(アジサイ)の花が咲かない原因のいちばん多いのは、「秋の9月以降に枝の先を剪定(せんてい)してしまう」ことです。秋にはもう来年の花芽ができているのに、それを剪定してしまうから、花が咲きようがないのですね。紫陽花は6月の花後から葉芽(新しい枝)を伸ばして、初秋ごろには伸びた枝の先に来年の花芽が形成されるようです。いちばん多い、失敗するパターンは以下のようになります。1、花後もそのままにして、新しい枝葉が伸びる。2、晩秋から初冬の寒さで、ドライフラワーのような枯葉になる。3、枯葉が眼ざわりなので、冬に切ってしまう。4、きれいになってすっきりする。けれども、その切ってしまった枝の先に来年の花芽が付いていたのに、それを切り落としてしまったのです。それで6月の花の季節に咲くつぼみが無いから、毎年咲かないということを、毎年くりかえしている人が多いようです。ではどうすればいいのかといいますと、剪定は花の終わった直後に(6月7月)に思い切って大きく切り戻します。すぐに新枝が伸びはじめる時期になって、枝が伸びます。初秋には伸びた枝の先に来年の花芽ができて、冬の寒さも乗り越えます。来年の6月にはほとんどの枝の先から、大きな花が咲くでしょう。あるいは花後の剪定もしなくて、ほうっておけば、花後に伸びた枝の先に花芽が付いて来年に無事に咲くことでしょう。何もしなければ花は咲くのですね。これは山茶花(さざんか)や椿(ツバキ)や皐月(サツキ)でもそうなのですが、来年の花芽は、前年の秋にはもう、(半年前には)花芽が形成されているのです。山茶花や椿を生垣にしている家で、お正月前に、きれいに切りそろえて形作りをして、新年を迎えることが多いのですが、それは同時に、花芽を切り落としていることになります。
2007.09.29
毎年この時期の新聞記事に、桜の花の狂い咲きの話題が載るようです。特に地域版にて、秋の季節の年中行事のようでもあります。この原因は夏から初秋の台風などにより、桜の木の葉が落ちてしまったことが原因と言われています。虫の大発生により、葉が食べられてしまった場合もあります。落葉で葉が無い状態になったので、それを桜が冬と認識しまうらしいのです。その後に暖かい秋の日が来ると、冬の後に来る暖かい日ですから、それを春と認識して花を咲かせてしまう、ということのようです。花や樹木は、季節を感じながら、太陽の光を感じながら、四季の移り変わりにあわせて内部感覚で葉や茎や根を伸ばし、花を咲かせます。それが桜もだまされてしまうようです。秋の日の暖かい日を「小春日和」と言いますが、(英語では「インディアンサマー」)、やはり桜もうっかり季節をまちがえてしまうのでしょうか。もし意識的に咲かそうと思えば、夏の終わりの季節に人為的に桜の葉を落としてしまいますと、秋の小春日和の日に桜の花が咲くのを見ることができるでしょう。
2007.09.28
秋植えの球根が花屋さんに並びはじめました。水栽培に適しているのがヒヤシンス。水だけで自分の栄養分で咲くのですから、大きい球根を選びましょう。さらに言えば、重くて、傷の無い球根であればベストです。ヒヤシンスの花は小さな花がまとまって大きな花の房を形成しています。(ぶどうの房のように)。球根が小さいとその花の房が小さくなります。球根が大きいと、花の房が大きく咲きます。鉢植えや地植えの植え付け開始は10月からが適期ですが、水栽培は遅れて11月が適期といわれています。(関東地方基準)。育つ期間が長いと花茎が長くなりすぎるから、それを避けるためのようです。水栽培の初期の重要なポイントは「最初の1か月は暗い場所に置く」です。普通に地植えで育つ時に、最初に根が出てきますが、根は地面の下なので日光は当たらない。ですから水栽培も最初の根が伸びる期間は、日の当たらない暗い場所に置いておくのです。1か月くらいたって、根が伸び育ったころに、球根の上部から緑色の葉芽が出てきます。この緑の芽は日光不足ですと、もやしのようにひょろひょろに間延びしてしまうので、このころから、日の当たる場所に移して育てるのです。
2007.09.27
針葉樹のコニファーと呼ばれる仲間では、ゴールドクレストが人気があるようです。樹形がクリスマスツリーの形をしていますから、初冬に多く出まわります。(葉が柔らかいので重いクリスマス飾りをつけることはできませんが)ゴールドクレストは耐寒性もありますから地植えも可能です。6,7月の梅雨時に枯葉が目立つことがありますが、樹木が枯れるわけではありません。これは、春から新しい若葉が伸びてきて、入れかわるように、古い葉が梅雨ころに枯れるのです。葉が更新する自然現象です。樹木の内側の混みあった部分に枯葉が残って、梅雨の高温多湿で蒸れてしまうのが理由です。対策としては、晴れた日に枯葉が乾いた時に、手袋をして樹木の内側をわさわさと動かして、枯葉を落としてあげればいい。枯葉が落ちて、風通しもよくなりますから、ゴールドクレストも快適な夏を過ごすことができます。鉢植えの場合、根が回りすぎたばあい、夏に根が蒸れることがあります。植え替えは春が適期です。春に一回り大きい鉢に植え替えておくと、(夏までに根がちょうどよく張るので)、夏になっても根詰まりすることもないでしょう。もうひとつ、ゴールドクレスト独特のやわらかい明るい緑色であるためには、やわらかい明るい日陰がいいそうです。あまりに日当たりが良すぎると葉が丈夫に育って濃すぎる深緑色になるのだそうです。
2007.09.23
牡丹(ボタン)と芍薬(シャクヤク)の植え付けや植え替えは秋の10月が最適期といわれています(関東地方基準)。苗もこの時期に売り出されます。よく似ている花ですが、大きい見分けかたは、牡丹は木であり、芍薬は草ということです。牡丹は茶色くなった木の部分があり(木質化といいます)、その木の枝から新しい緑色の茎が伸びてその先端に花が咲きます。芍薬は地上の部分がすべて枯れて、地面から新しい緑色の茎が伸びてきてその先端に花が咲きます。芍薬には木の部分が無いのですね。芍薬は株が横に殖え広がって芽が何本も出てきます。年々大きい株になって行きますから、大株では2~3株に分けることもできるようです。牡丹も芍薬も大きく育ちますから、鉢植えの場合は大きい鉢に植える必要があります。「肥料食い」とも言われて、肥料を好むようですから、後から与える追肥も充分に与えると大きく育って大きな花を咲かせるでしょう。
2007.09.22
君子蘭クンシランの花を咲かせる秘密は、今の時期、秋の低温にあります。株が秋の低温を感じることによって来春の花芽ができます。室内に入れたままだったり、室内への取りこみが早すぎたり、秋の低温にあわせないと、株が季節感を失って花芽がつかないことになります。霜にあたるのはよくないので、霜が降りる少し前の時期までになりますが、秋の冷気にあてるのが正解です。花が咲くのに必要十分な目安は、片側の葉が7枚以上、両方ぜんぶで14枚以上の葉があるくらいに育てば花が咲く目安と、昔から言われてきたようです。花が咲いた鉢を購入したのであれば、一度咲いた株であれば毎年咲くはずと考えていいようです。手入れをまちがえずにほどほどに育っている株であれば、花が咲くか咲かないかは、花芽のできるポイントである秋の低温が大切だということです。もうひとつ、茎が長く伸びないで、下のほうで短い茎のまま花が咲くことがあります。じつはこれも秋の低温にあわせないで暖かすぎる秋を過ごしたことが原因で起こる現象です。君子蘭だけではなく、やはり花にとっては季節感、四季の移り変わりというのは大切なことなのでしょう。
2007.09.15
花がうまく育たないという人の話をよくよく聞いてみると、液体肥料の使いかたをまちがえている人が多いようです。一般に使われているハイポネックス(原液)は鉢花のばあい1000倍の水に薄めます。容器のふた(キャップ)が20mlですから1000倍というと20Lです。20Lというと灯油のポリタンクが18~20Lです。キャップ1杯のハイポネックス液肥をポリタンク20Lの水に薄めたくらいがちょうどいい。そう説明すると、お客さんは「えーっ、そんなに薄くていいんですか」とびっくりする人が多いようです。アバウトにこれくらいでいいのかな?と適当に薄める場合、そこまで薄める人はやはりいないので、濃すぎる液肥を与えてしまって花に害になることが多いようです。ポリタンク20Lの水で、液肥はキャップ1杯ですから、ペットボトル2Lの水ではキャップに10分の1になります。ほんのり水色に染まるくらいですね。自分がふだん液肥に使用する容器、たとえばジョウロ(如雨露)とかバケツとかペットボトルとかの容器の分量を確認して(水の量ですね)、それに対して液肥はどのくらいの分量かを確認しましょう。いつでも同じ容器でおなじように薄める習慣をつけてさえしまえば、わざわざ毎回毎回、水の量を計算する必要もないのですから。ちなみに胡蝶蘭などの洋ランには、さらに薄めて2000倍でいいのですから、濃すぎる液肥を与えている人は花を大切にしようとおもって逆効果になっていることになります。
2007.09.14
カサブランカをはじめとするユリは秋植え球根ですので、そろそろ気にかけていてもいいかもしれません。とはいってもカサブランカは山百合の系統ですので球根が出回るのはユリのなかでも秋遅くになってからです。10月かな。ユリを植えるときのこれだけは守ってほしい、重要なポイントが1つあります。縦に長い植木鉢、つまり深い植木鉢の真ん中あたりの高さに植えてほしいということです。ユリの根は球根の下だけではなく、球根の上からも根が出るのです。(正確には球根の上の茎からですが)。球根の下の根を下根、球根の上の根を上根といいます。浅い鉢に植えると球根の上の鉢土の部分が無いので、上根が育つのに充分なスペースが無いのですね。ユリの株本体に栄養がたりなくなるのですから、来年の球根が育たない。で翌年の花が咲かないというわけです。深い鉢の真ん中に正しく植えると、球根の下からも下根が育ち、上からも上根が育ち、栄養を充分に得てじょうぶに育つというわけです。もうひとつ、ユリは真夏の暑さを嫌います。花後の夏に、来年の新芽が出てきます。球根が浅いと夏の直射日光の影響で新芽が焼けてしまうのですね。深く植えてあれば夏の暑さをしのぐことができます。花屋さんで購入したユリの鉢植えは浅植えになっていることが多いようです。基本的に流通している鉢はそのときの花を見るためのもの。必要な大きさの鉢と必要なだけの土でしかありません(そのぶん安価になるのですから)来年も育てようとしたら、鉢土を崩さないようにそっと抜いて、深い鉢、あるいは大きい鉢に植えて、上方に用土をたっぷりと入れます。つまり深植えにします。ユリは下根だけでなく、上根も出てくるので、深植えにして、根を充分に育てることによって、栄養をとって、毎年花が咲く。これがユリの育てかたの重要なポイントです。
2007.09.13
ゼラニウムは家庭園芸では流行に左右されない、定番といっていいほどの人気があります。冬の寒さだけ気をつければ越年して、春から秋までずっと長期間にわたって咲き続けるのですから。乾燥にも強く、ちょっと水やりを忘れたくらいでは枯れもしない強健さも、育てやすいということでしょう。そのゼラニウムですが、葉ばかりが繁って花が咲かない、という声を聞くことがあります。私はかならず「油粕の肥料を与えてはいませんか? それも粉の油粕を」と聞くのですが、そのとおりであることが多いようです。油粕はチッ素肥料が主体です。チッ素肥料は葉の栄養分ですので、葉ばかりが元気に育ってしまうのです。特にゼラニウムではこの傾向がはっきりと現れるようです。油粕の、特に粉のままの油粕は、生のままなのでチッ素肥料が大部分なのです。固形の油粕は、骨粉(リン酸)を配合しているので、まだこちらのほうがいい。肥料の三大要素は、チッ素N・リン酸P・カリKです。チッ素が葉、リン酸が花・果実、カリが根の肥料です。特にゼラニウムではチッ素肥料のやりすぎで葉ばかりが繁って、花が咲かないという現象が顕著に現れるようです。ゼラニウムには油粕よりも化成肥料のほうが適しているようです。(化成肥料にはチッ素・リン酸・カリが配合されている)植物の手入れはほどほどに知っているはずなのに、ゼラニウムの葉ばかりが繁って花が咲かないという人は、油粕の肥料を使っていたら、油粕を止めてみましょう。
2007.09.08
