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「弱冠」は「歳若い」の意味ではない!!という記事で、「弱冠」をただ単に「若い」という意味で使うことに異を唱えている。 その趣旨には大いに賛成なのだが、一カ所ひっかかった。 そもそも「弱冠」とは「男子二十歳」のことで、古代中国で男子を「弱」といい、元服(現在の成人式のようなもの)して「冠」をかぶったことに由来する。というところ。 「弱冠」が「男子二十歳」なのはいいが、男子を「弱」といったというのはいかがなものか。 手元の辞書を引いてみたが、「若者」という意味はあっても「男子」とは限っていないようだ。 「弱女」(女児という意味)という語もある。 何か典拠があっての大人のだろう。 とりあえず、問い合わせてみた。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.30
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我が家では今、毎日新聞を取っている。 今日は、おまけの「BackSTAGE」という、タブロイド判の別刷りがついていた。 冒頭は、吉田拓郎のインタビュー。もtフォーク少年として、興味深く読んだ。 その中に、こんなところがあった。近年では、デビュー以前に夢見ていた「ビッグバンド(弦楽器&管楽器隊、コーラスを加えた大所帯楽団)でのツアー」を実現させた。しかし、期せずして健康を害してしまう。 うむむ。 「期せずして」健康を害したというのはいかがなものか。「期せずして」というのは、期待していなかったのにいいことが起こった、という場合に使うのではないのか。 そう思って、手元の辞書をいくつか引いてみたのだが、「思いがけなく」というような説明しかない。起こったことがいいことでも悪いことでもいいような説明ばかり。 しかし、「期待」「期望」という語があるように、望ましいことを待つのが「期する」ではないのか。 これが、「はからずも健康を害してしまう」なら違和感を感じないのだが。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.30
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我が家では今、毎日新聞を取っている。 今日は、おまけの「BackSTAGE」という、タブロイド判の別刷りがついていた。 その中に、「佐伯明のwas not was~今になって思えば~」というのがあり、テーマが「四畳半フォーク」。 もとフォーク少年の私としては、読まずにいられない。 しかし、わかってない、と、がっかりさせられた。 こんなことが書いてある。例えば73年の9月にリリースされたかぐや姫の「神田川」は、歌詞中に四畳半よりも狭い“三畳一間の小さな下宿”が登場するから、四畳半フォークの代表曲ととらえても差し支えあるまい。 おいおいおい。違うだろう。 「四畳半フォーク」というのは、ユーミンが、吉田拓郎の歌を評して「僕は四畳半のアパートに住んでこんな生活をしています」と歌っているようだ、と言ったのを、評論家の富沢一誠がいただいて「四畳半フォーク」と表現したのだよ。「神田川」は「四畳半フォーク」じゃないの。 筆者は1960年生まれだそうだ。リアルタイムで「四畳半フォーク」という言葉を聞いていてもおかしくないのだが。 なお、「神田川」についての文章は悪くない。 「一緒に出よう」と言っておきながら女を待たせる男のどこが優しいのか、という指摘は新鮮だった。 それだけに惜しい。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.30
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本間朋晃が全日本プロレスを退団することになった。 記者会見もして、円満退団ということだが、何があったのか気になるところだ。 2002年に入団し、武藤社長のもと、ターメリック結成など、チャンスを与えられて来たが、一度もベルトを巻くことなく退団してしまうことになった。 アピールするものの、結果を残せない、というのは、本人も悔しかったろう。 かつてはデスマッチの帝王と呼ばれたそうで、本間を見るたびに、その背中の傷跡に感心していた。 愛嬌のある、いいキャラクターで、昔からの全日ファンからも声援を受けていたのに。 残念だ。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.29
