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2007.09.12
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カテゴリ: 本・音楽・映画等

ハリーポッターの最終巻『Harry Potter and Deathly Hallows』を読了。

最終の第7巻は760ページもあって、ベッドの中で仰向けの状態で読むのは腕が疲れた。

しかし、面白かった。全作の中では第4巻『Goblet of Fire 炎のゴブレット』の次くらいに面白かった。最初の1~2巻はまだ「少年向け図書」という感じだったが、4巻目以降は主人公も高校生になり使われているボキャブラリーも難易度を増し、すっかり普通の成人向けサスペンス冒険小説みたいだった。ひさびさに『リーダーズ英和辞典』なんて引いちゃったよ。

例のダンブルドア校長による「つじつま合わせの説明」のシーンはちょっと興ざめだったけど、終盤の“どんでん返し”やオチは期待どおりで、読者をひととおり満足させる結末になっていたと思われる。




前巻までのストーリー展開からハリポタは最後は死ぬんだろうと思っていたのだが、生き延びて結婚して父親にまでなっちゃうのは意外だったなあ。主人公を殺さずに、最後に『19年後』のオマケの章をつけたところが、少年向け小説の教育的配慮なんだろうなあ。

前巻でダンブルドア校長を殺したスネイプが実は“味方”だった…というどんでん返しは予想どおりだった。この「スネイプは敵か味方か?」は第1巻からどんでん返しに使われていたし、前巻を読んでいたときから「最後もどんでん返しはスネイプに違いない」と思いながら読んでだけどね。

個人的には、終盤で「闇の帝王を倒すには、自分も死ななければならない」ことを確信したハリポタが敵の陣地に単独で出向き、無抵抗な状態で“殺しの呪文”を浴びて死んだ後の臨死体験(?)らしきシーンがけっこうリアルでよかった。

…でも、「臨死体験」なんて聞いたこともないまっとうな大人の読者や10代以下の読者には、あのシーンがなんなのか理解できないんじゃないのか?UKのハリポタ第7作の読者レビューをネット検索して見てみたら、『あの章は6回読み直したが意味が分からずじまいだった!』とお怒りのイギリス人読者のコメントがあったぞ(笑)。
逆にいうと、作者のJKローリングスは自分自身が臨死体験をしているか、それに関する記述をかなり読んでいるとしか思えないなあ。

この臨死体験の章の最後で、ハリポタが問う『これは現実なの?それともボクの頭の中での出来事に過ぎないの?』に対し、ダンブルドア校長の言う『もちろん、これは頭の中の出来事さ、だけど、だからといってこれが現実じゃないとは言えないだろ!?』にはシビレるなあ~。10代の少年少女やまっとうな大人にはこのセリフのシブさは分からんだろ。

あとは、やっぱり鬼畜な読者としては、ハリポタが無抵抗の死を覚悟して、友人たちにも声を掛けず、闇の帝王の陣地に1人向かう場面の心理描写はシビレたなあ(笑)。この世にお別れを告げる直前の心理の具体的で詳細なところは、やっぱり作者が過去に自殺未遂でも経験しているとしか思えないなあ~(笑)。この「自らの死を覚悟する心理」のシーンを読むためだけでもハリポタ第7巻を買う価値があると思うぞ、訪問者の少年少女諸君。

...と思ったが、実際、日本語版の翻訳は評判悪いみたいだし、まっとうな大人であろう翻訳者があのシーンを劇的に翻訳できるとはちょっと思えないので、訪問者の少年少女諸君は英語を必死で勉強するか、映画が原作を忠実に再現してくれるのを祈ろう!





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Last updated  2007.09.12 11:09:02
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