音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2005年02月16日
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講師は多喜義彦氏という、コンサルタントで、日経ものづくり、日経ビズテックなどに連載を持つ、
コンサルタントの方でした。
以前、ビデオで氏の講演を見たことがあり、興味があったので、見に行きました。
演題が『開発の鉄人....』というもので、
ものづくりに関するお話でした。
簡単にいうと、もはや安くて、良い物ではお客さんは買わなくなった。
大量生産の時代は終わった。
ものではなく、コトづくりを行う仕組みを作って、儲けようということでした。
それで、これからは、『安全・環境・コンプライアンス(法遵守)』が大事だとも仰られていました。
いろいろな面白いお話を沢山されていましたが、特に面白かったのは秋田の八郎潟で農業を営んでいる佐藤さんのお話でした。
ある時、氏の街のあたりに、秋田の八郎潟のお米を買いませんかというチラシが入っていて、
生産者の顔写真がずらりと並んでいたそうです。
その中で、佐藤さんという方が実直そうだったんで、試しに1kgのお米を頼んだそうです。
そしたら、すぐ電話がかかってきて、秋田弁で『おいしいお米をすぐ送るから』と言うようなことを言われたようです。
届いたお米を食べたら、それなりにおいしかったので、次は3kgを頼んだそうです。
そうしたら、またすぐ電話がかかってきて。。。。
ということがずっとつついて、奥さんがすっかりファンになってしまったそうです。
それで、いつの間にか、お米が無くなりそうになると電話が来るようになったそうです。
何故無くなるのが分かるのかと思って、考えてみたら、佐藤さんは奥さんと長々と電話して、家族構成とか、家族の年とか、
いろいろ情報をつかんだからだったんですね。
結局、ものの価値ではなく、安心とか癒しとかを買っているんだと言うことを仰っていました。
なるほど、現在はどこのメーカーでも、商品にほとんど違いはなくなりました。
それでは、何に違いを見つけるんでしょうか。
そこに気がついたところが勝ちを収めるんですね。
そこで、表題の条件がこれからは重要だと言うことになるわけです。

もう一つ、面白い話をしていました。
氏はある土建会社のコンサルタントをしていました。
ここも、ご多分に漏れず、公共事業の縮小に伴って、景気が悪くなりました。
そこで、氏が提案した新規事業とは何だったでしょうか?
なんと、ケータリングだったそうです。
ケータリングって、毎食お弁当を配達して歩く、サービスのことです。
この土建屋さん、半信半疑で始めたところ、初めて間もないのに、現在、一日2000食の注文が取れているそうです。
何故ケータリングで、しかも短期間で成功したんでしょうか。

答えは『信用』でした。
食品業界と言うところは、結構食材なんかをごまかしたりすることが比較的容易な業界で、
居酒屋なんかで突き出しに出る漬け物何かは、他のところで使った物の残り物(端材)で作るというのは、
業界の常識だそうです。
最近の例でいうと●●乳業、□□ハムとか、いろいろな不正がありましたね。
そういう業界で、一番消費者にアピールするかというと、そうです、『安心』ですね。
この土建会社はその地域では、まじめな仕事ぶりで、とても信用があったので、
ケータリングが見事にはまったということが真相のようです。
いや~、すごい眼力ですね。
恐れ入りました。






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Last updated  2005年02月19日 15時44分31秒
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