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秋の深まりとともに落ち葉の季節になりました。公園や並木道の落葉樹は葉を落としはじめました。落ち葉を集めて庭土を改良しましょう。いちばんかんたんな方法です。庭のある時は、庭木のあいだあいだに穴を掘って、落葉を埋めておくだけで、数か月後には栄養充分のふかふかの土になっています。落葉を入れて、土をかぶせて、また落葉を入れてというようにサンドイッチ状に重ねていきます。粉の油粕か配合肥料を混ぜておくとさらに効果的です。落葉はケヤキや桜の葉のように、かさかさになる乾いた落葉樹が最適です。イチョウの葉は油分を含みすぎるので適していません。落葉の時期に埋めておくと、冬の間に発酵栄養分のある土が出来あがっていって、春からの成長期にちょうど肥料になっていて、効果があるというわけです。鉢植えには一般的には冬には肥料を与えてはいけないので、この方法は適していません。鉢植えは用土が制限されていて、肥料がすぐに効いてしまうので、春になってから与える方法になります。公園や街路樹にはこの時期、使いきれないくらいの落ち葉がありますので、庭がある人は落葉を集めて、庭木のあいだあいだに埋めておきましょう。
2007.10.24
胡蝶蘭は3本立てなどいろいろ仕立て方がありますが、生産農家はふつう小さいポットに1本で育てているようです。3本立ての鉢であっても大きい株から花茎が3本が伸びているのではなくて、1本立てのポットを3つ寄せ植えしていることが多いようです。ポットを付けたまま、3つのポットを三角形に並べた形に鉢に寄せ植えしています。表面にはポットが見えないように水苔(みずごけ)を敷きつめています。ポットとポットのあいだにも水苔を入れてあるようです。ですから水やりをする時に、普通の花のようにたっぷり水を与えすぎると、ポットの隙間の水苔の部分は水分が乾かないのです。冬は夜間に水分が冷えて、根を痛めますから、水やりは控えめにしましょう。たとえば3本立てのばあい、1本1本の根元のところだけに水やりをしてもいいのです。鉢全体に水やりしては水分が多すぎること。ポットでは無い隙間の部分にまで水やりをする必要が無い(むしろ害になる)という意味です。胡蝶蘭は水はけと通気性を好みますから、↑ 上記のように小さいポットで育てます。鉢の下半分には発泡スチロールの小片を入れてあることも多いようです。あるいは鉢にポットがひっかかるようになっているだけで、下には何も無いこともあります。胡蝶蘭の3本立てを購入したら、鉢の底穴からのぞきこんで、何も無い空洞になっているか、発泡スチロールが入っているか、確かめてみましょう。冬の間はとりあえず、乾かない程度に水やりをします。葉に霧吹きをするのも効果的です。低温が苦手ですから、明け方の最低温度を12~13度をほしいところです。ポットのままの仮り植えの寄せ植え状態を植え替えたいのですが、5月の連休のころが温暖な温度になりますので、暖かくなるまで待って、新しい水苔で植え替えましょう。
2007.10.23
花を少し取り扱っています(主に菊ですが)。長持ちさせるには何を入れればいいですか?と、よく質問されます。砂糖、日本酒、中性洗剤、10円銅貨・・・それもひとつの方法なのですが、それよりも前に、まず切花の基本的な第一歩としては、「水切り」が何よりも重要だと思います。水の中で茎を切ってから花瓶に活けるのが「水切り」です。こうすれば水を充分に吸い上げるので切花がいきいきとするのです。花が長持ちしないと言う人に、「水の中で切る水切りはしていますか?」と聞くと、想像したより多くの人が水切りをしていないことに驚きます。水切りをしさえすれば長持ちするものを、水切りをしないのに、すぐに枯れると思いこんでいるとしたら、今までずっと損をしていたことになるのかもしれません。そういうわけで、菊の切花を買っていくお客さんには「水の中で水切りしてから活けてくださいね」ということにしています。