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私は今、足立区で勤務している。 一昨日、ヘリコプターが何機も上級を旋回しているので、同僚と、何だろうと首をかしげていたが、ホリエモンが小菅の拘置所から保釈されるらしいというニュースを知って、その取材だろうということになった。 昨日は更にすさまじかった。 十機近くが飛び回っていたのではないか。 不思議なのは、保釈で出てくる様子を上空から撮影してどうするのか、ということだ。 それによって、何か、事件に関する新事実が明らかになるということはあるまい。 近隣のものにとってはただただ迷惑なだけで、何の役にも立たない取材方法だ。 メディアの自己満足のためだけに、多くの人に迷惑をかけていることに思いが至らないらしい。 「小菅パニック…大混乱ホリエモン保釈」という記事には、「上空を飛び交う報道ヘリコプターの爆音に悲鳴を上げる近隣住民たち」と書いてある。 ヘリコプターを飛ばして取材するのは、おそらくテレビだろう。 何しろ自分たちは天下のジャーナリスト様で、取材と名がつけば何をしても許されるのだ、という気持ちが露骨に表れている取材方法だった。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.28
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教育基本法の改正案に「愛国心」を盛り込むかどうかでもめている。 このニュースを見聞きするたび、不思議だなあ、と思うのだ。 ワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦を、私はスーパー銭湯のサウナで見た。 優勝が決まった時、居合わせた人々は、申し合わせたように拍手した。 私も拍手した。 これは別に、誰かに「愛国心」を教えられたからではない。 オリンピックでも、日本選手が活躍すればうれしいし、海外旅行中に日本製品が広く普及しているのを見れば、ちょっぴりうれしく思う。 こういう気持ちをわざわざ学校で教え込ませようとする、と考える人たちの頭の中はどうなっているのだろう。 おそらく、「日本というのは、愛国心を押しつけなければ愛国心が持てないような情けない国なのだ」と思っているのだろう。 もし、日本は、そこに住んでいれば、自然に、愛する気持ちが芽生えてくる立派な国だ、と思っていたら、ことさら愛国心を学校で教え込め、などとは言わないはず。 自虐的な人たちには困ったものだ。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.27
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河出書房新社。1958.5.25 図書館の本棚にシリーズで並んでいた「中国古典物語」から手に取ったのが、4巻目のこの本。 孟子の解説書かと思っていたら、小説仕立てで、想像をふくらませ、きっとこんなふうだったろう、と、読みやすくしている。 あとがきによれば、意識して「学問的な論議、考証には一切ふれていない」のだそうだ。 孟子と言えば王道だが、これは統治者は被統治者とはことなる、ということが前提となっている。「治者と被治者とを截然《さいぜん》とわけて、その共存を主張する孟子」(p168)と説明している。 孟子も、孔子のように、各地で理想を説き、弟子を育成する。 しかし、理想の王道政治が実現することはなかった。それは「天命」のためなのだという。(p205) 著者は、高校一年の時に「孟子」をならい、それがきっかけで生涯中国古典を読むことになったのだそうだが、一方的に肩入れする、ということはしていない。 告子との論争を紹介した後、孟子は告子を説得していない、「終始一貫、ただ性は善なりということを、相手が納得しようがしまいがおかまいなしにふりかざしている」(p214)と評している。 それでも、筆者は「未完成のままに性善説をふりかざす孟子の姿に、かえってすがすがしい親しみを感じるのである」(p213)と述べる。 人間孟子を身近に感じるほど、深く孟子を理解しているのだろう。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.26
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新日本プロレスが揺れている。 会社の役員でもある藤波辰爾が辞意を表明しているという。 新日本プロレス旗揚げ以来、新日のために力を尽くしてきた男が去るというのは、よほどのことがあるのだろう。 出たり入ったりが日常的に行われていた新日の中では、貴重な存在なのに。 こうなってくると、スキャンダルも話題のうち、とは言っていられなくなる。 しかし、無理に引き留めたりせず、自由にやらせてやってくれ。 「退団も…藤波 株主総会で不満訴え」に、「新日本は昨年11月の買収劇から経営危機が続き、No・1だった所属選手数も30人に減り、3位に転落。」とあった。 この記事だと、所属選手数が3位になったように見えるのだが、では、上位2位はどこなのだろう。 わが全日には30人もいない。NOAHはいるかもしれない。あと一つは? 関連記事楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.25
