inti-solのブログ

inti-solのブログ

2016.12.12
XML
カテゴリ: その他
「日本死ね」トップテン入りで、審査委員の俵万智さんに「残念で仕方ない」と批判・炎上

俵さんは審査委員の1人。ツイッターには、「俵万智さん好きなだけに残念で仕方無い」といった批判がつづられた。特に俵さんが歌人であることから「日本の心や日本の言葉を大切にしているであろう俵万智さんが(審査委員に)入っていたのはショックだった」「日本語に対して最も研ぎ澄まされた感性を持っていなければならない職業のお方がこの様ですか」「俵万智さんのような歌人がこんな直接的な死ねって言葉を評価するとはね」と失望感をあらわにする意見が寄せられた。(以下略)

---

毎年年末に発表される流行語大賞、今年は「神ってる」が選ばれたそうです。野球以外も含めて日本全体の流行語大賞として大賞に値するかという若干の疑問はありますが、野球関連でいうと、昨年はトリプルスリーが選ばれましたが、それよりは妥当と思います。今年の広島快進撃は、野球という枠を超えて社会的にも注目されましたから。
そんなことよりも、今年は大賞をとった言葉より、大賞を取らなかった言葉に注目が集まっています。すなわち、「保育園落ちた日本死ね」が流行語トップ10に入っていることに、一部から批判があるようです。

そもそもの前提として、一企業がスポンサーとなって賞を与える行事としての流行語大賞に、完全な中立性や客観性、妥当性を求めるのは土台無理というものです。そのノミネートが気に入らないなら、自分たちで流行語大賞を選べばいいじゃない。
という前提は前提として、私は「保育園落ちた日本死ね」は流行語としてふさわしいと思いますね。選出されることが物議をかもす、ということ自体、流行語の資格が多いにあり、です。
確かに、日本死ねは、よい言葉とは言えません。でも、流行語はよい言葉と限られるものではないでしょう。と、いうよむしろ、汚い言葉、激しい言葉の方が、インパクトがあるものです。保育園の待機児童問題は、もちろん以前から深刻な状況にはありましたが、これを一挙に全国区の大問題として注目させるきっかけになった言葉です。待機児童問題って、日本の少子化にも密接につながっており、ものすごく大きな問題です。それを、当たり障りのないきれいな言葉で取り繕って取り上げてみても、残念ながら大きな注目を受けることができなかった。「日本死ね」というある意味挑発的な言葉だから注目されたのが現実でしょう。

多分、「保育園落ちた日本死ね」を批判している連中の全部、とは言いませんが、相当の部分にとって、「言葉が汚い」とかそういうのは、うわべだけの理由に過ぎないのだと思います。その深層心理は、政府批判的な言葉が流行語として表彰の対象にされることが許せないのだと思います。
その証拠に、昨年の流行語大賞トップ10に入った「アベ政治を許さない」と「SEALDs」も、特に汚い言葉ではないにもかかわらず、安倍政権に批判的な言葉や団体であることから、やたらと叩かれました。
自らと日本という国を一体化させてしまう人たちが、日本に対する批判=自分に対する批判と捉えて過剰に反応する、そういうことでしょう。加えて言えば、表彰式に出てきたのが、ネトウヨ層が憎悪する民進党の国会議員(山尾志桜里衆議院議員)だったことも、それに拍車をかけたのでしょう。


日本史上永久不滅の「流行語大賞」は、1334年、京都の二条河原に掲げたられたという落書きでしょう。


召人 早馬 虚騒動
生頸 還俗 自由出家
俄大名 迷者・・・・・・


明らかに政治批判であり、かつ汚い言葉のオンパレードですが、いや、だからこそ、でしょうが、700年近くたった現在でも歴史に名が残っています。
あるいは、明治の流行歌おっぺけぺ節なども、明らかに反政府歌であり、かつ言葉は結構どぎつい。
体制に従順な言葉など、歴史に名が残るはずなんかないのですよ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.12.12 19:24:56
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: