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bunakishike

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Anne-Sophy Mutter plays Tchaikovsky,Korngold Violin Concertos

カテゴリ：クラシック音楽

　巷で評判のムターのＣＤがＳＡＣＤで出たので購入しました。以前、コルンゴルドの映画音楽をご紹介したことがありますが、とても好きな作曲家で、プレビンも好きなので、その関連で買ったというわけです。ムターのＣＤは今まで買ったことがありませんでした。今まで、カラヤンの秘蔵っ子というイメージが強くて、敬遠していたのかもしれません。まず、コルンゴルトから聞き始めました。冒頭から、ぞくっとするような音色で、表情も濃いです。表現も自由自在ですが、コルンゴルトの場合、個人的にあまりルバートなんかをして欲しくない、というか、音楽が雄弁なので、しないで十分に伝わってくると思います。ちょっとやり過ぎの感じでした。

　チャイコのほうは、曲の許容範囲が広いので、あまり目立ちませんが、同じような印象を受けました。チャイコのバイオリン、ピアノ協奏曲には、ある種のうさんくささを感じるのですが、今回の演奏は、それを助長する方向に行ってしまったような気がします。

　プレビンのサポートは、ソロが強力すぎるせいか、ちょっと印象に残りませんでした。控えめすぎたのかも知れません。チャイコがウイーン・フィルでコルンゴルトがＬＳＯですが、どちらもウイーン・フィルでやってほしかったですね。

　個人的には、プレビン－ウイーン・フィルの演奏で、コルンゴルトの作品、できれば映画音楽を録音してほしいんですが、無理でしょうね。

　ということで、今回の演奏は、ちょっと厚化粧が過ぎたようで、個人的には、期待はずれの１枚になりました。ちょっとしたところなんですけれど、まったく惜しいとおもいます。録音は、とても良いと思います。

　ところで、この２曲、調性も作品番号も同じなんですね。単なる偶然でしょうが、珍しいことですね。

KORNGOLD TCHAIKOVSKY VIOLIN CONCERTOS ( DGG 00289 474 8742 )

1.Concerto for violin and Orchestra in D minor,Op.35(Tchaikovsky)
  Allegro moderato
  Canzonetta.Andante
  Finale.Allegro vivacissimo

ANNE-SOPHY MUTTER(Vn)
Wiener Philharmoniker
ANDRE PREVIN(cond)

Live recording

2.Concerto for violin and Orchestra in D minor,Op.35(Korngold)
  Moderato nobile
  Romance.Andante
  Finale.Allegro assai vivace

ANNE-SOPHY MUTTER(Vn)
London Symphony Orchestra
ANDRE PREVIN(cond)

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