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ヤンキー先生がエール過去を語るな未来作れという記事に、ヤンキー先生こと義家弘介・横浜市教育委員(35)は万感のエールを送った。とあった。 「万感のエール」とは何だろう。 万感とは胸中にわき起こるさまざまな感情のことで、「万感の思い」という用法はあるだろうが、「万感のエール」と言われると意味がわからない。 あれこれ錯綜した複雑なエールなのだろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.24
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正岡子規の旧居が保存されているというので、先日見に行ってきた。 鶯谷駅の近く。 なぜかラブホテルが建ち並ぶ中にちんまりと存在していた。 敷地内では写真撮影は禁止だった。 よく手入れされていて、保存状態はよい。 庭もきれいだった。 その庭に「ヘビイチゴ自生地」という札があって、そんなもの、どこにでも自生しているだろうと思ったのだが、考えてみたら、最近見ていない。 昔はどこにでもあったと思うのだが。 ヘビイチゴよ、いまいずこ。公式サイト楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.23
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第1回を見てみた。 一癖もふた癖もあるメンバーの中に新人がやってきて、という「太陽にほえろ」のような始まり。 レギュラーがいっぱいいて、それを紹介するので精一杯になるのかと思ったら、それほどでもなく、自然に話が進んでいた。 遠藤久美子が出る、ということだったのだが、1回目には出番がなかったのが残念。 公式サイト楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.22
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全日本プロレスのチャンピオン・カーニバルは、太陽ケアの優勝で幕を閉じた。 ケアが鈴木みのるに勝って小島との決勝になり、小島が優勝かと思っていたのだが、小島は決勝進出もならず、意外な結果になった。 馬場魂でケア初Vという見出しにもあるが、今の全日で馬場さん時代を知っているのはケアと渕だけになってしまっている。川田を呼んで欲しいのだが、武藤社長の路線とは合わないらしい。 全日本プロレスと言えば馬場さん、王道、なのだが、キングスロード騒動もあって、全日は最近は意識して「王道」という言葉を避けているようだ。しかし、記事の見出しには、ケア初V!王道マット守ったというのもあった。 ああ、あの大量離脱から6年。いろんなことがあった。 ケアも、武藤のコピーのようになってみたり、小島と組んだり。 最近は目立った活躍がなかったが、これで三冠王者への挑戦を手中にした。 輝く時が来た。 ケア、おめでとう! ケアの本名はマウナケア・モスマンかと思っていたら、報知の記事には「本名・非公開」とあった。 マウナケア・モスマンもまたリングネームだったということなのだろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.21
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第1話「五つの顔を持つ女」 ちょっと驚いた。 前のシリーズとは雰囲気が違う。 キャストは同じなのだが、カット割りが細かくやや忙しい。その分、緊迫感もある。 話も、記憶喪失の女の正体は? という押し込みや殺人ではない謎を解くもので、犯人を追い詰める、というところに主眼があるわけではないのが秀逸。 「五つの顔」といっても、五つ目の顔は最後に手に入れることになる。 記憶喪失の女を演じるのが三浦理恵子で、「夜もヒッパレ!」でミニスカートで歌っていたなあ、という以外、今までさほど私の目を引くことはなかった人なのだが、今回は光っていた。 自分が何者かわからず不安な状態から、記憶を取り戻して自分の過去が甦える場面では、顔つきが見事に変わっていた。 このシリーズの今後に期待。 公式サイト楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.20