花屋でちょうどいいジャストの長さに短く切ってほしいという人がいますが、帰宅してそのまま花瓶に活けるのでは、切り口は乾ききっていますから、水を吸い上げないのですね。あるいは空中ではさみを入れて切って、すぐに花瓶に入れたとしても、切り口は乾いていますから、やはり水を吸い上げないのです。生産農家が菊の切花を出荷するときには、葉を乾かして、しおらせて、ぺったんこにします。何本も積み重ねて、縦横30センチくらいの紙箱に100本が入るくらいにしおらせた状態で出荷します。花市場から花屋へ。花屋はその切花を水中で水切りをして水を吸わせるのが最初の作業です。1時間もすると水を充分に吸い上げた切花はシャキッとして、葉もひろがってぱりぱりになります。切花の生命力の強さを実感するときでもあります。切花を買って帰宅したら、まず水の中で水切りをしましょう。今まで水切りをしていなかったら、こんなに長持ちするのかとびっくりするくらいに、いきいきとすることでしょう。
2007.10.18
秋の紫式部や萩の鉢植えが花屋に並ぶころになると、前年から自分で育てている人から、決まって毎年おなじような質問を受けます。「背が高くなりすぎて、形が暴れてしまうのですが、どうすればいいんでしょうか?」春に剪定すればいいのです。春に株の下部(根元のほう)を見ると、茎から小さい芽がぽつぽつと見えてきます。その新芽を残して、剪定します。株の上半分を剪定すれば、その下半分からの新芽が伸びてきて、コンパクトな株になるわけです。新芽がいくつもあるので、何本も枝が出てきて、それぞれに花が咲くのですから、花数も増えます。剪定しないで放置すると、株の先端からの新芽が伸びますので、ますます背が高くなってしまうのです。秋の花の時期になって、形が暴れすぎたのに気がついてあわててもそのときにはもう遅い。冬の休眠期が過ぎて、春のこれから新芽が伸びますという時期に大事な作業があるというわけです。同じような花を思いつくままにあげてみると、ハイビスカス、萩、紫式部、野ボタン・・・・あたりが同じ育てかたになります。ハイビスカスは寒さに弱いのですが、冬の寒さで細い先端が枯れてしまったり、株の上半分が傷んでしまった・・・としても心配いりません。いずれ春の剪定で上半分は剪定してしまうのですから、その部分が傷んだとしても同じことなのですから。萩の花は剪定しないで背を高くして、萩のトンネルという形作りもあります。植物はえてして、花の時期ではない時期にに、大切な作業があります。
2007.10.12
花が咲いてしまったときに、その新しさを見わける方法はあるのでしょうか?菊の花を見て、花びらの中心にある花芯をよく見てみましょう。写真画像のピンクの菊の中心にある、緑色の部分です。下の2つの花では緑色の部分はまだつぼんでいます。上の花では緑色の部分が外側から黄色く開きはじめているのが見えるでしょうか。3割くらい開いているかな。同じように開いている菊でも、下の菊はまだ開きはじめ、上の菊は3割くらい開いているのがここで判断できるのです。花屋さんで、菊の花が開いちゃっているから少し値下げしますという時に、花の中心の花芯をみて、花芯がつぼんでいればまだまだ長持ちするという意味です。花芯が半分くらい開いていれば、見ごろの日数の半分くらいは過ぎたという意味。花芯が開いてしまっていれば、花ももう終わりのころで何日も楽しめないという意味になります。同じように開いている花でも、花芯のところを見て、まだまだ長く咲きそうな花を選べば、長く楽しめるということになります。菊以外でも、おなじような形態の花では、花芯を見れば新鮮さがわかります。
2007.10.07
冬に向かって、寒さに弱い観葉植物などはそろそろ室内にとりこむ準備をはじめる時期で、寒さに慣れさせる馴化が必要になってきます。冬は観葉植物の大部分は成長を休みますから、水の吸収も少なくなってきます。春から秋のように水をばしゃばしゃ与える必要もなくなってきます。冬に水を与えすぎると、たまった水分が夜間に冷えて、根を痛めることになります。植物本体も、水分を多量にふくむと、その水分が冷えることによって、寒さの害を起こしてしまうようです。植物体内の水分が多過ぎて水ぶくれするよりも、本体の水分は少なく、密度が濃く、引きしまった状態が寒さには強いということになります。冬に向かって、水やりはふだんよりも間隔をあけましょう。だんだんと乾かしぎみの状態に慣れるようにすることが重要です。