秋になるとシンビジウムの葉の成長もそろそろ止まって、バルブ(株)の根元から芽が出てきます。これが来年の花芽なのか葉芽なのかを判断します。関東地方でだいたい9月から10月あたりの時期になります。株元をよくみると新芽が出てきます。その新芽がぷくんとふくらんでいれば花芽です。花が咲きますので大切に育てます。その新芽が平べったいぺこんとしていれば残念ながら葉芽です。葉芽のばあいは(かわいそうですが)外側にポキンと倒して折り取ってしまいます。そのままにしておいても葉芽のままですから、花は咲きません。折り取ると新芽がもう一度新しく出てくるのです。その芽が花芽になる可能性があるわけです。またも葉芽でしたら、同じことを繰り返します。元々が葉芽だったのですからしょうがないけれど、次に出てくる芽が花芽になる可能性を信じて、この作業は行うわけですね。いずれ来年の春には新しい葉芽はいくらでも出てくるので、心配は要りません。花芽なのか葉芽なのか、自分では見分けがつかないばあいでも、10月になってからでもじゅうぶんいいんですが、新芽が伸びてきて、まん丸にふくらんでいるのが花芽、ぺったんこのままなのが葉芽です。10月のシンビジュームの株元に出てくる新芽をよく見てみましょう。
2007.09.07
水分は用土の接着剤と考えられます。水分が少なければ(乾いていれば)用土は崩れやすくなります。反対に、水分が多ければ用土は崩れにくくなります。植え替えのときに、鉢から抜いても土の形を崩さないように植え替えたい場合は、水やりを十分にしてから、植え替えます。株分けなどで土を落としたい場合は、水やりを控えて乾燥させてから、作業をすると、土がかんたんに落ちて、株や根をいためずに株分けや植え替えができます。根が張りすぎて鉢から抜けなった時には、水やりを控えると、根がしおれて(鉢とのすきまができて)株を抜きやすくなります。水分が十分ですと根がいっぱいにふくらんで鉢から抜けなくなるわけです。こういうふうに基本としては考えて、植え替えのときによっていろいろ、水分を与えるのがいいか、水分を休むのがいいかを考えています。
2007.09.05
9月の声を聴くと涼しくなってきて、そろそろ植え替えの季節がやってきます。秋の植え替えの必要な鉢は9月後半から10月の早いうちに行うことにしています。あまり遅くなると根が十分に成長する前に冬が来てしまうので。まもなく万年青(オモト)の植え替えをします。私の場合、ほとんどの植物で基本的な用土は、赤玉土2+腐葉土1の割合です。植物によってちょっとアレンジしているだけです。オモトは排水と通気を好みますので、水分と空気が通りやすくなるように、この基本用土に、軽石あるいは日向砂を混ぜるようにしています。それと木の枝を燃やして木炭化した小片を混ぜています。今ごろの万年青は実が緑色になっています。年末に赤色になって、お正月を迎えます。葉に白い斑の模様が入る種類のばあい、実にも緑と白色の模様がきれいに入っています。万年青の実が付かないという話を聞きますが、その原因の多くは花の咲く時期の雨のせいだと思います。万年青の花は6,7月の梅雨時に咲きます。雄花と雌花の花粉が受粉して種(実)ができるのですが、その時期がちょうど梅雨の季節なので花粉が雨に流されてしまうのですね。その対策としては梅雨時には(花の季節には)軒下に置いて、雨が当たらないようにするだけで、花粉がちゃんと受粉して実が付きます。万年青は半日陰(明るい日陰)を好みます。葉の先が茶色く枯れているのをよく見かけますが、大きい原因は日焼けだと思います。特に真夏の直射日光は厳禁です。葉に茶色い斑点をよく見かけますが、これは春から初夏の季節の虫害(アブラムシとか)が考えられます。ほんの1ミリをかじられたとしても、葉が成長して5倍の大きさになると、その小さい齧り跡も5倍の大きさになってしまうのです。そういうわけで、予防としての消毒を、春・初夏・秋の3回は(スプレー消毒でもいいので)行うようにしています。
2007.09.04
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