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八坂書房。1987.7.31 1639年の鎖国以前の、日本人と海の関わりを概観したもの。 「海に背を向けた日本人」「日本へ来る道」「常世へのあこがれ」「遣唐使」「商船の発達」「倭寇と遣明貿易船」「南方進出」という章立て。 このうち「商船の発達」の「高麗と日本」までを宮本常一、それ以後を田村善次郎が書いている。 しかし、文体の違いなどは目立たず、最後にどちらかが全体に目を通して統一をはかったのかもしれない。 歴史は歴史で興味深いが、「海に背を向けた日本人」の、最近まで残っていた習俗が印象に残った。 漁業を生業としている地域で、農村などで養いきれない子どもをもらってきて家族同様に育て、労働力とするということが、各地で行われていたそうだ。(p14) 珍しいことではなかったらしい。 「海に背を向けた日本人」とはいっても、現実には、沿岸を航行して物資を運ぶことは行われていたのだが、造船や遠洋航海の技術の発達がなかったため、かえって多くの遭難者を出してしまったようだ。 宣教師達の見た日本人は美しい。「名誉を重んずることは非常なもので、侮りや怒りをふくんだ言葉にはたえることができない。だからもっとも下級な職人や農夫と話をする時でも我々は礼儀をつくさなければならない。そうしないと彼等は無礼を怒ってたとえそれが良い収入を得られる仕事であってもやめてしまうか、不利な別の職についてしまう。」(p199) 日本人が清潔であること、礼節を重んじることは、幕末日本を訪れた外国人も指摘していることだ。 明治維新以来だめになる一方らしい。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.19
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この映画での共演をきっかけに結婚した竹内結子と中村獅童のヒット作。 なるほど、こういう映画だったのか。 中村獅童の高校時代が浅利陽介で、意外や意外、この二人、似ているのだ。顔の形がそっくり。 一年前に死んだ妻が現れるが、記憶をなくしている様子。 夫にしてみれば、何度もしたキスなのに、妻にとっては初めてのような気がする、というところが伏線になっていたのだと後で知った。 ああ、「マイナス・ゼロ」の世界だ、とは思うが、もちろん設定は違う。 妻は途中で自分の運命を知るのだが、それが何かは、終盤の謎解きまで観客にはわからない。 それが明かされたとき、「そうか、そうだったのか」と心の中で頷いた。 実は私はこういう話が好きなのだ。 竹内結子って「黄泉がえり」でもあの世の人だかこの世の人だかわからない役だった。 幽明女優?楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.18
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第2週までみた。これからも見ることになりそう。 これとウルトラマンMAXとは、ウルトラマンとウルトラセブンの関係にある。 ウルトラマンMAXは、ウルトラマンが人間に入り込んで、人間がウルトラマンに変身するが、ウルトラマンメビウスはウルトラマンが人間に変身している。 ウルトラマンとウルトラセブンの違いがそのまま現れている。 ウルトラの父の命を受けて地球にやってくる、というのは、ウルトラシリーズを継承している、ということではあるのだが、私は、「帰ってきたウルトラマン」以降はほとんど見ていない。私より下の世代を狙っているのだろうか。 ウルトラマンMAXは見事にウルトラマン・ウルトラセブンの世界だったから、私の世代を狙っていたのだと思う。実際、子どもよりも、私が熱心に見ていたし。 一工夫されているのは、上司が保身と事なかれ主義を信条としていることと、GUYSという組織のメンバーが確立されていないこと。 今までなら、すでにあるものとして登場するのだが、第2話で、主人公がメンバーを集めて廻る。 このあたりは、スーパー戦隊もののようだ。 「俺は入りたくない」なんていうのがいるあたり、「鳥人戦隊ジェットマン」を思い出す。 なお、「ウルトラマン始球式で速球120キロ」という記事によると、メビウスは、「M78星雲宇宙警備隊の野球部のエースだった」そうだ。 M78星雲でも野球をやっているとは初耳だ。 でも、ウルトラマンなのに120キロじゃ遅いんじゃないの?公式サイト楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.17
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不覚にも、雷陣選手がブログをはじめたことに気づかずにいた。 若いのにクラシックなプロレスを見せるところが好きなのだ。 不思議に、昔の全日のにおいがするレスラーだ。 先日の後楽園では試合がなくて残念だった。 がんばれ、雷陣!楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.16
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小塚原処刑場のなごり。 常磐線で南千住から上野方面へ向かうと、左側に見える。 本でしか見たことがないので行ってみた。 線路のそば、というのを手がかりに探したが、すぐには見つからなかった。 お寺に入る入り口が狭く、目立たないのだ。 首切り地蔵も、線路に挟まれてせせこましいところに押し込められてしまっている雰囲気。 江戸時代にはどんな様子だったのだろう。 小塚原という知名の由来は、処刑地で、骨がごろごろ転がっていたので「骨《こつ》が原」だったのが「こづかっぱら」になった、という説を読んだ記憶があるが、小高い塚があったので「小塚原」という説もある。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.15
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東京都では、「職員会議で挙手や採決禁止 校長の効率的運営狙い」ということで、職員会議で、多数決で決定することを一切禁止するそうだ。 上から下への一方通行しか許さない、自分の子どもを政治家にしたがる、という、まるで金日成のような石原都知事らしい施策である。 校長がまともな人ならまだ救いはあるが、思いつきを押しつけ、ただ混乱を招くような人だったら目も当てられない。 都の教育委員会の人たちは、理不尽で自分のことしか考えていない上司にあたった経験がないのだろうか。 人の上に立つ人がまともだとは限らないことは、例えば、「[町長を告発]議会で「殺すぞ」発言 愛知・大治町議12人」という記事でもわかる。 なお、上司の判断がすべて、ということは、上司の判断の結果、何があっても、部下は一切責任を感じなくていい。 多数決で決まったことで、自分も賛成していたら、自分にも責任がある。しかし、判断はすべて上司がする、ということなら、責任もすべて上司にある。 ということになるはずなのだが、現実にはなぜか部下の責任を問われちゃったりするのが世の中なんだよなあ。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.14
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NHK-BSで全48作を放送中で、折り返し地点に来たところでリクエスト特集。 見逃していたので、ありがたく見た。 マドンナは大原麗子。1回目。2回目は牛久沼のほとりに住む美しい人妻で、そちらは見たことがある。 今回は別居中の人妻。 最近見ないので、「ああ、こういう顔だった、こういう声だった」と懐かしさがこみあげる。 とはいっても、彼女が出てくるのは後半で、前半は、寅さんが帰郷しての騒動、旅先で「女難の相がある」と言われ、泉ピン子を慰め、博の父の志村喬に再会して「今昔物語」の話を聞くというのが重要。 無常を知った寅さんが、世を捨て修行の道に入ろうというところでやっぱりやめてしまうのはお約束で、こうなるだろうと思っているとそうなるところが偉いのだ。 大原麗子の夫は出てこない。好きでもないのに結婚して、結局好きになれなかったから離婚する、というのでは男に対してあんまりだが、男はそれでもいいから結婚したかったのだろう。 室田日出男がもさっとした大男で、結局、大原麗子は室田日出男を選ぶことになる。 礼によってお正月に葉書が届き、寅さんは旅を続けている。 彼岸も来れば正月も来る。誰しも年を取るのだ。 結局何も変わらないようでいて、実は変わり続けている。 続けて見ると、それがよくわかる。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.13
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岡谷繁美・著、安藤英男・校注「徳川名君名臣言行録」(新人物往来社。1981.1)から。 徳川家宣のエピソードの中に、是《ここ》に於て、吉保、勢ひ骸骨《がいこつ》を乞はざるを得ず。(p43)という文が出てきた。 「骸骨を乞う」は目にした記憶がある語だが、意味に確証が持てなかったので確認。 「辞職を願う」ということだった。主君に捧げた身の残骸を求める、ということ。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.12