2007.10.03
植物が花芽を形成するしくみとして、ふつうには温度を思いつきます(温室で暖かく育てれば花芽がたくさん付く、というように)ところが、花の中には一日の日の長さの変化によって、花芽を形成するのもあります。日が短くなる(夜が長くなる)時が短日性植物。日が長くなる(夜が短くなる)時が長日性植物。秋から冬にかけて、日が短くなるにつれて花芽を形成するのが短日性植物で、秋を代表する花が多いようです。菊、コスモス、朝顔、カランコエ、ポインセチア・・・・・マイナス面としては、現代人の生活が夜型になるにつれて電灯の光がこうこうと照っているので、植物が、いつまでも昼間が長いと思いこんでしまうことがあるようです。短日性植物が日が短くなったのに気が付かなくて、花芽を形成しないのですから、花が咲くのが遅れる、あるいは花が咲かない、という現象です。花が咲かない原因のひとつとして、自分の家のおとなりが24時間営業の店舗で、夜間もライトに照らされて、短日性植物が夜の長さを感知できなくなったので花が咲かないという、現代的な原因も考えなければならない時代になったようです。
2007.10.02
水仙やヒヤシンスやチューリップといった秋植え球根を植えつける季節になりました。10,11月が最適期です。年内でもじゅうぶん間にあうようです。球根は自分の体内に栄養分をすでに持っていますから、よほどのことがないかぎり、花は咲くとおもいます。翌年にも花を咲かせたいわけですが、問題は花後。「花後の葉を大切にしましょう」花が咲き終えるまでは大きい球根の栄養分を使って花が咲きます。花が咲いた時には球根は養分を使い果たして、小さくしなびています。花が終わったからといって、鉢を塀の陰や庭のすみにほうってしまっては、来年のための球根が育ちません。花後の葉がうっとうしいからといって、葉を切ってしまっては、来年の球根が育たないのです。秋植え球根は、春から夏の半年に栄養分を貯金して、秋から春の花期までの半年は貯金された栄養分を使って育つという、半年周期で育っています。翌年も花を咲かせたいとおもったら、花後に成長する葉を充分に育てて、肥料を与えて、地中の球根が大きくなるようにしましょう。花が終わったら、枯れた花がらを摘み取ります。できれば花を摘んだ跡の茎の部分も残しておきましょう。茎と葉の緑の部分が栄養を作って、それが球根のなかに貯蓄されるのです。花が終わったときに肥料も与えて、葉をじゅうぶんに育てます。じつは肥料というのは花の咲く時には必要なくて、花が終わって植物が来年の準備をするときにいちばん大切なものなのです。花後に与える肥料のことを「お礼肥」といいますが、来年もよろしくという美しい表現だとおもわれます。梅雨明けの夏ごろまでには葉が黄色く枯れてしまいますので、この葉がある時期までが、来年の栄養分のために大切ということになります。7月の葉が黄色く枯れたころに球根を掘りあげます。このときに大きい球根に育っていれば最高です。鉢植えでは1~2年に一度くらい。地植えでは数年に一度くらいかな、地中で球根がぎゅうぎゅうに増えてしまったときに掘り上げて、植え広げるのがいいようです。夏のあいだは陰干しをしておいて、秋に植えつけることになります。ちょうどこの時期に花屋さんでは秋植え球根として売り出されるわけですね。翌年の球根としては、水仙がいちばん育てやすいようです。つぎがヒヤシンス。チューリップは冬の乾燥と夏の高温多湿を嫌うので、太平洋側ではむずかしいところがあります。日本海側は気象条件が適しているので、チューリップの栽培生産地にもなっています。
2007.10.01
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