5月12日(日)
昭和萬葉集(巻十三)(139)(昭和三十五年~三十八年の作品)
講談社発20行(昭和 55年 )
Ⅱ(36)
生活の歌(19)
わが日々(3)
一条和一
言ひ度いだけ言はして置いて帰り来て眼鏡を洗ふさびしかりけり
黒須忠一
帰り来て夜の厠にかがむとき彼におとれる吾と思はず
宮崎亥子生
わが室の畳にさせる日の光せまき 矩形 となりてうつろふ
名坂八千子
沈丁花のかたき蕾を見て通りみて帰り誰にももの言はぬ宵
(つづく)
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