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プレジデント社。1989.2.10 第1刷。1989.8.30第4刷 論語の各篇から「今なお意味を持ちつづけているような部分だけを重点的にピック・アップしてみた」もの。 「人間学」というよりも「処世術」と言う方が合っている。 現代語訳、書き下し文、原文、著者の簡単な解説の順に並んでいて、現代語訳だけ読みたい人には便利な作り。 訳文は自然な現代語になっていて、例えば、「学而篇」の冒頭は「習ったことを、折に触れておさらいし、しっかりと身につけていく。なんと喜ばしいことではないか。」という具合。 論語全体の半分ぐらいの分量はあるそうで、なじみのあるものもあればないのもある。 宮崎市定訳で通読したはずだが忘れている事が多い。 例えば、「陽貨篇」で二つ並んでいる、「性相近也、習相遠也。」(生まれながらの素質は大差はないが、その後の習慣で違いがでる)と「唯上知与下愚不移。」(能力の高い者と劣っている者との間には越えられない壁がある)など、こんなことも言っていたのか、と新知識のように思った。 自分と同様に士大夫の世界に生きようとする者の間には、生まれつきの差ではなく、努力による差がある、士大夫の世界を志す者と志さない者との間には壁がある、ということではなかろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.11
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チャンピオンカーニバル後楽園大会。 鈴木みのるを見に、久しぶりに会場に足を運んだ。 後楽園ホールの、エレベーターから出たところのモニターで、プロレスのビデオを流しているのだが、見ると、北斗晶VSみなみ鈴香。懐かしい。みなみ、好きだったんだよなあ。 試合開始まで間があったので、最後まで見ていた。 試合前のRODとVMの前説は相変わらず。 新弟子が何人もいた。 頭に稲妻があるのがいて目をこらしたら、雷陣だった。 カード発表を聞くと、今日は雷陣は試合がない。残念。<第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>渕 正信、○カズ・ハヤシ、土方隆司 VS 荒谷望誉、平井伸和、●菊タロー レスラーの荒谷いじりにますます磨きがかかり、随所で笑いを取る。 渕の連続ボディスラムもお約束。 何も考えず笑ってみていられる。<第2試合 チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負>○嵐 VS ●中嶋勝彦 史上最年少出場の中嶋が嵐に挑む。 体格の差は歴然。 しかし、嵐を投げて見せたのには驚いた。 こんなに若くて、こんなに完成されていていいんだろうか。<第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負>○佐々木健介、本間朋晃、ブルート・一生 VS ●AKIRA、NOSAWA論外、MAZADA 笑いを取る論外、体のでかさを生かす一生。健介も試合を楽しんでいる雰囲気で、会場もなごむ。<第4試合 8人タッグマッチ 60分1本勝負>○太陽ケア、ディーロ・ブラウン、ブキャナン、マット・モーガン VS TARU、●諏訪魔、近藤修司、“brother”YASSHI ヒールになった諏訪魔を初めて生で見た。 髪を赤く染め、ふてぶてしい態度を取っているが、ほかのVMのメンバーにくらべると芸がない。自分を生かし切れていない。もっと意識して行動しなくては。 反則負けというすっきりしない結末で、会場にも不満が残る。悪いことをしつつも、プロレスをしっかり見せなくては。 初めて見たモーガンは、背が高く、トップロープをまたいでリングインしたりして見せる。 顔がいかにも善人そうで殺伐としたところがなく、確かにROD向きだ。<第5試合 チャンピオン・カーニバル Bブロック公式戦 30分1本勝負>△小島 聡 VS △鈴木みのる(パンクラスミッション) 入場の時から余裕たっぷりの鈴木に対して、小島は最初から表情が硬い。 ゴングが鳴ってもなかなかかみ合わず、小島はやりにくそう。 鈴木は自分の芸を余裕を持って見せつけ、いいところを全部持って行った。 時間切れ引き分けにはなったが、内容では鈴木の勝ち。 こうなっては、小島は、次期シリーズでは、鈴木を挑戦者に指名してたたきのめして見せなくてはならない。<第6試合 チャンピオン・カーニバル Aブロック公式戦 30分1本勝負>○武藤敬司 VS ●吉江 豊 初めて見た吉江。 なるほど、この体を維持するためにはよほど食べなくてはなるまい。しかし、この体では膝に負担がかかるだろう。 試合では、武藤の膝攻めが功を奏し、吉江は奮戦するものの動きが鈍くなる。 足4の字は、吉江の足が太すぎてきれいには決まらなかった。 シャイニング・ウィザードを何発も出さなくてはならなかったが、武藤は終始余裕があったようだ。 客の入りは満員。 全日のスタイルが完成されていて、これなら会社も安定するのでは、と思ったのだった。
