inti-solのブログ

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2022.05.25
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テーマ: ニュース(100198)
カテゴリ: その他
田口容疑者と阿武町職員の会話記録を独自入手…返金を求める副町長への怒り「許せなかった」


4,630万円の全額回収に向け大きく前進したことに町の人からは安堵の言葉が聞かれた。
誤送金された5月8日(引用者注:4月8日の間違いと思われる)から資金をネットカジノにつぎ込んでいたという田口容疑者。町は誤送金の発覚後、副町長が田口容疑者の職場を訪れるなど、何度も返金を求めた。しかし、田口容疑者はこれを拒否し続けてきた。
FNNが独自入手した町の職員が田口容疑者と4月21日に話し合った際の会話記録ではこう話している。
容疑者:(4月14日)副町長来ました急に。会社来て「今から銀行連れて行っていいですか」ってやっぱおかしいじゃないですか
このように町の職員に不満をぶつけ、返金に応じない心境を次のように語った。
容疑者:(職場に来るとか)そういうのも余計僕からしたら火がつくもんなんですよ。もう許せなかったんですよ。「打撃を与えてやろう」と思った部分も正直ありました
町の職員:逃げようとかそういのは?
容疑者:ないですないです。どっかの離島とかでひっそり暮らせたかもしれないけど、そういう考えはなかったです

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これは難しい問題です。
もちろん、容疑者が言っていることがどこまで本当か、というところはあります。誤送金をした4月8日のうちに銀行からの連絡で振込ミスに気が付いた町職員が、この人物と接触して返金を依頼、銀行の窓口まで行ったところでゴネ初めて返金に応じなかったと報じられています。とすると、ここで言っている「火が付いた」という4月14日より前から、返金する気がなかったように思えます。
ただ、ひょっとしたらその4月8日の時点でも、この人物の気に障るような何らかの言動が役場の職員にあったかもしれないし、あるいは4月14日以降絶対返さないという意思をさらに強めた、ということかもしれません。

前述のとおり、言うまでもないことですが、感情がどうあろうが、カチンとこようが火がつこうが、返すべきお金を返さないことは悪いことです。そのことにこの人物に同情の余地はありません。
ただ、世の中に一定の割合で、この種の悪い奴はいます。そして、その種の悪い奴がみんながみんな、本当に悪いことを始めたら、どこの役所だって業務に著しい支障をきたすことになります。しかも、本質的には誤振込という役所のどうしようもないミスから始まっていることです。

知人の福祉事務所関係者が言っていたことがあります。生活保護受給者には、例えば毎月の収入申告とか、年に2回(場合に行ってはそれ以上)の訪問など、生活上の義務が様々あります。それは、感情がどうあろうとやらねばならない、法令上の義務です。でも、「お前ら義務なんだから従え」みたいな上から目線で高圧的に命令しても、反発を受けて、かえって仕事が面倒になるだけ、というのが現実です。それは、おそらく税金でも健康保険料でも同じことだろうと思います。
たとえ正義が我にあっても、「正義は我にあり」というだけでは物事はなかなか前に進まないのが世の現実です。まして役所のミスから始まっていることですから、ひたすら低姿勢にお詫びを重ねて協力してもらうしかなかったなかったはずです。
もちろん、前述のとおり、ちゃんと頭を下げたのに難癖をつけてきた可能性もあります。真摯にお詫びしても同じことをしたかもしれません。そこはあくまでも悪いことをしたやつの側の言い分だけなので、確実なことは言えません。ただ、感覚的には、何かの言いかたが気に障って、ボタンの掛け違いがこんな大騒動に発展してしまったのではないか、という気が、この言い分からは感じられます。






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最終更新日  2022.05.25 19:00:07
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