2006.04.10
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岡谷繁美・著、安藤英男・校注「徳川名君名臣言行録」(新人物往来社。1981.1)から。 綱吉の治世を評して、 綱吉、天資英邁、能く威福を用ふ。姑息の政なり。綱吉の世を終るまで、慶譲・封削、勝げて計ふべからず。(p37)とあった。 「姑息の政」とはどういうことか。「姑息」は「その場しのぎ」という意味なので、否定的に評しているように見えるが、「天資英邁」というのだから、肯定的な批評なのだろう。 「争いごとがしばらくやんだ政治」という意味だろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.09
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「小島 4・9みのる戦に腕ぶす」という見出しを見て、「腕ぶす」とは何だろうと手元の辞書を引いたが載っていなかった。 検索すると、用例は数多く出てくる。「腕が鳴る」というような意味らしい。 デイリー・スポーツの記事であることからすると、関西での言い方なのだろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.08
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岡谷繁美・著、安藤英男・校注「徳川名君名臣言行録」(新人物往来社。1981.1)の徳川綱吉のところで、綱吉の言葉の中に、「医は仁術なり」というのがでてきた。 私はこの語の出典を知らない。 検索したら、貝原益軒「養生訓」からの引用が見つかったが、綱吉の在世は1646~1709、益軒は、1630~1714。「養生訓」の完成は、綱吉の没後の1713年だという。 「養生訓」にある語を、後世、綱吉の言葉の中に織り込んで伝えたものか。 楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.08
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この四月から、勤務地が異動になり、西も東もわからぬ状態。 同様に異動してきた上司が不思議な人で、とつぜんわけのわからない提案をしたものだから職場が混乱。まさに、橋本治の「上司は思いつきでものを言う」の見本。 自分の権力を確認するためだけに、意味のないやり方を押しつけようとしたものだから、反発を招き、今までいたほかの管理職も困っていた。 おかげで、昨日は、開く必要のない会議を開くことになって、時間の空費。 疲れる。 結局は、妥協案のようなところでおちついたが、時間を効率的に使うことに知恵を働かせるより、自己満足を優先する上司というのは、どこにでもいるのだろうなあ。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.07
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岡谷繁美・著、安藤英男・校注「徳川名君名臣言行録」(新人物往来社。1981.1)の徳川綱吉のところに、「堀田正俊、天馬皮《てんばひ》を獻ず。」(p30)とあった。 はて、「天馬皮」とは何だろうと思って調べてみたが何のことやらわからない。 この文章の後に、綱吉の言葉として、「天馬出づれば、則ち年稔《ねん》す。」とあるから、本物の天馬の皮、ということだったのだろうか。 その前に、「一年、竜ヶ崎の民、石の玉に似て孔《あな》あるを獻ず。之《これ》を吹《ふく》に声あり。」とある。 竜ヶ崎は仙台藩の飛び地だったところのことだろう。 吹くと音が出る石、というというと、イースター島にある、吹くと音がする岩を思い出す。 天然のオカリナのようなものが、たまたま見つかったのだろうか。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.06
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新聞各紙、こぞって、新聞の全国同一価格での販売などを定めた「特殊指定」の見直しに反対している。 私も、全国どこでも同じ値段で買えるようにしておいて欲しいと思う。 しかし、不思議なのは、新聞が、「特殊指定」を求めていないように思われることだ。 なぜだろう。 工業製品の場合、都市部で、商店が多い地域では安く買え、地方では高くなる。 これを不平等とは思わないのだろうか。 都市部の方が現金収入が多いのに値段が安く、現金収入が少ないところでは高いというのは地域格差だ。 新聞だけでなく、あらゆる製品に定価を定め、全国どこでも同じ価格で販売しなくてはならない、と規定する方がいい。 そうすれば、価格競争は定価を下げるしかなくなり、どこでも安く買えることになる。 新聞には、自分のことばかり考えず、もっと広く目を向けて欲しい。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.05
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東京近郊では桜が満開。 しかし、いずれもソメイヨシノ。 昔からの山桜は、花と葉が同時に開くものなのだそうだ。 話には聞いていたが、見たことがない。いや、見たことがあるのに、それと気づかなかっただけなのかもしれない。 今日見かけた桜は、花と葉がどちらもある。 これが山桜だろうか?楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.04
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監督は小林旭の「渡り鳥」シリーズでも有名だが、こういうのも作っている。 ミコの死の翌年の映画であり、さすがに時代風俗は本物。 そうだった、昔は入院患者はパジャマではなく、浴衣を着ていたものだった。 テレビも、できるだけの努力をしたのはわかるのだが、本物はもっと薄汚れた感じなのだ。 吉永小百合演じるミコは、手紙の声は共通語。関西方言はあまり話さない。 映画は、長い物語のダイジェスト版のように思えてしまう面があるが、見る人が、みな二人のことを知っていることを前提にしている面があるのだろう。 同じ病院の患者に宇野重吉がいて、なぜか彼が悲痛な叫びをあげて終わるところが不思議だった。 ミコの父親が笠智衆。同病の入院患者が笠置シズ子やミヤコ蝶々、北林谷栄など豪華な顔ぶれ。 芸術祭参加作品で、力を入れているのはよくわかる。 当時の本物の風俗を知ることができる映画である。楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.03
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大洗に大規模なショッピングセンターができたというので見に行ったが、広くて何が何だかわからなくて早々に退散。 義母が、鴎松亭《おうしょうてい》で昼食を食べようというので行ってみた。 水族館から坂道をのぼって、登り切る前に右に入る道がある。看板に注意。 大きな建物で、食事をしたいと言ったら「ご予約は?」と聞かれてしまった。 幸い、予約なしでも入れた。 なんと、すべて個室なのである。 掘りごたつ様式になっている和室に通された。通路とは暖簾で隔てられて見えないようになっている。 三人だったので、松花堂弁当、海鮮丼、大海老フライ膳と三種類頼んだ。 最初に来たのは海鮮丼。次が海老フライ、松花堂弁当の順。 注文を取りに来た人、それぞれの料理を持ってきた人がみんな違っていて、一体何人従業員がいるんだ、と驚いた。 海鮮丼、海老フライは1350円。海鮮丼のご飯の量は少なめ。具は大きめ。 海老フライは「大海老」の名に恥じないものだった。 全体に、女性向けのところだろうか。 個室で食べるとそれだけで高級感が出るし、子連れも安心。味もよかった。 温泉で、日帰り入浴もできるそうだ。 大人1000円とのこと。 公式サイト楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.02
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茨城県十王町にある国民宿舎「鵜の岬」付属の日帰り温泉施設。 小高いところにあり、浴室から海岸を見渡すことができる。 平日でも大人800円、子ども400円と安くはないが、人がいっぱいいた。 何度でも入浴できるし、大広間になっている休憩室があるので、一日過ごす人もいるのだろう。 温泉は無色透明。「飲めません」と何カ所にも書いてあった。 サウナは温度が低めで、長い時間入っていられる。 案内楽天ブログランキング←クリックしてください
2006.04.01
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